俺はどこにでもいる普通のくたびれたサラリーマン。趣味は刀剣蒐集。
俺は自分が住むこの街、通称"学校町"で嫌な雰囲気を感じ取っていた。そして―
この趣味が俺をとんでもない方向へ進ませるのであった…。
俺は自分が住むこの街、通称"学校町"で嫌な雰囲気を感じ取っていた。そして―
この趣味が俺をとんでもない方向へ進ませるのであった…。
―Prologue 類稀な業物―
俺はいつものように刀剣専門の古物商に通っていた。
そして俺は偶然にも見つけてしまった!
この店に足繁く通いつめて早ン十年。今までもそれなりにいいもの(堀川国広とか長船元重など大業物や最上大業物など)を手に入れてきたつもりだ。
しかし、今回は違った。見た感じ今まで手に入れた刀よりも素晴らしい出来だった。そして普通の刀より…長かったのだ。
気になった俺はすぐさま店員に声をかける。
「すみません…あの刀、銘を見せてもらえますか?」
そう言って店員はすぐに目釘を抜く。そこには―
何も書いてなかった。神秘性が高まって購入意欲がますます高まった。
「これ下さい!いくらでも払います!」
そう言ったが、店員の口から意外な言葉が出てきた。
「いいですよ、それ。差し上げます。」
…え?差し上げる、そう言ったか?
「お代は…」
「結構です。お得意様ですし。」
やった!すんなり手に入ってしまった!
早速俺は自宅地下の保管庫に持ち帰る。ここには今までに蒐集した刀が集められている。勿論公安の許可は取ってある。
そして、この―銘がよく分からないが業物に違いない―野太刀も我がコレクションの一つに加わるのだ!
そう思ってこの野太刀をしげしげと見ていると、どこからか声がする。
そして俺は偶然にも見つけてしまった!
この店に足繁く通いつめて早ン十年。今までもそれなりにいいもの(堀川国広とか長船元重など大業物や最上大業物など)を手に入れてきたつもりだ。
しかし、今回は違った。見た感じ今まで手に入れた刀よりも素晴らしい出来だった。そして普通の刀より…長かったのだ。
気になった俺はすぐさま店員に声をかける。
「すみません…あの刀、銘を見せてもらえますか?」
そう言って店員はすぐに目釘を抜く。そこには―
何も書いてなかった。神秘性が高まって購入意欲がますます高まった。
「これ下さい!いくらでも払います!」
そう言ったが、店員の口から意外な言葉が出てきた。
「いいですよ、それ。差し上げます。」
…え?差し上げる、そう言ったか?
「お代は…」
「結構です。お得意様ですし。」
やった!すんなり手に入ってしまった!
早速俺は自宅地下の保管庫に持ち帰る。ここには今までに蒐集した刀が集められている。勿論公安の許可は取ってある。
そして、この―銘がよく分からないが業物に違いない―野太刀も我がコレクションの一つに加わるのだ!
そう思ってこの野太刀をしげしげと見ていると、どこからか声がする。
―時は来た…我を求めしものよ…貴様に戦うだけの力はあるか…?
何だ?男の声が聞こえると思ったらいきなり変な空間に連れて来られたぞ?
―今一度問うぞ…汝、我が「長光」で汝が敵を屠りし者か…?
…長光?ってまさか―
―答えてみよ…我を求めるものよ…!
「敵が何なのかは知らないが、嫌な予感を感じる事は出来る。その大元を断ち切りたいっていう気持ちもある。だから俺はお前を求める!」
―ぬかしおるわ。お主はこの「長光」をふるう覚悟はあるか?
「そっちこそよく言うぜ。俺は普段はしがないサラリーマンだが、刀剣の扱いには結構詳しいんだぜ?何故なら―」
―………。
「俺はこう見えても失われし流派、巌流を極めし者。だからお前との相性は抜群だぜ?佐々木小次郎!」
―ふん、ばれてしまっては仕方がないな。如何にも、我が名は佐々木小次郎。巌流が創始者だ。さて、お前には我が「長光」にてこの街に降りかかる怪異を払う事は出来るか?
「上等だ。やってやろう!」
「契約成立、だな」
突然、刀を携え、陣羽織を着た若い男が現れた。
「佐々木小次郎、か。伝承の通りだな。」
「知っての通り、我が名は佐々木小次郎、齢は十八だ。」
「つまり、巌流を創設させた年齢か。」
「左様。即ち全盛期の我という事だ。」
…お前はイチローか。まあいい。だが―
何だ?男の声が聞こえると思ったらいきなり変な空間に連れて来られたぞ?
―今一度問うぞ…汝、我が「長光」で汝が敵を屠りし者か…?
…長光?ってまさか―
―答えてみよ…我を求めるものよ…!
「敵が何なのかは知らないが、嫌な予感を感じる事は出来る。その大元を断ち切りたいっていう気持ちもある。だから俺はお前を求める!」
―ぬかしおるわ。お主はこの「長光」をふるう覚悟はあるか?
「そっちこそよく言うぜ。俺は普段はしがないサラリーマンだが、刀剣の扱いには結構詳しいんだぜ?何故なら―」
―………。
「俺はこう見えても失われし流派、巌流を極めし者。だからお前との相性は抜群だぜ?佐々木小次郎!」
―ふん、ばれてしまっては仕方がないな。如何にも、我が名は佐々木小次郎。巌流が創始者だ。さて、お前には我が「長光」にてこの街に降りかかる怪異を払う事は出来るか?
「上等だ。やってやろう!」
「契約成立、だな」
突然、刀を携え、陣羽織を着た若い男が現れた。
「佐々木小次郎、か。伝承の通りだな。」
「知っての通り、我が名は佐々木小次郎、齢は十八だ。」
「つまり、巌流を創設させた年齢か。」
「左様。即ち全盛期の我という事だ。」
…お前はイチローか。まあいい。だが―
「とりあえずその「長光」をどうするかだが…」
「武士であるならば常に帯刀せよ!」
「…あのなぁ、今この国ではおおっぴらに刀を持ち歩けないんだ。」
「…ぬう。しかしこれがなければ襲い来る怪異には立ち向かえんぞ?」
「……そうだ、刀が持てなくとも現代にはこういう物があるんだ。」
そう言って俺はカッターナイフを小次郎に見せる。
「これは…脇差、いや、短刀か?」
「こいつはカッターナイフ、現代の刀(の様な刃物)の一つだ。薄い物なら力を入れずに切る事が出来る。勿論、人も斬れる。」
「かったーないふ、か。憶えておこう。それで、このかったーないふとやらで何をせよと?」
「これを「長光」に変えられるか?」
「いくら我でもそれは…」ボンッ!「あ、できた。」
「なら話は早い。このサイズなら持ち歩いてても何ら怪しまれない。そして戦闘域に入ったら…」
「我がかったーないふを「長光」に変える、と。なかなかに面白い事を考えるな、お主。」
「出来ればお前さんにも戦ってほしいんだが…」
「創始者と現代の伝承者のこらぼれーしょん、とやらか。面白い。お主が何処まで出来るのかを期待しておるぞ…」
こうして何やら横文字を多用する小次郎とのタッグマッチとなった。
「武士であるならば常に帯刀せよ!」
「…あのなぁ、今この国ではおおっぴらに刀を持ち歩けないんだ。」
「…ぬう。しかしこれがなければ襲い来る怪異には立ち向かえんぞ?」
「……そうだ、刀が持てなくとも現代にはこういう物があるんだ。」
そう言って俺はカッターナイフを小次郎に見せる。
「これは…脇差、いや、短刀か?」
「こいつはカッターナイフ、現代の刀(の様な刃物)の一つだ。薄い物なら力を入れずに切る事が出来る。勿論、人も斬れる。」
「かったーないふ、か。憶えておこう。それで、このかったーないふとやらで何をせよと?」
「これを「長光」に変えられるか?」
「いくら我でもそれは…」ボンッ!「あ、できた。」
「なら話は早い。このサイズなら持ち歩いてても何ら怪しまれない。そして戦闘域に入ったら…」
「我がかったーないふを「長光」に変える、と。なかなかに面白い事を考えるな、お主。」
「出来ればお前さんにも戦ってほしいんだが…」
「創始者と現代の伝承者のこらぼれーしょん、とやらか。面白い。お主が何処まで出来るのかを期待しておるぞ…」
こうして何やら横文字を多用する小次郎とのタッグマッチとなった。