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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ギザ十と幽霊少女とご先祖様と組織の狗-22

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ギザ十と幽霊少女とご先祖様と組織の狗 22


「何故、貴漢がここに…」
呆然と呟く僕に、頭頂をキラリと輝かせ目の前の漢が言う。
「嫌な予感を、感じたので」
予感……きっと「夢の国」と「鮫島事件」の事だろう。
彼の瞳はとても真剣で、それは自分の信念を貫く為に戦う戦士の眼をしている
そう言えば、さっきの爆発は、彼の仕業だったのかもしれない、
ここに来るまでに、自らの大切な者たちを守る為に彼もまた戦っていたのだろうか。
ふと、砂利を踏みしめる足音が聞こえ、慌てて僕は戦闘姿勢をとる。
目の前には、黒服を纏う、化け物じみた実力を持つ老人、その口元が何故か笑みを浮かべている。
「お久しぶりですね、お師匠」
「貴様のような者を弟子にとった覚えは無いが……久しぶりじゃの、K-No.711」
向かい合う二人は、どうやら知り合いのようだった、お互い見知った相手に向ける気さくな空気を醸し出している。
だが、それでも、この空間を占める殺気だけは本物で、まるで場違いのようにただ、緩やかな会話だけが続く。
「お師匠、どうやら貴方は変わってしまわれたようだ、昔の貴方は人の事を記号で呼ぶなどと言うことはしなかったはずです」
「くふふ……貴様は相も変わらずのようだの、しかし、K-No.711お主は「組織」の黒服の筈、何故「そちら側」にいるのかの?」
僕に視線を向けながら問いかける老人、確かに……彼は、「組織」の「黒服」で、そしてかつては僕と敵対し、死闘を繰広げた間柄である
それが何故、僕を助けようとするのか……。
「愚問ですね、私は私の持つ兄気の導きを信じる、私の兄気はお師匠、貴方こそが私の敵だと叫んでいるのです!」
意味は分からないが、凄い説得力を感じる、彼はその言葉通り、嘗ての師であったらしい老人を本気で敵として認識しているようだった。
「ふぅむ……やはり、お主の思考は良く分からんのぅ……だが、お主の出した結論は、正解じゃ」
次の瞬間、老人の姿がぶれる程の速度で、強襲を仕掛けてくる。
それにギリギリ反応するように、左右に回避行動を取る僕と禿の黒服、しかし。
「イェァッ!」
老人が、発した「力」の籠もった掛声と共に、地面を踏みしめる。
次の瞬間、まるで直下型の大地震でも起こったかのように地面が上下に揺れ動き、僕たちの動きを束縛する。
その、まるで嵐の海のように波打つ地面に気を取られる僕たちに、飛びかかる一陣の影。
―瞬転。

まるでジェット飛行機が音速を突破した時のような爆音を発しながら繰出された老人の回し蹴りを側頭部に受け、廃ビルへと突っ込んでいく僕。
強烈な衝撃に崩壊していく廃ビルを飛び出し、反撃の跳び蹴りを老人の背に放つがあっさりと腕で受け止められ、四回転程振り回された後地面へと叩きつけられる。
コンクリートの地面がまるで豆腐のように陥没させながら僕は、更なる反撃の機会を探す為に後ろへと跳躍する。
直ぐ横に僕と同じように後退してきた、禿の黒服もまた僕と似たような攻防を繰広げたのだろう。
服を一切纏わないその身体には所々傷を受けており、息を大きく乱している。
「くふぅ…ふんはぁ……やはり、この姿では相手になりませんか……」
言いながら、此方をチラリと横目で見てくる、僕はその視線に力強く頷いた。
「……どうした、お主等の力はその程度かの?」
ニヤニヤと口を歪める、目の前の老人を僕たちは無言で睨み付ける。
「くふふ……どうやら、まだ力を隠しているようじゃの、ならば貴様等の全力を今こそ見せてみよ、見事その力で儂という壁を越えてみせるが良い!」
雄大に構えを取る敵に、隣に立っていた禿の黒服が一歩前へと踏み出し叫んだ。
「師よ、今こそ貴方を越えてみせる、我が兄気の全力、とくと御覧あれ! ふうぅうぅうんはあぁあぁっ!!!」
凄い……いきり立つように聳える彼の男根が自らの力の本流にビリビリと震えている。
彼の周りの空間がまるで彼の体から噴出するピンク色の不可思議なオーラをから逃げだすかのように歪みはじめる。
前回、彼と戦った時とは大違いのその実力に、僕は自然と拳を強く握っていた。
ふと、僕より一歩前へと踏み進んだ「漢」が肩越しに振り返る。
その視線が、その表情が、その大きな背中が、僕に問いかけている。
「お前は、前へ、踏み出さないのか」と
――否、断じて否だ。
僕は、正義のヒーローは、こんな場所で、こんな所で足踏みなどしない。
前へ、前へ、とにかく前へ!
戦友(ライバル)の背をただ眺めるのではなく、戦友(トモ)と肩を並べて戦うのだ!
「B-No.006! 僕の真の力、見せてやる! はあああああぁぁぁぁっっ! 発動せよエタァーナルラブハアアァァトッ!!!!」
その魂の叫びを挙げた瞬間、僕の体内で何かがドクンと動きだす。
キリキリとゼンマイ細工のように回りだした、僕の胸に埋め込まれたパーワーコアに強大な力が注ぎ込まれる。
僕の最後の設定、花子さんへの無限の愛を力に変えて無敵の愛☆戦士へと二段階変身する。
その能力の名は「花子さん専用エターナルラブハート」

「愛☆戦士・怪談仮面TAROⅢファイナルL、ここに推参っ!」



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