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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

単発 - 都市伝説と戦う為に年寄りの猫が頑張っちゃうよ!

最終更新:

Retsuya

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だれでも歓迎! 編集
「じーっ……」

と何かを見つめているのは一人の幼稚園くらいの少女だった
興味深げに膝を抱えてまでそうして見ているものは、1匹のネコだった
長くふさふさした真っ白な毛並みが美しいネコが、丸くなって気持ち良さそうに寝ている
少女の手が伸ばされたり引っ込んだりしているのを見る辺り、触りたいのだろうか
と、その時

「……これこれ、娘さんや」
「?」

しゃがれた老人の声
少女は振り返るが、そこには誰もいない

「あれ?」
「ほっほっほ、お前さんの目の前じゃよ」

少女がネコの方へ向き直すと、先程まで寝ていたネコが頭を擡げて少女を見上げている
ネコはまた、「ほっほっほ」と笑った

「どうじゃ、驚いたかの?」
「わ、ネコが喋った」
「…ふむ、思ったより反応が薄いのう」
「だってキティちゃんも喋るもん」
「娘さんや、それはアニメの中だけじゃ;
 と、それよりも娘さんや、そこを退いてはくれんかのう
 お前さんが日差しを遮って寒いんじゃよ」
「ふーん、やだ」
「冷たいのう; ほれ、撫でたいじゃろ? 撫でても良いから退けてくれんかの?」
「うん」

少女は観念して少し横に移動してネコをもふもふし始めた
やや冷めた表情をしていたが、彼女も女の子である
ネコが撫でられて気持ち良さそうな顔をすると、自然と笑顔が浮かんでいた
しかし

「そっこのお嬢さーん? 注射はいっらんっかねー?」

突如全身包帯だらけの男が現れ、少女の笑顔が消える
男の両手の注射器には得体の知れない薬品が入っており、それを構えてニヤニヤと笑っている
あまりにも不気味な姿のその男――「注射男」を見て、ネコを冷たくあしらってた少女も震えあがった
潤んだ目には、涙が溜まっている

「…………っ」
「おーいおいおい泣っくんじゃないよー、注射していーかどーか聞ーてるだけっしょー?」
「これこれ若いの、娘さんを泣かすとは何事じゃ」
「んっんー? なーんだーこの老いぼれネコはー?」

丸まっていたネコは立ち上がり、少女を守るように「注射男」の前に立ちはだかる
くるくると尻尾を回している様子から、どうやらこう見えて気が立っているようだ

「…ぁ……」
「何だお前、もっしかっして……俺と戦っちゃうとかー?」
「ほっほっほ、少し懲らしめてやろうかのう」
「うひゃひゃひゃひゃひゃ! やーめとけやめとけー、「人語が話せる猫」如きが俺に勝てる訳ないっしょー!
 そっこのお嬢ちゃんと一緒に即行で片付けっちゃおっかなー?」

その直後だった
どっ!!と強い風が吹き抜け、少女も「注射男」も思わず腕で目を覆う
そして腕を退けた時、全身の毛を逆立たせるネコの姿を見た

「……は?」
「お前さん、さっき「人語を話す猫」だのと言っとったのう?
 老いぼれとネコを馬鹿にすると必ず後悔するぞ、例えばこんな風にのう」

瞬間、びりっ!と空気が震え、風が突然止まる
その後ネコの尻尾が2本、3本と、最終的に9本にまで増え、
背から毛並みと同じく純白の美しい翼が生えた
神々しいネコの姿を見て、少女は「きれい」と呟いた

「なっ……なぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「ネコという生き物はのう、死に損なうと「猫又」という化物になってしまうんじゃ
 それがさらに年月を経ると私のように……「羽九尾猫又」になる」

大地が揺れる
大気が震える
空は荒れる
雲は唸る
それは自然にさえ影響を与える存在
それ程までに強大な存在
それと対峙するという事は
それはかの「龍神」に戦いを挑む事に等しい

「う……うわああああああああああああああああああああ!!」

圧倒的に力の差にようやく気付いた「注射男」は、得物を投げ出して一目散に逃げ出した
ネコは――「羽九尾猫又」はほっほっ、と笑い、翼をばさっと広げた

「懲らしめると言ったじゃろうが……あの世で反省しとれい!!」

かっ!!と辺りが真っ白になる
次に来たのは、轟音
たった一瞬の落雷であるにも関わらず、少女にはそれが永く感じられた
気がつけば、「注射男」の姿は何処にも無かった
ただ、光の粒が空へと消えていく光景が目に焼きついた

「もう安心じゃよ」

ハッとして、少女は立ち上がり声の聞こえた方を見る
翼も無い、尻尾も1本しか生えていない、毛がふさふさしたネコが塀の上に登っていた

「娘さんや、そろそろ黄昏時じゃ。あんなのがうようよ出てくる、早く帰りなさい
 今度会う時はゆっくり遊んであげるからのう。ほっほっほ……」

そう言って、ネコはすたこらと塀の上を駆けていった
「あ、」と声を漏らした後、少女はネコに向けて手を大きく振った

「…ありがとう、ネコさん!」

とびきりの笑顔でそういうと、ネコは返事をするかのように尻尾を大きく振った



   ...end





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