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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

死神少女は修行中-15.蘇る、罪の記憶

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 目が覚めたら、ウィーンの家だった
 リビングのソファに男の人が座っていて、笑ってあたしの頭をなでている
―お父さまだ
あたしが何か言いかけると、黒髪の女の人が焼きたてのアップルパイを持って入ってきた
―これはお母さま
窓ガラスに映ったあたしは、赤いチェックの柄のワンピースを着ている
―これ、小さい頃お気に入りだった服。なんで今まで忘れていたんだろう
・・・あれ、小さい頃?・・・今っていつだっけ?今は今だけど、今のあたしとは、どこかが、何かが違う

振り返ると、お父さまとお母さまは恐い顔をして何事かを話している
(あの女の・・・あの子どもを引き取るって・・・あなた本気なの!?)
(イタルだって私の子供だ!そんな言い方をするな・・・お前にとっても甥だろう!?)
―イタルを・・・引き取る?お父さまの子どもで、お母さまの甥?
(・・・やっぱり、やっぱりあの女が忘れられないのね!?)

―やめて。ケンカしないで

(だったら何故、私と結婚したの!?)
(・・・子供が出来たからだ!ノイが生まれなければ、お前などを・・・)

―やめてお父さま

(・・・なら私は出ていくわ。ここにあの女と子どもを呼んで、精々仲良く暮らしなさいよ)

―やめて。お母さま

(さ、ノイ。お母さまと一緒に日本へ行きましょう。)
(待ちなさい。その子はマリアツェル家の・・・『死神』の子だ。勝手に連れて行くことは許さん)
(・・・なにを言ってるの!?私を身一つで放り出すつもりなの!?跡取りだけ生ませて!?)
(・・・金の不自由ならさせない)
(当然でしょう!とにかくこの子は連れていきます。話は弁護士にして・・・)

お父さまとお母さまは、しばらく言い争いを続けた末に

(・・・そんなに言うならこの子に決めてもらいましょう
・・・ねえノイ、お母さまとお父さま、どっちと一緒に暮らしたい?)
(ノイはお父さまが好きだろう?このお家が好きだから、出ていったりしないよな?)

―やめて。仲なおりして

(お母さまがいいわよね?ノイは日本に行ったことがないでしょう?珍しいものが沢山あってきっと楽しいわ)
(ノイ、このお家にいればお母さんがいなくても、
すぐに新しいお母さんと兄さんが出来るから、寂しくなんかないぞ)
お父さまがそういって、あたしの右手を取った
(うそつきなお父さまねえノイ。お父さまは新しいお母さまとお兄さまの方が大事だから
シンデレラのお話みたいに、新しいお母さまにいじめられてしまうわよ)
そう言ってお母さまは左手を

―やめて
―やめて

(さ、ノイ。お父さまかお母さまか、好きな方を選びなさい。まさかお母さまなんて言わないよな?)
(新しいお母さまがくるお家になんか居たくないわね?さ、お母さまがいいって言いなさい)

「やだっ!!!!」
急にお部屋が暗くなった。お母さまの悲鳴が聞こえる
「ノイ、やめなさい!!」
お父さまが叫んで、あたしの肩を揺さぶった

でももうだめ

『お父さまも、お母さまも、大嫌いっ!』


「――!!!!」
ぱちりと目が開いて、知らない真っ白い天井
ひゅっという自分の声が聞こえて、ひんやりした空気がのどを通って、胸の中に広がっていく感じがする

今度こそ本当に、とび起きた
「いまの、夢・・・」

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