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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

仇討ち姉妹?いいえ兄妹です-01

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  真夜中の学校町。
 あらかた街の明かりが消えたと思いきや、ぽつねんとそこだけ窓から光が漏れるそこで、
 白地に廃墟の柄がシルバーでプリントされたレースのワンピース姿の少女―否、女装・・・否、「男の娘」が一心不乱に机に向かっていた。
 彼の名は敷島響。猫目がちの大きな瞳と小柄な体格が相まって、見た目は完璧に「スレンダーな少女」そのものだ。
「うああぁぁ・・・ね、ねみぃ・・・」
「寝るな、寝たら死ぬぞおぉ!」
 テーブルに向かいながら一人芝居をしているのは、別に頭がどうかしているとかそういう訳ではない。
 ―いや、数晩にも及ぶ徹夜で、考えようによっては充分どうかしていると言えるほどの修羅場ハイではあった。
「おい、口を動かす間に手を動かせ。夜中に怒鳴っとったって原稿は上がらんぞ」
 ぶつくさ言いながらジャージ姿で、己が体では一抱えもあろうかという消しゴムで
 目の前のマンガの原稿に器用に消しゴムを掛けるのは、彼の契約都市伝説、「小さいおっさん」
「あ、やべ・・・カフェインが切れた。買ってくるわ」
 初参戦の夏の祭典の締切間際に原稿を中断するのは痛いが、もしここで眠ってしまえば、半年間の努力を無に帰す事となる。
「半年間きちんと努力してたら、本なんて今頃何冊も出来てただろーによ」
「うるせぇよ!!」
 捨て台詞を残して出て行く契約者に、チロルチョコ買ってこいよーと声を掛けるのは忘れなかった。

「ねえねえ彼女、こんなとこで夜中に何してんの」
「俺らが乗っけてってやるよ」
 今時車高の低いDQN仕様の黒いワンボックスの中から、チャラそうな男が数人耳障りなテンションで声をかけてくる。
「急いでんだよ!」
 助手席から乗り出してきた男に裏拳一発。
 「穏健派」といえども「組織」で修行している身だ。鼻っ面を打たれた男は見事に伸びた。車内にざわめきが満ちる。
「な、何だよこの女!」
「男だよ!」
「は!?」
 運転席の男が狼狽えたような素っ頓狂な声を上げた。修羅場テンションの響は男たちの狼狽など気にもせず声高らかに宣言する。
「オ・ト・コ!です!男が着飾ってカワイくして、何がイケないんですかー!ちなみにこれは俺のカワイイ妹ちゃんとお揃いd」
「さよなら!」
 係わり合いにならない方がいいという賢明な判断を下したのか、車のエンジンが喧しい音を立てて掛かる。
「あ、ちょっと待て」
急に正気に返ったように、響の瞳の色が醒めた。
「お前等さぁ・・・『白いソアラ』知ってる?」
「あ、いや・・・この辺の走り屋なんて、俺しらね」
「じゃあいい」
 響が聞いたのは都市伝説の方の「白いソアラ」
 こいつ等は本当に何も知らないと踏んだ彼は、踵を返してコンビニへ向かった。

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