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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 黒服Y-21

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黒服Y 21


スコープに空を舞うサンタを捉える
引き金にかける指にそっと力を入れる
スナイパーライフルから銃弾が放たれるが

同僚「やはり当たりませんね」

命中率は芳しくない
もともと狙撃は得意でもないし
スナイパーライフルを空に向けて撃ったってなかなか当たらないだろう

Y「うりゃ」

隣を見るとYが変な掛け声とともに発砲したとこだった
銃口の先をたどって見るとどうやら当たったようだ
そして見たことを後悔した

同僚「…あの筋肉の塊は撃ち墜としてもいいんですか? 一応組織の戦力ですが……」

Yがこちらを振り向いて答える

Y「逆に聞こう。天使の舞う空、えせサンタが飛ぶ空、アレが犇めく空、1番見たくないのは?」

同僚「……すいません、駆除の続きをどうぞ……」

視線の先では「兄貴」と呼ばれるものが墜ちていく
しかも、尻を押さえながら
考えちゃ駄目! 何故あんな格好で落ちて行くのかなんて考えないで! 止まって私の想像力!
思考を止めるために片付けに専念しましょう、そうしましょう
撃っても当たらないのだから撃つだけ無駄ですしね
Yなら都市伝説の能力を使って当てることが出来……


確か以前Yから聞いた都市伝説の能力はオートポインター(カッコ悪いから止めろとは言っておいた)だった
照準がやたら正確になるだけだよ、と彼自身も言っていた
そして彼が今構えているのは二連式の猟銃で、装填している弾丸は一粒弾のはず
狙いが正確なだけであんなに遠くの筋肉塊のアレを撃つなんて芸当が出来るのか
そもそも射程圏外ではないのか
Yの能力が、都市伝説の能力が、明らかに強くなっている?
普段の態度も仕事も相変わらずで、特に変わったことはなかったけれども

Y「さ、もう行こうか、同僚。後はあの可愛い天使達が何とかするだろうし」

考えている途中にYの声が割り込んだ
何故可愛いを強調するのだ

同僚「えぇ、そうですね」

何かあったのだろうか
それを私には話してはくれないのか
それとも話せないような理由があるのか
何かあったという確証があるわけじゃなく、ただの杞憂かもしれない
問いただしても曖昧な事ばかり言って、否定も肯定もせず、あなたはごまかすのでしょうが

Y「やっぱり荷物要らなかったでしょ?」

同僚「そうでしたね」

自分達のいた痕跡などを消してYの後を追いかける
前を行くその背中はいつもどおり、少し頼りない感じがした



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