黒服Y 23
初詣に来た人で溢れかえる中を歩いていた
服はいつもの黒いスーツだ
服はいつもの黒いスーツだ
歩いていると前方にゴシック調の日傘が見え、その横に見たことのある少女が居た
Y 「あれ? 君は確かDさんの……」
はないちもんめ「誰よあんた」
いきなり警戒するように睨まれた
猛犬注意の貼紙でも見落としただろうか
猛犬注意の貼紙でも見落としただろうか
Y 「誰って…あ、そうか。ほら、マッドガッサーの事件の時に、ゴスロリ服で銃持ってたのが居たろ」
はないちもんめ「そういえばそんなのが黒服と話してた気がするわね。その子の知り合い?」
Y 「いや、それが僕、黒服のYだよ。女体化ガスの影響でああなってたんだ。Dさんから聞いてないかな?」
はないちもんめ(…え? どう見ても普通の女の子に見えたんだけど……そっち系の趣味があるのかしら……)
少女は一瞬考え込んだような表情になったけどすぐ戻った
何か不審人物への警戒とは別の意味で警戒されてる気がする
少女が若干引いているような気がしないでもない
何か不審人物への警戒とは別の意味で警戒されてる気がする
少女が若干引いているような気がしないでもない
はないちもんめ「…まあいいわ、それで何か用?」
Y 「今日はDさんと一緒じゃないのかと思って。もしかして迷…」
はないちもんめ「はぐれたのは私の方じゃないわ」
Y「そっか相手が早く見つかるといいね」
迷子かどうか聞こうとした言葉を遮って否定されてしまった
それほどして迷子だと認めたくないか
それほどして迷子だと認めたくないか
お嬢さま「のう、その口にくわえておるのはなんじゃ?」
少女の隣にいたゴスロリお嬢さまが声をかけてきた
どうやらはないちもんめの少女の知り合いらしく、二人でいろいろ楽しんでいるみたいだ
話の途中からなんか観察するような視線を向けてきていたけど、これが気になっていたんだろうか
どうやらはないちもんめの少女の知り合いらしく、二人でいろいろ楽しんでいるみたいだ
話の途中からなんか観察するような視線を向けてきていたけど、これが気になっていたんだろうか
Y 「これ? これは飴細工、飴をこねて綺麗に飾り付けたやつ。食べてみる? まだあるからあげるよ」
包みを広げて二人の前に差し出した
中には飴細工がまだ3本入っている
中には飴細工がまだ3本入っている
お嬢さま「む、これが綺麗じゃ、これを貰おう。なかなか良い奴じゃな」
はないちもんめ「…私は遠慮するわ」
はないちもんめの少女は何やら苦い顔をして断ってきた
ゴスロリのお嬢さまは見知らぬ人でも余り物怖じしないらしい
言葉遣いとか、態度や雰囲気とか見てると
もしかして本当にどっかの深窓のお嬢さまで世間知らずだったりするのだろうか
こんなところに居て大丈夫なんだろうか、このお嬢さま
ゴスロリのお嬢さまは見知らぬ人でも余り物怖じしないらしい
言葉遣いとか、態度や雰囲気とか見てると
もしかして本当にどっかの深窓のお嬢さまで世間知らずだったりするのだろうか
こんなところに居て大丈夫なんだろうか、このお嬢さま
Y 「え~と……探すの、手伝おうか?」
はないちもんめ「別にいいわ」
拒絶の言葉とともに睨まれた
誰か、猛獣注意の看板を持って来てくれないか
誰か、猛獣注意の看板を持って来てくれないか
はないちもんめ「さぁ行きましょ」
はないちもんめの少女はゴスロリお嬢さまの手を引いてさっさといってしまった
ゴスロリお嬢さまは去り際に飴細工を振って挨拶してくれたが
二人を見送ったあとに思った
ゴスロリお嬢さまは去り際に飴細工を振って挨拶してくれたが
二人を見送ったあとに思った
Y 「あ~……Dさんに電話した方がよかったのかな」
今さら電話しても、もうどこに居るか分からないので手遅れなんだけど
まぁはないちもんめの少女のあの警戒心の強さなら大丈夫だよね
まぁはないちもんめの少女のあの警戒心の強さなら大丈夫だよね
Y「さて、おみくじでもするかな」
また少女と顔を会わせると気まずくなりそうなので少し違う方向へと歩き出した
おわる