…彼らにとって、それは知ったとしても、なんら今までと変わりはないのである
「あぅあぅ…夢の国ですか…」
「うむ、どうやら、本格的に動くようだな」
「うむ、どうやら、本格的に動くようだな」
…いや
微かに、変化はある
赤マントの膝に座る赤いはんてんの表情が……曇った
その理由を悟り、赤マントは赤いはんてんの頭を撫でてやる
微かに、変化はある
赤マントの膝に座る赤いはんてんの表情が……曇った
その理由を悟り、赤マントは赤いはんてんの頭を撫でてやる
「関わらないよう、なるべく逃げ回ろうではないか。私は消えるつもりはないし
……君にも、消えて欲しくはないのだよ」
「……そう、ですね。私も、赤マントに消えてほしくないのですよ」
……君にも、消えて欲しくはないのだよ」
「……そう、ですね。私も、赤マントに消えてほしくないのですよ」
にっこり、赤いはんてんは笑った
しかし、微かに残る不安を、払拭し切れていない
しかし、微かに残る不安を、払拭し切れていない
赤マントは知っている、己の相棒の、不安の原因を
赤いはんてんは、いい加減振り切らなければ、と思いつつも、それを払拭しきれない
赤いはんてんは、いい加減振り切らなければ、と思いつつも、それを払拭しきれない
二人以外、もう誰も知らない
かつて、赤いはんてんには契約者がいた事を
いや、もしかしたら、夢の国は覚えているかもしれない
かつて、赤いはんてんには契約者がいた事を
いや、もしかしたら、夢の国は覚えているかもしれない
だって
赤いはんてんの契約者を殺したのは、夢の国なのだから
赤いはんてんの契約者を殺したのは、夢の国なのだから