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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - ソニータイマー-82

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sonytimer

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                     「生まれたてのfolklore」


中央高校、合唱部所属の弟切草 歌音(おとぎりそう かのん)はヒトカラが趣味である
歌音「さて、今日も歌うわ♪」
いつものように、カラオケボックスに行く歌音
歌音「えーと、はい。joyでお願いします♪
…28号室ですね、了解しました~♪」
そして、28号室に向かう歌音。その部屋は、2階の一番端だった…
歌音「さーて唄うわよ♪」
マイクを持ち、曲を入れる。そして、熱唱
歌音「ウルトラソウル!」
100点。
歌音「メールト♪ 溶けてーしーまいそうー♪」
100点。
歌音「上野発の夜行列車降りたときから♪」
100点。
歌音「もう何があっても挫けない~♪」
歌音「ラ・ラ・ラ言えるかな♪」
歌音「放て! 心に刻んだ夢も♪」
歌音「あんなこといいな♪できたらいいな♪」
歌音「赤いスイートピー♪」
歌音「ヘビーローテーション♪」
歌音「二人寄り添って歩いて♪」
100点、100点、100点、100点、100点、100点、100点…
様々な歌を立て続けに歌い、その全てで100点をたたき出す歌音
歌音「ふぅ…♪ ちょっと休憩しようかしら♪」
椅子に座り、注文したアイスティーを飲む歌音
歌音「…?」
と、寛いでいると不意に背後に気配を感じる
歌音(誰か居るのかしら…?♪ でも、ここには私一人しか居ないはず…♪)
と、周囲の様子を探っていると、突然カラオケの画面に文字が現れた。
『採点』と
歌音(え!?♪ 私操作してないわよ!?♪)
勝手に機械が動き出したことに驚く歌音
歌音「まぁ、いいわ…♪ とにかく歌えばいいのよね♪ 適当に何か…あ、『炉心融解』なんてどうかしら♪」
なぜそこでそんな高音の曲を選ぶのだろう?
歌音「街、灯り華やか♪」
歌い始める歌音
歌音「きっとそんな世界だ~♪」
そしてやはり、100点を取る
歌音「さて、一応歌い終わったけど…なんだったのかしら?♪」
『ウタ…ジョウズネ』
掠れるような声が聞こえた
歌音「!?♪」
突然聞こえた声に驚き、振り返る歌音
歌音「何!?♪ 何!?♪ 誰なの!?♪」
『ワタシ? ワタシは『オトギリさん』…』
歌音「『オトギリさん』…?♪ 何なのそれ…?♪」
『『オトギリさん』…ワタシは都市伝説。都市伝説は知ってる…?』
歌音「ええ、勿論よ♪ 知ってるも何も、私は既に契約してるんだから♪ …『7オクターブの音域を持つ歌姫』と♪」
『7オクターブの音域を持つ歌姫』。7オクターブの音域を発声することのできる歌姫が居る、という都市伝説。
歌音はこの都市伝説の過大解釈により、如何なる音でも発声することができるのだ。超音波でも低周波でも思いのままに
歌音「…でも『オトギリさん』なんて都市伝説、聞いたこともないわよ…?♪」
『ええ、だって…ワタシ、生まれたばかりなんだもの』
歌音「生まれたばかり…?」
『そう。『カラオケボックスの2階一番端の部屋で一人になるとオトギリさんが現れ、カラオケの採点で80点以上取らないと体中を切り裂かれて殺される』っていう…
最近ニュー速VIPの安価スレで生まれた都市伝説なの…』
歌音「ニュー速VIP…あまり見ないわね♪ それで、私はこの通り100点を取ったわけだけど…貴方はどうするの?♪」
『えっと…あの…もし良かったら、なんだけど…。ワタシと契約してくれないかな、なんて…
ワタシ、生まれたばかりで…知名度も無くて…それに殆どの人が集団で来るし…だから、消えてしまいそうで…だ、駄目でしょうか…?』
消え入るような、掠れるような声で言う『オトギリさん』
歌音「…ええ、勿論良いわよ♪」
『ほ、本当ですか!?』
歌音「勿論よ♪ 断る理由もないしね♪ 私の名前は弟切草 歌音♪ よろしくね♪ 契約しましょ♪」
『『オトギリさん』です…契約、承諾します』
こうして、100点の歌姫、弟切草歌音と、生まれたての都市伝説、『オトギリさん』の契約が完了した
歌音「さ♪ 今度は2人でデュエットしましょ♪」
『デュエット…? でも私、喉の病気で…』
歌音「喉の病気…?」
『ええ…。『歌手志望の少女が喉の病気を患い、手術には成功したが思うように声が出せなくなって、事務所との契約は白紙に。
それでも必死にカラオケで練習するも結局元の声を取り戻すことはできず、絶望の末に喉を掻き毟って死んでいった』って話があるの…そして私はその霊なの』
歌音「そうだったの…♪ それは辛いわよね…♪ でも、それは生きていた頃の話でしょう?♪ 都市伝説化して肉体から開放された貴方は喉の病気なんてものともせず歌えるはずよ♪」
『そ、そうでしょうか…?』
歌音「そうよ♪ でも慣れないって言うんなら私の体を使えば良いわ♪ 私は契約都市伝説のおかげでどんな声でも出せるから、元の感覚を取り戻せるかも知れないわ♪
但し音域が広いというだけで、どの音を出すかは貴方次第だけどね♪」
『…はい! ありがとうございます…! ワタシ、歌います!』
涙を流しながら、歌音に取り憑く『オトギリさん』
歌音『あー…♪ すごい! 出ます! 声が! 声が! 昔みたいに…うわあああああん!!!』
歌音「ふふふん♪ そんなに嬉しかったのね♪ 良いわ、どんどん歌いなさい♪」
歌音「ううううううう…! ありがとうございます…!」
こうして、歌音と『オトギリさん』は歌って歌って歌いまくった。ちなみにこれは、10月26日、つまり世界滅亡より少し前のお話…
果たして歌姫と生まれたての都市伝説は世界滅亡にどう立ち向かうのだろうか?
え? VIPに『オトギリさん』が誕生したスレが立ったのは現実では11月14日だって? 気にしたら負けである
ちなみにこの弟切草歌音、『完全音感(パーフェクトヒヤリング)』という、如何なる音でも聞き取ることが出来るという異常(アブノーマル)を持っているのだが、それはまた、別のお話…




                         続く…




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