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「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 次世代の子供達-63

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匿名ユーザー

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 11月
 紅葉も終わってきて、そろそろ冬が近づいてきている
 どうやらこの学校町、冬はわりと冷え込みやすいらしい
 雪もそれなりに積もることが多い、と言うし、冬支度はしっかりやらなければいけないかもしれない
 自分が前に住んでいた場所は、そこまで雪も積もらなかったし

「へぇ、前は温かいところにいたんだ」
「そうなの……だから、こう。雪道歩くのは若干、不安があると言うか」
「大丈夫大丈夫。そのうち慣れるから」

 なので
 私はYやM、C逹に冬の服装についてとか、色々と相談していた
 問題はブーツ。ブーツなのだ
 私が持っているブーツ、底がツルツルなのばっかりだから、雪道を歩くのには大変と不安を感じる
 滑って転んだりしたら、ちょっとどころかかなり嫌だし

「北海道とかみたいに、つるっつるになるって事は……ない訳じゃないけど、そこまではあんまりならないから」
「それなら安心……うぅん、とにかく、冬の時期は底がつるつるじゃないブーツにして、気をつけるわ」
「あ、あと、防水がちゃんとなってるのにした方がいいよ。そうじゃないと、雪でぐしょぐしょになっちゃって大変だから……」

 Mの言葉に答えていると、Cがそう付け足してくれた
 なるほど、防水
 ブーツに冷たい水が染み込んできたりしたらしもやけになりそうだし、気をつけよう
 服装はおしゃれも大事だが、冬は防寒も大切なのだ
 風邪を引いて鼻水だらだら、なんて美少女的になる訳にはいかないのだから

 ……思えば、こうして堂々と女友達にその土地でのちょうどいい服装とか尋ねるのも、初めてか
 本当、私は女友達が今までいなかったのだな、と思う

(あれ、でも………昔は、むしろ同性の友達の方が多かったような……)



 ーーーーーーズキンッ




(……あれ?)

 ズキ、ズキッ、と
 昔のことを思い出そうとしたら、頭痛がした

「咲夜?どうかしたの?」
「え?……あぁ、ごめん。なんでもないの」

 感じた頭痛に、顔をしかめてしまっていたのだろうか
 Yに少し心配そうに声をかけられて、慌ててそう返した
 そうすると、傍で男子同士で話していたLがこちらを見てきて

「さくっち?……具合悪いっす?保健室行くんなら、連れてくっすけど」
「うぅん、大丈夫。ちょこっとくらっときただけ……寝不足なのかも」
「季節の変わり目は体調崩しやすいっすし、早めに寝ないと駄目っすよ?」

 苦笑しつつ、LはまたR逹との会話に戻った
 「人狼二人で狂人なしの村で初日に人狼の片割れが占われた場合、人狼はどう動くべきか」と言う言葉が聞こえてくる
 あぁ、人狼の戦略かぁ……この間、また狐を引いて負けたんだよなぁ、と思い出す
 どうにも、私は狐を引くと負けやすいらしい。この間も、占い師引いてたNに占われて初日の朝にはもう死んでたし
 次は勝ちたいなぁ、とM逹との会話に戻りながら、そんな事を考えていた


 その日の放課後
 私はLとH、それにCと一緒に帰っていた
 帰り道、LとCがちょっと寄りたい場所がある、と言うので一緒に行くと、そこは手作りの品などを預かってくれて代理販売してくれるというワークショップ
 どうやら、LもCも作成した物をワークショップに出品しているらしかった。今日も、作った分を納品したかったらしい
 Lの方は、売れた分を教会(あのイケメン揃いの教会のようだ)に寄付。Cは薙刀の習い事の支払いの一部にあてているらしい。自分が好きでやっていることだから、少しは自分払いたいのだとか

 Lが納品していたのは、ちょっとレースがついたポケットティッシュケースとか、刺繍入りのハンカチ、コースターといったもの
 そういえば、Lは裁縫が結構得意だ。Hの制服のボタンがとれた時とか、つけてあげるし………女子じゃなくてLに頼む葉のおかしい気が。いや、Lの方がボタンとれかけてるのに気づいて裁縫セットだしてたんだっけ?
 ……考えるのやめよう。流石にこういう店内でHにツッコミ(物理)ははしたない

「かなえ、こんな可愛いの作れたんだ」

 気を取り直して、商品として並んでいたうさぎやきつね、たぬきといった動物系の人形がついたストラップをまじまじと見る
 私の言葉に、Cは少し照れくさそうに笑った

「薙刀の教室で一緒に習っているおばさん逹がね、作り方教えてくれたの。ここのワークショップ教えてくれたのも、おばさん逹なんだよ」

 流石C。薙刀教室のおばちゃん逹に可愛がられているだけの事はある

「ストラップの人形、全部色とか表情違うんだ」
「うん、全部一品物。同じ色のとか作ろうとすると、なんか「作業」って感じになっちゃってうまくできないから…」

 なるほどなぁ、などと思いつつ、そのストラップを見ていて…
 ……ふと、白い顔に赤い目、黄色い尻尾の狐のストラップと、目があった気がした
 なんとなく、それが気になって……よし、と、手に取る

「一品物なら、気に入ったなら即買いよね」
「え?……咲夜ちゃん、気に入ったなら、同じの作るよ?」
「うぅん、買うわ。かなえの習い事代の一部になるんだしさ」

 ケチケチする程の値段でもないし、私はこれが欲しいのだ
 ならば、今すぐ買ったほうがいいに決まっている
 Cはちょっと照れくさそうに、ありがとう、と笑って。釣られたように私も笑った

「あ。ついでだし。憐が刺繍入れたハンカチも一緒に買えばピッタリおつりなしで払えるから、ハンカチも」
「ついででもありがたいっすね。オススメは犬の刺繍入りのやつっすよー」
「うん、むしろ全部犬よね。犬種違うだけで」

 そう言えば犬好きだったな、L
 などと考えながらデフォルメされたチワワの刺繍入りのハンカチも手にとってレジへ
 買ったCの作ったストラップは、その場で携帯につけた
 うん、可愛い。やっぱりこの手の一品物は一目惚れしたら即購入に限る

 皆と友達になってよかったな、と思いながら、家路についた




 ズキズキとまた頭痛を感じたけれど、大丈夫
 今日は、早く寝よう





 隣人を信じよ 隣人を愛せよ
 隣人を疑え 隣人を罰せよ
 その仮面を引き剥がすなかれ
 されど、その下の悪を罰せよ

 見つけたからには逃さない
 あれは俺達の獲物だ
 それが消え去る瞬間まで、俺達はあれを見張り続けよう
 もしも、それが表へと現れたならば

 決して楽にはさせるものか
 死の瞬間まで、苦しみ償うがいい


                       feall




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