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連載 - 我が願いに踊れ贄共・拷問狂と鳥使い-06a

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匿名ユーザー

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「あらあら、あちこち派手にやり始めたわねン」

 くすくす笑って、町中を歩くシモネッタ
 ふと空を見上げれば、鳥が一か所に集まり始めている

「ふふん、どうしようかしらン………そうねン、せっかくだから、クラリッサが先祖の仇を取るところでも見ようかしらン?」

 口元に浮かぶ笑みは、邪悪
 彼女は、知っている
 クラリッサの先祖が、誰に殺されたのかを
 知っていて、その真実を口にしてはいない

「そうねン、そうねン。あの子が仇を取ったつもりになったら、教えてあげましょン♪きっと、面白い反応をしてくれるわぁン♪」

 うきうきと、スキップでもしながら歩くシモネッタ
 向かう先は、野鳥達が集まる場所
 そこに、クラリッサはいるだろう
 きっと、仇を取ろうと戦っている最中だろう

 クラリッサが、仇だと思っているトライレスを殺したとしても
 そのトライレスに、返り討ちに合って殺されたとしても
 どちらでも、シモネッタは構わない
 どちらの結果になろうとも、どちらでも楽しめる
 その為の仕込みは、十分だ

「さぁて………私は、急ぎたいのよぉン。邪魔しないでぇ?」

 立ちふさがったそれらに、シモネッタは笑いかけた
 漆黒のスーツに身を包み、サングラスをかけた男達
 全員、同じ顔立ち、全員、同じ体格
 …「組織」の黒服の、量産型か
 彼らは、シモネッタに銃を向けてくる

「あはぁん…………私と戦うつもりぃン?」

 楽しげに、シモネッタは笑う
 放たれる光線銃
 しかし、その攻撃はシモネッタに届かず、彼女の前に出現した鉄の処女にすべて受け止められた

「可愛い子ぉ、可愛がってあげるわぁン!!」

 っば!!と
 シスター服を脱ぎ捨てたシモネッタ
 背中から青紫色の炎が鳥の翼の形をして現れる
 ボンテージ+ガーターベルト+網タイツ+ピンヒール
 そして、手に鞭を持つその姿は、もはやシスターの面影など、一切合財残っていない

「さぁ、ダンスを踊って頂戴っ!!」

 ぴしぃ!!と鞭を鳴らすシモネッタ
 それに合わせるように……黒服達が履いていた革靴が…別の靴に、変化した

 それは、鉄でできた、靴
 黒服達が、苦悶の声を上げ始めた
 当たり前だ
 あの靴の内側には、びっしりと針とカミソリが仕込まれているのだから
 激しい、しかし、死には至らぬ程度の苦痛が、黒服達の動きを鈍らせる

「あはぁん………素敵ぃ、素敵よぉ、その声……もっと聴かせてぇンっ!!」

 ぴしぃ!!
 再び、鞭を鳴らすシモネッタ
 すると、黒服達が履かされている鉄の靴が、高温を発し始めた
 白雪姫にて、王妃が履かされた鉄の靴のごとく、激しく高温を発して、装着者を苦しめる

 鞭が鳴る
 突如、じゃらじゃらじゃらじゃら!!と鎖の音が響き……一人の黒服の首が、切り落とされた
 虚空に、鉄の鎖がついた処刑の刃が、ぶら下がっている

「あははははははははっ!!もっと、もっとよぉん!!」

 鞭が、鳴る
 ぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり、と響く、不気味な歯車の音
 現れた巨大な歯車が、哀れな黒服を巻き込んだ

「もっともっともっともっともっともっともっと、聴かせてぇん!」

 鞭が、鳴る
 一人の黒服の足元に現れた拷問器具
 ぱっくりと口を開けたそれは、黒服のひざ下までに食らいつき、がりがりと咀嚼し始めた

「もっともっと、たくさんたくさんたくさんたくさんっ!!素敵な悲鳴を聞かせてぇン!!」

 けらけら笑って、鞭を鳴らし続けるシモネッタ
 シモネッタが鞭を振る度、新たな拷問器具が現れ、黒服を餌食にする


 ものの十分もたたないうちに、辺りは血の海になった
 中途半端に、生きたり死んだりしている黒服を放置して
 たっぷりの苦悶の声を、悲鳴を聞いたシモネッタは、当初の目的を思い出して、クラリッサの元へと、急いだのだった



 to be … ?







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