「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 死ねばよかったのに・約束されている未来-04

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
 時々、夢を見る
 それは、悪夢と呼べるような記憶



 仲の良い友達がいた記憶
 よく、三人で一緒に遊んでいた
 三人で、よく笑っていた

 男の子の事が大好きだった
 いつも一緒に遊んでいた男の子
 最初は、二人で遊んでいた
 いつも、二人で一緒だった

 ある時から、三人になった
 男の子が、その子を見つけて、自分達の仲間の輪にいれた
 着物を着た、男の子か女の子か、よくわからない子
 その子が加わってから、男の子は前よりもよく笑うようになった気がする
 それが、ちょっとつまらなかった


 ある日、男の子が風邪を引いた
 お見舞いに行った時、男の子の家には、先に着物を着た子の姿があった
 自分よりも先に、その子が先にお見舞いに来ていた
 その事実がつまらなかった

 キッカケが、何だったのか
 よく、わからない
 ただ、そのお見舞いの鉢合わせの直後辺りであった事は確か

 男の子が、傷だらけの血塗れで倒れている
 着物を着た子も、血塗れで倒れている
 男の子の両親も、血塗れで倒れている

 みんな、死んでいる
 みんな、死んでしまった
 みんな、殺してしまった

 そうだ
 私が、つまらないヤキモチ焼いて
 着物を着た子を、罵倒して
 その、瞬間
 私の言葉は、見えない刃になって、着物を着た子を傷つけて
 それを助けようとした男の子と
 男の子の両親も

 みん
 な


「-------------------っ!!」


 悪夢はいつもここで終わる
 私は、最期に私を罵倒して
 私自身をズタズタに切り裂いて終わる
 これが、いつもの私の悪夢の終わり


 そして、この悪夢を見るたび、思い出す

 そうだ、私は
 人間だった、その頃に

 大切な人達を殺し



「ちーちゃん」

 そっと、目元に手が触れた
 酷く優しい手
 涙を流す私の目元を覆うような、その手

 その手が、誰のものか
 かけられた声が、誰のものか
 私は、理解する

「……ゆーちゃん」
「大丈夫だよ、ちーちゃん」

 手が、そっと離れていく
 あぁ、あの子だ
 あの男の子が、私を見下ろしているんだ
 私は、それを理解して
 男の子に、手を伸ばそうとして


 ………がしり
 頭を、鷲掴まれた

「…っゆー、ちゃ……」
「大丈夫」

 とても、とても、優しい声
 けれど、私を見下ろしてくる男の子の、顔は

 笑顔じゃなくて
 優しい顔じゃなくて
 ただ、ただ
 憎悪に、染まっていて

「ちーちゃんは、まだ、何も思い出さなくていいんだよ」

 優しい、けれど、憎悪に染まった声
 直後……ばちっ!と、小さな音がして
 私の意識は、闇へと落ちた



「……まだ、思い出すには早い」

 気を失ったC-No.893を見下ろして、悠里は呟く
 彼女を見下ろすその眼差しはどこまでも冷たく、どこまでも憎悪に染まっている

「思い出すのは、俺が死ぬ時だよ…………俺の復讐は、それで完成するんだから」

 くつくつと、暗く笑って
 悠里は、電子ロックで施錠されていたはずのC-No.893の自室から、退室していった
 扉が絞められると同時に、電子ロックにより部屋は再び施錠され……悠里が侵入した形跡は、何も残らない

 気を失ったC-No.893は、その内小さく寝息を立て始めた
 眠りへと落ちた彼女は、直前まで見ていた悪夢の記憶を完全に失い、安らかな眠りに包まれる



 彼女は、何度も悪夢を見る
 人間だった頃の、罪の記憶を

 彼女は、何度も護られる
 逃げ出したくなる悪夢の記憶から


 彼女は。気づける事はない
 自分が、護られているのは
 自分が復讐される為だと言う、その真実に










to be … ?






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
ウィキ募集バナー