「はい、ちーちゃん」
C-No.893……長曾我部 千依は、自分の担当契約者である禰門 悠里からそれを差し出されて、きょとんとした
ずいぶんと、高価そうな菓子の包み
ずいぶんと、高価そうな菓子の包み
「な、何よ、それ。どうしたの?」
「ホワイトデーのお返し。ちーちゃん、バレンタインにチョコくれたから」
「ホワイトデーのお返し。ちーちゃん、バレンタインにチョコくれたから」
言われて、は?と首をかしげる
…そういえば
小腹がすいたと言っていたから、夜食のキットカットを分けたような
確かに、チョコと言えばチョコだけど
…そういえば
小腹がすいたと言っていたから、夜食のキットカットを分けたような
確かに、チョコと言えばチョコだけど
「あんなもんのお返しに、こんな高価な物受け取れないわよ」
「まぁまぁ、俺の、ちーちゃんへの感謝の気持ちもかねて、ね」
「まぁまぁ、俺の、ちーちゃんへの感謝の気持ちもかねて、ね」
…まったく
そんな気で渡した訳じゃないと言うのに
千依はほんのり頬を赤らめ、ぶっきらぼうにそれを受け取った
そんな気で渡した訳じゃないと言うのに
千依はほんのり頬を赤らめ、ぶっきらぼうにそれを受け取った
「し、仕方ないわね、う、受け取ってあげるわよ」
「良かった。口に合えばいいんだけど」
「良かった。口に合えばいいんだけど」
のんきに笑ってくる悠里
まったく、この馬鹿は…
まったく、この馬鹿は…
「……開けてもいい?」
「もちろん」
「もちろん」
がさり
袋を開けた千依
……眉をひそめる
中に、あったのは
袋を開けた千依
……眉をひそめる
中に、あったのは
「…マシュマロ?」
「うん。うまいって評判の店のなんだけど」
「うん。うまいって評判の店のなんだけど」
……マシュマロ……
ホワイトデーに渡される、マシュマロの意味は……
………
ホワイトデーに渡される、マシュマロの意味は……
………
「…ちーちゃん?どうしたの、落ち込んだ顔して」
「なっ、何でもないわよっ!?ど、どうだっていいでしょ!?」
「なっ、何でもないわよっ!?ど、どうだっていいでしょ!?」
あぁ、もう
勝手に期待した自分が馬鹿だった
勝手に期待した自分が馬鹿だった
どうせ、こいつの事だ
マシュマロの意味もわかってないだろう
マシュマロの意味もわかってないだろう
それでも
乙女心は、傷つくのだ
乙女心は、傷つくのだ
わかっている
勝手に期待して、勝手に傷ついた
悠里に対して怒るのは、八つ当たり
…そんな事する訳にいかない
自分は、子供ではないのだから
勝手に期待して、勝手に傷ついた
悠里に対して怒るのは、八つ当たり
…そんな事する訳にいかない
自分は、子供ではないのだから
漏れ出しそうな罵倒を抑え込む
己の言葉は刃となって、悠里を傷つけてしまうから
己の言葉は刃となって、悠里を傷つけてしまうから
自分が悪いのだ
想いを認めず、伝えようとしないから
…ただ、それだけ
想いを認めず、伝えようとしないから
…ただ、それだけ
千依の葛藤に、気づいているのかいないのか
悠里はにこにこ笑って、千依を見下ろしているのだった
悠里はにこにこ笑って、千依を見下ろしているのだった
to be … ?