「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - マッドガッサーと愉快な仲間たち・決戦以降-03

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だれでも歓迎! 編集
「えらい混んどるなぁ」
「もうちょい早く来れば良かったか…逸れるなよ?」
「ん、わかってる」

 人波の中、そっと手を繋いでいるマッドガッサーと似非関西弁の女性
 しかも、繋ぎ方は恋人つなぎ
 とりあえず、お前らはもげろ

「でも、ほんとはぐれちゃいそう。気をつけないとね」
「逸れたら、なかなか合流できなさそうだしね」

 スパニッシュフライ契約者の隣、美しい女性の姿をとったマリも呟く
 神父姿ではないのは、教会に顔を出す人々と会った時の対処が面倒だからだろう

「大丈夫か?人酔いしてないか?」
「……平気、だ」

 辰也は、恵を気遣いながら歩いている
 なお、恵が抱えている大きな鞄の中では、ジャッカロープがもぞもぞしていた

「ひっひっひ、いざはぐれたら、私が空から探してあげるわよ?」

 お気楽に魔女の一撃が笑う
 …なお、彼女の隣に、彼女の契約者たる誠の姿はない

「しっかし、あいつ、元旦から忙しいんだな」

 その誠を指して、辰也が呟く
 一応、彼は年末からは学校町内の実家に帰ってはいるのだが…元旦には、また別の用があるようで、ここには来ていない

「何の用事があるって言ってたっけ?」
「琴の発表会とか言ってたねぇ」
「…想像つかないけどな」

 昔からやっていた習い事の発表会、らしい
 その他にも、茶道の方で付き合いがあるとも言っていた
 魔女の一撃という西洋の都市伝説と契約してはいるが、全体的に和風な男なのだ

「まぁ、主の代わりに、私がお願い事しないとねぇ?」
「…わかるの、か?…あいつの、願い事」
「そりゃあ、私の主様だからねぇ?」

 わかるさ、と魔女の一撃は笑う
 自信に満ちた表情
 契約によるつながりの深さを、彼女は信じている
 ……実際、契約による契約者と都市伝説との繋がりは、深いものなのだ
 まぁ、例外も存在するが

 …………もっとも
 それがなかったとしても、彼らの願いは、ある種、共通しているのだから…わかったかもしれない


 今年も、皆がずっと一緒にいられますように、と


fin




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