---脇腹に、痛みが走る
天使の武器よる傷は、そう簡単には癒えてくれないらしい
天使の武器よる傷は、そう簡単には癒えてくれないらしい
「……現状は?」
「だ、駄目ですよ、まだ寝ていませんと……」
「だ、駄目ですよ、まだ寝ていませんと……」
制しようとしてきた手を軽くのけて、起き上がるイクトミ
痛みを振り払うように、軽く頭を振る
痛みを振り払うように、軽く頭を振る
「いやー、まさかあれで本当に目を覚ますとは」
「あぁ、覚めたよ、ありがとうなっ!」
「おぉ いたい いたい」
「あぁ、覚めたよ、ありがとうなっ!」
「おぉ いたい いたい」
ぐにーーーーー
目を覚まさなかったイクトミの口に唐辛子ドリンクを流し込むと言う荒行をやってのけた葉
その葉の頬をぐにぐに引っ張りつつ、イクトミは傍らにいた治療班の黒服に尋ねる
目を覚まさなかったイクトミの口に唐辛子ドリンクを流し込むと言う荒行をやってのけた葉
その葉の頬をぐにぐに引っ張りつつ、イクトミは傍らにいた治療班の黒服に尋ねる
「セシリアかエーテルは?」
「現場に出ていると聞いていますが…」
「…くそ、どっちもかよ。S-No.1に、至急こっちに来るよう、伝えてくれ。来れないようだったら回線つなぐように」
「は、はい」
「現場に出ていると聞いていますが…」
「…くそ、どっちもかよ。S-No.1に、至急こっちに来るよう、伝えてくれ。来れないようだったら回線つなぐように」
「は、はい」
治療半の黒服は、連絡を取る為にぱたぱたと治療室を出る
ライサは、何らかの用で治療室を出ているらしい…まさか、りんごを集める為とはイクトミはつゆとも知らないわけだが
ライサは、何らかの用で治療室を出ているらしい…まさか、りんごを集める為とはイクトミはつゆとも知らないわけだが
(…後は、ザン達に連絡を。いざって時は、あいつらに…)
「イクトミー、痛い」
「イクトミー、痛い」
ぐににー
……葉の訴えに、イクトミは彼女の頬を引っ張っていた手をようやく放した
対して強い力で引っ張った訳でもないのだが、やはりヒリヒリするらしい
頬を抑えている葉に、イクトミは尋ねる
……葉の訴えに、イクトミは彼女の頬を引っ張っていた手をようやく放した
対して強い力で引っ張った訳でもないのだが、やはりヒリヒリするらしい
頬を抑えている葉に、イクトミは尋ねる
「葉、お前の部下に異空間操作系はいるか?」
「ふぇ?……あー、どうだっけ」
「悪いが、急いで確認してくれ、で、いるんだったら、念のため待機させておいてくれ」
「んー、よくわかんないけど、わかった」
「ふぇ?……あー、どうだっけ」
「悪いが、急いで確認してくれ、で、いるんだったら、念のため待機させておいてくれ」
「んー、よくわかんないけど、わかった」
ぱたぱた、葉も治療室を出る
それを見送って…イクトミは懐から携帯を取り出した
おおっぴらに連絡している事がばれてはまずい相手に連絡を取る
それを見送って…イクトミは懐から携帯を取り出した
おおっぴらに連絡している事がばれてはまずい相手に連絡を取る
「……ザンか?エイブラハム・ヴィシャスの能力について………あぁ、そっちもディランから聞いたか。それなら………」
治療室を出た葉は
うーん?と首を傾げ、呟く
うーん?と首を傾げ、呟く
「…イクトミ、いつになく真面目だったなぁ。珍しい」
だって
「誰の事も、愛称で呼ばないなんて」
その事実に、不安にも似た何かを感じつつも
「……あ。A-No.0がむちゃくちゃ心配してたこと忘れてた」
と、伝え忘れた事実を思い出し……まぁ、後でいいや、と流したのだった
to be … ?