「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-27

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「…あ、将門様」
「おぉ、お前か」

 やや、顔色を悪くしているその青年に声をかけられ、将門は青年を見つめた
 ……青年が抱える力が、明らかに増した事に気付く

「…くくくっ、望みを果たしたようだな?」
「あ~…まぁ、まだ半分っすけど」

 何とか、と青年は笑う
 かなり、体力を消耗しているようだ
 新たな力を得たゆえの代償と、望みを半ば果たしたが故の代償
 それが、今、ずしりとのしかかっている状態なのだろう

「半分?どういう事ぉ?」
「…あいつ、まだ、「組織」を抜けないって」

 キャリアウーマンの言葉に、青年はやや不機嫌にそう答えてきた
 青年の一番の望みは、あの黒服を「組織」から完全に引き剥がす事
 …契約をして、黒服を「組織」の悪意から切り離す事はできたものの
 まだあの黒服が「組織」に所属し続ける限り…まだ、望みは完全に果たせていない、という事なのだ

「…くくくく、まさか、その半ばで満足した訳ではなかろう?」
「……トーゼンっすよ。絶対に、あいつをこっちのものにしてやる……!」

 …青年から感じる、強い執念
 それに、将門は笑みを深めた
 そうだ、それでいい
 その執念が、気にいっているのだ

 目的の為ならば、手段選ばぬ強い意志
 それを成し遂げる為には、どんな事でもやってみせようという執念
 この青年のその強い執念が、将門は気に入っている

(…くく、それにしても…!)

 …将門の目から、見て
 青年の…都市伝説を受け入れる器が、明らかに増大している事は確かだった
 あとは、あの黒服の半分を受け入れるだけで精一杯だったはずの、青年の器
 しかし…それに加えて、さらにもう一つを、青年の器は受け入れている
 …己の限界を、青年は突破したのだ

 そうだ
 これだから、人間は面白い!!
 己の限界を、時にこうやって突破してしまう
 そんな人間相手に何度か契約を結んだこともある将門としては、器の限界を増大させる人間の強さを、見ているのは楽しいものである

 ……そう、あの「籠釣瓶」と契約を結んだ人間のように……!!

「まぁ、良い。今宵はもう休め。明日の決戦に備えよ」
「…りょーかいっす。あいつにも、休めって言われてんで…」

 すんませんが、休みます
 そう言って、青年は苦笑しながら、立ち上がる
 よろり、少し体がふらつくようではあるが
 歩けない訳ではないらしい

「…将門様」
「うん?」
「…ちょーしこいてる「夢の国」と、「組織」の暗部…どちらにも、痛い目見せてやりましょーか」

 俺達の一人勝ちだ、と
 青年は、笑う
 それに釣られるように、将門も笑った

「くかかかかかかか!そうであるな!「夢の国」も!「組織」の暗部とやらも!!我らを敵に回した事、とくと後悔させてやろうぞ!」

 くかかかかかかかか!!と将門の笑いが、あたりに響く
 ざわり、あたりに一瞬、歪な怨霊の力が漏れ出した
 しかし、青年もキャリアウーマンも、その怨霊の力に恐れをなした様子もなく

 …ただ、楽しげな主の姿に、どこか満足そうに笑っていた





「…………」

 …ごごごごごごごごごごごご
 キャリアウーマンの体を…将門の怨霊とは違う、どこか、禍々しい力が包み込む!!

「ふ…ふふふふ……!あの子と黒服は一歩前進……っ!!これはまた……新たなネタの気配……っ!!!」

 じゅるり
 こっそり、涎を拭いている自分の契約者の禍々しいオーラに
 ハンガーの生首は、涙目でぷるぷると震えているのだった





fin







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