「…あ、将門様」
「おぉ、お前か」
「おぉ、お前か」
やや、顔色を悪くしているその青年に声をかけられ、将門は青年を見つめた
……青年が抱える力が、明らかに増した事に気付く
……青年が抱える力が、明らかに増した事に気付く
「…くくくっ、望みを果たしたようだな?」
「あ~…まぁ、まだ半分っすけど」
「あ~…まぁ、まだ半分っすけど」
何とか、と青年は笑う
かなり、体力を消耗しているようだ
新たな力を得たゆえの代償と、望みを半ば果たしたが故の代償
それが、今、ずしりとのしかかっている状態なのだろう
かなり、体力を消耗しているようだ
新たな力を得たゆえの代償と、望みを半ば果たしたが故の代償
それが、今、ずしりとのしかかっている状態なのだろう
「半分?どういう事ぉ?」
「…あいつ、まだ、「組織」を抜けないって」
「…あいつ、まだ、「組織」を抜けないって」
キャリアウーマンの言葉に、青年はやや不機嫌にそう答えてきた
青年の一番の望みは、あの黒服を「組織」から完全に引き剥がす事
…契約をして、黒服を「組織」の悪意から切り離す事はできたものの
まだあの黒服が「組織」に所属し続ける限り…まだ、望みは完全に果たせていない、という事なのだ
青年の一番の望みは、あの黒服を「組織」から完全に引き剥がす事
…契約をして、黒服を「組織」の悪意から切り離す事はできたものの
まだあの黒服が「組織」に所属し続ける限り…まだ、望みは完全に果たせていない、という事なのだ
「…くくくく、まさか、その半ばで満足した訳ではなかろう?」
「……トーゼンっすよ。絶対に、あいつをこっちのものにしてやる……!」
「……トーゼンっすよ。絶対に、あいつをこっちのものにしてやる……!」
…青年から感じる、強い執念
それに、将門は笑みを深めた
そうだ、それでいい
その執念が、気にいっているのだ
それに、将門は笑みを深めた
そうだ、それでいい
その執念が、気にいっているのだ
目的の為ならば、手段選ばぬ強い意志
それを成し遂げる為には、どんな事でもやってみせようという執念
この青年のその強い執念が、将門は気に入っている
それを成し遂げる為には、どんな事でもやってみせようという執念
この青年のその強い執念が、将門は気に入っている
(…くく、それにしても…!)
…将門の目から、見て
青年の…都市伝説を受け入れる器が、明らかに増大している事は確かだった
あとは、あの黒服の半分を受け入れるだけで精一杯だったはずの、青年の器
しかし…それに加えて、さらにもう一つを、青年の器は受け入れている
…己の限界を、青年は突破したのだ
青年の…都市伝説を受け入れる器が、明らかに増大している事は確かだった
あとは、あの黒服の半分を受け入れるだけで精一杯だったはずの、青年の器
しかし…それに加えて、さらにもう一つを、青年の器は受け入れている
…己の限界を、青年は突破したのだ
そうだ
これだから、人間は面白い!!
己の限界を、時にこうやって突破してしまう
そんな人間相手に何度か契約を結んだこともある将門としては、器の限界を増大させる人間の強さを、見ているのは楽しいものである
これだから、人間は面白い!!
己の限界を、時にこうやって突破してしまう
そんな人間相手に何度か契約を結んだこともある将門としては、器の限界を増大させる人間の強さを、見ているのは楽しいものである
……そう、あの「籠釣瓶」と契約を結んだ人間のように……!!
「まぁ、良い。今宵はもう休め。明日の決戦に備えよ」
「…りょーかいっす。あいつにも、休めって言われてんで…」
「…りょーかいっす。あいつにも、休めって言われてんで…」
すんませんが、休みます
そう言って、青年は苦笑しながら、立ち上がる
よろり、少し体がふらつくようではあるが
歩けない訳ではないらしい
そう言って、青年は苦笑しながら、立ち上がる
よろり、少し体がふらつくようではあるが
歩けない訳ではないらしい
俺達の一人勝ちだ、と
青年は、笑う
それに釣られるように、将門も笑った
青年は、笑う
それに釣られるように、将門も笑った
「くかかかかかかか!そうであるな!「夢の国」も!「組織」の暗部とやらも!!我らを敵に回した事、とくと後悔させてやろうぞ!」
くかかかかかかかか!!と将門の笑いが、あたりに響く
ざわり、あたりに一瞬、歪な怨霊の力が漏れ出した
しかし、青年もキャリアウーマンも、その怨霊の力に恐れをなした様子もなく
ざわり、あたりに一瞬、歪な怨霊の力が漏れ出した
しかし、青年もキャリアウーマンも、その怨霊の力に恐れをなした様子もなく
…ただ、楽しげな主の姿に、どこか満足そうに笑っていた
「…………」
…ごごごごごごごごごごごご
キャリアウーマンの体を…将門の怨霊とは違う、どこか、禍々しい力が包み込む!!
キャリアウーマンの体を…将門の怨霊とは違う、どこか、禍々しい力が包み込む!!
「ふ…ふふふふ……!あの子と黒服は一歩前進……っ!!これはまた……新たなネタの気配……っ!!!」
じゅるり
こっそり、涎を拭いている自分の契約者の禍々しいオーラに
ハンガーの生首は、涙目でぷるぷると震えているのだった
こっそり、涎を拭いている自分の契約者の禍々しいオーラに
ハンガーの生首は、涙目でぷるぷると震えているのだった
fin