「うん……うん、わかった。ありがとうね。そうしてくれれば、兄さんもちゃんと戦える」
買い物の帰り道
青年は、黒服と電話で話しながら歩いていた
秋祭りの決戦に向けての、話し合い
恐らくは、青年の兄も戦いの場に出ようとするだろうから…その準備を、頼んでおいたのだ
ただでさえ忙しそうな黒服がさらに忙しくなったようだが、その辺りはスルーする
青年は、黒服と電話で話しながら歩いていた
秋祭りの決戦に向けての、話し合い
恐らくは、青年の兄も戦いの場に出ようとするだろうから…その準備を、頼んでおいたのだ
ただでさえ忙しそうな黒服がさらに忙しくなったようだが、その辺りはスルーする
「…うん、僕は平気。お祭なら、コーラもあちこちで扱うでしょ?……君こそ、気をつけてよ?」
それじゃあ、と通話を切る
…あの黒服が、生きようが死のうが、彼にとってはわとどうでもいい
が、できれば生きていてくれないと困る
あの黒服を通じて、自分は「組織」を利用しているのだから
兄を護るため、ただ、それだけに…生きていてくれないと、面倒なのである
…あの黒服が、生きようが死のうが、彼にとってはわとどうでもいい
が、できれば生きていてくれないと困る
あの黒服を通じて、自分は「組織」を利用しているのだから
兄を護るため、ただ、それだけに…生きていてくれないと、面倒なのである
「いつ、刺客差し向けられてもおかしくないしね、あいつは」
呟く、青年が持つエコバック
…その中に入っていた、コーラのペットボトルの蓋が…ひとりでに、開いた
ごぽぽぽぽぽ、中から飛び出したコーラは激流となって、青年の後方、そこの電信柱の影へと、一気に襲い掛かった!
…その中に入っていた、コーラのペットボトルの蓋が…ひとりでに、開いた
ごぽぽぽぽぽ、中から飛び出したコーラは激流となって、青年の後方、そこの電信柱の影へと、一気に襲い掛かった!
じゅううううう………
コンクリートが溶ける音がする
コンクリートが溶ける音がする
「…ううん」
くるりっ
青年は、振り返った
青年は、振り返った
「おかしいな。何かの気配を感じたような気がしたんだけど…?」
何となく、嫌な気配を感じたから
とりあえず、さくっと攻撃してみたのだが…手ごたえ、なし
気のせいだったのだろうか?
青年は首を傾げつつ、帰路についた
とりあえず、さくっと攻撃してみたのだが…手ごたえ、なし
気のせいだったのだろうか?
青年は首を傾げつつ、帰路についた
…溶けたコンクリートは、さっくりと無視をして
「…何なんだ、あいつは」
危なかった
大変と、危なかった
D-No.962の居場所がいつまでたっても端末で検索できない為、業を煮やしたB-No.004はD-No.962の担当している契約者との接触を試みようとしたのだ
ちょうど、契約者がD-No.962と携帯で会話している最中だった為、チャンスかと思ったのだが…
……声をかける前から、問答無用で攻撃されるとは思わなかった
視認できない相手にも攻撃できるなど、チートもいいところだろう
なんでも、液状の体を持つ相手と幽体の相手には効果がないという弱点があるらしいが、それでも充分にチートだ
ふざけているのか
大変と、危なかった
D-No.962の居場所がいつまでたっても端末で検索できない為、業を煮やしたB-No.004はD-No.962の担当している契約者との接触を試みようとしたのだ
ちょうど、契約者がD-No.962と携帯で会話している最中だった為、チャンスかと思ったのだが…
……声をかける前から、問答無用で攻撃されるとは思わなかった
視認できない相手にも攻撃できるなど、チートもいいところだろう
なんでも、液状の体を持つ相手と幽体の相手には効果がないという弱点があるらしいが、それでも充分にチートだ
ふざけているのか
…とまれ、アレに接触するのは、不味い
というか、人間的に関わりたくない気配がする
B-No.004は別の方法で、D-No.962を探す事にしたのだった
というか、人間的に関わりたくない気配がする
B-No.004は別の方法で、D-No.962を探す事にしたのだった
終