…まぁ、あれだ
俺、目立つの苦手なんだけど…
俺、目立つの苦手なんだけど…
「すげぇ…射的の景品が次々となくなっていくぜ…!」
「あとは、あの巨大なヌイグルミだけだ…!」
「あとは、あの巨大なヌイグルミだけだ…!」
でんっ!と
射的の景品の中、一際目立っていた巨大な招き猫型ぬいぐるみ
…残っている景品はこれだけだ
射的の景品の中、一際目立っていた巨大な招き猫型ぬいぐるみ
…残っている景品はこれだけだ
何故か?
それは、今、俺の隣にいるやけに射撃が上手い兄ちゃんと
……俺が、全部撃ち落したからである
それは、今、俺の隣にいるやけに射撃が上手い兄ちゃんと
……俺が、全部撃ち落したからである
「けーやくしゃすごいのー!」
キラキラキラキラキラキラ
あぁ、花子さんの尊敬の眼差しが痛いっ!?
ってか、この眼差しを前に本気になったのが不味かった!?
あぁ、花子さんの尊敬の眼差しが痛いっ!?
ってか、この眼差しを前に本気になったのが不味かった!?
うん、その、あれだ
両親ってか組でやってる屋台の手伝いの休憩時間に、花子さん連れて屋台見て回ってたんだよ
そしたら、射的があった訳だよ
何か、メチャクチャ上手い奴がいて、凄いなー、って見てたんだよ
すげぇー、って思って見てたら、花子さんが何やら、景品の方をじーっと見ててさ
何か、欲しい物があったらしいんだよ
確かに、可愛い人形とかもあったから、あれが欲しいんだろう、って思って
いつも世話になってるお礼に、とってやろうかと思ったんだよ
両親ってか組でやってる屋台の手伝いの休憩時間に、花子さん連れて屋台見て回ってたんだよ
そしたら、射的があった訳だよ
何か、メチャクチャ上手い奴がいて、凄いなー、って見てたんだよ
すげぇー、って思って見てたら、花子さんが何やら、景品の方をじーっと見ててさ
何か、欲しい物があったらしいんだよ
確かに、可愛い人形とかもあったから、あれが欲しいんだろう、って思って
いつも世話になってるお礼に、とってやろうかと思ったんだよ
で、射的の弾は、一回三発
ちょうど一発で花子さんが欲しがってた人形は落とせたから、後は適当にやろうかな~って思ったんだよ
…思ってたんだよ
ちょうど一発で花子さんが欲しがってた人形は落とせたから、後は適当にやろうかな~って思ったんだよ
…思ってたんだよ
そうしたらさ、ギャラリーが騒ぎ出してさ
何か、やけに射的の上手いにーちゃんと俺とで、対決みたいなノリになってしまったんだよ
思えば、その時点で逃げるべきだったんだよ
…なのに
花子さんが、キラキラ尊敬の眼差しで見てくるもんだから
つい、のっちまったんだよ!!
畜生、何このギャラリーの数
いつの間にこんなに人集まってんだよ!!
何か、やけに射的の上手いにーちゃんと俺とで、対決みたいなノリになってしまったんだよ
思えば、その時点で逃げるべきだったんだよ
…なのに
花子さんが、キラキラ尊敬の眼差しで見てくるもんだから
つい、のっちまったんだよ!!
畜生、何このギャラリーの数
いつの間にこんなに人集まってんだよ!!
「さて…残りはアレだけか…」
射的のうまいにーちゃんが、大きなヌイグルミを見つめて呟く
俺も、唯一残ったそのヌイグルミを、じっと見つめた
キラキラキラキラキラキラキラ
花子さんは、アレが欲しい!とでも言いたそうな視線を向けている
…だが、あえて言おう
あれを一人で落とすのは…難しい
たとえ、射的の弾散発をフルに使っても、難しいだろう
アレだけ大きいと、バランスを崩すのが難しい
俺も、唯一残ったそのヌイグルミを、じっと見つめた
キラキラキラキラキラキラキラ
花子さんは、アレが欲しい!とでも言いたそうな視線を向けている
…だが、あえて言おう
あれを一人で落とすのは…難しい
たとえ、射的の弾散発をフルに使っても、難しいだろう
アレだけ大きいと、バランスを崩すのが難しい
…しかし
既に、なぜかこれは勝負になってしまっていて
俺の手にも、射的の上手いにーちゃんの手にも、銃と弾がある訳で
既に、なぜかこれは勝負になってしまっていて
俺の手にも、射的の上手いにーちゃんの手にも、銃と弾がある訳で
「……っふ」
と
射的のうまいにーちゃんが、笑った
射的のうまいにーちゃんが、笑った
「お前に、花を持たせてやるか」
「……?」
「……?」
どう言う意味だ?
疑問に思っていると、射的の上手いにーちゃんが、銃を構えた
パンッパンッパンッ
三連発で放たれる弾
大きなヌイグルミが、バランスを崩して揺れる
だが……まだ、足りない!
疑問に思っていると、射的の上手いにーちゃんが、銃を構えた
パンッパンッパンッ
三連発で放たれる弾
大きなヌイグルミが、バランスを崩して揺れる
だが……まだ、足りない!
「今だっ!やれ!」
「ーーーーー!!」
「ーーーーー!!」
そうか!!
気付いた俺は、すぐに銃を構える
ぐらぐら揺れる、巨大招き猫
それに向かって、三連発で発射する
ぐらっ、ぐらっ、と
ヌイグルミは、さらにさらに揺れて…
気付いた俺は、すぐに銃を構える
ぐらぐら揺れる、巨大招き猫
それに向かって、三連発で発射する
ぐらっ、ぐらっ、と
ヌイグルミは、さらにさらに揺れて…
………とすんっ
おぉおおおおおおお!!!!!
ギャラリーが、どっと沸く
落とした
…とうとう、一番の大物…巨大なヌイグルミを、落とした!!
ギャラリーが、どっと沸く
落とした
…とうとう、一番の大物…巨大なヌイグルミを、落とした!!
「…あの、どーも」
俺は、小さく、射的の上手いにーちゃんに頭を下げた
…この人が、絶妙にバランスを崩してくれたから
俺は、あのヌイグルミを落とせたのだ
…この人が、絶妙にバランスを崩してくれたから
俺は、あのヌイグルミを落とせたのだ
「気にするな少年よ。そこの嬢ちゃんにでも、ヌイグルミをプレゼントしておけ」
あぁ、そうだ
花子さんに、ヌイグルミを…
花子さんに、ヌイグルミを…
「……っ!?」
………うん?
あのにーちゃん、花子さんの姿が見えて…っ!?
あのにーちゃん、花子さんの姿が見えて…っ!?
「けーやくしゃ、すごいすごーい!」
キラリラリーン!!
両目を輝かせている花子さん
巨大なヌイグルミが手に入るのが、嬉しいようだ
そちらに視線を奪われているうちに…射的のうまいにーちゃんは、すでにどこかに行ってしまっていて
両目を輝かせている花子さん
巨大なヌイグルミが手に入るのが、嬉しいようだ
そちらに視線を奪われているうちに…射的のうまいにーちゃんは、すでにどこかに行ってしまっていて
…まぁ、いいか
深く気にしない事にして、俺は景品をもって、花子さんと一緒にこの場を離れる事にしたのだった
深く気にしない事にして、俺は景品をもって、花子さんと一緒にこの場を離れる事にしたのだった
fin