「……っふん。都市伝説が堂々と出歩いてるわね」
「そうだな」
「そうだな」
契約者の呟きに同意する
…みな、堂々としすぎだろう
まぁ、事態が事態なだけに、ここまでしなければならないのかもしれないが
…みな、堂々としすぎだろう
まぁ、事態が事態なだけに、ここまでしなければならないのかもしれないが
「あんたも、堂々と姿出しとく?」
「あぁ、いや、やめておく。正直、俺の能力は不意打ちが一番な能力だからな」
「あぁ、いや、やめておく。正直、俺の能力は不意打ちが一番な能力だからな」
…それが、「夢の国」に効くかどうかは知らないが
それもそうね、と契約者は同意してきた
それもそうね、と契約者は同意してきた
二人で、人波をかきわけ、歩く
契約者は、屋台の様子などをじっくりと視察しているようだ
…まぁ、ついでに食べ歩きもしている訳だが
契約者は、屋台の様子などをじっくりと視察しているようだ
…まぁ、ついでに食べ歩きもしている訳だが
「ん~…あ、あそこにはお化け屋敷があるわね」
「…はっきりとした都市伝説の気配が二つ。片方からグロテスクの気配」
「……んじゃ、やめとくわ」
「…はっきりとした都市伝説の気配が二つ。片方からグロテスクの気配」
「……んじゃ、やめとくわ」
焼き烏賊を飲み込み、契約者はそっとお化け屋敷から離れた
食事の後にグロはやばいだろう、常識で考えて
と、そうやって、二人で歩いていると
食事の後にグロはやばいだろう、常識で考えて
と、そうやって、二人で歩いていると
「うー!赤い靴のおねーちゃん!!」
「あら」
「あら」
てちてち
駆け寄ってくる、少年
その後ろから、母親らしき女性…にしか見えない男性も、慌てて駆けてくる
駆け寄ってくる、少年
その後ろから、母親らしき女性…にしか見えない男性も、慌てて駆けてくる
「もう、○○ちゃん、またはぐれたら大変でしょ?」
「うー…ゴメンナサイ」
「お久しぶりです」
「うー…ゴメンナサイ」
「お久しぶりです」
ぺこり
契約者が、頭を下げた
この少年と、少年の父親は顔見知りだ
どこの組織にも所属していない契約者に、都市伝説の情報をもたらしているのはこの少年なのだ
父親譲りで霊感が強いらしい少年
親子揃って、赤い靴が実体化していない段階でも、存在を把握してくる
契約者が、頭を下げた
この少年と、少年の父親は顔見知りだ
どこの組織にも所属していない契約者に、都市伝説の情報をもたらしているのはこの少年なのだ
父親譲りで霊感が強いらしい少年
親子揃って、赤い靴が実体化していない段階でも、存在を把握してくる
「2人も、お祭かしら?」
「はい。父が出資してますので、視察を兼ねて」
「うー?しさつ?刺殺??」
「はい。父が出資してますので、視察を兼ねて」
「うー?しさつ?刺殺??」
うーうー
どうやら、少年には若干、難しい話題のようだ
やれやれと、契約者が肩をすくめる
どうやら、少年には若干、難しい話題のようだ
やれやれと、契約者が肩をすくめる
「まぁ、いいわ。面白かった出店とか、あった?」
「うー!ハンバーグ美味しかったー!射的でしょーぶすごかったー!」
「うー!ハンバーグ美味しかったー!射的でしょーぶすごかったー!」
無邪気に、答えてくる少年
少年の父親が、あらあら、と笑っていて
契約者は、ふむ、と真剣に少年の話を聞いている
少年の父親が、あらあら、と笑っていて
契約者は、ふむ、と真剣に少年の話を聞いている
「うー、赤い靴のおねーちゃんも、一緒に屋台見てまわろー?」
「え?いいけど…」
「え?いいけど…」
ちらり
契約者は、少年の父親を見つめる
親子2人の様子を邪魔しないか、悩んでいるようだ
少年の父親は、微笑んでくる
契約者は、少年の父親を見つめる
親子2人の様子を邪魔しないか、悩んでいるようだ
少年の父親は、微笑んでくる
「●●ちゃんがよければ、一緒に回りましょう?大勢の方が楽しいわ」
「…それじゃあ、お言葉に甘えて」
「…それじゃあ、お言葉に甘えて」
そう言って、契約者は二人と一緒に歩き出した
赤い靴も、その後をついていく
赤い靴も、その後をついていく
…くるり
不意に、少年が振り返った
不意に、少年が振り返った
「--きひひっ、そんなに警戒して無くて大丈夫。本番は明日だよ……きひひひひっ」
「-------っ!?」
「-------っ!?」
ぞくり
背筋を走りぬけた、悪寒
背筋を走りぬけた、悪寒
普段の少年は、無邪気で大変よろしいショタなのだが
…時折、こうやって豹変する
その瞬間は、まるで別人のようで、恐ろしい
…時折、こうやって豹変する
その瞬間は、まるで別人のようで、恐ろしい
「どうかしたの?」
「うー?なんでもないよ。うーうー」
「うー?なんでもないよ。うーうー」
…しかし
変化はいつも、一瞬で
だからこそ、赤い靴は、この事実を契約者に伝える事がいつも出来ないのだった
変化はいつも、一瞬で
だからこそ、赤い靴は、この事実を契約者に伝える事がいつも出来ないのだった
……きひひひ、と
少年は、誰にも気付かれないように
また、笑った
少年は、誰にも気付かれないように
また、笑った
fin