「あぅ、今年は随分と賑やかなのですよ」
「うむ、見事なものだな」
「うむ、見事なものだな」
祭の喧騒の中、一際目立つ、赤
赤いはんてんと着た少女と、赤いマントを纏い真っ赤なシルクハットを被った男性が並んで歩いていた
何分、祭である
しかも、今年は仮装大会まであると着た
この二人の格好でも、まったく目立たない
赤いはんてんと着た少女と、赤いマントを纏い真っ赤なシルクハットを被った男性が並んで歩いていた
何分、祭である
しかも、今年は仮装大会まであると着た
この二人の格好でも、まったく目立たない
「こんな中に…本当に、あいつは来るですか…」
「………」
「………」
いっそ、学校町を離れようかとも思った
赤いはんてんをつれて、どこかに逃げようか、と
…しかし、彼女はそれを了承してくれなかった
だから、彼も学校町を離れる訳にはいかなかった
彼女を置いていくなど、できるものか
赤いはんてんをつれて、どこかに逃げようか、と
…しかし、彼女はそれを了承してくれなかった
だから、彼も学校町を離れる訳にはいかなかった
彼女を置いていくなど、できるものか
………そして
「夢の国」と赤いはんてんを、あわせてはいけない
そしたら…赤いはんてんは、復讐に囚われてしまうかもしれない
大切な人を、「夢の国」に殺された記憶
それは、赤いはんてんにとって、最大の苦痛の記憶
「夢の国」は、仇なのだ
自ら向かっていきはしないものの…復讐相手が目の前に、現れたら
赤いはんてんは、きっと…自分を見失う
「夢の国」と赤いはんてんを、あわせてはいけない
そしたら…赤いはんてんは、復讐に囚われてしまうかもしれない
大切な人を、「夢の国」に殺された記憶
それは、赤いはんてんにとって、最大の苦痛の記憶
「夢の国」は、仇なのだ
自ら向かっていきはしないものの…復讐相手が目の前に、現れたら
赤いはんてんは、きっと…自分を見失う
「…あぅ?どうしたですか?ぼ~っとしてるとはぐれるですよ?」
きょとん、と
首をかしげてきた赤いはんてん
その表情は、どこか子供っぽく
…復讐の気配など、微塵も感じられない
首をかしげてきた赤いはんてん
その表情は、どこか子供っぽく
…復讐の気配など、微塵も感じられない
しかし、付き合いが長い赤マントだからこそ、わかる
……彼女が、その瞬間に、どうなってしまうのか
……彼女が、その瞬間に、どうなってしまうのか
「うむ、はぐれては困るな。手を離すんじゃないぞ?」
「あぅあぅ…子供扱いするななのですよ。赤マントこそ、逸れちゃ駄目なのです」
「あぅあぅ…子供扱いするななのですよ。赤マントこそ、逸れちゃ駄目なのです」
そう言いながら、きゅう、と
赤いはんてんは、赤マントの手を掴んできた
赤いはんてんは、赤マントの手を掴んできた
…この手を離してはいけない
彼女を、護る為にも
彼女を護る為ならば
彼女を、護る為にも
彼女を護る為ならば
…私は、かつての残虐な存在にだって、成り果ててやろうではあいか