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連載 - 不良教師と骨と模型-10

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『えいっ!!』
『内臓ボンバーっ!!』

 お化け屋敷の一室
 そこにて、「夢の国の黒服」との戦闘が開始されていた
 骨格標本と人体模型が、奇形の黒服たち相手に応戦する

「………」

 彼は、タバコを咥えたまま、少し下がって、その様子を眺めていた
 …このお化け屋敷の傍には、弟がいる
 どこから入り込んだか知らないが、このお化け屋敷の中にも入ってくるくらいだ
 恐らく…弟も、応戦していることだろう

「……死ぬなよ」

 ぼそり、呟く
 そんな彼の背後から、奇形の黒服が手を伸ばし…

 ------ざんっ!!と

 その手が、何者かに切り落とされる
 続けて首も切り落とされ…奇形の黒服は、掻き消えた

 「………」

 …首筋をさする
 今日は、あの気配が随分と濃い
 これは、つまり…

「…俺は、いつ殺されてもおかしくない、ってか?」

 …まぁ、そうだろう
 この混沌とした状況の中、人体模型と骨格標本がいるとは言え、ほぼノーガードで突っ立っているのだ
 いつ、殺されてもおかしくないのだ

 ……だが
 それをわかっていながら、彼はこうして、敵をひきつける
 彼を殺そうとする者たちを、何者かが切り捨てていく

 今は、ここにいないはずの何者か
 それが、彼を死なせないために迎撃する

「…獲物は他の奴に渡さない、ってか」

 小さく、舌打ちする
 まったく、執念深い事だ
 首筋をさすりながら、彼は呟く

「……まぁ、いい、そっちがその気なら……その日が来るまで、俺はお前を利用するだけだ」

 その日が、そう遠くない事はわかっている
 …だから、こそ
 俺を殺しにお前が来る、その時まで…俺は、お前を利用し尽くしてやろう
 そして、俺を殺しにきたお前に、俺は殺されはしない

 短くなったタバコを握り潰し、彼は新たなタバコを取り出し、火をつけるのだった









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