「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-37

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匿名ユーザー

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「あぁ、そう。酒は元々のストック分と…………うん、こっちも、バイト先でちょっと頼んで見る」

 秋祭り、三日目の夜
 黒服も交えて夕食をとった後、黒服は帰宅して
 「首塚」の拠点のひとつであるこのアパートの部屋には、青年と少女と、ついでに女幽霊がいた
 なお、女幽霊はテレビで流れている季節外れの心霊特集に夢中である

「当日作るだけじゃ、確実に足りないだろ?……………そうそう、だから、冷めても大丈夫な料理は作り置きしておいて…」

 先ほどから、少女の耳に入ってくる青年の言葉
 どうやら、「首塚」の仲間と電話で宴会の打ち合わせをしているようだ
 調理を任せられているようなので、張り切っているのだろう

「………ん、わかった。俺もある程度作っておくから。それじゃあ」

 どうやら、打ち合わせは一旦終了したようである
 …さて
 それじゃあ、尋ねようとしようか

「ねぇ」
「何だ?」

 作業の手を休める事なく、少女に返事を返してくる青年
 なお、彼は電話中も、一切手を止めていなかった

「さっきから、何作ってるの?」
「茶碗蒸とプリン」

 同時進行っ!?
 台所に立っている青年
 調理台の上には、茶碗蒸やプリンの容器がずらり
 いくつ作るつもりかっ!?

「もっと具体的に言うと、茶碗蒸は2,3種類でプリンは5種類くらい」
「どれだけ作る気っ!?」

 どれだけ気合が入っているのか!?
 どうやらこの青年、将門に心酔しているようだから、その将門に料理を任せられて気合が入っているのはわかる
 わかるけどっ!?
 気合が入りすぎだろう、どう考えても
 これだけ同時進行で作っていくのは確かに凄いが!?

「どれだけ来るかわからないしな……っつか、たとえ来る人数が少なくとも、ある一人が来る事が予感できる時点で既に大量に用意しないとやばい」
「どんな大食いファイターが参戦予定なのよ…」

 事情を知らない少女としては、そう言うしかない
 …ただ、台所からは、終始美味しそうな匂いが漂ってきて
 これが、寝る時間まで続くとなると、それはそれで辛いものがあるのだが

「あぁ、そうだ。プリン出来たら味見するか?」
「え?」
「一応、味も聞いておきたいから」

 …5種類くらい作っている、と言っていた
 全部食べろと?

「……まぁ、いいけど」
「ん、ありがとうな」

 少女の言葉に、何やら楽しそうに返してきた青年
 …案外、人に料理を振舞うのが、好きなのかもしれない
 黒服に料理を振舞っている時も楽しそうだったし

『いいなー、プリンー。私も食べたいー』
「あそこに塩あるから、それ舐めとけ」
『うわーーん!?それ、清め済だし!?私逝っちゃうから、それ!!鬼ー!悪魔ーー!!』

 ぶーぶー、文句を垂れる女幽霊
 …外見はどう見ても20代を超えている幽霊だが、どうやら精神年齢はどう考えても少女以下である
 クッションを抱えてごろごろしながら騒ぐ幽霊を前に

 …たとえ、死ぬ事があったとしてもこんな幽霊にはなりたくない
 少女は、そんな事を考えたのだった




終われ






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