傷ついたTさんたちを連れた、Tさんの契約者たちが連れてこられたのは、広い和風の寝室だった
そこで、キャリウーマン風の女性が、布団を敷いている最中だ
…ふわふわと枕が浮かんでるな、と思ったら、生首だけの女子中学生と思わしき少女が、口で咥えて一生懸命に運んでいた
首だけと言うその姿は無気味なはずなのだが、こうやっていると弱冠可愛く見えてくるから不思議である
そこで、キャリウーマン風の女性が、布団を敷いている最中だ
…ふわふわと枕が浮かんでるな、と思ったら、生首だけの女子中学生と思わしき少女が、口で咥えて一生懸命に運んでいた
首だけと言うその姿は無気味なはずなのだが、こうやっていると弱冠可愛く見えてくるから不思議である
「あら、案内ご苦労様ぁ。後は、私に任せてねぇ」
「えぇ、わかったわ」
「えぇ、わかったわ」
「フィラデルフィア計画」の女性は、キャリアウーマンの女性に後を任せて、部屋から離れていく
一人分の布団を敷きおえ、キャリアウーマンはTさんの契約者たちに笑みを浮かべた
一人分の布団を敷きおえ、キャリアウーマンはTさんの契約者たちに笑みを浮かべた
「その殿方は、こちらに……あなたたちは、隣の部屋の方がいいかしらぁ?それとも、一緒の部屋や一緒のお布団がいいぃ?」
「いや、隣の部屋で」
「いや、隣の部屋で」
すぱっと言い切ったTさんの契約者の言葉に、キャリアウーマンはあらあら、と笑う
富士額の鼠の着ぐるみが、Tさんをそっと布団に寝かせた
富士額の鼠の着ぐるみが、Tさんをそっと布団に寝かせた
「大丈夫よぉ、将門様も、本気で命をとるつもりなんてなかったわぁ」
「そうは見えなかったんだけど」
「そぉう?見ていればわかるわよぅ」
「そうは見えなかったんだけど」
「そぉう?見ていればわかるわよぅ」
くすくす、キャリアウーマンは微笑む
…ようは、慣れの問題なのだろう
本気を出しているか、いないか
彼女は、それを見極める事ができるくらい、傍で将門の戦いを見て来ているのだ
その証拠というべきか、あんな戦いを見た後でも、こうやって笑っている
…ようは、慣れの問題なのだろう
本気を出しているか、いないか
彼女は、それを見極める事ができるくらい、傍で将門の戦いを見て来ているのだ
その証拠というべきか、あんな戦いを見た後でも、こうやって笑っている
「ちょっと待っててねぇ」
障子を開けて、隣の部屋へ
そちらでも、キャリアウーマンは生首と共に布団を敷いて行く
そうしながら…どこか、羨ましそうに、Tさんの契約者たちに、話し掛けてくる
そちらでも、キャリアウーマンは生首と共に布団を敷いて行く
そうしながら…どこか、羨ましそうに、Tさんの契約者たちに、話し掛けてくる
「あなたたち、将門様にすっかり気に入られたわねぇ?」
「…そーなの?」
「そうなんですか?」
「なのー?」
「そうよぉ。将門様、とっても楽しそうだったものぉ」
「…そーなの?」
「そうなんですか?」
「なのー?」
「そうよぉ。将門様、とっても楽しそうだったものぉ」
「将門様はねぇ、自分を恐れない相手が好きなのよぅ?」
「…自分を恐れない相手?」
「えぇ。あなたが「首塚」の前で叫んだ事ぉ、度胸がある、って気にいってたわぁ」
「…自分を恐れない相手?」
「えぇ。あなたが「首塚」の前で叫んだ事ぉ、度胸がある、って気にいってたわぁ」
うげ、と若干、嫌そうな顔をするTさんの契約者
何故だろう?とキャリアウーマンは不思議に思う
将門に気に入られたのだ
それは、光栄な事だろうに
何故だろう?とキャリアウーマンは不思議に思う
将門に気に入られたのだ
それは、光栄な事だろうに
「それとぉ……ふふっ、夢子ちゃん、だったかしらぁ?あなたの事も、将門様はお気に召したはずよぉ?」
「わ、私の、事も?」
「そうよぉ。途中経過はともあれ………あなたは、あなたが貫くべき「信念」を、思い出したでしょぉ?」
「わ、私の、事も?」
「そうよぉ。途中経過はともあれ………あなたは、あなたが貫くべき「信念」を、思い出したでしょぉ?」
狂える「夢の国の創立者」の支配を、方法はどうあれ脱した
そして、もはや、支配されなかった
そして、もはや、支配されなかった
その、強い意志
強い信念
それを、将門は気に入ったのだ
その取り戻した信念を貫き続ける限り、「夢の国」が将門の敵になる可能性は、低い
彼女は、そう考えていた
強い信念
それを、将門は気に入ったのだ
その取り戻した信念を貫き続ける限り、「夢の国」が将門の敵になる可能性は、低い
彼女は、そう考えていた
ぽんぽん、と、二人分の布団を敷く
はて、富士額の鼠の分も敷くべきかどうか悩んでいると、富士額の鼠の姿は消えていた
なら、二人分で充分だろうか?
キャリアウーマンは、すっくと立ち上がる
はて、富士額の鼠の分も敷くべきかどうか悩んでいると、富士額の鼠の姿は消えていた
なら、二人分で充分だろうか?
キャリアウーマンは、すっくと立ち上がる
「それじゃあ、ゆっくりお休みになってねぇ?服のままで寝るのがお嫌なら、そこの箪笥に寝間着が入っているわよぉ?」
「…んじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
「おやすみなのー」
「…んじゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
「おやすみなのー」
じゃあね、と少女たちに背を向け、部屋を出る
…自然と、口元には、笑みが浮かんだままだ
…自然と、口元には、笑みが浮かんだままだ
将門が、あんなにも楽しそうだった
彼女には、それが嬉しい
将門を楽しませた相手
「首塚」として、当然の事ながら歓迎すべき相手である
宴会の時の料理、彼女たちのリクエストも受け付けようか
……まぁ、メインで作るのは自分ではなく、「日焼けマシンで人間ステーキ」と契約しているあの青年だが
彼女には、それが嬉しい
将門を楽しませた相手
「首塚」として、当然の事ながら歓迎すべき相手である
宴会の時の料理、彼女たちのリクエストも受け付けようか
……まぁ、メインで作るのは自分ではなく、「日焼けマシンで人間ステーキ」と契約しているあの青年だが
「………ふふふっ」
広く長い廊下を歩きながら
彼女の口元から、笑みは消えない
彼女の口元から、笑みは消えない
……ごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごごご
彼女を、一種独特のオーラが包みだす
びくぅっ!!と、生首の少女が、怯えた表情で彼女から若干距離をとった
びくぅっ!!と、生首の少女が、怯えた表情で彼女から若干距離をとった
「うふふふふふふふふ………Tさんったら…素敵な事を口走ってくれたじゃないの……!!」
「その体で飲みこんでくれ。俺のエクスカリバー」
その言葉が、キャリアウーマンをキャリアウーマンモードから貴腐人モードへと変更させた
なんと、妄想力かきたてられる言葉か
光の速さで、彼女の脳内に妄想が咲き乱れる!!
なんと、妄想力かきたてられる言葉か
光の速さで、彼女の脳内に妄想が咲き乱れる!!
「将門様は、総攻めのはずだけどぉ………ふふふっ、そうねぇ、Tさん×将門様と見せかけて、いざ本番では将門様×Tさん………ふふ、いいわぁ、いいわぁ」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
強烈な腐のオーラをまとい続ける貴腐人
この女性、たとえ敬愛すべき上司相手であろうとも、妄想は容赦しない
どうやら、次の新刊のネタが一個増えたらしい彼女を前に
ハンガーの生首は、ぷるぷるぷるぷる、涙目で震え続けるしかないのだった
強烈な腐のオーラをまとい続ける貴腐人
この女性、たとえ敬愛すべき上司相手であろうとも、妄想は容赦しない
どうやら、次の新刊のネタが一個増えたらしい彼女を前に
ハンガーの生首は、ぷるぷるぷるぷる、涙目で震え続けるしかないのだった
終わってしまえ