アットウィキロゴ

「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 首塚-39

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「む~」

 ごろごろごろ
 誰もいない部屋で転がる女幽霊
 ごろごろごろごろごろ
 全身で退屈を表しているかのように、ごろごろごろ
 退屈を表した所で、見てくれる人間など誰もいないのだが
 とりあえず、表現せずにはいられないのだろう

「退屈~」

 うだうだごろごろ
 こんな真昼間に、誰も居ない部屋で、幽霊にやる事はあるか?
 あるはずもない
 自分が出没できる部屋のどこかに、「首塚」のメンバーが来ていればそこに遊びに行くのだが
 今の時間帯、どの部屋にも誰もいない

「たーいーくーつー!」

 誰も聞いてくれないとしても、叫ばずにはいられない
 …ちらり
 転がりつつ、彼女はキッチンに目を向けた
 あそこの冷蔵庫を開ければ、美味しそうなプリンとかがある
 それを、盗み食いしたい
 ものすごく、盗み食いしたい
 チャラ男も、チャラ男がつれてきたあの少女もいない今がチャンス!
 そう、大チャンスなのだ

 …だと言うのに

「む~……!」

 あぁ、なんと口惜しい
 冷蔵庫の前に置かれているもの
 ……盛り塩
 よりによって、清め済の塩をあぁやって置いておく事はないだろう
 これじゃあ、冷蔵庫に近づけない 
 すなわち、盗み食いもできないではないか

 自分は、誰かに負ぶってもらったり抱っこしてもらえない限り、テリトリーを離れることが出来ない
 だから、当然「夢の国」との戦いにも、「鮫島事件」阻止にも動く事が出来ず
 よって、宴会にも参加できない訳で、料理にはありつけず
 …せめて、プリンの3つや4つ、盗み食いしてもいいだろうに!

「む~!退屈~~!!」

 ごろごろごろごろごろごろごろごろごろ
 盗み食いできない悔しさもこめて
 盗み食いができないとなるとやる事もなく、最高に退屈で
 幽霊マンションの女幽霊は、ひたすらごろごろ、部屋の中を転がり続けているのだった



 終わっておけ






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
記事メニュー
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー