…青いはんてんが、何とか落ち着いた後
赤いはんてんに戻った彼女を連れて、赤マントは祭り会場を回っていた
何せ、二日目はあの騒ぎである
1日目も、「夢の国」を警戒して、あまり出店を回れなかった
だから、今日は思い切り、出店を見て回るつもりである
赤いはんてんに戻った彼女を連れて、赤マントは祭り会場を回っていた
何せ、二日目はあの騒ぎである
1日目も、「夢の国」を警戒して、あまり出店を回れなかった
だから、今日は思い切り、出店を見て回るつもりである
「あぅ、赤マント、ちょっと、あの飴細工の店に行って来るのですよ!」
「うむ、わかった。私はこの辺りにいるからな」
「うむ、わかった。私はこの辺りにいるからな」
てとてとてと、飴細工の店に向かう赤いはんてんを見送る
なかなかに繁盛しているようだ
注文を受けてから、飴を形作ってやっているようなので…あれは、時間がかかるだろう
そう考え、赤マントは辺りを見回す
ふむ、また、彼らと遭遇できればいいのだが…
………おぉ
なかなかに繁盛しているようだ
注文を受けてから、飴を形作ってやっているようなので…あれは、時間がかかるだろう
そう考え、赤マントは辺りを見回す
ふむ、また、彼らと遭遇できればいいのだが…
………おぉ
(…運がいいと考えるべきか、悪いと考えるべきか)
小さく、苦笑する
赤いはんてんよりも先に気付いて良かった、そう考えた
あちらも…青年が、こちらに気付いたようだ
一緒に居た少女たちに何やら声をかけ、こちらにゆっくりと歩み寄ってくる
赤いはんてんよりも先に気付いて良かった、そう考えた
あちらも…青年が、こちらに気付いたようだ
一緒に居た少女たちに何やら声をかけ、こちらにゆっくりと歩み寄ってくる
「また会ったな」
「あぁ、赤いはんてんが出店に並んでいる時で良かったよ」
「あぁ、赤いはんてんが出店に並んでいる時で良かったよ」
そう言って、肩をすくめる
先程の彼女の様子を見ていたからだろう、そうだな、と青年も頷いてきた
先程の彼女の様子を見ていたからだろう、そうだな、と青年も頷いてきた
「…それで、何か話があるのだろう?」
「うむ」
「うむ」
青年に、促されて
赤マントは、ゆっくりと続ける
赤マントは、ゆっくりと続ける
「…先ほど会った時に話した、かつて「夢の国」と戦った者たちなのだが………そのうち、「さっちゃんの歌の四番目」が、契約者が死亡して以来、行方不明なのだよ」
「人型をとっていた都市伝説だったのか?」
「あぁ。その歌に相応しい、愛らしい幼女の姿をしていた」
「人型をとっていた都市伝説だったのか?」
「あぁ。その歌に相応しい、愛らしい幼女の姿をしていた」
さっちゃんの歌
その歌で歌われたままの少女
バナナを半分しか食べられないくらいの、幼い少女の姿をしていた「さっちゃんの歌の四番目」
……彼女は契約者の死後、行方不明のままだ
その歌で歌われたままの少女
バナナを半分しか食べられないくらいの、幼い少女の姿をしていた「さっちゃんの歌の四番目」
……彼女は契約者の死後、行方不明のままだ
「考えたくない、事だがね……彼女もまた、赤いはんてんのように、仇討ちを狙っているかもしれない。彼女の契約者は、そのような事はさせたくないと考えていただろうが…彼女自身がどう考えていたか、私にはわからん」
「いつか、襲ってくるかもしれないと?」
「……何とも言えない」
「いつか、襲ってくるかもしれないと?」
「……何とも言えない」
あれ以来、一度も顔を合わせていないのだ
だから、どうなっているのか、まったくわからない
ただ、注意するに越したことはないだろう
……復讐は、何も生まない
できる事ならば、止めたいが…赤マントは、赤いはんてんを制するので精一杯で、彼女までは手が回らない
だから、どうなっているのか、まったくわからない
ただ、注意するに越したことはないだろう
……復讐は、何も生まない
できる事ならば、止めたいが…赤マントは、赤いはんてんを制するので精一杯で、彼女までは手が回らない
…つまり、は
「一人、生き残りがいるという事か」
「うむ。もっとも、彼の契約している都市伝説は戦闘向きではないが………そして、これまた考えたくない事ではあるが、仇討ちを考えている可能性は、0ではないのだよ」
「うむ。もっとも、彼の契約している都市伝説は戦闘向きではないが………そして、これまた考えたくない事ではあるが、仇討ちを考えている可能性は、0ではないのだよ」
疎遠になってしまっていて、顔を合わせた事はあれ以来、ない
だから、あの少年がどんな大人になったのか、赤マントはわからない
……だからこそ、不安なのだ
今の「夢の国」に命を落としてほしくない、と考えている以上、自分が知っている危険要素になりうるものは、伝えておくべきだ
だから、あの少年がどんな大人になったのか、赤マントはわからない
……だからこそ、不安なのだ
今の「夢の国」に命を落としてほしくない、と考えている以上、自分が知っている危険要素になりうるものは、伝えておくべきだ
「風の噂に聞くと、どこかの組織の一員になっているらしい」
「「組織」とは別物の?」
「うむ。まぁ、日本ではまだあまり勢力の強くない組織らしいがね」
「「組織」とは別物の?」
「うむ。まぁ、日本ではまだあまり勢力の強くない組織らしいがね」
念のために、伝えておく
そう言って、赤マントは青年に背を向けた
…最後に、呟く
そう言って、赤マントは青年に背を向けた
…最後に、呟く
「…君たちに、感謝する…自分勝手な考えではあるが、私としては…赤いはんてんが血に濡れずにすんだのが、一番嬉しいのだよ」
ありがとう、とそう言って
赤マントは、青年から離れていった
赤マントは、青年から離れていった
「あぅ、赤マント、こっちは赤マントの分なのです。分けてやるのです!」
「あぁ、すまんな……と言うか、それを買った金は私の金なのだがね」
「あぁ、すまんな……と言うか、それを買った金は私の金なのだがね」
気にするななのです
そう言って、赤いはんてんは、その飴細工を赤マントに手渡してきた
近頃、富士額の鼠以上に人気があるとも言われている、黄色い電気鼠の飴細工
赤いはんてんは、水色のペンギンのような生き物の飴細工を持ってご満悦だ
…幸い、あの少女たちが傍にいる事に、気付いていない
そう言って、赤いはんてんは、その飴細工を赤マントに手渡してきた
近頃、富士額の鼠以上に人気があるとも言われている、黄色い電気鼠の飴細工
赤いはんてんは、水色のペンギンのような生き物の飴細工を持ってご満悦だ
…幸い、あの少女たちが傍にいる事に、気付いていない
「さぁ、もっと屋台を回るのですよ!」
「あぁ、私から逸れないようにな」
「あぁ、私から逸れないようにな」
赤いはんてんと並び、赤マントは人通りの多い祭会場を歩いていく
…もう、今年は、この賑やかな祭が乱される要素など、きっと存在はしないのだ
fin