―第20章 帰還、そして消失―
―主観十数時間、客観1秒というとてつもなく差のあり過ぎる時間の稽古…っていうかもはや修行を終了させ、帰ることにした。
朝、ようやく我が妹が帰ってくれる。はず、だったが…
「やだ!ボクはまだ向こうのは帰らないよっ!」
…この我儘め。
「駄目だ。昨日約束しただろ?今日には帰るって。」
「嫌だっ!ボク見ちゃったんだからね?兄ちゃんが他の3人連れてどっかに行くの!」
…はい?今、なんと?
「どこに行ったのか教えてもらうよ?さあ!」
「…なあ妹よ、君は何か勘違いをしているようだ。昨日の夜はここから1ミリも出てないぞ?」
そうだ、確かに十数時間後には戻っては来たが、それはあくまで『結界』で時を止めていたから結界内部での行動は全て"無かった事"になっているのだから―
「嘘だッ!確かにボクは…」
「それをどうやって証明する?」
「そ、それは…」
…どうやら向こうはもうお手上げのようだ。
「…ったく、ありもしない事でっちあげて…」
「嘘じゃないもんっ!」
「さあ、早く帰るんだ。父さん達には電話入れとくから。」
「そんな!ボクはまだ…」
「早く帰れっ!出ないと力ずくでも電車に押し込めるぞ!」
「…兄ちゃんの馬鹿ー!死んじゃえー!ウワーン!」
…あの馬鹿!最後まで余計な事が多いんだよ!
とりあえず俺の家(ただのアパート)に戻ろう。
…戻ってみると、そこにはあいつの忘れ物がそこら中の残っていた!
「昨日の洗濯物にアメニティキット、そして…これは!」
それは、デジカメだった。…あいつ、ここで一体何をとるつもりだったんだ?
しょうがないのですぐ妹に連絡を取ろうとする。が―
「…お掛けになった電話は、電波g…」ブツッ
埒が明かないので向こうに連絡をとってみる。
「…もしもしっ!?父さん!?」
「もしもし?どうしたんだい?」
「妹はいるかい?忘れ物したみたいで…」
「ああ、妹ちゃんならまだ帰ってきてないけど?全く、いつになったら帰ってk」ブツッ、プー、プー、プー…
「なあ、月読。もしかしたら…」
「ええ、何らかの都市伝説に巻き込まれた可能性は非常に高いですね。」
…ったく!なんか嫌な予感はしてたんだ!まさか現実になるとは…
「…よし、徹底的に探すぞ。」
「しかし!敵の居場所はおろか、正体すら分かってないのにどうやって?」
「GGG憲sy(ry…というか作者の都合により削除されましたorz
「つまりどんな時も諦めてはいけないっ!そう言う事だな?マスター!」
「こういう時だけは頼りになるな、建速!皆、まだきっと救う道はある筈だ!希望の光を見失うな!…俺も方々当たって探してみる。だからっ…!」
「…なんか熱いですよ、マスター?」
「俺のせいで妹を危機に晒してしまったんだ!だからその償いは兄である俺がっ!」
「こうなったらみんなで手分けして探してみましょう!」
「…分かりました。」
「天照、月読…。ありがとう!」
―こうして作戦No.1「俺の妹救出作戦」は発動されたのであった…
―主観十数時間、客観1秒というとてつもなく差のあり過ぎる時間の稽古…っていうかもはや修行を終了させ、帰ることにした。
朝、ようやく我が妹が帰ってくれる。はず、だったが…
「やだ!ボクはまだ向こうのは帰らないよっ!」
…この我儘め。
「駄目だ。昨日約束しただろ?今日には帰るって。」
「嫌だっ!ボク見ちゃったんだからね?兄ちゃんが他の3人連れてどっかに行くの!」
…はい?今、なんと?
「どこに行ったのか教えてもらうよ?さあ!」
「…なあ妹よ、君は何か勘違いをしているようだ。昨日の夜はここから1ミリも出てないぞ?」
そうだ、確かに十数時間後には戻っては来たが、それはあくまで『結界』で時を止めていたから結界内部での行動は全て"無かった事"になっているのだから―
「嘘だッ!確かにボクは…」
「それをどうやって証明する?」
「そ、それは…」
…どうやら向こうはもうお手上げのようだ。
「…ったく、ありもしない事でっちあげて…」
「嘘じゃないもんっ!」
「さあ、早く帰るんだ。父さん達には電話入れとくから。」
「そんな!ボクはまだ…」
「早く帰れっ!出ないと力ずくでも電車に押し込めるぞ!」
「…兄ちゃんの馬鹿ー!死んじゃえー!ウワーン!」
…あの馬鹿!最後まで余計な事が多いんだよ!
とりあえず俺の家(ただのアパート)に戻ろう。
…戻ってみると、そこにはあいつの忘れ物がそこら中の残っていた!
「昨日の洗濯物にアメニティキット、そして…これは!」
それは、デジカメだった。…あいつ、ここで一体何をとるつもりだったんだ?
しょうがないのですぐ妹に連絡を取ろうとする。が―
「…お掛けになった電話は、電波g…」ブツッ
埒が明かないので向こうに連絡をとってみる。
「…もしもしっ!?父さん!?」
「もしもし?どうしたんだい?」
「妹はいるかい?忘れ物したみたいで…」
「ああ、妹ちゃんならまだ帰ってきてないけど?全く、いつになったら帰ってk」ブツッ、プー、プー、プー…
「なあ、月読。もしかしたら…」
「ええ、何らかの都市伝説に巻き込まれた可能性は非常に高いですね。」
…ったく!なんか嫌な予感はしてたんだ!まさか現実になるとは…
「…よし、徹底的に探すぞ。」
「しかし!敵の居場所はおろか、正体すら分かってないのにどうやって?」
「GGG憲sy(ry…というか作者の都合により削除されましたorz
「つまりどんな時も諦めてはいけないっ!そう言う事だな?マスター!」
「こういう時だけは頼りになるな、建速!皆、まだきっと救う道はある筈だ!希望の光を見失うな!…俺も方々当たって探してみる。だからっ…!」
「…なんか熱いですよ、マスター?」
「俺のせいで妹を危機に晒してしまったんだ!だからその償いは兄である俺がっ!」
「こうなったらみんなで手分けして探してみましょう!」
「…分かりました。」
「天照、月読…。ありがとう!」
―こうして作戦No.1「俺の妹救出作戦」は発動されたのであった…