―第26章 厳粛な葬儀―
「ルーモア」のマスターが死んだ…1回だけとはいえ利用した身だ。お礼ぐらいは言いに行かなければ…
という訳で黒の礼服で身を包み、僅かばかりの香典と花を持ち、葬儀に参列することにした。…高校生が礼服持ってちゃ悪いかこの野郎。
葬儀に出てみると、やはり都市伝説関係者や組織の人間達が多く集まっていた。
とりあえず花を供え、香典をあげてきた。
最後に一言「うちの馬鹿のためにビールと枝豆用意して下さってありがとうございます…」
しかし、こういう湿っぽい場所はなんか性に合わない。早いとこ帰ろう。
―人が死ぬなんて場面なんて回数こそ少ないが、何度か見てきている。なのに―それなのに―
「…クソッ!」人の一人も守れないで何の為の力なんだ!!
そこまで親しい訳ではなかったが、無理言って喫茶店でビールと枝豆を出してもらったんだ!
「…よし、後は着替えて…っと!」俺はいつものスタイル―学ランボタン全開―に着替え、夜の街へと繰り出した!無論哨戒のためだ。
いつ相手が来るかわからない今、俺に出来るのはただ普通に歩いているフリをした哨戒なのだ。
「…今度は大切な人を死なせたりはしないっ!」
哨戒に出る俺の背中がやけに淋しく見えたのだった…
「ルーモア」のマスターが死んだ…1回だけとはいえ利用した身だ。お礼ぐらいは言いに行かなければ…
という訳で黒の礼服で身を包み、僅かばかりの香典と花を持ち、葬儀に参列することにした。…高校生が礼服持ってちゃ悪いかこの野郎。
葬儀に出てみると、やはり都市伝説関係者や組織の人間達が多く集まっていた。
とりあえず花を供え、香典をあげてきた。
最後に一言「うちの馬鹿のためにビールと枝豆用意して下さってありがとうございます…」
しかし、こういう湿っぽい場所はなんか性に合わない。早いとこ帰ろう。
―人が死ぬなんて場面なんて回数こそ少ないが、何度か見てきている。なのに―それなのに―
「…クソッ!」人の一人も守れないで何の為の力なんだ!!
そこまで親しい訳ではなかったが、無理言って喫茶店でビールと枝豆を出してもらったんだ!
「…よし、後は着替えて…っと!」俺はいつものスタイル―学ランボタン全開―に着替え、夜の街へと繰り出した!無論哨戒のためだ。
いつ相手が来るかわからない今、俺に出来るのはただ普通に歩いているフリをした哨戒なのだ。
「…今度は大切な人を死なせたりはしないっ!」
哨戒に出る俺の背中がやけに淋しく見えたのだった…