「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者達……」 まとめwiki

連載 - 結界都市『東京』-34

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japanesemythology

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―第34章 夢幻の如く也―
 俺は一体何をやっているのだろう…
 パパーハヤクオイデヨー
 「はいはい、今行くかr…!」
 なぜ俺が返事しなければならないんだ?俺はまだ高校生だ。高校生であるはずの俺がなぜ?
 そうか、これは夢か。でなければ幻だ。いずれにせよここが現でない事は確かだ。
 だがどうやったらこの夢幻の世界から出られる?そう思った矢先―
 俺の目の前に1本の刀が現れた。俺はその刀に見覚えがあった。
 「建速…だな。よし!」
 俺は躊躇いもなく刀を手に取りその場を後にした。
 俺は走り続けた。何処までも続く長い暗闇の中を―
 「…クソッ!出口は何処だ!」
 それでも出口は見つからない。何故ならここが「夢の世界」だから。
 夢はいつかは醒めるもの。しかし、それは裏を返せば醒めるまではその夢は現である。
 これは一体?都市伝説の仕業なのか?それとも何か別のものなのか?
 そう思った矢先、目の前にいきなり遊園地にあるような子供だましの列車―ただし、中に人が乗れるまでに巨大化してる―が現れた。
 「…なるほど、「猿夢」か。」
 猿夢。夢の中に電車が出てきて、それに乗ると「活け造り~」されたり「抉り出し~」されたり「挽き肉~」されてしまう都市伝説だ。
 「ならばっ!ソリタリーブレード!」
 ―ソリタリーブレード。刀身にソリタリーウェーブを内包しており、斬った対象の分子構造を劣化させてしまう大変危険な剣である!(次元ボイス)
 俺の持っていた刀が銀色に輝く刀へと変えた。
 「でえぇぇぇぇい!」
 俺は銀の刀を列車の目の前で横に薙いだ!すると―
 見た目こそは分からないものの、列車の構造がとても脆くなった様に見えた。
 「今だ!ゴルディオンセイバー!」
 刀の輝きが銀から金に変わった。
 「光に!なぁれぇぇ!!!」
 今度は金の刀で同じように薙いだ。
 列車は前の方から光になって消え去った。
 列車が全て消え去ると一筋の光が見えていた。
 「向こうだな…」
 俺は光の方へ向かって走った。その先にあったのは―
 「マスター!こんな所で寝てちゃ危ないじゃないですか!」
 気がつくと、俺は自室の廊下にうつ伏せた状態で寝ていたようだった。
 「天照…?俺は一体…?」
 「今までここで倒れるようにして眠ってたんですよ?」
 「…建速は?」
 「あいつだったらとっくに寝てますよ。全く、気楽でいいですよねぇ。お馬鹿さんは。」
 「…ああ、全くだな。」


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