―第41章 占いなんて信じない訳ない―
俺はやはり暇な休日をのんびりとそこら辺を散歩しながら過ごしていた。
だが、もうすぐここは戦地になるのだ。それなりの備えはしなければ―
そんな時に偶然目に入ったのが小さなテント。「タロット占いの館」と書かれた看板がある。どうやら中で占いをやっているのだろう。
暇つぶしも兼ねて入ってみることにした。
中には如何にも占いやってます的な女性が座っていた。
「何かお悩みごとですか?」
「いや、悩みっていうかなんというか…俺の未来を占っていただけませんか?」
どうせ占いだ、当たるも八卦、当たらぬも八卦とよく言うじゃないか。
「未来、ですか…分かりました。ちょっと待ってて下さいね?」
そう言うとトランプより長めのカードを取り出した。
占い師はテンポよくカードを切っていく。時々俺に手伝わせたりしながら6枚を円形に並べた。
何が出てくるかちょっとドキドキするが…
めくられたカードは「世界」の逆位置、「月」の正位置、「力」の正位置、「戦車」の逆位置、「塔」の逆位置、「審判」の逆位置だ。
…なんか見た感じやばそうなカードがいっぱいあるんですが
「…貴方は中途半端なままの不安を抱えています。そのままにしていると、自分自身を制御できずに良くない結果を招くことになるでしょう。また選択次第によっては貴方は後悔することになるかもしれません。」
……占いとはいえ、ズタボロにされちまったよHAHAHAHAHAHA…orz
「そんなあなたにこれを…」
と言って占い師は俺に中に何か入った布の袋を3つ渡してきた。
「これは…?」
「お守りの様なものです。中を見てもいいですよ?」
そう言われて中を見ると、小さな石が一個づつ入っていた。
「赤っぽいのがコーラル、赤茶色っぽいのがガーネット、緑っぽいのがモルダバイト、というパワーストーンです。」
パワーストーン、か。呪い事にはあまり疎い俺ではあったが、折角の好意を無駄にはしたくない。
占い師によると、コーラルは潜在能力の開花、ガーネットは精神の強化、モルダバイトは他の石のパワーを極限まで高めるそうだ。
「…あ、ありがとうございます。」
「あまりにも内容が悪かったのでちょっとサービスしちゃいました。あと、ついでにこれも。」
そう言って占い師は同じような小さな袋を1個俺に差し出した。
「追加でこれも差し上げますね?中身はラピスラズリ。貴方に全ての幸運を引き寄せます。」
「あの、これってお金とかは…」
「ああ、追加料金は要りませんよ?」
「じゃあこれで…お釣りは結構ですんで…」
そう言って俺は諭吉を差し出して店を後にした…
俺はやはり暇な休日をのんびりとそこら辺を散歩しながら過ごしていた。
だが、もうすぐここは戦地になるのだ。それなりの備えはしなければ―
そんな時に偶然目に入ったのが小さなテント。「タロット占いの館」と書かれた看板がある。どうやら中で占いをやっているのだろう。
暇つぶしも兼ねて入ってみることにした。
中には如何にも占いやってます的な女性が座っていた。
「何かお悩みごとですか?」
「いや、悩みっていうかなんというか…俺の未来を占っていただけませんか?」
どうせ占いだ、当たるも八卦、当たらぬも八卦とよく言うじゃないか。
「未来、ですか…分かりました。ちょっと待ってて下さいね?」
そう言うとトランプより長めのカードを取り出した。
占い師はテンポよくカードを切っていく。時々俺に手伝わせたりしながら6枚を円形に並べた。
何が出てくるかちょっとドキドキするが…
めくられたカードは「世界」の逆位置、「月」の正位置、「力」の正位置、「戦車」の逆位置、「塔」の逆位置、「審判」の逆位置だ。
…なんか見た感じやばそうなカードがいっぱいあるんですが
「…貴方は中途半端なままの不安を抱えています。そのままにしていると、自分自身を制御できずに良くない結果を招くことになるでしょう。また選択次第によっては貴方は後悔することになるかもしれません。」
……占いとはいえ、ズタボロにされちまったよHAHAHAHAHAHA…orz
「そんなあなたにこれを…」
と言って占い師は俺に中に何か入った布の袋を3つ渡してきた。
「これは…?」
「お守りの様なものです。中を見てもいいですよ?」
そう言われて中を見ると、小さな石が一個づつ入っていた。
「赤っぽいのがコーラル、赤茶色っぽいのがガーネット、緑っぽいのがモルダバイト、というパワーストーンです。」
パワーストーン、か。呪い事にはあまり疎い俺ではあったが、折角の好意を無駄にはしたくない。
占い師によると、コーラルは潜在能力の開花、ガーネットは精神の強化、モルダバイトは他の石のパワーを極限まで高めるそうだ。
「…あ、ありがとうございます。」
「あまりにも内容が悪かったのでちょっとサービスしちゃいました。あと、ついでにこれも。」
そう言って占い師は同じような小さな袋を1個俺に差し出した。
「追加でこれも差し上げますね?中身はラピスラズリ。貴方に全ての幸運を引き寄せます。」
「あの、これってお金とかは…」
「ああ、追加料金は要りませんよ?」
「じゃあこれで…お釣りは結構ですんで…」
そう言って俺は諭吉を差し出して店を後にした…