―第42章 占いなんて信じたくない訳じゃない―
占い師から不吉な内容の結果を聞いてしまった…当たらずとも遠からずって言ったところか。中途半端なままの悩み、か…。
確かに無い訳じゃない。だが、今の俺は若干揺れている。ここで決めなければ後悔する事になる…。
常軌を逸脱した力を持ちながらヒトで存在る事に拘るか、それに見合うだけの存在―都市伝説―となるべきかを―
俺はこの力を捨てようと思う事は決してない。なぜなら、少なくとも戦うことが今の俺に出来る事だからだ。
未だに悩んでしまう…。
その時目に付いたのが、変な格好のおっさんを連れた若者―少なくとも俺よりは年上だ―だった。
無視して通り過ぎようとした時―
「そこのお兄さん、ちょっといいですか?」
「俺の事ですか?一体何なんです?新手のキャッチだったらお断りですよ?」
「いやいやいや、とんでもない!俺達はただの情報屋兼占い師ですよ!?」
…見るからに胡散臭い。
「あなたの情報もいろいろと入ってますよ?何でも契約した都市伝説と融合して更に力を得る事が出来るとか。そしてそのお陰で今や都市伝説一歩手前まで来てるって事も。」
「………」
何故俺の事をここまで詳しく知ってるんだ!?都市伝説一歩手前って言うのはまだ親しい間柄にしか打ち明けてないんだぞ!?
咄嗟に警戒態勢をとる俺。
「……何処で、いやどうやって俺の事を?」ゴゴゴゴゴ……
「そんなに警戒しないで下さいよ!?全部このおっさんの能力ですから。」
聞くとこのおっさんは都市伝説、名を「エンジェルさん」だという。…エンジェルさんのイメージぶち壊しじゃねえか。
そうか、「エンジェルさん」は「こっくりさん」の親戚のようなもの。つまり予知能力のようなものがあるってことか。じゃあ俺の情報の出所は?
「その辺はトップシークレットなんで明かせません。」
「…まあいいや、占いっていう位なら早速俺の事占ってくれますか?」
「内容は?」
「これから何に気をつければいいか、ですかね。」
「……分かりました。じゃあペンを持って下さい。」
すると、ペンが勝手に動き出した。
「 セ ン タ ク ト セ イ ギ ョ 」
選択と制御、タロット占いでも言われたな。結局は一緒って訳か。
「…ありがとうございます。お代はこれで、お釣りは結構です。」
俺はまた貴重な諭吉を手放した。
やはり俺は占いなんか似合う性質じゃないようだ。
実際タロットの館でも若干居心地が悪くて逃げ出すようにして諭吉さんを置いていったのだ。
結局、どう足掻いても行きつく答えは一緒ってやつか。
覚悟は出来てるさ。存在が無くなろうがどうなろうが、≪夢の国≫の侵攻を阻止しよう。この命を賭しても!
占い師から不吉な内容の結果を聞いてしまった…当たらずとも遠からずって言ったところか。中途半端なままの悩み、か…。
確かに無い訳じゃない。だが、今の俺は若干揺れている。ここで決めなければ後悔する事になる…。
常軌を逸脱した力を持ちながらヒトで存在る事に拘るか、それに見合うだけの存在―都市伝説―となるべきかを―
俺はこの力を捨てようと思う事は決してない。なぜなら、少なくとも戦うことが今の俺に出来る事だからだ。
未だに悩んでしまう…。
その時目に付いたのが、変な格好のおっさんを連れた若者―少なくとも俺よりは年上だ―だった。
無視して通り過ぎようとした時―
「そこのお兄さん、ちょっといいですか?」
「俺の事ですか?一体何なんです?新手のキャッチだったらお断りですよ?」
「いやいやいや、とんでもない!俺達はただの情報屋兼占い師ですよ!?」
…見るからに胡散臭い。
「あなたの情報もいろいろと入ってますよ?何でも契約した都市伝説と融合して更に力を得る事が出来るとか。そしてそのお陰で今や都市伝説一歩手前まで来てるって事も。」
「………」
何故俺の事をここまで詳しく知ってるんだ!?都市伝説一歩手前って言うのはまだ親しい間柄にしか打ち明けてないんだぞ!?
咄嗟に警戒態勢をとる俺。
「……何処で、いやどうやって俺の事を?」ゴゴゴゴゴ……
「そんなに警戒しないで下さいよ!?全部このおっさんの能力ですから。」
聞くとこのおっさんは都市伝説、名を「エンジェルさん」だという。…エンジェルさんのイメージぶち壊しじゃねえか。
そうか、「エンジェルさん」は「こっくりさん」の親戚のようなもの。つまり予知能力のようなものがあるってことか。じゃあ俺の情報の出所は?
「その辺はトップシークレットなんで明かせません。」
「…まあいいや、占いっていう位なら早速俺の事占ってくれますか?」
「内容は?」
「これから何に気をつければいいか、ですかね。」
「……分かりました。じゃあペンを持って下さい。」
すると、ペンが勝手に動き出した。
「 セ ン タ ク ト セ イ ギ ョ 」
選択と制御、タロット占いでも言われたな。結局は一緒って訳か。
「…ありがとうございます。お代はこれで、お釣りは結構です。」
俺はまた貴重な諭吉を手放した。
やはり俺は占いなんか似合う性質じゃないようだ。
実際タロットの館でも若干居心地が悪くて逃げ出すようにして諭吉さんを置いていったのだ。
結局、どう足掻いても行きつく答えは一緒ってやつか。
覚悟は出来てるさ。存在が無くなろうがどうなろうが、≪夢の国≫の侵攻を阻止しよう。この命を賭しても!