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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • 人はいつでも間違うもの 大切なのはそれからの(後編)

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

人はいつでも間違うもの 大切なのはそれからの(後編)

最終更新:2008年01月30日 22:26

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だれでも歓迎! 編集
     *     *     *

少女の身体を屈伸させて穴へ収め、手で掬った土を上から乗せる。
彼女の綺麗な長髪の上に、それはぱらぱらと音を立てて落ちた。
黙々とその行為を続けていたネスが、ふと何かに気付いて動かしていた手を止めた。
背後から、茂みを分けて歩く足音が聞こえたのだ。おそらくは二人分の。
ネスがそちらへ振り返ると、丁度、森の終わりの辺りから姿を現すところだった二人の少女が見えた。
彼女ら二人に、ネスは思わず目を奪われる。
二人のうちピンク色の髪をした少女は、先刻ネスが交戦し見失った少女に間違いなく、それだけでも驚きだった。
だが、しかしネスがより気になったのは、その隣にいるポニーテールのもう一人のほうだった。
彼女は手に余るほどの長大な剣を脇に携え――、そしてその刀身にはべっとりとついた赤い血ともう一つ。

一本の、長い緑色の髪が、必死にその存在を訴えるように絡み付いていた。

ネスは、彼女から視線を逸らすことができない。
鼓動が逸りを増していき、全身の血液が沸騰したように熱く温度を上げた。
どういうことなのだろう。あの子の剣に絡まっている、あの髪の毛は誰のものなのだろう。
ネスは咄嗟に、もう半分近く埋まっていた穴を掘り返し、土に塗れた少女の遺体を引き上げた。
――――長い、緑色の、髪だった。
彼は激情に身体を震わせながら、拳を握り締めた。
「犯人は現場に戻る」だなんて、お話の中だけだと思っていたけれど。
ネスは気付いた。彼女を殺したのは、あの子だ、と。そう思ったら居ても立ってもいられなくなって。
彼は近づいてくる彼女らに向け、呟いた。

「……人殺し」

握った拳を緩め、伸ばした指先で少女の長髪をゆるゆると梳く。
髪は柔らかく艶々していて、触れていると心地よかった。
ネスはその感触を指に覚えさせ、そして心にも刻み込もうと誓いながら、心配しないでというように囁く。

「仇はとってあげる。君の大切な人も、それに勿論君の分も」

     *     *     *

イエローは、自分が殺してしまった少女の元へ早足で駆け寄った。
否、駆け寄ろうとして、しかし、鬼の形相で立つ少年の瞳に身体を射抜かれた。
それが、先ほど『ころす』の札を携えていた少年であるのに気付き、イエローは息を呑む。
彼がそこに残っているのは、自分を糾弾し罰するためであるように思われたからだ。
細木にもたれて佇んでいた彼はイエローを憎そうに見やると、ぽつりと彼女に尋ねた。

「止めを刺すために戻ってきたの?。その必要は無いよ。……あの子は、もう死んでしまったから」
「……っ」
「君の、その剣のせいで。…………だよね?」

少年がダイレクを指差して、再度そう質問する。
イエローは何事か口にしようと一瞬唇を開きかけ、――だが結局、抗弁の言葉は生まれなかった。
彼女は項垂れたように視線を足元へ落とし、叫びたくなる衝動を堪えた。
彼の言葉はナイフのようにイエローの心に刺さり、そして奥深くを貫く。
それが紛れも無い事実であるがゆえに、救われがたかった
何も、言えなかった。本意でなかったと伝えたところで自分が許されるとは思えなかったし、許されてはいけないと思った。
本当は「違う」と、そう言いたかった。「それは違う。そんなつもりじゃなかったんだ」と。
だがもしそれを言ってしまったら、きっと自分の中の大切なものが汚れてしまうだろう。
だからイエローは悲しみに泣き叫ぶ心を振り絞り、眼前の少年に答えた。

「そうだよ。……その人は、ボクが殺した」

イエローの言葉に頷く間もなく、ネスは片手を持ち上げて叫んだ。
空を切り裂くような声が静寂の中に響き、そして念動力を生み出す。

「PKひっさつ!」

ネスは容赦しなかった。彼が放った呪文は、先ほどは使用を自制していた全体攻撃だ。
緑の髪の少女を殺したポニーテールの女の子。その子と一緒にいる、ギーグの手下らしき子。
ネスにとってはそのどちらもが敵であり、倒すべき相手であった。

……もしかしたら二人とも、ギーグの部下なのかもしれない。
そうなら、ちょうどいいさ。遠慮はいらないもの。
二人の少女を狙い撃たれた彼の念力は、激しい威力を持って襲い掛かった。
だが彼女らは動じない。見れば、ポニーテールの少女が周囲に起こした風で、念動力を散らしているらしい。
多少は効いているのか、着衣の所々に切り裂き跡ができ白い肌が露出していたが、攻撃が皮膚まで到達している様子はない。
あちらの表情にも、苦痛は見られなかった。
ネスは舌打ちする。彼女のバリアは自分のシールドとは原理が違うようだが、それでも十分な防御力だ。
粘って相手のPP切れを待つ作戦もあるが、見たところあのバリアは彼女の着ているフードに備わった特殊効果のようだ。
ならば――――。
ネスは素早く足元に落ちていた小石を拾い上げると、それを少女に向けて投擲した。
当然その程度の攻撃など当たるはずもなく、フードの巻き起こす風によって蹴散らされる。
だがネスはそれを気にせず、更に続けて一つ、二つと石を投げ飛した。
瞬間だけでも、気を逸らせればそれでいい。
あのフード自体は殆ど自動的に防御が出来るようだけれど、人の意識の方はそうもいかない。
石が近づいてくれば、ついそっちに視線がいってしまうものだ。その一瞬一瞬をついて、僅かずつ走る。
ネスは投石を続けながら「ころす」の立て札を剣のように振りかぶり、少女へ走り寄った。
徐々に接近するネスに、ロボットの少女があの電撃を発しようと立てた人差し指をこちらに構える。
それをガードしようと手にした立て札を顔の前に掲げ、電撃を待つ。しかし。

「ダメ、リルルさん!」

仲間割れだろうか? 
ポニーテールの少女の一喝に、リルルと呼ばれた彼女は不思議そうに首を傾ぐ。
「どうして?」と言いたげに首を横に振るリルルに、尚も少女は告げる。

「攻撃しちゃ、だめだよ。……絶対に何もしないで」

なんだ、それ。それじゃ僕の方が悪者みたいじゃないか。
ネスは憮然としながら、それでも足を止めない。
自分の最大PPは、なぜかここでは制限されている上に、さっきかなりの量を消費してしまったので無駄撃ちは出来ない。
おまけにこちらにはろくな武器がない。精精が今もっている立て札くらいのものだ。
向こうの二人がそれぞれ手にする切れ味のよさそうな剣とは、雲泥の差だ。
ネスはポニーテールの少女へまた一歩接近する。
そしてそこでふと、何故向こうはあの剣で自分へ攻撃してこないのだろうと疑問に思った。
どうして防御に徹しているのか。どうして、あちらからは攻撃を仕掛けてこないのか。
さっきも感じたその奇怪さに、だがそれ以上深く考えることはなく、ネスは再び石を投げつけた。
その石が偶然、フードの起こした風を逸れて飛距離を伸ばし、少女の左のこめかみに当たる。
尖った先で切れたのか、瞼の上がぱっくりと開き、そこからだらりと血が落ちる。
目に入った血に視界を奪われたのか一瞬よろけた彼女に、ネスは駆け寄って相手ごと倒れ込む。
両腕で少女の身体を抱え、その半身を纏っているフードを力任せに引き裂いた。
ほの白い身体と薄っすらとした膨らみがネスの視界をぼんやりと犯し――――、それと同時に、風が止んだ。
先ほどまで唸りをあげていた強風が嘘のように治まり、ネスはこくんと息を呑む。
身体の下には、あの子を殺した憎い相手。
握っているのは、木製とはいえ確かな強度を誇る立て札。
ネスは覚悟を決めてそれを振り下げようとし――――、視線に射抜かれた。

「気分が、済んだ……?」

押し倒された少女は、それでも強靭な意志の感じられる瞳でネスに訊いた。
血で顔面を濡らし、所々に傷を負った彼女はそれでもはっとするほど真摯な顔で。
その声音には羞恥も恐怖もなく、許しを請うような媚もなかった。
彼女は仰向けのままネスを見上げ、そして淡々と告げた。

「その子を殺してしまったのがボクなのは事実だよ。……言い訳はしない。
 それに、キミがそのせいでボクを憎んでるんだろうってことも分かる。敵討ちをしたいんだろうって。
 ……でもボクは、ここでキミに殺されるつもりはない」
「なんだよ、それ」

ネスは少女の言葉に反論しようとした。
それは虫が良すぎるんじゃないかと、自分勝手に過ぎるんじゃないかとそう言おうとした。
だがネスがそう言おうとする前に、彼女は再び口を開き、言葉を続けた。

「だってボクは、やらなきゃいけないことがあるから。だから、まだ死ねないんだ。
 丈さんやベルカナさんのためにも、ボクはまだ生きてなきゃいけないんだ。…………だから、ごめん」

その言葉は重くて、苦しくて、それなのになぜか真っ直ぐだった。
夜の海を照らす一筋の灯台の明かりのように、彼女の言葉は眩しい光となってネスに突き刺さった。
ネスにとって彼女はやっぱり許せる相手ではなく、今も腹立たしい思いのほうが勝っていたのだけれど。
それでも今更、握っている立て札を振り下ろす気にはなれなかった。
誰かが誰かを殺して、それを悲しんだ誰かがその誰かを殺して、それを悲しんだ誰かがまたその誰かを殺して。
そんな『誰か』の連鎖を、きっと、彼女は止めたがっているのだ。
それが単に自身の命惜しさから来た詭弁だというのなら、ネスは手加減なく彼女を殺めたことだろう。
けれどどうしてか、彼女の瞳に宿る意思にはそんな自己保身が一切感じられず。
――――ただ、強い想いだけが在った。
ネスは握っていた立て札を逆の手に持ち替え、精一杯右手を振りかぶると、彼女の頬を叩いた。
パン!と小気味良い音がして、打たれたそこが赤く色づく。
驚いたような表情で目を見開く少女に、ネスは少々ぶっきらぼうに言った。

「これで……許すよ」

割り切れない思いも、やりきれない思いもまだたくさん残っている。
でも、多分これでいんだとネスは思った。
だって、今彼女を叩いた自分の右掌は、じんじんと痺れるような鈍痛がしたから。
叩いたほうも叩かれたたほうも同様に痛いのなら、きっと、殺したほうも殺されたほうも痛いんだろう。
緑の髪が綺麗だった、名前も知らない女の子のことを思い浮かべる。

ごめんね。君の命を奪った子に復讐することは、出来なかった。
……でも、きっと分かってくれるよね。




【E-3/城の外堀を臨む平地/1日目/真昼】

【ネス@MOTHER2】
[状態]:やや疲労/PP消耗(大) 、顔に軽い火傷、ホームシックにかかりそう
[装備]:立て札(こ ろす)@一休さん、ウサギずきん@ゼルダの伝説 時のオカリナ
[道具]:ひろしの靴&靴下(各一足)@クレヨンしんちゃん、基本支給品
[服装]:普通の現代服
[思考]:…………ごめんね、敵を討てなくて。
第一行動方針:リディアの仇(白い女の子)を討つ?(するべきかどうか、少々迷い)
第二行動方針:PPを回復する
第三行動方針:リルルに話を聞く
第四行動方針:役立つものを探す
基本行動方針:ゲームに乗らない
[備考]:「ヒーリング」の威力が大幅に落とされているのを認識しました。

【リルル@ドラえもん】
[状態]:左手溶解、故障有(一応動くが、やや支障あり)、人間への強い興味
[装備]:長曾禰虎徹@るろうに剣心
    (※レッドの体液でべっとりと汚れ、切れ味がほとんどなくなっている)
[道具]:基本支給品×2、命の水(アクア・ウイタエ)一人分@からくりサーカス
  さくらの杖@カードキャプターさくら、クロウカード(花、灯、跳)@カードキャプターさくら
[服装]:機械部分の露出している要所や左手を巻いたシーツで隠した上から、服を着ている
[思考]:イエローさんって、不思議な人だわ
第一行動方針:とりあえずイエローに同行、手伝い。
第二行動方針:人間に興味。「友達」になれそうな人間を探す
第三行動方針:ネスを追い、その記憶を消去する? (どうすべきか少々戸惑い)
第四行動方針:強い参加者のいる可能性を考え、より慎重に行動する。
第五行動方針:兵団との連絡手段を探す。
第六行動方針:のび太を見つけたら、一緒に行動する(利用する)
基本行動方針:このゲームを脱出し(手段は問わない)、人間についてのデータを集めて帰還する
参戦時期:映画「のび太と鉄人兵団」:中盤
(しずかに匿われ、手当てを受ける前。次元震に巻き込まれた直後からの参戦)

     *     *     *

じんじんと痛む頬に意識をやりながら、これでよかったのかな、とイエローは思った。
『やりたいことがあるから』『やらなきゃいけないことがあるから』生かしてほしいなんて、すごく身勝手だと自分でも思う。
それを言ったらあの子だって、やりたいこともやらなきゃいけないことも、たくさんあっただろうに。
でも、どんなに勝手だって分かっていても、ボクはまだ、生きてなきゃいけないんだ。

丈さんの遺した言葉を、丈さんの友達に伝えなきゃいけない。
ベルカナさんに、必ずもう一度会わなきゃいけない。
ブルーさんやグリーンさんを探さなきゃいけない。
そして何より、この殺し合いをとめるため、出来る限りのことをしなきゃいけない。

……ごめんね。やっぱり、勝手だよね。
ボクが言ってることは結局ただの言い訳に過ぎないのかもしれない。ううん、きっと言い訳なんだ。
本当に罪悪感があるなら死んで償えって、そう言われたら、ボクは何も言い返せない。
でも、やっぱりボクはどうしても死ねないんだ。……絶対に、絶対に。



【E-3/城の外堀を臨む平地/1日目/真昼】

【イエロー・デ・トキワグローブ@ポケットモンスターSPECIAL】
[状態]:全身に擦り傷と打撲(行動にやや支障)、左目蓋に大きく切り傷、シーツ一枚きりを纏ったほとんど全裸姿、深い悲しみ、精神不安定
[装備]:魔剣ダイレク@ヴァンパイアセイヴァー、レッドのグローブ、おみやげのコイン@MOTHER2
[道具]:シルフェのフード@ベルセルク、スケッチブック、基本支給品、首輪@城戸丈、
[思考]:……ごめんね。
第一行動方針:リディアの埋葬をする
第二行動方針:グリーンやブルーと合流し、このゲームを破る方法を考える
第三行動方針:丈の友人と合流し伝言を伝え、協力を仰ぐ
第四行動方針:丈の首輪を調べる。または調べる事の出来る人間を探す。
基本行動方針:絶対にゲームに乗らない。生きてマサラに帰る。
参戦時期:2章終了時点(四天王との最終決戦後。まだレッドに自分の正体を明かしていない)
[備考]:魔剣ダイレクのソードエレメンタル系は魔力を必要とするため使用不可
シルフェのフードを脱がされ、引き裂かれました。フードがまだ使えるかどうかは不明です。

     *     *     *

木々の間から半身を覗かせ、トリエラは銃口を構えている。
物音に気付いて走って来てみれば、そこに広がっていたのは予想していた光景。
またか、と言いたくなる。全くこの島は危険人物だらけだ。
人使いの荒い公社だって、一度任務を終えたらそのあとには休暇期間が用意されているものなのに。
そう思いながら、彼女は視界の先の光景に眉を顰める。
視線の先にあるのは、ひん剥かれた半裸の女の子と彼女へ馬乗りになっている少年。
そしてその手には――――よくよく目を凝らせば「ころす」の三文字。
真っ当な常識を持つ人間なら、それを見て何が行われているのか、想像することはたやすい。
手の中の拳銃を目深に構え、その銃口を少年へ向けて狙い定める。
普通の人間なら、少し難しい距離の狙撃。でも、義体の自分になら必ず出来る。やってみせる。
唇を舌でぺろりと濡らし、トリエラは呼吸を落ち着かせる。
掛けた指先に力を込め、瞬間、どうしてか感じたのは違和感と嫌な予感。
何か間違っているような気がする。でも、それが何なのかは分からない。
もう少し、様子を見てから判断しようかとも思った。
あれが双方同意の行為なら、別に私がテロリストとして排除する必要はないのだし。
……まさか、こんな状況と場所(なにせ屋外だ)でコトに及ぶような色ボケした馬鹿がいるとも思えなかったが、念のため。
だが、トリエラが様子を見ようかと判断した直後、事態が動いた。
少年が突如、少女の頬を思い切り強く叩いたのだ。
それに対し反撃することもなく、少女はしんとされるがままに大人しくしている。
……いくらなんでも、これはもう決定だろう。
トリエラは、少年を紛うことなきテロリスト――即ち危険人物として認定する。
あんなのを放って置いて、あとで自分が襲われることにでもなったら大迷惑だ。
友人のヘンリエッタと違い、自分にはまだ、一応体内器官としての子宮が残っているのだし。
先ほど感じた嫌な予感をただの気のせいだと振り絞り、彼女は再度、少年の心臓へと狙いを付ける。

惨劇の二幕目。少女がその引き金を引くまで、――――後、五秒。




【E-3/森/1日目/真昼】

【トリエラ@GUNSLINGER GIRL】
[状態]:胴体に重度の打撲傷、中程度の疲労
[装備]:拳銃(SIG P230)@GUNSLINGER GIRL(残段数3)
  ベンズナイフ(中期型)@HUNTER×HUNTER、 トマ手作りのナイフホルダー
[道具]:基本支給品、回復アイテムセット@FF4(乙女のキッス×1、金の針×1、うちでの小槌×1、
   十字架×1、ダイエットフード×1、目薬×1、山彦草×1)
   首輪@ネギ、金糸雀の右腕(コチョコチョ手袋が片方だけついている)、血塗れの拡声器
[思考]:あいつを殺そう。女の子達は、いざとなったら巻き込んでもいいや。
第一行動方針:少年(ネス)を殺す
第二行動方針:安全な場所まで移動して休息。
第三行動方針:好戦的な参加者は倒す。
第四行動方針:トマとその仲間たちに微かな期待。トマと再会できた場合、首輪と人形の腕を検分してもらう。
基本行動方針:最後まで生き延びる(当面、マーダーキラー路線。具体的な脱出の策があれば乗る?)




     *     *     *




あうあう言っている赤ん坊を抱きかかえて、ククリはどうしようと溜息をついた。
その首には確かに、参加者としての証である銀鈍色の首輪が嵌められている。
襟に刺繍された文字で分かった「ひまわり」という名前についても、同様に名簿に載っている。
こんなに小さな、戦いの手段なんて何にもなさそうな赤ちゃんまで参加者に入れるなんて。
そう思って改めて、ジェダに対する怒りが増した。
だが、当のひまわり本人はそんなククリの思いなど露知らず、彼女の腕の中で丸まっている。
尤もこれでも、出会ったときは泣いたり喚いたり大変だったのだ。
何で泣いているのかも、どうすればいいのかも全然分からなかった。
それでもオムツを森の中の湧き水で洗って替えてやったり、水を飲ませてやったりしたことで、何とか笑顔が戻り大人しくなってくれた。
今ではすっかり安心しきったように、ククリの服にしがみ付いている。

「うー、たぅ」

赤ん坊らしい高い体温を温かく感じながら、ククリは恐々、ひまわりの頭を撫でた。
ふわふわした柔らかい髪が、指先に気持ちいい。
ついでにりんごのようなほっぺにも触ってみると、こちらもぷにぷにっとした感触が心地よかった。
先ほどロボットに抱えられていたのとは全く違う、そうした人間特有の触感に、心がほっと休まる。
撫でるククリの手つきに呼応するように、ひまわりもまた、気持ちよさそうに目を閉じていた。
静かで平穏な光景だった。きっとこの一瞬だけを切り取ったなら、誰も殺し合いの最中だとは思わなかったろう。
ククリとひまわりは森の中、大木の根元に腰掛けて、暫しの休息を取っていた。
だがその静寂は、突如聞こえた叫び声によって中断を余儀なくされた。
南方から聞こえたその声に、ククリがはっとして耳を澄ませる。
また、誰か危険人物だったらどうしよう。でももしかしたら、今度こそ勇者さまやトマ君かもしれない。
ククリは木陰に身体を隠したまま立ち上がり、声の主を見ようと茂る葉の間から顔を出した。
視線の向こうにいた眼鏡を掛けた少年は、残念なことに彼女の知る人間ではなかった。
落胆して肩を落とす。いい人か悪い人か分からないなら、このまま隠れていようかな、とも思う。しかし。

「ひまわり~、どこ行っちゃったんだよ!!」

少年の叫んだその言葉に、ククリは驚いて、思わず自分が抱えているひまわりの顔を見た。
あの人は、どうしてひまわりちゃんを探しているんだろう?
そう不思議に思って、一つ、思いついたことがあった。
さっき名簿を開いたとき、ひまわりちゃんの上にあった「野原しんのすけ」という名前。
苗字が同じということはもしかしたら、しんのすけ君とひまわりちゃんは兄弟や親戚なのかもしれない。
あの人はその「野原しんのすけ」君で、だからあんなに必死にひまわりちゃんを探しているのかも。
ククリはそう思い、腕の中のひまわりに「違うかな?」とでも言うように、顔を向けた。

「うー、あぅっ!!」

それに対し何か言いたげな顔でククリを見上げると、ひまわりは「あう、あう~っ!!」と大声で訴える。
ばたばたと両足をめったやたらにばたつかせ、ククリの腕の拘束から逃れると、ひまわりは怒ったように口を尖らせた。
その姿を不審に思い、ククリは膝を屈ませてひまわりに尋ねた。

「どうしたの? ひまわりちゃん。あれがひまわりちゃんのお兄さんじゃないの?」
「たう、たーっ!」

ひまわりが、そんなわけあるかと言うように両手両足を更にばたばたさせる
あんなのとしんのすけを一緒にするなとでも言いたげに、その顔は真っ赤だ。
――――だが、隣のククリにその内容は伝わらない。
ひまわりが何を言いたいのか、何を教えようとしているのか、彼女には全く判断できない。
だからまさか、思わなかったのだ。

すぐ側にいるその少年が、幼児のひまわりさえも殺そうとした、危険な人物であるなんて。


【D-3/森/1日目/真昼】

【ククリ@魔法陣グルグル】
[状態]:「なみだ」
[装備]:ベホイミの杖@ぱにぽに
[道具]:基本支給品、インデックスの0円ケータイ@とある魔術の禁書目録、目覚まし時計@せんせいのお時間
[服装]:ファンタジーに普通のローブ姿?
[思考]:……ひまわりちゃん、何が言いたいのかな?
第一行動方針:声の主の前に姿を現すか現すまいか迷っている。
第二行動方針:ひまわりの保護とお世話
第三行動方針:できれば、間に合わなくてもゴンくんとフランドールちゃんの所に……
第四行動方針:勇者さまとジュジュちゃんとトマくんを探す。
第五行動方針:リルルやイエローのことが、少し気になっている
基本行動方針:勇者さまと合流してジェダを倒す
[備考]:ゴンに対する誤解は解けた。ゴンとフランドールの戦いを自分のせいだと思っている。
[備考]:気絶したまま運ばれていたことにより、地図上の現在位置を知らない(森の中、ということしかわからない)。また、ネスを見ていない。

【野原ひまわり@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康
[装備]:ガードグラブ@SW
[道具]:ピンクの貝がら、基本支給品
[思考]:たう!!(あのおにいさんはあぶないんだよ!)
第一行動方針:(おねえさんといっしょに、おにいさんからにげる)
第二行動方針:(おにいさん(グリーン)を待つ)
第三行動方針:(しんのすけに会いたい)
基本行動方針:(おうちに帰る)

【野比のび太@ドラえもん】
[状態]:心身ともに疲労
[装備]:なし
[道具]:グリーンのランドセル(金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品(水とパンを一つずつ消費)、
アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ3))、ひまわりのランドセル(基本支給品×1)
[服装]:いつもの黄色いシャツと半ズボン(失禁の染み付き。ほぼ乾いている)
[思考] :ひまわりはどこだろう……?
第一行動方針:ひまわりを探して殺す
第二行動方針:子豚≠ジャイアンだと確信するために、ジャイアンを探す
第三行動方針:出会う人には警戒し、基本的に信用しない。
  だが、自分を守ってくれそうな人・脱出する方法を知ってそうな人なら考える
基本行動方針:死にたくない
[備考]:「子豚=ジャイアン?」の思い込みは、今のところ半信半疑の状態。


≪132: his sin, his crossroads(前編) 時系列順に読む 136:嘘とブラフは言葉、意識させれば力≫
≪133: 海の見える街 投下順に読む 135:隠密少女Ⅱ≫
≪118: 迷走 ネスの登場SSを読む 148:MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲≫
≪118: 迷走 リルルの登場SSを読む 148:MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲≫
≪118: 迷走 イエローの登場SSを読む 148:MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲≫
≪122: カナリアの啼く頃に トリエラの登場SSを読む 148:MOTHER/2発の銃弾/金糸雀の逆襲≫
≪118: 迷走 ククリの登場SSを読む 153:ゆとり教育の弊害?≫
≪132: his sin, his crossroads(前編) 野原ひまわりの登場SSを読む 153:ゆとり教育の弊害?≫
≪132: his sin, his crossroads(前編) 野比のび太の登場SSを読む 153:ゆとり教育の弊害?≫

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