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  • ろりしょたばとるろわいある@ うぃき
  • まひるの星は琥珀色に -dolls and humans-

ろりしょたばとるろわいある@ うぃき

まひるの星は琥珀色に -dolls and humans-

最終更新:2008年09月17日 23:40

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だれでも歓迎! 編集

まひるの星は琥珀色に -dolls and humans- ◆2G4PiPq.z.



静かになった。二人きりだった。
けど、あたしは黙っていた。何を言えばいいんだろう。分からない。
だから――なのはが先に話し始めてしまったのは当然だ。

「なんで来ちゃったのかな、アリサちゃん。私を殺しに来たの?」
「そ……そんなわけないでしょ! あたし達友達じゃない」
「私を友達だと思うのは間違いだよ、アリサちゃん」

あたしの言葉は、あっさりなのはに潰された。

「私ははやてちゃんを殺しちゃった。例えどんな理由があっても、それは変わらない。
 だから、償いをしないといけないの」
「それが……なんで友達じゃないってことに……」
「私はもっと人を殺さないといけない」

そう、なのはは言い切った。何の迷いも無く。
その迷いのない口調で、当然だと言わんばかりになのはは続ける……おかしな言葉を。

「アリサちゃんも分かってるよね。この殺し合いに乗った人は一杯いるってこと。
 放って置けばたくさんの人が殺されちゃう。
 私も人を殺しちゃった。汚れちゃってもう綺麗なところにいることはできない。
 だから全部私がやるの。アリサちゃんが皆が汚れないように、殺し合いに乗った人を全部、できるだけ早く。
 そうすればたくさんの人が助かるから。そんな私と、アリサちゃんは友達になりたいの?」

なのはは、そんな狂ってるとしか思えないセリフを言った。あくまで、普通の表情で。
あたしはなりたい、と絶叫するべきだったのかもしれない。
……けれど、あたしはなのはの言葉から逃げて。真正面から立ち向かえず、話題を変えた。

「ヴィータも……殺すの?」
「ヴィータちゃんがどうかした? また殺し合いをすることにしちゃったの?」
「そうよ! ヴィータが言ってたのよ!
 はやての仇はどんな事でもするって! そのためならあたしだって殺すって!」
「……そっか。またやっちゃったんだ、ヴィータちゃん。
 じゃあ、また動けないようにしないと……」

絶句する。理解できない。
なのはは……こいつは、何を言っている?

「私が殺されるのは、この殺し合いから皆が脱出した後じゃないと駄目だよね。
 ――ヴィータちゃん一人だけのために死ぬなんて、逃げるような真似はできないから。
 一人でも多くの人が生き残れるように頑張って、その後に殺されないと。
 ヴィータちゃんが私を殺そうとするのは当然のことだけど、だからって他の人まで巻き込んじゃ駄目なの」
「なの……は」

分からない。なのはが理解できない。友人のはずなのに。よく見知った仲のはずなのに。
暗い部屋の中、そんなことを平気で言うなのはは、まるで私の知らないひとのようで。
……怖いと、思ってしまった。
一歩後ずさった私を見て、なのはは笑った。悲しい笑みだった。
それを消したくて。あたしはなんとか言葉を出した。

「頑張るって……どう、頑張るの?」
「殺すんだよ。殺し合いに乗った人は全部殺すの。
 捕まえてる余裕は無いし、説得してる間に被害が増えるかもしれない。
 だからできるだけ効率よく殺すの」
「そん……なの……」
「怖いよね。絶対おかしいよね。
 だからアリサちゃんは私といちゃいけないの。私は人殺しだから。
 アリサちゃんは人を殺しちゃ駄目だよ。私といちゃだめだよ。共犯者に、なっちゃうから」

笑みは、消えない。まるで能面のように、凍てついた笑顔だった。
あたしは何も言えない。言葉を出したのは、ルビーだった。

『楽しいと思うんですか。そんなことになって、楽しいと思うんですか。
 願望を移す鏡さえ見られない人形になって、あなたは楽しいんですかなのはさん?』
「私は楽しくなっちゃ駄目なんだよ。皆が楽しめるようになればいい」
『……残念ですが、それは有り得ません。
 なのはさんが死んだらアリサさんは泣きますから』
「生きてればきっといいことあると思う。
 こんなこともあったな、あんな子もいたなって、いつか笑える日が来るよ。
 だからね、アリサちゃん。今すぐじゃなくてもいい。
 私のことなんてどうでもいいと思わなきゃ困るの。私はわるいひとだから」
『…………』

そうして、ついにはルビーも黙り込んでしまった。
なのはの言っていることはあたしには全然理解できない。したくもない。
あたしは皆が無事に、一緒に帰ることを望んでた。誰だってそう思ってると思ってた。
けれど、それは違った。友達だと思っていたのに。どいつもこいつも、自分勝手なことばっかりで……

なんだか――ムカついてきた。

子供らしく癇癪起こして刀を振り回したい衝動をなんとか抑える。
行き場の怒りをどうしようかと周りを見やって、ふとそれは見つかった。
ああ、そうだ。少しなのはに意地悪してやることにしよう。試してやる。
なのはが少しだけでも……一つだけでもあたしが望んだ通りのことを言ってくれれば。
それさえしなかったらもう我慢の限界だ、本気で怒ってやる。今だって――泣きたいのに。

「ルビー」
『は、はい!』
「多元転身。モードは中国拳法で」
『アリサさん……その、何をなさるつもりでしょうか……』
「いいからさっさとやる!!!」
『わ、分かりました!』
「…………?」

今まで散々あたしが繰り返してきたことも、なのはにとっては初めて見ることだ。
どうやら、なのははルビーにかなり興味を示したらしい。じっとルビーを見つめている。

「すごいデバイスだね、アリサちゃんに魔力はないのに」
「うっさい」
『私は愉快型魔術礼装です、お間違いの無いように』

律儀になのはと会話するルビーはすごいと思う。実はかなり我慢強い性格なんじゃないだろうか。

……はっきり言って。あたしはもうあんまりなのはと話したくない。
友達だった相手が、得体の知れない宇宙人になった気分だ。意思疎通ができている感じがしない。
それこそなのはの言っている言葉はどこか遠い星の言葉のように聞こえる。
それでも、せめて最後に一回だけ試しておきたかった。
少し歩いてそれを拾い上げる。頭の無い、白い猫の死体。
……正直、あまり気分のいいものじゃない。猫好きの友人を持っている身としては尚更。
人間の生腕を持ち歩いてた身で言える言葉じゃないとは思うけど、それでも死体になんか慣れたくない。
一応、本題に入る前に聞いておく。

「これやったの、なのは?」
「そうだよ。 寝ている私に何かしようとしたから」
「うっさい、後ろ半分はいらない。
 本題はここからよ、なのは。猫を見て思い出すことは何」
「え?」
『…………』

あたしの質問が理解できないのか、なのはは目をパチクリしただけだった。
ルビーは黙っている。なんだかんだいってルビーは空気が読めるタイプだ。普段はわざと空気を無視するだけで。
最後の望みだった。こんな下らないことくらいは同じことを考えて、思い出して欲しかった。
この猫を見て思う、じゃない。猫を見て思い出す、と聞いた理由くらい汲み取って欲しい。友達なんだから。
そんな、あたしのみっともなくて儚い願いを。

「動物だからって甘く考えるのは駄目だよ、アリサちゃん。ユーノくんみたいに動物に変身できる魔導師もいるし、
 アルフさんみたいな使い魔は動物でも人間と同じことができるんだから」

なのはは正面から跡形も無く粉砕し、さらに完全に焼き尽くした。
どうやら、あたしが怒ってるのは動物虐待をしたからだとでもそのおめでたい頭は勘違いしたらしい。
キレそうになる精神を抑えて、語気を落ち着けながら話す。まだ言っていないだけの可能性もあるし……

「……それだけ?」
「だってそうだよ、アリサちゃんは何を怒ってるかわからないけど……
 そもそも人じゃないんだから人殺しじゃないと思うの」
「……他には」
「え?」
「あたしがこんな馬鹿なことを聞いた理由について考えないの?」
「……だって、アリサちゃんは猫を殺すなんて可哀想だと思ったから聞いたんでしょ?」
「可哀想だと思う理由については?」
「え……? アリサちゃんが動物が人間と同じように動くと思ってないからじゃないの?」
「――そう。
 なのはは、そんな奴だったんだね」

せめてものヒントも完全スルーされた。もう、なのはの思考の外にあったんだって判断していいだろう。
丁寧に猫の死体をベッドの上に置く。どんなことをしようと、あたしは猫をひどく扱うことは無い。
きっとあの子に怒られるからだ。ついでに、贄殿遮那も左手に持ち替える。これで右手が空いた。

「さて、と。なのは――」

そうして、薄暗い部屋の中。あたしは溜め息を吐きながらなのはに向き直った。勤めて冷静に。
そして。

『アリサさん、だめ――!』
「――歯ぁ食いしばれ!!!」

殴った。グーで。何の容赦もなく顔面を。腰の捻りも入れて全開で。
それこそいい音がして、なのはは盛大に地面とキスをした。よく鼻血が出なかったと思う。
普通の子供だったら失神ものだけど、なのはは普通じゃないから意識はあるだろう。
――この程度で気絶していたら、またぶん殴って起こしてやる。

『アリサさん、落ち着いて!』
「うっさい黙れルビー!
 猫はすずかの大好きな動物。それがあたしにとっての模範解答。
 今のあんたは、友達の気持ちどころか名前さえ思い浮かばない大馬鹿ってことよ!」

ああ、分かってる。自分がとんでもない理不尽な質問をしたかもしれないとは思ってる。
それでも……こんな下らないことでもよかった、なのはは自分と同じことを考えていてほしかった。
だってそうじゃない。まさか……すずかのすの字も出さないなんて、予測したくもない。
ユーノやアルフの名前は出すくせにすずかは出さないのか。
一緒にすずかの家で猫と遊んだのに――思い出すのは魔導師とか使い魔とかそんなことなのか!
けれど。なのはは倒れたまま、さらにとんでもないことをほざいてくれた。

「ああ、そうだね……すずかちゃんには、アリサちゃんから私が謝ってたのを伝え……」
『あ、アリサさん!?』

蹴った。そりゃもう本気で蹴った。
中国四千年だとか脚力向上だとか、そういった技術を全て使って倒れてるなのはを蹴飛ばした。
ボールみたいになのはは飛んで、壁に叩きつけられる。手加減なし、下手をすれば死んでいたかもしれない。
……少なくとも肉弾戦なら、今のあたしはなのはを殺せる。そういう、ことなんだろう。

「自分で謝りなさいこの馬鹿っ!!! もう知らない!」

そう叫んで後ろを向いた。ああ、視界が歪んでいる。泣いてるな、あたし。
ルビーが何か言っている。聞きたくも無い。みっともなくて、逃げ出すように走った。
そのままここから出ようとして……ふと視界の端に映ったものを見て、やめた。それを回収して部屋に戻る。
拾ってきたのははやての腕。それをなのはに向けて放り投げた。

「はやてに呪われて死んじゃえ、この馬鹿! 屑!
 あんたがどう謝ろうとしてもはやては許そうとはしないわよ、そんなんじゃ!
 あんたなんかと友達になんか――ならなきゃよかった!!!」

叫んだ。ついでに八つ当たりで贄殿遮那を床に叩き付けた。
なのはの表情は見えない。涙で目が滲んでまともに前も見えやしないし、見る気もない。
この会話で、よく分かった。なのはが帰ってちゃんと暮らす気がないのは。
――なのはがあたしとすずかとのなんでもない平穏な暮らしを捨てたいっていうのは、よく分かった。
だったら、もう話すことなんて無い。はやての腕に謝らせても無駄だ。天国で泣いてるに決まってるから。
ここにいる理由も無い。あたしはもう絶対ここには来ないだろう。
何もかもがむかつく。とんでもない馬鹿だったなのはも、みっとくなくキレたあたしも、
何か言ってるルビーも、ポケットでカチャカチャうるさい金属音も。
ムシャクシャしたから金属音の原因をなのはに投げつけて――あたしはその場を後にした。

            ※      ※      ※             

私は洗面台に戻っていた。髪の毛を回収するためだ。
元々、私は体の中にあるナノマシンのお陰で怪我の治りが異常に早い。
ましてやトランスなんて、基本的に質量保存なんて無視したものばかり。
自分の一部である髪の毛には、切り離してもナノマシンが存在する。それをもう一度くっつけなおすなんて簡単だ。
ナノスライサーやゴールドラッシュの使用を考えれば、戦闘ではくっつけておいた方がいい。
とはいえ私の姿を見られている可能性を考えて、今のところは一応切ったままにしておくけれど。
ひとまず髪の毛だけランドセルにしまい込んで、その他は元通り隠して。

「……泣き声?」

そこで気付いた。誰かが泣いている。
身を隠しながら廊下を見ると、泣きながらアリサが走り去っていくのが見えた。
別に不思議には思わなかった。高町なのはが突き放したんだろう。ひどい言い方で。それでアリサが泣いた。
可哀想に。あんな奴といるからこうなったんだ。けど……

――私には、関係ないこと。

私はアリサを放置して工場を出た。単純な話だ。アリサを殺す理由が無い。
人形なんだから、命令が無い限り動かない。けれど――

「高町、なのは」

彼女は違う。同じ人形でも、あんな人形は許さない。
人形になることそのものが救いだなんて在り得ない。そんなことは認めない。認められない。
彼女だけは、自分の手で否定する――絶対に。

【A-3/工場外/1日目/真夜中】
【イヴ@BLACK CAT】
[状態]:左腹部に銃創(処置済み・回復中)、全身に小程度の打撲(回復中)、疲労感中
[服装]:ゴロンの服
[装備]:スタンガン@ひぐらしのなく頃に、バトルピック@テイルズオブシンフォニア
[道具]:支給品一式×6(水と食料少々減)、アタッシュ・ウェポン・ケース@BLACK CAT、
神楽の傘(弾0)@銀魂、 、魔晶石(15点分)、テーザー銃@ひぐらしのなく頃に、
ロボ子の着ぐるみ@ぱにぽに、 林檎10個@DEATH NOTE、勇気ある者の盾@ソードワールド、
ドラゴンころし@ベルセルク 、エーテライト×1@MELTY BLOOD、ころばし屋@ドラえもん、
小銭入れ(10円玉×5、100円玉×3)、胡蝶夢丸セット@東方Project、
 エルフの飲み薬×1(1/4程消費)@ドラゴンクエストⅤ、自分の髪、ご褒美ランドセル
[思考]:……馬鹿な子。
第一行動方針:「主人役」を探す。ひとまずはこのエリアから出る。
第二行動方針:「主人役」にはできるだけ他参加者の抹殺を進言し、なるべく早く全ての戦いを終わらせる。
第三行動方針:ブルーはもうどうでもいい。見つけたら殺す?
第四行動方針:高町なのはを追い詰める。アリサは放置。
基本行動方針:マーダーチームの戦闘要員として行動し、最後の最後に「主人役」に牙を剥いて優勝する。
         そして全てを忘れて、元の世界に戻る。
[備考]:第一回放送をまともに聞いていません。髪を切りました。
    ブルーが「4歳児の姿」になるのは、ブルー本人が持つ特殊能力だと信じています。
    ゴロンの服の特性に気付いていません。

            ※      ※      ※             

「う……げほっ、げほっ」

思わず、咳き込む。
凄く、痛い。アリサちゃんは何か特別な力を持ってたみたいだ。
あのデバイスみたいな杖。あれがアリサちゃんに力を与えているんだと思う。

――じゃあ、私はいらないよね。自分で戦えるんだから。

アリサちゃんは私と一緒にいちゃいけない。さっきの戦いもそう。
アリサちゃんが割って入らなかったら自分の身体で攻撃をわざと受け止めて、
その隙に相討ちで相手を倒すことが出来たのに。運が悪ければ私も死んじゃうけど……いや。

「それは、駄目なのかな。
 私はまだ生きてないといけないから……」

そう。
残っている参加者全てを集めて、ジェダを倒す。その際殺し合いに乗っている参加者を全て取り除く。
少しでも多くの人を生き残らせるようにする……そうしないといけない。そうじゃないといけない。
たった一人を救った程度で私が許されるなんてことは、絶対にないんだ。

「ね、そうだよね? はやてちゃん」

そう言って、笑いながらはやてちゃんの腕を触れる。冷たくなっちゃったね、はやてちゃん。
しまい込もうとして、脇に六角形の金属があるのに気付いた。アリサちゃんが投げていったようだ。
拾い上げてみると、なんとなくだけど……からだが楽になるような気がする。
行動する上ですごく便利だ。だけど……

「駄目だよ、アリサちゃん。
 私のことなんか、嫌いにならなきゃ駄目だよ……」

悲しくなる。
これを渡していったってことは、アリサちゃんはまだ私を助けたいと思ってるってこと。
アリサちゃんは私を憎んで、私が死んだ時悲しまないようにしないといけないのに。

ランドセルを拾い上げる。どうやらひめ(多分イヴと同一人物なんだろう)は地図とかを残していったみたいだ。
他の道具は惜しいしかなり不利になったけれど……それでも殺す。殺さないといけない。
それが、はやてちゃんを殺してしまった私に出来る償い。
罪を犯した私は、罰を受けないといけない。アリサちゃんやすずかちゃんと楽しく過ごすなんて、許されない。
さあ、早く殺さないといけない相手を探さなきゃ。それが私の罰。それが贖罪。
それだけしてやっと、私は少しだけ許される。それだけが、私の目的。
どれだけの人が殺し合い乗っているのかは分からない。
けど、そういった人を殺せば殺すほど0に近づくのは確かだろう。

痛みなんて感じちゃいけない。自分の身体は形だけの細工だと思えばいい。
以前の暮らしを望んじゃいけない。罪人の自分は人並みの生活なんて送れない。
でも、アリサちゃんやすずかちゃん、お父さん達が悲しむのは困るかもしれない。
私なんかがいなくなって悲しむことなんかないのに。私はヒトゴロシなんだから。
そうだ、私は人形だと思うことにでもしよう。血管は一本ずつチューブになって、
血液は蒸気のように消えていって、心臓も脳も形だけの細工になる。
そうなれば思い出も、ただのユメ。痛みも感じずに戦い続けられる。
例えるならガードマシン。特定の相手にだけ反応して殺す機械。私はそうなってしまえばいい。
それならアリサちゃんたちが、お父さんや皆が悲しむことも無い。だって物が一つ壊れただけなんだから。

ほら、そう思えば。
もう悲しくも、ない。

そのことに気付いて。私は、久しぶりに心の底から、笑えた。
例え、それがただの思い込みだったとしても――それはきっと、私にとって救いだったと思う。

【A-3/工場内部(仮眠室前廊下)/1日目/真夜中】
【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:残存魔力中程度、軽度の耳鳴り・聴覚への衝撃による頭痛、両手首から軽く出血、
    頬骨にヒビ、アバラ一本にヒビ、精神負担極大(破綻寸前)
[装備]:ミニ八卦炉@東方Project、クロウカード×1(翔)@カードキャプターさくら
    ヘルメスドライブ@武装錬金(破損中・核金状態、使用者登録者アリサ)、
[道具]:エーテライト×2@MELTY BLOOD、はやての左腕、支給品一式
[思考]:早く見つけて、殺さないと。
第一行動方針:アリサに気付かれないようにこのエリアを脱出。
第二行動方針:少なくともこの殺し合いが終わるまではヴィータを完全に行動不能にする。
基本行動方針:ジェダを倒して生き残りで脱出。自分は危険人物を全て単独行動で殺す。


            ※      ※      ※             


アリサに逃げられた私達は、ひとまずベッドに腰掛けて食事を取ることにした。
適度な休憩と食事は、行動する上では重要。睡眠は……もう取ってあるかな。
もっとも、ヴィータは気に食わないらしくてキャンキャンがなりたてているけれど。

「まともに話聞く気あるのかよ! まず食うのをやめろ!」
「だって喉が渇いたもの。おなかも空いたし。あなたは空かないのかしら?」
「そういうことを聞いてるんじゃねえ!
 情報を持ってたかもしれねえアリサを殺そうとしたことはどう言い訳すんのかって聞いてんだよ!
 お前が余計なことしなけりゃ、逃げられるなんてことは無かっただろ!」
「ふーん、それで? 逃がした責任はむしろ貴女にあると思うけどね」
「……ああそうかよ。そうやって余裕こいてろ。
 いい加減、お前をここで殺してアリサに会いにいった方が手っ取り早いって思っていいよな?」
「あら、彼女が本当にあなたの望む情報を持っているなんて保証はあるの?
 仮に持っているとして――彼女と再び会える保証もないわね。
 そもそも……彼女が今のあなたに情報をくれるのかしらね? 友情を裏切った、あなたに」
「……こ、の」
「あなたに対して持っていた好意。それがそのまま憎悪にひっくり返ったなら……
 例え拷問されても彼女はあなたに手を貸そうとはしないと思うけど?」

剣を突きつけようとするほどの勢いも虚しく、彼女はあっさり言葉に詰まった。
元々、私とヴィータの同盟関係は契約によるもの。信頼?友情?そんなものはどこにもない。
あくまで互いの利害が一致するから組んでいるだけ。そこに感情は不要なもの。
同盟を続けるにはそれを確認させればいいだけの話。
彼女の「利益」は目の前から消えた。残っている利益は私だけ。それが事実。
……とはいえ契約履行そのものを疑われてはどうしようもないから、餌くらいあげよう。

「そうね、でも悪いとは思うわよ?だから先払いで、一つだけヒントをあげる。
 ――八神はやての遺体は、腕以外消滅したの」
「な……!」
「それだけのことができる人間が彼女を殺したっていうこと。ヒントになるわよね?」

ヴィータの表情は一瞬にして困惑に変わった。それも当然。
彼女はそれが出来る人物に思いあたりがいるのだろう。そしてそれは多分正解。
けれど――この場には多種多様な人間がいる以上、これは断定するには小さすぎるピース。
彼女が確信に至るには遠く及ばない。あれが八神はやての腕だったかどうかさえ、確信できないのだから。

「悪いけど今教えられるのはそれだけ。今は何を聞かれても正解は教えないわ。
 正解を教えるのは朝になってから――それまではちゃんと働いてちょうだい。
 少なくとも、今更殺しを躊躇ったりはしないでしょう? だってあなたは、友達も殺そうとしたんだから」
「……く……」

まるで歯軋りが聞こえるよう。もっとも、殺すようにけしかけたのは私だけど。
それもこの結果を見越したため。友人を殺そうとした事実、それ自体が彼女に後戻りを許さない。
そして彼女はより私の意のままに動いてくれるようになる。計画通り、と言ったところかしら?

「それじゃ、少し休んでから出発しましょうか」

そう言って、私はパンを頬張った。運動をするとおなかが減るし。
もっともヴィータは食事をする気はないみたい。感情を整理するのに必死なようだ。
もし私が正解を――現実を伝えた時彼女はどうなるんだろう。
怒り狂う?それとも驚愕に打ちのめされる?
どちらにせよ、そんな動揺した人形を扱うことなんて――簡単なのだけど。

【B-3/廃病院/1日目/真夜中】
【三宮紫穂@絶対可憐チルドレン】
[状態]:精神汚染。
[装備]:邪剣ファフニール@TOS、ワルサーPPK(銀の銃弾5/7)@パタリロ!、七夜の短刀@MELTY BLOOD
    ショックガン@ドラえもん
[道具]:支給品一式×3(水1.5人分パン二人分弱-一食)、デスノート(ダミー)@DEATH NOTE、
     血濡れの庭師の鋏@ローゼンメイデン、きんのたま@ポケットモンスター、包帯、
     双葉の肉片セット
[服装]:病人着
[思考]:せいぜい踊りなさい、お人形さん?
第一行動方針:利用できそうな仲間を探す
第二行動方針:参加者の復讐心や不和を煽る。
第三行動方針:邪魔者は消す。
基本行動方針:扇動、ステルス、実力行使、あらゆる手段を用いて殺し合いを加速させて楽しむ。
備考:紫穂は朝の放送ではやて殺害犯のことをヴィータに教える約束をしています。

【ヴィータ@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:「ヒント」に動揺、両腕に痺れが残っている、左足に火傷跡、左手爪全剥(痛みは減衰)
[装備]:祈りの指輪@DQ、フランヴェルジュ@テイルズオブシンフォニア
[道具]:基本支給品(食料・水二人分-1食)
    ぬのハンカチ×20(即席ロープ)マシカルアンバーミサイル×6@メルティブラッド 、
    救急箱、はやて特製チキンカレー入りタッパー、
[服装]:普段着(ドクロのTシャツ、縞模様のニーソックス等)
[思考]:いくらなんでも、そんなこと……
第一行動方針:一先ず紫穂に従う。
第二行動方針:はやてを殺した犯人を見つけ出し、殺す。
基本行動方針:もうどうでもいい。
備考:「ヒント」からはやてを殺したのがなのはかもしれないとは思っていますが、
   少なくとも決め付けるのはまだ早いと思っています。

            ※      ※      ※             

ずっと思ってた。
なのは達ってすごいなって。なのは達の戦いを見てからずっと。
ここに来てひょんなことから魔法の力を得ても、それは変わらなかった。むしろ、強くなった。
レックスにぼっこぼこにされたのも理由だったんだろう。
きっと本気のなのは達は今のあたしよりきっともっと凄いんだろう、そう思った。
たまたまひょんなことからあっさり力が手に入るなんてことを信じるほど、あたしは子供じゃなかったからだ。
例えるなら、なのは達は夜空の星だった。あたしがスペースシャトルに乗っても、そう簡単には届かないユメ。
はやてが戦えなくても変わらない。むしろ話を聞いて納得いった。
デバイスっていう道具があれば、なのは達は本気で戦える。
そうすればきっとジェダなんてあっさりやっつけて皆で帰れる。
なのはもいる、フェイトもいる。はやてだってヴィータだっている。簡単だ、この四人が負けるはずがない。
そう、思ってた。子供らしくヒーローを信じてた。凄い友達が助けてくれるって。
あたしはあくまでその手助けをするだけだって、そう。

けれどユメは破れて、あたしは現実を知った。
結局、みんなあたしと同じただの人間だったってことを。

【A-3/1日目/真夜中】
【アリサ・バニングス@魔法少女リリカルなのは】
[状態]:全身に軽い火傷(右腕・顔は無事)、左腕から出血(打撲、軽度)、背中から出血(切り傷、深い)
    上記の怪我は全て応急処置済み。精神負担大、疲労中
[装備]:贄殿遮那@灼眼のシャナ、カレイドステッキ@Fate/stay night
[道具]:なし
[服装]:チャイナドレス
[思考]:…………。
第一行動方針:もうなのは達には頼らない。自分がはやての遺志を継いでなんとかする。
基本行動方針:ゲームからの脱出。


≪000: 時系列順に読む 231:幻影(前編)≫
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≪196:夢であるよう、あらぬよう 高町なのはの登場SSを読む 237:Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?≫
≪187:血と涙は買えばいい -人心、バイバイ。-(前編) 三宮紫穂の登場SSを読む 237:Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?≫
≪187:血と涙は買えばいい -人心、バイバイ。-(前編) ヴィータの登場SSを読む 237:Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?≫
≪183:血と涙はもう要らない アリサ・バニングスの登場SSを読む 237:Libido of sensitivity reaches paraisso...get it?≫

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