十山家(とおやま)は、
魔法技能師開発第十研究所で開発された魔法師の一族で、
十師族に選ばれる資格を持つ
二十八家の一つ。
ミサイルや機械化部隊を迎撃する目的で開発された
十文字家に対し、十山家は防衛線を突破された後の重要施設防衛や要人護衛を目的としている。有事の際は権力者を逃がすために尽力することが使命である。十山家は国民より国家機能を守ることを目的としているため、
国防軍中枢との関係が
二十八家の中で最も強い。そのため
十師族体制の中枢に参加していながら決して十師族になることがない。同じ第十研出身の十文字家はこのことを明らかにされている。
他のナンバーズのように軍に協力しているのではなく、防諜工作部隊として国防軍情報部に取り込まれている。
名声を得ない代わりに悪名も負わず、常に影に徹し、自らが属する党派の利益のためなら二十八家内の同士討ちすら画策すると言われている。
十山家の魔法
十山家の魔法は、保護対象者の肉体を起点とし、その周囲に個人用魔法障壁を同時多数投射する術式である。魔法のターゲットはあらかじめ登録しておく為、直接視認する必要は無く、座標を再設定する必要も無い。術者のキャパシティが許す限り、何度でも魔法の鎧を味方に着せることができる。
但し副作用として十山家には、他人を起点として魔法を発動するという性質上、複数の他人を自分と同一視する、アイデンティティの境界があやふやになるという先天的な欠陥が植え付けられている。
国民ではなく中央政府を守るという性質上、権力者によって秘匿されている。市民にその存在を知られず、政府要人の為にいざという時使える状態にしておくことが、権力者により求められている。
人物
登場巻数
21巻、
22巻
コメント
家系 用語
最終更新:2023年02月26日 17:51