黒豹少女-閃光と共に- ◆m62reUylOo
Scene6『流星の双子』
銃弾の雨の中を駆けていく私たちの目の前に見えたのは――
「あの輝きは……?」
「流れ星?」
それは、二つの流星。
寄り添いながら共に落ちていく二つの輝き。
だけど、本当に流星だとしたら軌道が不規則すぎる。
そして、高度も低い。
そうなると、あれは……?
寄り添いながら共に落ちていく二つの輝き。
だけど、本当に流星だとしたら軌道が不規則すぎる。
そして、高度も低い。
そうなると、あれは……?
「……曹操さん? 銃撃が」
「分かってるわ」
そしてそれと共に止んだ銃撃。
普通に考えるとさっきの落ちて行った何かが関係している。
普通に考えるとさっきの落ちて行った何かが関係している。
「もしかしたら、誰かが仕留めたのかしら。だけど、それなら」
この商店街の建物に反響している銃の音も止むはずね。
これが止んでない事は、空からの攻撃をやめた?
それとも、攻撃を仕掛けてきたのは二人組だった? だから、片方が落ちたのがさっきの妙な光だとしても説明がつくわ。
だけど、なんで二つなのかしら……。
これが止んでない事は、空からの攻撃をやめた?
それとも、攻撃を仕掛けてきたのは二人組だった? だから、片方が落ちたのがさっきの妙な光だとしても説明がつくわ。
だけど、なんで二つなのかしら……。
何があったかは分からないけど――
「何かがあった事は間違いなさそうっていうことかしら」
それなら、そこへ向かえばいいだけの事。
音からしてそこまでもう距離は離れていないはず。
音からしてそこまでもう距離は離れていないはず。
「行くわよ、剣司!」
「そ、曹操さん!」
そう声をかけ、私はその方向へと更に早く駆けだした。
後ろから戸惑った様な剣司の声が聞こえたが、付いてくるだろうと思いさっきよりも早く私は走り出した。
そこで何があったかを確かめる共に、新たな兵を集めるためにも――。
後ろから戸惑った様な剣司の声が聞こえたが、付いてくるだろうと思いさっきよりも早く私は走り出した。
そこで何があったかを確かめる共に、新たな兵を集めるためにも――。
Scene1『愛しのサーニャ』
くそ、ふざけんナ!
何で、あんな奴が空を飛んでるんダ。
何で、あんな奴が空を飛んでるんダ。
……しかも、あの武器はヤバい。早く、アレを仕留めないと。
何が不味いかってそんなの、決まっている。
あんなのワタシの未来予知の前には意味がナイ。
けど、サーニャなら……。
何が不味いかってそんなの、決まっている。
あんなのワタシの未来予知の前には意味がナイ。
けど、サーニャなら……。
とっさに頭の中に浮かんだのは未来予知なんかで無く、ただの直感。
アレを浴びてぐちゃぐちゃになったサーニャの姿。
もうそれはサーニャだなんてワカラナイほどに、なっていて。
綺麗なシルバーの髪は辺り一面に広がって、そこには体カラはじけた、肉が転がっていた。
もうそれはサーニャだなんてワカラナイほどに、なっていて。
綺麗なシルバーの髪は辺り一面に広がって、そこには体カラはじけた、肉が転がっていた。
(エイラ、どうして)
そんな声も更に聞こえた気がした。
「そんなの認めナイ!」
サーニャ、サーニャ、サーニャ、サーニャ、サーニャ!!
絶対、絶対ワタシが守るんダ!
その為には、誰だって殺すんダ!
サーニャが生きてくれるように……。
なら、ルッキーニと変態と、化け物を殺すにはどうすればイイカ?
全員どうやって殺すカ?
絶対、絶対ワタシが守るんダ!
その為には、誰だって殺すんダ!
サーニャが生きてくれるように……。
なら、ルッキーニと変態と、化け物を殺すにはどうすればイイカ?
全員どうやって殺すカ?
「いや、アセルナ」
優先的に殺すならまずはあの変態ダナ。
だけど、今のワタシじゃ届かない。
本当にどうすればイインダ……。
こんなことで戸惑ってちゃイケナイのに。
だけど、今のワタシじゃ届かない。
本当にどうすればイインダ……。
こんなことで戸惑ってちゃイケナイのに。
「エイラァ!」
そんな風にぐるぐる考えていた、ワタシを呼んだのはルッキーニだった。
「ッ! ドウシタ、ルッキーニ!」
一定の距離を保っていたワタシは、攻撃かと思ったがそんなのは見えていない。
ならドウシタって言うんダ
ならドウシタって言うんダ
「あたしをエイラの高度ギリギリまで運んで!」
ナンダト……。
Scene2『絆』
「はにゃ!?」
空から降ってくる、銃弾をエイラお陰でよけたあたしは空を見上げる。
「うそ、何で!?」
なんで、魔力もないのに飛べてるの!
って、そんなことよりあれをどうにかする方法を考えなきゃだ!
って、そんなことよりあれをどうにかする方法を考えなきゃだ!
「絶対止めるんだからね」
あんなのが空から降ってたら皆が危ないもん!
何か、シールドが使えなくなっているみたいだから芳佳にシャーリにリーネに、とにかくウィッチの皆も危ないもん!
それにナガスミと、ナガスミの探しているサンとかルナとかもそうだし、えっともう、とにかくぜーんいん! あたしがアレを止めれば良いんだもん。
だから、えっとどうしよう……。
何か、シールドが使えなくなっているみたいだから芳佳にシャーリにリーネに、とにかくウィッチの皆も危ないもん!
それにナガスミと、ナガスミの探しているサンとかルナとかもそうだし、えっともう、とにかくぜーんいん! あたしがアレを止めれば良いんだもん。
だから、えっとどうしよう……。
「あそこまでじゃ、あたし一人じゃ届かないしー。みゃ、あたし……一人?」
そうだっ、これなら!
だけど、この作戦にはエイラが必要だけど……大丈夫だよね!
だって、あたしたちは同じ仲間だもん!
だけど、この作戦にはエイラが必要だけど……大丈夫だよね!
だって、あたしたちは同じ仲間だもん!
「エイラァ!」
空から降ってくる、銃弾をよけながらあたしはエイラに叫びかけた。
これならあれをどうにかできるかも!
ニシシ、あたしって天才かも!
これならあれをどうにかできるかも!
ニシシ、あたしって天才かも!
「ッ! ドウシタ、ルッキーニ!」
あたしの思い浮かんだ事をエイラに伝える。
「エイラ、あたしを高度ギリギリまで運んで!」
少し前に行った作戦のようにエイラが私をギリギリまで運んで、そっから魔法を使って、ぎゅーんっと飛んであいつを落とせば!
そしたらエイラをちゃんと話すんだ。
きっと混乱しているだけだしね!
そしたらエイラをちゃんと話すんだ。
きっと混乱しているだけだしね!
「……ワカッタ!」
そう言ってエイラは私の方へと向かっていき、私はエイラのモップへと箒を持って乗り込んだ。
Scene3『わたしのサーニャ』
ルッキーニのやりたい事はあの作戦と同じ事ダ。
ワタシとサーニャで一緒に宙まで飛んだあの作戦と。
確かにルッキーニの魔法なら、あの高度まで届くかもしれない!
そうすればあの変態を落とすことは可能ダ。
ワタシとサーニャで一緒に宙まで飛んだあの作戦と。
確かにルッキーニの魔法なら、あの高度まで届くかもしれない!
そうすればあの変態を落とすことは可能ダ。
ダケド、ダケド、ルッキーニは気づいていないノカ。
今、ワタシたちの魔力が大幅に制限されてるって事ニ。
普段なら、苦じゃない飛行もいつもより疲れるし、銃弾に魔力を込めれない。
そんな状況で、あの高度まで魔法を使って行ったら、ルッキーニは落ちる時に、風圧にきっと耐えられナイ。
それに気付いてないのかルッキーニ?
今なら、まだワタシハルッキーニを助ける事がデキル。
今なら、今なら飛ぼうとしているルッキーニを止められる。
今、ワタシたちの魔力が大幅に制限されてるって事ニ。
普段なら、苦じゃない飛行もいつもより疲れるし、銃弾に魔力を込めれない。
そんな状況で、あの高度まで魔法を使って行ったら、ルッキーニは落ちる時に、風圧にきっと耐えられナイ。
それに気付いてないのかルッキーニ?
今なら、まだワタシハルッキーニを助ける事がデキル。
今なら、今なら飛ぼうとしているルッキーニを止められる。
「ルッキーニ!」
「にゃにぃ!?」
空へ上がりながら、私はルッキーニへと声をかけ、
「失敗するなヨ」
「もっちろん! エイラも後でちゃんと話をしてよね」
そう言うだけにシタ。
そして、ルッキーニは飛んで逝った。
ワタシ達を守るために。
そして、ルッキーニは飛んで逝った。
ワタシ達を守るために。
「サヨナラ、ルッキーニ」
申し訳ないとは思うケド、後悔はしていなイ。
だって、これも全部サーニャの為なんダ。
ルッキーニ、お前はワタシを、それと多分下の化け物みたいな男を守ろうとしてるんだロ。
それ以外にもこの島に居るウィッチの皆ヲ。
そこまで考えてなくても、皆と一緒にあの女の子と男を倒そうと思っているんダロ。
でもな、ルッキーニそれで本当に守れるノカ?
自分の大事なものをそんな確率の低い事にかけて良いのカ?
だって、これも全部サーニャの為なんダ。
ルッキーニ、お前はワタシを、それと多分下の化け物みたいな男を守ろうとしてるんだロ。
それ以外にもこの島に居るウィッチの皆ヲ。
そこまで考えてなくても、皆と一緒にあの女の子と男を倒そうと思っているんダロ。
でもな、ルッキーニそれで本当に守れるノカ?
自分の大事なものをそんな確率の低い事にかけて良いのカ?
ワタシは出来ない。
「ルッキーニ、皆じゃ駄目ナンダ」
そんな不安定な方法でサーニャを助けるなんて出来ない。
だから、私は全てを犠牲にスル。
可愛い、愛しいサーニャの為に。
もう何回も自分の中で決めた事を、もう一度言葉にスル。
だから、私は全てを犠牲にスル。
可愛い、愛しいサーニャの為に。
もう何回も自分の中で決めた事を、もう一度言葉にスル。
「サーニャの為に、ワタシは全てを犠牲にする」
この島で、一人で怯えて泣いているかもしれないサーニャの為に。
誰かと共に居て、この島から皆で脱出しようとしているこもしれないサーニャの為に。
それとも、考えたくないが何かがあって誰かを殺そうとしているかも知れないサーニャの為に。
そして、一番最悪な可能性ダケド、もう誰かに殺されているも知れないサーニャの為に。
もし、サーニャが死んだなら殺したそいつの大事な人をコロシテ、そいつを絶対地獄に送ってヤル。
ワタシの目標は二つ。
ワタシは、サーニャを優勝させる。
死んでるなら生き返らせて貰う。
誰かと共に居て、この島から皆で脱出しようとしているこもしれないサーニャの為に。
それとも、考えたくないが何かがあって誰かを殺そうとしているかも知れないサーニャの為に。
そして、一番最悪な可能性ダケド、もう誰かに殺されているも知れないサーニャの為に。
もし、サーニャが死んだなら殺したそいつの大事な人をコロシテ、そいつを絶対地獄に送ってヤル。
ワタシの目標は二つ。
ワタシは、サーニャを優勝させる。
死んでるなら生き返らせて貰う。
だって、これがワタシの守りたい者だから!
「だから、じゃあなルッキーニ。今の魔力じゃお前は落ちてくる時に耐えられないんだ」
そう聞こえないように言った後、サーニャの為に下に居る男の方を殺しに行こうと思い、さっきまで男が居た場所を見る。
「ハ……?」
そこに男は居なかった。
何処に行ったのか?
何処に行ったのか?
ダンッ!
そんな風に考えていたワタシに一つの衝撃が襲った。
Scene4『ヒカリの中の少女』
あたしはエイラに運んでもらったところから飛翔する。
アレに届くように。
後ろでエイラは聞こえてないと思っているかもしれないけど、あたしの耳には聞こえていた。
アレに届くように。
後ろでエイラは聞こえてないと思っているかもしれないけど、あたしの耳には聞こえていた。
「もぅ、そんぐらいあたしにも分かってるよエイラ」
シールドが使えないから、このまま落ちたら死んじゃうってことも!
だからこそ、飛ぶんじゃん!
これができるのはあたし一人だけなんだから。
あたしの仲間を守れるのがあたし一人なら、ね!
そりゃー怖いけど、あたしは皆を守るために居るウィッチなんだから!
だからこそ、飛ぶんじゃん!
これができるのはあたし一人だけなんだから。
あたしの仲間を守れるのがあたし一人なら、ね!
そりゃー怖いけど、あたしは皆を守るために居るウィッチなんだから!
「ふにゃー、だけどちょっとさびしいかも」
このまま、飛んで魔法を使って、ちゃんと届いて作戦成功。
だけど、あたしがそこにはいないのがやっぱりちょっと悲しいなー。
でも、うん仕方ない仕方ない!
でも、うん仕方ない仕方ない!
そう思ったときに頭に廻ったのは皆の事だった。
最初に浮かんだのは、カールスラント軍人の二人だった。
バルクホルン達はちゃんとこれからも仲良くやってくれるかなぁ。
うんっと、大丈夫だよねっあの二人ならこの島でも!
バルクホルン達はちゃんとこれからも仲良くやってくれるかなぁ。
うんっと、大丈夫だよねっあの二人ならこの島でも!
次に浮かんだのは、さっきまで一緒に居たエイラと、多分エイラがあんな事をしようと思った理由のサーニャの事。
もぅ、エイラもサーニャの為だからってそんな事をしたら駄目なのになぁ。
もぅ、エイラもサーニャの為だからってそんな事をしたら駄目なのになぁ。
その次は芳佳とリーネ!
芳佳の作った扶桑の料理もまたちゃんと食べたかったし、リーネのおっぱいをまた揉みたかったのになー。
芳佳の作った扶桑の料理もまたちゃんと食べたかったし、リーネのおっぱいをまた揉みたかったのになー。
最後は、シャーリー。
シャーリーはどうしているのかな?
ここでもいつもみたいに速さを求めていたりして!
う~ん、ありえるかも。
あー、だけどやっぱりシャーリーには会いたかったなぁ。
だって――
シャーリーはどうしているのかな?
ここでもいつもみたいに速さを求めていたりして!
う~ん、ありえるかも。
あー、だけどやっぱりシャーリーには会いたかったなぁ。
だって――
「ニシシ、最後にシャーリーのおっぱいでふかふかしたかったんだもん」
そう呟いて、あたしに気付いてないあの男に突撃して行く。
箒を乗り捨て、ストライカーユニットへと掴みかかるように。
箒を乗り捨て、ストライカーユニットへと掴みかかるように。
「うっ、にゃー!!」
そしてあたしの魔法で光熱エネルギーを自分の前へと展開していく。
「っ! いつの!」
こっちに気付いたっぽいけど遅い!
光熱エネルギーの準備は出来たもん!
あたしの魔法はほぼ零距離じゃないと意味ないけど、この距離なら!
光熱エネルギーの準備は出来たもん!
あたしの魔法はほぼ零距離じゃないと意味ないけど、この距離なら!
「あめぇんだよ!」
その言葉と共に、MG151/20が投げられた。
「にゃあっ!」
その物体自体は消せるけど、スピードが落ち、あと一歩という所であたしの体は失速して行った。
嘘!?
これで、終わり……!?
これで、終わり……!?
「諦めちゃだめだ! ルッキーニちゃん!」
そんな声があたしの下から聞こえた。
その声は――
その声は――
「ナガスミ!」
何で、この高度にナガスミが!?
「だって、ルッキーニちゃんこのままだと死んじゃうんだろ。それを知って見過ごしたら、燦ちゃん達に申し訳が立たないよ。だって、俺は燦ちゃんのお婿さんだから!」
「ナガスミ……、だけど、どうしてここに!?」
「エイラって子のモップを踏み台に、飛んできたんだ。」
「……ナガスミ、凄いね!」
そんなことができるなんて、ウィッチでも厳しいかもしれないのに。
だけど、良かったナガスミが来てくれて。
ナガスミが私を押してくれる。
落ちていた早さも、離れっていった距離もどんどん近付いていく。
だけど、良かったナガスミが来てくれて。
ナガスミが私を押してくれる。
落ちていた早さも、離れっていった距離もどんどん近付いていく。
「な……」
目の前の男は驚いてるのか固まっている!
だから、届く!
「にゃー! こんな殺し合いを認めたら」
さっきナガスミが言ってたようにあたしは叫ぶ。
こんなの全部間違ってるって思うから!
すと
「見過ごしたら!」
こんなの全部間違ってるって思うから!
すと
「見過ごしたら!」
後ろで支えてくれるナガスミもそれに答えてくれる。
きっと誰かが誰かを守りたいからって、殺したら何も終わらない!
殺し合いなんて認めたら、誰も幸せにならない!
そんなのは――
きっと誰かが誰かを守りたいからって、殺したら何も終わらない!
殺し合いなんて認めたら、誰も幸せにならない!
そんなのは――
「「侠の名折れだから!!」」
そして、あたしの体は目の前の物体へと思い切り激突した。
Scene5『沈黙の肉片』
閃光がはじけ、その先を俺は見た。
「そんな……」
あんなに頑張ったのに、ルッキーニちゃんの攻撃はこの男を倒すことは出来なかった。
出来た事は、最後の銃を破壊したのとあの足の機械に少しばかりのダメージを与えたぐらいだった。
出来た事は、最後の銃を破壊したのとあの足の機械に少しばかりのダメージを与えたぐらいだった。
「っち! これじゃ飛び続けるのはきついな……」
だけど、そのダメージは空からの攻撃を止めるには充分だったらしい。
それだけでも、充分なのかな。
ぐるぐると胸の中に抱きしめながら、俺は落ちてゆく。
だけど、これでルッキーニちゃんぐらいなら守れるはず。
超人化していた肉体もこの高度から風圧には耐えられないらしく、多分このまま落ちてしまったら死んでしまうんだろう。
だけど、遠目にあの男が北へと行ったのが見えて、少しはやり遂げれたことに安心した。
だけど、これでルッキーニちゃんぐらいなら守れるはず。
超人化していた肉体もこの高度から風圧には耐えられないらしく、多分このまま落ちてしまったら死んでしまうんだろう。
だけど、遠目にあの男が北へと行ったのが見えて、少しはやり遂げれたことに安心した。
パン
そんな考えの間に一つの銃声音が聞こえた。
多分あのエイラって子が撃っているんだろうけど、狙いが外れ俺のバックに当り、中身が出るだけになった。
俺はせめてこの子でもと思い、更にルッキーニちゃんを抱きしめる。
それにしても本当に、このまま死んじゃうんだな俺。
ごめんね燦ちゃん、先に死んじゃうことになって。
留奈ちゃんは、誰かに迷惑をかけてないと良いな。
巡や三河、政さん達も無事で。
多分あのエイラって子が撃っているんだろうけど、狙いが外れ俺のバックに当り、中身が出るだけになった。
俺はせめてこの子でもと思い、更にルッキーニちゃんを抱きしめる。
それにしても本当に、このまま死んじゃうんだな俺。
ごめんね燦ちゃん、先に死んじゃうことになって。
留奈ちゃんは、誰かに迷惑をかけてないと良いな。
巡や三河、政さん達も無事で。
そして、地面が近付くにつれ意識が朦朧としていく。
だけど、空に変なものが見えた。
だけど、空に変なものが見えた。
あの魚の塩漬けが浮かんでいたのだ。
それはバックから出たからだけど、あれ?
それはバックから出たからだけど、あれ?
変化していく?
魚が変化していく?
何で……?
魚がまるで人間の肉みたいなのに変化して――
魚が変化していく?
何で……?
魚がまるで人間の肉みたいなのに変化して――
何で燦ちゃんの歌を聞いてないのに、超人化したんだろう。
どうして、魚が人の肉になるんだろう。
どうして、魚が人の肉になるんだろう。
人魚は濡れると、本来の姿に戻る。
「あ、え……燦ちゃ」
グシャリ
そんな絶望的な真実を前に、僕の体は地面に跳ねた。
そんな嘘だよね、嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!
嘘だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
そんな嘘だよね、嘘だ。
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!
嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!
嘘だああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
「嘘、だ……」
それを最後に僕の意識は深い闇へと堕ちて行った。
Scene7『ちぎれた糸』
「本当にヤリヤガッタ」
あの男に、踏み台にされて地面に降りざる得なかったワタシは、あいつを撃退した事に驚いていた。
「これで、後はあのルッキーニを殺せばイイ」
それと共に嬉しい状況になった。
あの化け物じみた男は落ちた時に死んだらしいし、後は気絶しているルッキーニを殺せば。
あの化け物じみた男は落ちた時に死んだらしいし、後は気絶しているルッキーニを殺せば。
――大丈夫、もう迷わない
そこで、私は直線状にいるルッキーニめがけてスコープを構える。
「じゃあな、ルッキーニ。今度こそ、本当にサヨナラダ」
そして、一つの銃声音がした......。
Scene8『覇王志願』
「何がどうなっているの?」
私達がついた時には全てが終わっていた。
空中から銃弾を降り注がせていた者の姿は無い。
そして、聞こえた銃声もあれ一つきり。
全てが出遅れていた。
空中から銃弾を降り注がせていた者の姿は無い。
そして、聞こえた銃声もあれ一つきり。
全てが出遅れていた。
「不覚だわ……」
このような事は覇道歩む者にとっては許されない。
それに、出遅れていてはあの于吉達を倒す事などままならない。
それに、出遅れていてはあの于吉達を倒す事などままならない。
「曹操さん、あれ」
「何かしら?」
後ろに居た剣司が指さす方を見ると、そこにはひしゃげた死体と見た目は無事そうな娘が居た。
そして、その娘を狙っている女が。
「っ!」
それを見て私は自らの得物を取りだし、そちらに向け引き金を引く。
「そこの女。何があったか説明してもらうわよ」
こんなふざけたモノに乗っかるなんて愚の骨頂。
まずは、その愚か者になにがあったかを聞くことにしよう。
こんな殺し合いなんて、巻き込まれなくてもいい民をないがしろにするようなものは――私の覇道の前に全てを壊す!!
まずは、その愚か者になにがあったかを聞くことにしよう。
こんな殺し合いなんて、巻き込まれなくてもいい民をないがしろにするようなものは――私の覇道の前に全てを壊す!!
FINAL SCENE『零れたカケラ達』
「ううぅん」
あれ?
起き上りあたしは自分が意識を失っていた事に気付いた。
どうなったんだろう?
あの男は?
起き上りあたしは自分が意識を失っていた事に気付いた。
どうなったんだろう?
あの男は?
そう思いながら起き上ろうと思い
ヌメッ
そんな気持ち悪い感触があたちの手に伝わった。
「え、ナガ……スミ?」
その方向を見ると、ナガスミのつぶれた死体がそこにはあった。
何で生きているのか?
それを先に考えれば分かる事だ!
ナガスミはあたしを……。
何で生きているのか?
それを先に考えれば分かる事だ!
ナガスミはあたしを……。
「ナガスミィ……」
そんな風に呟き、ナガスミのすっごい絶望したかのような死体に触れようとした時、二つの銃声がなった。
「にゃ……?」
その方向を見ると、エイラと知らない女の子と男の子が居た。
「そこの女。何があったか説明してもらうわよ」
こっちの気のつよそーな女の子とその後ろに居る男の子の方は、この殺し合いに乗っているのかな?
「イヤダネ。ワタシはサーニャの為に全員を殺すんダ!」
エイラは絶対そうだろうし、止めなきゃ。
あっちの女の子も、ちゃんと話を聞いて。
…………そうだよね!
ナガスミがあたしを折角守ってくれたんだ、だからあたしは!
あっちの女の子も、ちゃんと話を聞いて。
…………そうだよね!
ナガスミがあたしを折角守ってくれたんだ、だからあたしは!
「エイラを、この殺し合いに乗った皆を止める!」
あたしはそう叫び、エイラ達がいる方へと向かっていった。
ナガスミがあたしを生かしてくれた。
だから、あたしは――皆を守るんだ!!
ナガスミがあたしを生かしてくれた。
だから、あたしは――皆を守るんだ!!
【満潮永澄@瀬戸の花嫁 死亡】
【残り49人】
【残り49人】
【一日目 G-2 商店街 早朝】
【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:健康 疲労(小)
[装備]:モップ@現実、アサルトライフルステアーAUG(29/30)@現実、折れ曲がったコンバットナイフ@現実
[道具]:基本支給品×1、ステアーAUGの予備弾倉×2、未確認支給品0~2
[思考]
基本:サーニャのために他の参加者を皆殺しにする
1:サーニャと合流する
2:目の前の女(曹操)を殺す
※ステアーAUGの予備弾倉を1つ使用しました
[状態]:健康 疲労(小)
[装備]:モップ@現実、アサルトライフルステアーAUG(29/30)@現実、折れ曲がったコンバットナイフ@現実
[道具]:基本支給品×1、ステアーAUGの予備弾倉×2、未確認支給品0~2
[思考]
基本:サーニャのために他の参加者を皆殺しにする
1:サーニャと合流する
2:目の前の女(曹操)を殺す
※ステアーAUGの予備弾倉を1つ使用しました
【フランチェスカ・ルッキーニ@ストライクウィッチーズ】
[状態]:絶好調! 満腹、疲労(小) 魔力消費(中)
[装備]:箒@現実、包丁@現実、FN Five-seveN(20/20)@GUNSLINGER GIRL
[道具]:基本支給品、未確認支給品0~2、Five-seveNの予備マガジン×4、商店街で手に入れた道具、謎の魚肉の塩漬け
[思考]
基本:シャーリーや芳佳たちを探して、殺し合いに乗っている人たちを止める
1:まずはエイラと女の子達を止める
[状態]:絶好調! 満腹、疲労(小) 魔力消費(中)
[装備]:箒@現実、包丁@現実、FN Five-seveN(20/20)@GUNSLINGER GIRL
[道具]:基本支給品、未確認支給品0~2、Five-seveNの予備マガジン×4、商店街で手に入れた道具、謎の魚肉の塩漬け
[思考]
基本:シャーリーや芳佳たちを探して、殺し合いに乗っている人たちを止める
1:まずはエイラと女の子達を止める
【近藤剣司@蒼穹のファフナー】
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:スタンガン@現実
[道具]:基本支給品×1
[思考]
基本:竜宮島の仲間の安否の確認と保護
1:今は目の前の女の子をどうにかしないと
2:曹操と一緒に皆を探す
3:確かめたいような、そうでないような
4:ごめんよヒルシャーさん
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:スタンガン@現実
[道具]:基本支給品×1
[思考]
基本:竜宮島の仲間の安否の確認と保護
1:今は目の前の女の子をどうにかしないと
2:曹操と一緒に皆を探す
3:確かめたいような、そうでないような
4:ごめんよヒルシャーさん
【曹操@真・恋姫†無双】
[状態]:ダメージ(微小)
[装備]:SIG SAUER P220@現実 3/9 予備弾倉x3
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品0~2
[思考]
基本:再び于吉を倒す
1:目の前の女から何があったかを聞きだす
2:兵隊を集める
3:必ず後悔させてやるわ
[状態]:ダメージ(微小)
[装備]:SIG SAUER P220@現実 3/9 予備弾倉x3
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品0~2
[思考]
基本:再び于吉を倒す
1:目の前の女から何があったかを聞きだす
2:兵隊を集める
3:必ず後悔させてやるわ
FINAL SCENE~After~『彷徨』
ふらふらとただよいながらも俺は地面へと降り立つ。
自分の現在地が飛んでく間に見えた、消防署らしきものからそこあたりだと判別して、自分の足にはまっているこれを見る。
自分の現在地が飛んでく間に見えた、消防署らしきものからそこあたりだと判別して、自分の足にはまっているこれを見る。
「使いもんにならねぇってわけじゃないか」
ただ、何度ももう使えないだろう。
肝心の大型武器も無くなった訳だ。
肝心の大型武器も無くなった訳だ。
「あいつらと次会う時が楽しみだ」
ひとつ、朝焼けの時、笑い声が響いていた……。
【一日目 E-3 南部 早朝】
【板東@エルフェンリート】
[状態]:健康
[装備]:Fw190D-6プロトタイプ@ストライクウィッチーズ
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品0~1(確認済み)
[思考]
基本:全員殺す。
1:人を合法的に撃てるなんて天国じゃねーか。
2:優勝したら、またここに連れてきて貰おう。
※Fw190D-6プロトタイプ@ストライクウィッチーズはまだ使えますが、何回も使えなくなりました。そのさじ加減は後続の書き手にお任せします
[状態]:健康
[装備]:Fw190D-6プロトタイプ@ストライクウィッチーズ
[道具]:基本支給品×1、ランダム支給品0~1(確認済み)
[思考]
基本:全員殺す。
1:人を合法的に撃てるなんて天国じゃねーか。
2:優勝したら、またここに連れてきて貰おう。
※Fw190D-6プロトタイプ@ストライクウィッチーズはまだ使えますが、何回も使えなくなりました。そのさじ加減は後続の書き手にお任せします
033:“事故”る奴は……“不運”(ハードラック)と“踊”(ダンス)っちまったんだよ…… | 投下順に読む | 035:混浴~ふれあい~ |
029:天使~Angel~ | 時系列順に読む | 036:永別 |
027:―テイク・オフ― | 板東 | 040:宿縁 |
満潮永澄 | 死亡 | |
エイラ・イルマタル・ユーティライネン | 044:嘲笑 | |
フランチェスカ・ルッキーニ | ||
033:“事故”る奴は……“不運”(ハードラック)と“踊”(ダンス)っちまったんだよ…… | 近藤剣司 | |
曹操 |