速いラップを踏める馬こそ走る馬
馬 | 走破タイム | 前半5ハロン | 後半5ハロン | ペース |
A | 2分00秒 | 61.5 | 60.0 | スロー |
B | 2分00秒 | 57.8 | 60.0 | ハイ |
これはAとB、2頭の馬が2000mを2分ちょうどで走った場合を比較した図である
一見すると同タイムで走ったように見えるが
実は細かく見てみると中身が全く違うことに気づくと思う
勘の鋭い方なら直ぐにわかるはずだ
例えば、両者の馬が2000mを2分ちょうどで走ったと仮定する
Aの馬は前半5ハロンを61.5、後半5Fハロンを60.0のスローペースで走り
Bの馬は前半5ハロンを57.8、後半5ハロンを60.0のハイペースで走りました
さて、どちらの馬が能力上位だと思いますか?
答えはとうぜんBです
何故なら競馬というのは前半に楽をすると
後半は速く走れるのが一般的だからです
つまり甘やかされて育った怠け者よりも、スパルタで英才教育を受けて育ったほうが強いのは当たり前なんですよね
だから、こうゆうレースをできる馬はよく走るのです
なので、レース前半のラップタイムが速かった場合には高く評価するようにしましょう。
さらにペースを加味して、馬の能力を見極めることができれば完璧である。
NHKマイルカップ2023のレース結果

馬名 | 年 | 日付 | 場所 | 距離 | レース名 | タイム | 着差 | 位置取り | 前半 | 後半 | ペース | 上がり | 位 | 着 | 馬場 |
シャンパンカラー | 23 | 4.8 | 中山 | 1600 | NZTG2 | 1:34.0 | 0.3 | ⑥⑥④ | 46.5 | 47.2 | M(−0.7) | 35.7 | 4 | 3 | 稍 |
ウンブライル | 23 | 4.8 | 中山 | 1600 | NZTG2 | 1:33.9 | 0.2 | ⑨⑩⑧ | 46.5 | 47.2 | M(−0.7) | 35.3 | 1 | 2 | 稍 |
オオバンブルマイ | 23 | 4.15 | 阪神 | 1600 | アーリントンCG3 | 1:33.9 | 0.0 | ⑦⑦ | 45.8 | 48.1 | H(−2.3) | 34.6 | 2 | 1 | 重 |
ダノンタッチダウン | 22 | 12.18 | 阪神 | 1600 | 朝日杯FSG1 | 1:34.0 | 0.1 | ⑩⑪ | 45.7 | 48.2 | H(−2.5) | 35.2 | 1 | 2 | 良 |
カルロヴェローチェ | 23 | 3.18 | 中京 | 1400 | ファルコンステークスG3 | 1:22.6 | 0.0 | ④④ | 34.8 | 35.9 | H(−1.1) | 35.5 | 2 | 2 | 重 |
ここで一例を挙げてみましょう。
昨日、2023年5月7(日)にNHKマイルカップG1が開催されました。
上位に来た5頭の実績を調べてみると、全て前傾ラップで好走していることがわかる。
上位に来た5頭の実績を調べてみると、全て前傾ラップで好走していることがわかる。
その中でもダノンタッチダウンは、朝日杯FSで前半4ハロン45.7、後半4ハロン48.2というハイペースを経験しており
能力はこの馬が上位だったけど、惜しくも4着に敗れてしまった。
敗因は恐らく早仕掛けで、勝ちに行く競馬をしたことが原因だろう。
川田騎手は自負しているようにドSで有名だ。
追い方も最後まで諦めず、本気で追ってくるのが持ち味である。そのぶん馬にもダメージが残りやすいので
特に激走後は反動が出ていないか注意深く見守る必要がある。
皐月賞G1では18着と見事に惨敗している。
皐月賞G1では18着と見事に惨敗している。
それにしても川田騎手は重賞で大外枠に入るパターンが多いですね。もはや不運としか思えない。
このようにどんなに強い馬であったとしても、騎手が下手クソに乗れば、馬の能力を最大限に引き出すことはできません
時には人気を裏切って大敗してしまうこともあります。
なので、馬券を買う際は闇雲に買うのではなく、騎手の性格だとか、ハイペースになりそうな時はいつもよりスタミナを重視するとか
色んなリスクを想定して熟考するようにしましょう。
色んなリスクを想定して熟考するようにしましょう。
loading tweet...— 立川優馬 (@tachikawayuma) May 7, 2023
loading tweet...— 大谷内泰久@元「競馬研究」本紙予想者 (@y_ohyauchi) February 13, 2023