芝の種類と特徴
芝種 | 生え方 | 生育時期 | 耐久性 | クッション性 | 降雨時 | タイム |
野芝 | 横に広がるように伸びる | 初夏〜晩夏 | やや高い | やや高い | 地下茎のある内は傷みも緩やか | 速い |
洋芝 | 縦に稲のように伸びる | 通年 | 低い | 普通 | 馬が走ると掘れてしまう | 遅い |
エクイターフ | 横に広がるように密生する | 初夏〜晩夏 | 高い | 高い | ほぼ傷まない | 超高速 |
エクイターフの導入状況(㎡)
競馬場 | 芝の面積 | エクイの面積 | エクイの割合 | 導入箇所 |
札幌 | 52.630 | —— | 0% | |
函館 | 54.600 | —— | 0% | |
福島 | 52.000 | 42.500 | 81.7% | 3角〜4角の内側および、競走で使用する部分は全面 |
新潟 | 82.095 | 8.000 | 9.7% | 向正面の内側7m、内or外回りは3〜4角の内側3m、正面直線は内7m |
中山 | 83.512 | 17.600 | 21.1% | 3〜4角の内側11m、直線の内側18m |
東京 | 98.990 | 26.000 | 26.3% | 2〜4角の内側15m、4角〜1角までの内側20m |
中京 | 67.700 | 13.200 | 19.5% | 向正面の芝1400mのスタート地点〜4角の内側15m |
京都 | 98.460 | 0 | 0% | |
阪神 | 80.600 | 1.750 | 2.2% | 向正面内回り3角の入口手前の内側7m |
小倉 | 55.680 | 36.400 | 65.4% | 正面直線は全面、その他の箇所は内側15m |
(2015年2月現在)
エクイターフとは?
野芝を改良した新種の芝のこと。特徴は非常に耐久性が高く、雨が降っても、開催が進んでも傷みにくい特徴があり、とにかく速い上がりと、超高速タイムが出やすい特徴があります。
グリップがきき、丈夫で根が掘れないエクイターフにおいては、よほどのハイペースにならない限り、好位のインで折り合い→じっくり脚を溜めた後、俊敏に加速して抜け出すのが必勝パターンとなります。

それでは上記の画像をもとに実例を見てみましょう。
2019年9月16日(日)にセントライト記念が行われました。馬場はBコースの2週目、直線はインコースが有利です。
この日は朝から雨が降っており午前中の2Rの時点で重馬場でした。決め手がない、リオンリオンにとっては有利な条件といえます。
レースはリオンリオンがハイペースで飛ばして逃げると思われたが、何故か番手に控える型に。
代わりに逃げたのは⑭番のアトミックフォースでした。前半4Fは47.8、後半4Fは47.8で、ちょうど平均ペースぐらいでしょうか、それほどペースは速くありません。
勝ち馬の位置取りを見てみると・・・全てインコースをロスなく回ってきているのがわかると思います。
これは実際のレースを見ていただければわかりやすいと思いますので、確認してみてください。
つまり道中はインでベッタリ→中団で折り合い→脚を溜めつつ→好位から抜け出しているのです。
これでは大外をブン回した馬はたまったもんじゃありません(汗)
まさに理にかなっている訳です。
まさに理にかなっている訳です。
このようなレースができる、私の知る限りでは石橋脩、川田将雅、Cルメール 、武豊、岩田康誠、横山典弘、丸山元気、柴山雄一、Oマーフィー、戸崎圭太ジョッキー辺りが好成績を残している印象があります。
特に内枠に入った時は要注意ですよ!
特に内枠に入った時は要注意ですよ!