人外と人間

猫×少女 美味しいブリ大根の作り方 和姦・主従

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美味しいブリ大根の作り方 5-52様

学校からの帰り道。ふと目を向けた空き地の中に、何かが倒れている。
警戒心よりも好奇心が勝り、草叢へと分け入って行くと・・・。

服を着た大きな猫が倒れていた。
相当なお金持ちの猫なのかもしれない。服どころか、手袋やマント、ブーツまで身につけている。

「死んで・・・ないよね?」
よく見れば胸が上下している。よかった、生きてた。
この辺に獣医さんなんてあっただろうかと記憶を巡らしていると

「なにか・・・た・・・食べ物・・・を・・・。」

はぁ?

目の前でテーブルにつき、ねこまんまを優雅に箸で食する猫の話によると、猫の名前はクロフォード・ロック・ミュファウゼン。
ケット・シーの王国から、見聞を広めるために旅をしてきたらしい。
あと、ケット・シーっていうのは妖精なんだとか。妖精もお腹減るんだね。どう見ても通称タキシード柄のでっかい黒猫にしか見えないけど。
色々な国の言語も喋れるし、直立歩行もできる。というか日常的に2足歩行している。
背の高さは小さな子供の背丈くらい。猫にしては結構な大きさ。

「ああ、異国の地で飢えに倒れるとは、我輩一生の不覚。貴方様は命の恩人です。」
「そんな大げさな。」
「今日、この時、この瞬間より我輩は、貴方様の騎士として、執事として、下僕として、この命に代えてお仕え致します。」
「い、いいよ別に。ほら、見聞を広める旅の途中なんでしょ?」
「いやいや、一所に留まり、この地の文化や知識を得ることもまた必要な事かと。
なにより、ご恩も返せずおめおめと祖国の地を踏むなど誇り高きケット・シーの名折れ。
後生でございます。我輩を御身のお側で仕えさせては頂けませんでしょうか。」


「・・・まあ、そこまで言うなら。」
もの凄く一生懸命に頼み込んで来るもんだから、つい折れてしまった。
「ありがたき幸せ!」とか、すごい喜ばれちゃってなんか照れる。

「あぁ、我輩、うっかりして貴方様の名をお聞きするのを忘れておりました。」
「千代。 黒野千代だよ。」
呼び捨てにしろといったら、そんなおそれおおいとかぐだぐだ言うので結局『千代殿』になった。
元々古めかしい名前がさらに古くなってしまった。

「成る程、千代殿のご両親は学者として世界を飛び回っているという訳ですか。」
「今時マンガの設定ですら滅多にないよね、娘一人で留守番なんて。家も私もずーっとほったらかしでさ。」
「いやいや、貴方様を信頼しているからこそ、家をお任せしておられるのでしょう。」
ものは言い様かもね。

「それに、これからは我輩が誠心誠意お仕えするのです。掃除、洗濯は元より、セキュリティー体制も万全ですからご安心を!」
そういって腰に差していた剣をスラリと抜き掲げる。
いや、ちゃんとセコムしてるから。

そんなこんなで、なんだか大げさな猫妖精との生活が始まったのでした。

それから、それなりの月日が経過した。
「じゃあクロ、いってきまーす。」
「無事のご帰還をお祈りしております!千代殿!」
いつも通りの大げさな見送りを受けて学校へ。
最近ではクロ(名前が長すぎるので略称。呼んでみようとしたら舌噛んだ)も、日本の生活に随分馴染んできたようで、「日本の魚介は素晴らしい!」とか、「鰹節の製造法が祖国にもあれば・・・」とか言ってる。もはや面白外人。
その上、高貴とか誇り高いとか言ってる割には、味噌汁ぶっかけ鰹節ぱらりのねこまんまが大好物。
猫には塩分がきついのではないかと問えば「猫ではなくケット・シーだから大丈夫」とのこと。
本当に、おいしそうに食べるのだ。

「ただいまー。」
「無事のご帰還、お待ちしておりました。」
家に帰ると誰かが出迎えてくれる幸せ。
「すぐにご飯作るから待っててね。」
「申し訳ない。・・・せめて我輩が買い物くらいできればよいのでしょうが・・・。」
犬ならともかく、猫が買い物していたらさすがに怪しすぎる上、クロは料理が苦手らしい。
「掃除もお風呂も洗濯も、クロがやってくれたんでしょ?だったら料理くらい私がやらないとね。今日はブリ大根だよ!」
「千代殿・・・うう、千代殿に仕えることが出来て我輩は幸せです。」
ここ最近の食事は、この大げさな猫妖精のために魚料理が中心。
泣いて喜ばれたりして嬉しいけど、なんかすごく照れくさい。

「煮物はしばらく置いた方が美味しいし、先にお風呂入っちゃおうかな。」
ブリ大根の火を消し、エプロンを外す。
クロも、猫っぽいのにお風呂は好きらしい。猫毛が浮くからって、いつも私の後に入るけど。

「・・・ねえ、クロも一緒に入る?」
「な、ななんなんなんということを申されるのです!?そんな我輩なんぞが千代殿とおふ、おおおふ、お風呂なんてっ。」
すごい慌てっぷり。そんなに遠慮しなくても。

「そんなに私とお風呂はいるの・・・嫌?」
「え、いや、その・・・。」
「猫毛ならシャワーで流せばいいし。・・・駄目?」
「ええと・・・その・・・我輩・・・は・・・。」

嫌な訳がある筈がないのです千代殿。
駄目な訳がないのです千代殿。
むしろ嬉しすぎるからこそ困っている訳で。
うぅっ、そんな上目遣いで見ないでいただきたい。
ああ我輩は一体どうすれば・・・。

「わ、我輩まだやるべきことが残っております故ー!」
「え!?ちょっと?クロー!?」

逃げられた。

最近のクロはなんだかおかしい。
なんだかそわそわしてるような、悩んでるような。
だから裸のつきあいってやつで聞き出せるかと思ったけど、断られた。
女の子として意識されてるから・・・だったら嬉しい。けど、きっと違うんだろうなあ・・・。
・・・結構、勇気出したのに。

まだ動悸がおさまらない。

最近の千代殿は、なんだかやけに積極的な気がする。
それは決して悪いことではなく、むしろ我輩を信用し、気にかけてくれているからこそなのだとは感じている。
だがそれは、我輩が雄として見られていない、証明なのではなかろうか。
いや、そればかりは仕様の無い事・・・しかし、我輩は・・・。
・・・ともかくも、先程の非礼は詫びなければなるまい。

「・・・また、旅に戻りたいのかなあ・・・。」
湯煙に煙る湯船の中。千代は一人、呟いた。
二人での暮らしに馴染んだ今。また一人きりの暮らしに戻るのは寂しい。
誰もいない空間に向かってただいまを言う空しさを思い出して、涙が滲む。

曇りガラスのドアの向こうに小さな影。
「・・・千代殿。」
「・・・クロ?」
「・・・千代殿、あの・・・先程は・・・我輩・・・その・・・。」
「・・・クロ・・・。ねえクロ、恩返しなんてもう十分だからさ、旅に戻りなよ。」
「な、なにを申されるのです千代殿!?」
「クロだって旅に戻りたいでしょ?国にだって帰りたいだろうし。・・・私の世話なんてもうしなくても・・・。」
あぁ、涙声なんか出したら、泣いてるのがバレてしまう。
お風呂場でかかるエコーで、誤魔化せているだろうか。
「・・・千代殿!?我輩は何か不手際をやらかしたのですか!?先程の事でしたら謝ります故・・・!」
「違うの!・・・そうじゃなくてね。・・・最近クロが、無理してるんじゃないかと思って。」
「・・・我輩・・・が?」
涙が止まらない。止めたいのに、止まらない。
「本当は旅に戻りたいのに、私なんかの恩返しの為に無理してるんじゃないか、って。」
「・・・千代殿・・・そんなことは・・・!」
・・・本当に別れが辛くなっちゃう前に・・・
いつか恩返しを終えて、出ていってしまうなら、いっそ・・・もう・・・
あれ?なん、か、頭が・・・ふらふら・・・す・・・

意識も体も湯に沈む。
響いた大きな水音も。お湯の中のごぅごぅと響く音も。どこか他人事のように思えた。

とぷん と、意識も身体も湯に沈む。沈んでゆく。
「千代殿!?千代殿ー!!」
クロの心配そうな声が遠くから聞こえる。
涙を見られなかったことに少しだけ、安堵した。

「千代殿、もう暫く横になられていた方が・・・。」
気がついたときには、バスタオルを巻かれて自分のベッドに寝かされていた。
クロが心配そうに見つめている。
「・・・ごめんね、私・・・。」
考え事のしすぎでのぼせるなんて。クロに心配させるなんて。
「千代殿が謝る必要なんて、無いのです。すべて我輩が至らないばかりに・・・。」
クロの体毛がペッタリしてる。服もずぶ濡れ。慌てて服を着たまま飛び込んだんだろう。倒れた私を引き上げるのは大変だったろうに。それなのに・・・。

「我輩が悪いのです。千代殿にいらぬ心配をさせてしまうなどと。・・・ここに留まることで千代殿に迷惑をかけてしまうのであれば、我輩はもう、出ていった方が・・・」
いつか、想いを押さえきれなくなる、その前に。

胸の奥から何かがこみ上げてきて、思わずクロを抱きしめる。
「わわっ!?千代殿、ななな、なにをっ!?」
「・・・やだよ・・・っ。出てくなんて・・・言わないで。」
「千代殿・・・。」
胸が苦しい。
湯に溶けたはずの涙が、再び溢れてはこぼれる。
クロはいつか出て行ってしまうのに。
どうせなら別れが辛くならないうちにって、思ってたのに。

「私・・・クロの・・・クロの事が・・・っ!」
でも、私は人間で、クロは・・・

「・・・千代殿、ご婦人にこれ以上恥をかかせたとあれば、誇り高きケット・シーの名折れ。そこから先は、我輩に言わせて頂きたい。」
「え・・・?」

我輩は臆していた。拒絶されることに。
我輩は臆していた。侮蔑の目に。
だがもはや、この想いに迷いはない。

抱きしめる私を一旦離し、覚悟を決めたように、緑玉の瞳で真っ直ぐに見つめてくるクロ。
「あー、おほん。・・・我輩、クロフォード・ロック・ミュファウゼンは、ケット・シーの身でありながら、
おそれ多くもご恩を返すべき主・・・人間である千代殿に懸想をいたした。神をも恐れぬこの大罪。・・・千代殿。お許し頂けるであろうか?」
心より、愛しく想っております。千代殿。

本当にもう、この猫妖精ったら。

「大げさなんだから、もう。・・・私もクロのこと・・・大好きだよ!」
改めてぎゅっと抱きしめる。
「あわわわっ!ち、千代殿、む、胸が、胸がっ!!?」
「へ?」
いつのまにかバスタオルがはだけ、裸の胸をクロに押しつけていた。

我輩とて雄。発育途上とはいえ柔らかなその膨らみをそんなに押しつけられては・・・っ。
ああ・・・ほんのり甘い香り・・・が・・・
いや、鎮まれ、鎮まれ我輩!

・・・なんか、カタいものがお腹に当たってる・・・。これって・・・。
普段は体内に収納されているクロの雄。・・・反応してくれているのだろうか。私に。
・・・だったら・・・。

「クロだったら・・・いいよ。クロになら、私・・・。」
「ち、千代殿・・・しかし・・・」
迷いはないとはいえ、惑いはあるようで、どうにも煮えきらない。

「・・・もー!!クロの馬鹿!意気地なし!人間を好きになるような変態猫妖精のくせに、女の子を押し倒す度胸もないの!?
それとも、さっきのは嘘で、ホントは私の事なんて好きじゃな・・・ッん、んん!?」
突然のキスで口を塞がれる。

ヒトの口と獣の口。繋がり合うには、求め合うには不都合なその形。
猫科特有のザラリとした舌が、少女の柔らかな口内を蹂躙し、舌に絡む。
少女も負けじと牙に舌を這わし、舌を絡める。
ヒゲがちくちくと頬を刺激するが、それさえも愛おしい。

「っぷは・・・ぁ・・・っは・・・。」
まさか、ファーストキスがこんなに激しくなるなんて、思ってもみなかった。変態なのはお互い様だし、焚き付けたのは自分なんだけど。

最初は、恩を受けた感謝と畏敬からの好意だった。しかし、いつの頃からだろうか。その形が変わっていったのは。
「千代殿を想い、幾度この身がヒトであったならと夢想したことか・・・。」
ヒトであったなら、千代殿に負担をかけることも、いらぬ思案をさせることも無かったのに。

「・・・もう、ホントにクロは馬鹿なんだから・・・。」
クロはクロだから、クロなのよ?と、少女は笑う。
その笑顔があまりにも愛しくて、再び軽い口づけを交わす。

そう。ヒトに恋をしたのではない。千代に、恋をしたのだ。
我輩のことを受け止めてくれる、千代殿に。

舌を少女の首筋へ這わせ、更に下へ。
ザラリとした舌が少女の膨らみを優しく愛撫する。

ゾクゾクと、こそばゆいような感覚が走る。
「ん、ふああっ!ク、クロ・・・っ!」
ヒトの肌は柔く、脆い。ざらざらした舌で皮膚を傷めてしまわぬよう加減しながら、もう片方を肉球の付いた前足で、優しくこねあげる。
「んうっ・・・!っん!」
堪えきれずに声が漏れ、身体がびくりと震える。
肌をくすぐる柔らかなクロの体毛の感触すら、絶妙な愛撫に変わってゆく。
「やっ、ああっ・・・っや・・・んっ!ひっ、ああっ!?」
乳房の周りを舐めていた舌が、時折その頂を掠める。
予測できない快感に翻弄され、少女の身体が大きく跳ねた。

膨らみから舌を離し、前足で少女の秘裂をなぞりあげ、指で慣らしてゆく。
「ひゃんっ、・・・あ・・・んんっ!」
粘ついた水音が、彼女の頬を更に赤く染めあげた。
自分でも触ったことはあるが、こんなに溢れたことなど無い。
「やあ・・・っ!恥ずかし・・・、やだっ、やああっ!いっああっ!!」
なぞる指が陰核を掠める度、快楽の声と水音は更に淫らなものへと変わってゆく。

突然、愛撫が止まった。
「やめて、欲しいのですか?」クロが意地悪く笑む。
胸を撫ぜただけであんなに潤していたのに。
誘うように花弁をひくつかせているのに。

「・・・クロの・・・意地悪。」
すっかり女の顔をして、囁くような掠れた声で誘い、求める。
「千代殿が可愛すぎるからこそ、意地悪をしたくなるのです。」
どこぞの官能小説から引っ張りだしてきたような、こっ恥ずかしい台詞を、恥ずかしげも無く猫は言う。

しかし内心、クロは焦っていた。
千代に好意を抱いてから、叶わぬ望みと思いながらも、気づかれぬよう調べた、人間の身体の構造や愛で方。愛の交わし方。
しかしどれも書物を通しての知識でしかない。無知も同然だ。
不安で、仕方がなかった。

「では、続けましょうか。」
後退し、千代の太股の間に顔を寄せる。
「やっ!?あ、あんまり見ないでっ!は、恥ずかしい・・・。」
桃色の花弁がしっとりと塗れそぼり、淫らに雄を誘う。
とても綺麗で、美しいですよ。千代殿。
そういってクロは千代の秘所を舐めあげる。
「んぁああっ!っあ!?そんな、とこっ!?舐めちゃ、んやっ、ぁああ!」
強すぎる刺激に身を捩らせる千代。
もっと羞恥に喘がせたい。そんな衝動に駆られてしまうほど淫らで、愛しい。
「・・・っはぁ、あああっ、うああんっ!な、何か変な、感じ・・・っ!」
初めての絶頂への予感。少女に怯えの色が浮かぶ。
「一度、達しておいたほうが、幾分楽なはずです。・・・大丈夫です、千代殿。」何も心配はいらないと、獣は諭す。
「んあっ、あ、あああああああっ!!・・・っあ!」
シーツを強く握りしめ、背を弓なりにそらせ、達した。
桃色の秘肉は切なげに、そこにあるべき雄を求めていた。
「ふぁ・・・っ、イ、イっちゃっ・・・たぁ・・・。」
初めての、余韻に浸る。
生理的に流れた涙は、頬を擦り寄せてきたクロの毛皮に吸い込まれていった。

・・・そろそろ、頃合いだろうか。
自信は無いが、一度達し、ここまで潤っているのだ。もう準備は出来ているということだろう。雄の本能がGOサインを出す。

それにもう、こちらとて限界だ。夢にまで見た瞬間。もはや止めることなど出来ない。出来る筈がない。
しかし、わずかに残る躊躇いが彼を押し止めていた。
吐息が熱い。息が荒ぐ。不安に曇る。
後一歩で、一線を越えられるというのに。
我輩は、こんなにも意気地がなかったというのか!?

「クロ・・・。もう、挿れても大丈夫だと思うから・・・ね?」
クロの不安を感じ取ってか、待たされる焦れったさからか、とうとう彼女の方から誘いをかける。

「千代殿・・・。」
ああ、我輩のなんと無様なことか。不安を与えぬよう、リードするつもりでいたというのに・・・。雄として何と情けない。
千代殿は、こんな我輩に応えてくれたというのに。

「もう、ここまで来てもまだ『殿』をつけるの?」
少女は、小悪魔の如き微笑を浮かべる。
魅入られた無力な獣に、堕ちてゆく以外の道があるはずもない。
クロは、一瞬躊躇ったが、唾を飲み込み、意を決する。
「ち、ちちち、千代っ!」
「クロフォード・ロック・ミュファウゼン!・・・大好きだよ。」今度は言えた。噛まずに言えた。
「千代、我輩の名は『クロ』で良いのです。」
千代がいつも呼んでくれる名。それが我輩の名なのだ。それ以外の名は、今は不要だ。
「ちぇ、折角言えたのに。」なんだかひどくむず痒く、そして嬉しい。
互いを気遣うように。愛おしむように。再び二人は抱き合った。

「クロのって、猫と違ってトゲトゲしてないんだね。」
眷族を卑下するわけではないが「猫とは違うのです。猫とは。」同じに見えても厳密に言えば違う生き物だ。
第一、そんな危ないモノを愛しい千代に挿れて傷付けでもしたら、心身共に再起不能になる自信がある。
千代を仰向けに寝かせたまま、挿入を始める。
「千代、力を抜いて頂きたい・・・ッ。」
力が入ってしまうと痛いらしいと聞き及んだ。真偽など知らない。ただ、傷付けたくないのだ。
「ん・・・、が、がんばってみる。」
ヒトと同じ程度の大きさの、しかし形状は獣のソレが、ゆっくりと、少女の狭い膣内へと沈んでゆく。
「ふ・・・ッあ!・・・っ!」
僅かな抵抗の後、更に奥へと。最奥まで進み、停止する。
このままで暫く慣らした方がいい・・・はずだ。
しかし、締め付けつつも柔らかな膣壁に包まれ、快楽が脳を焼いてゆく。・・・いつまで保つか。

「千代・・・っ、大丈夫ですか?」
「ん・・・、平、気・・・っ。・・・ぜ、全然平気だよ。」
明らかに苦しそうなのに、心配をかけまいと気丈に振る舞っている。
それが愛しくて、口づけを交わしたくなる、が、届かない。
その上、先程の行為のせいで障りがある事に気づき、もどかしさを感じていると、

ちゅ

「・・・えへへ。さっきの仕返し。」

千代が上体を起こして、口づけを降らせてきた。

嬉しいやら困惑するやらどう反応してよいやら
さぞかし自分は、赤面して弛みきった顔を晒していることだろう。

千代も大分落ち着いてきた。多少の余裕は出てきたようだ。
「もう、痛くはないですか?」
「・・・まだちょっと痛いけど、たぶん大丈夫。」
「では・・・動きます。」
ゆっくりと腰をスライドさせると、淫らな水音が部屋に響いた。
徐々に速度を上げる。傷付けぬように、壊さぬように気遣いながら。
「・・・んっ、ん、あぁっ、はっ・・・!クロっ!ク、ロぉ!」
彼女の声にも快楽の喘ぎが混じり始め、甘いその声が耳をくすぐる。

「は・・・っ、ハァッ、千代・・・っ!千代ぉ・・・っ!」
貪欲に互いを貪り、求めても求めてもまだ足りない。
次第に激しくなってゆく行為。抑えが効かなくなり、本能のままに求め合っていった。

「はぁ、んっ、ねえ、クロは気持ちい・・・の・・・?」
「それはもう・・・っ、勿論・・・っ。はっ・・・、はあ・・・っ。」
すぐにでも、吐精してしまいそうなくらいに。

荒々しく熱い吐息を吐く獣の、緑玉色の瞳は渇望に燃えている。
その瞳に射抜かれ、ぞくり、と、千代の背筋に何かが走った。
求められている。この世で一番愛しい存在に。クロに。
さらに快感は増し、繋がり合う膣内をとろかせた。

激しく。激しく。互いの種族などどうでもいい。
快楽に満ち、視界が白く染まる。白く。白く。
「あっ、あ、んううっ!ああ・・・っ。うぁああっ、いっ、あああっ!クロ、クロっ、はぁあっ、あああああんっ!」
次第に快感は高められ、絶頂へと近づきつつある。
「千代・・・我輩も、もう・・・っ!」
堪えられそうに・・・ない・・・っ。

この少女をこんなにも乱れさせ、こんな表情を見たことがあるのは己しかいない。
そう思っただけで、雄の支配欲が、独占欲が、満ち足りてゆく。もっと乱れさせたい。染めてしまいたい。

被虐心ってやつなのかもしれない。
クロに、乱暴にされたい。滅茶苦茶に、乱れたい。クロを、刻み付けて欲しい。もっともっと、乱れさせて。
頭の中が白く染まってゆく。
クロから与えられる感覚と、クロのこと以外、頭の中から消えてゆく。

このまま溶け合ってしまうかのような快楽。絶頂の予感に膣が切なげに収縮し、甘美な刺激を送る。
クロもそれを察し、奥へ押し込むように攻める。
やがて堪えきれなくなり、クロは千代の最奥へと精を注いだ。

「・・・っ!!千代っ、千代ぉっ、千代・・・っ。」
放たれた精の熱さに千代は絶頂し、子宮が戦慄いた。
「クロのが・・・っ、出て、熱い・・・っ!っああ・・・ん!ク・・・ロぉ・・・っ!!イっちゃ・・・っ!あふああっ!!あああーっ!」
求めていたものが、満たされてゆく。

お互いの名を呼び合いながら。お互いの体を抱きながら。二人は絶頂を迎えた。

緩やかで、暖かな余韻の中、いつしか眠りに落ちていたようだ。
すでに己の性器は抜け、体内に収まっていたが、互いの体は、もう離れはしないとばかりにかたく抱き合っていた。
が、体格の差もあり、結局は自分が抱き抱えられている形となっていた。

いつの間にか日は沈み、夜は更けていた。
窓の外には猫の目のような三日月が輝いている。

仄かな月明かりが差し込む窓辺。

千代はまだ目を覚ましていない。このままでは体が冷えてしまう。
ベッドの脇に追いやっていた掛け布団を取ろうと、しなやかに身を捩って腕の中から脱出する。

ふと、夜目の利く瞳で、千代の身体に目を向けた。
女性らしさを漂わせ始めた、成熟しきっていない身体。
太股に伝う白濁は、例え膣内にあろうと決して結実しない、己の欲望の証。
シーツを染める紅は、愛しい者が純潔を捧げてくれた証。
雄としての責務を果たそうと。必ずや千代を守り通そうと、改めて誓った。
千代のためならば、かの長靴の猫の如く、恐ろしいオーガすらも倒してみせる。

ぎゅ

クロの背筋にぞわりと悪寒が走る。振り向けば、千代が尻尾を掴んでいた。
「・・・ねえ、私に黙って、いなくなったりしないよね?」
「無論、そんなことは致しません。千代。」
もう、出来よう筈もない。絶対に。
フェンリルを封ずるグレイプニルの素材となりし、我ら眷族の足音にかけて。

・・・また大げさな事でも考えてるんだろうな、この猫妖精ったら。
もし旅にでる必要があるなら、私も一緒に付いていく。
クロの故郷にだっていつかは行ってみたい。
じっと待ってるなんて、絶対してあげない。足手まといなんかにも、なってあげない。

千代に布団を掛け、再びその暖かい懐へ潜り込む。

お互いの体温を共有する眠りの淵。これからのことを想い、再び眠りにつく。
不安がない訳ではない。けれど、きっと幸せに生きていける。
だって、二人一緒なのだから。

そして、ごく近い未来を想う。
翌朝の食卓の、なんともいえない気恥ずかしさを解消してくれるであろう、
よく味の染みた、おいしいブリ大根を、想う。



おわり。





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