総評
・当主は上野から逃亡するも、自身は降るを潔しとせず。老臣長野業正は最後まで意地を見せる。
・難易度はやや難しい。最大の問題点は当主である長野業正の寿命。シナリオ2開始から5年前後で旅立つ場合が多い。
後継者はいるものの、業正存命中にどれだけのことが出来るかが運命を分かつ。
・領国はシナリオ2・5共に上野1ヶ国。
・人材は旧山内上杉家臣団で構成。質以前に数が不足している。「剣聖」上泉信綱がSP武将枠なのがより一層人材難に拍車をかけている。
政治面では目立った武将がいない。長野業正が一人奮戦することになる。
戦闘面はそれほど悪くない。長野業正・小幡憲重に加えて長野業盛の元服も間近。周辺では武田家以外に遅れを取ってはいない。
浪人は周辺国に多数いるので、移ってきた場合は逃さず登用したい。沼田祐光は登用できれば内政面で大きな力となるが…。
・固定戦術は移動系、特殊系、攻撃系が各1つずつ。うち固有戦術が1つ。
「速攻」は距離を一気に縮めて奇襲を狙う場合に便利。相手側「鎮静」対策にも応用がきく。
「鼓舞」に劇的な効果は期待できない。雪で士気が下がりやすい冬場が主な使用時期か。
固有戦術の「乱戦」はコストパフォーマンスも良く、序盤から有効に活用していける。業正の後継者となるであろう業盛は足軽適正がCなので注意。
・上野の文化効果は「疫病の被害減少」、技法は「兵法」。
・本拠地上野は最大石高が高く、初期文化値も高め。内政が進めば大軍を養うことが可能な土地である。
・隣接国は5ヶ国。隣接大名家は上杉家、武田家、蘆名家、宇都宮家、北条家。
シナリオ2では上杉家と同盟関係にある。攻守に最大限活用すべし。逆に同盟関係の無いシナリオ4では最大の脅威となる。
・周囲を武田・上杉・北条といった有力大名に囲まれ、風前の灯といった感が強い。
が、武田家は今川家、北条家は里見家をそれぞれ最初の標的とする場合が多く、意外と目を向けられることは少ない。
限られた時間の中、関東・東北・あるいは甲信越と、いずれに目標を定めるかの戦略性が問われる。
・ちなみに家紋は「沢瀉扇」。
固定戦術
・速攻
・鼓舞
・乱戦(固有)
注目武将
長野業正‐政治76戦闘91教養59魅力66 足軽A騎馬B鉄砲D 天性:猛将
長野家当主にして文武の要。意地の固まりみたいな自称在原業平の子孫。
戦術「乱戦」を駆使すれば大いに活躍できる。最大の敵は寿命か。
長野業盛‐政治31戦闘75教養50魅力49 足軽C騎馬B鉄砲D 天性:猛将
業正の子。意地は受け継いだが、能力的にはやや厳しい。
戦闘75はともかく、政治31は次期当主として行動力不足を予感させる。
敵大名としての特徴
・シナリオ2では
開始後の傾向としてあまり活発な行動は見せない。
武田家は今川家、次いで北条家との同盟を破棄・侵攻し南関東制覇に乗り出す場合が多い。
その隙をついて上杉家との同盟を活かし宇都宮家を攻略することもしばしば。
しかし、勢力拡大はそこまで。当主業正の寿命が尽きるとほぼ同時に関東一円を制した武田家(あるいは北条家)、
更には東北統一を果たした勢力(主に伊達家)の猛攻に晒されることとなる。
その後はいずれかに飲み込まれるケースが目立つため、長野家の近隣国で開始しない限り直接関わることはまず無い。
・シナリオ4では
隣接大名が武田家が真田家に変化するものの、真田家は美濃方面に侵攻しがちでその点で変化は無い。
むしろ最大の変化は上杉家で、同盟関係が無いためか最初の標的を長野家に定めるケースが多くなる。
このため、シナリオ2の場合よりも長く持たずに上杉家に併吞されることがほとんどである。
シナリオ別攻略
・シナリオ2
前述の通り武田家・北条家共にすぐには攻めてこない。とはいえ悠長には構えていられない。業正には寿命という抗えない敵がいるからである。
故に戦略は速攻策を採用。軍備を急務としてすぐに侵攻を開始する。
上野からは5ヶ国に侵攻できるが、同盟国である上杉家の越後には手を出さないほうが賢明。むしろ有効に利用すべきである。
また、信濃・武蔵は仮に奪取しても武将数の増加が見込めず、その後身動きが取れなくなる可能性が高い。
故に最初に侵攻すべきは下野あるいは岩代となる。なかでも岩代は共同軍が見込め、家臣が小幡親子のみという人材不足を打開できうる。
岩代攻略後は羽前から東北を制圧するか、下野から関東に侵攻するか。いずれにしても人材確保を念頭に置きながら進軍していく。
業正が旅立つ前にどれだけの領国と武将を確保できるかが肝心である。
一地方を制圧できたなら、後は平押しで大丈夫。
あるいは、開始直後から武蔵→相模と北条家が兵力を整える前に進むのも一興である。上手くすれば序盤の諸問題を一気に解決できるだろう。
・シナリオ5
基本的にはシナリオ2の場合と変わりない…といいたいが、状況は大きく異なる。
上杉家との同盟関係がないうえに、積極的に侵攻してくるのだ。しかも上杉オールスターで。
そのためシナリオ2の時以上に難易度は高い。そしてより優秀な家臣が必要になる。
そこで最初に叩くべきは、真田家。乾坤一擲、最初にして最大の大勝負である。幸村には夜襲(訓練度で差をつける)、昌幸には「乱戦」で臨むのが最良か。
首尾良く真田一門を軍門に下したら、そこから先は遠江→駿河、または美濃に進んで人材の充実を図りたい。なお、上野は放棄する覚悟で。
あるいは下野・岩代の東国方面もあり。その場合は信濃を放棄する。
いずれにしても攻め込まれたらその国は放棄あるいは攻められる前に放棄する「キャラバン作戦」を念頭に置いておきたい。本格的な領国経営は家臣がそろってからでも遅くはない。
有名大名に囲まれているため苦戦もあるかと思うが、業正の「乱戦」を存分に楽しもう。このシナリオでは業正の寿命を心配する必要はないのだから。