ムイシュタタ


正式名称 ムイシュタタ
地理的特徴 大陸北東部に位置する。北部は山脈、中部は高原、南部は平原からなる。
地図のみ見ると海に面しているものの、海側には険しい山脈があり越えるにも開拓するにも困難なこと、困難をおして港を作っても長い冬の間はほぼ凍結することなど、海上貿易や海洋資源の活用が充分にできる環境とはいえない。
首都は中部に位置する聖都ヒピルカラ。
政治形態 政教一致の神権政治。
「ムイシュタ教」(ただしこの名は外国人が便宜上呼ぶものであり国内では使われない)を国教とし、「ムウ」と呼ばれる聖者を国家元首とする。
ムウはムイシュタ教の最高神が人の形を取って現世に降りたものと考える。
ムウは、肉体は人の子であるため老いも死にもするが、転生によって再び現世に生まれ出るとされる。
ムウに限らず、ムイシュタにおいて国政に携わる者は例外なく僧侶(ムイシュタ僧と呼ばれる。外国からのムイシュタ教の名はここから)。
実際には、ムウやムイシュタ僧のみでは地形・民の生活形態ともに多岐に富むムイシュタタ全土を実効支配することは困難。
このため、地方政治については、下記の者たちが「ムウの名代」として担っている。

■平原の長(ギイ)
ムイシュタタ南部の平原に住まう遊牧の民の首長。
馬を駆り、羊を追い、牧草を求めて常に移動する生活をしている。
ムイシュタタの民は正式な軍隊を持たないが、この平原の長が率いる平原の戦士こそ事実上のムイシュタタ軍といえる存在。ムウの命があれば数千の騎馬隊が動く。

■里の長(ネイ)
ムイシュタタ南部の平原の中でも比較的植生豊かで暮らしやすい土地に定住する民の首長。
里と呼ばれるこれらの地には、もともと平原の民のように遊牧生活をしていた者たちと、聖都で僧をしていたが何らかの理由で流れてきた者たちがいる。
ムイシュタタの経済(農業、鉱工業、商業)はこの里の長が支えている。

平原の長も里の長も基本的には世襲制。
ただし、ムウの一存であっさり首がすげ替わることもある。
なお、いずれの長についても、実際にその地位に着くためには、3年間聖都ヒピルカラで僧として修行しつつムウの側に仕えて身の回りの世話をしなければならない。
外交情勢 どこか絡んでください。特に近隣国。
数百年くらい前に当時のムウが「うちの教えマジ真実だから全大陸に広めましょう!」とかトチ狂ったことほざいて、平原の長率いる騎馬隊であっちこっちにアタックしてたんじゃないかって気がしてます。勝手に。
信教の自由を基本的にミトメナイ国なので自由主義が開花している国からは眉ひそめられてそうな気がする。
宗教 前述のムイシュタ教。
多神教であり、密教的な修行法やまじないと、顕教的な精緻な教義体系を併せ持つ。
聖者ムウは信仰対象であると同時に、神世と現世を橋渡しする窓口のような存在。
人口 人口比率は、聖都ヒピルカラおよびその周辺:里:平原、と表すと、1:5:4といったところ。
数十年前まで平原の民の方が多かったのだが逆転した(統計とか特に取ってないので、当のムイシュタ人たちは「里の人増えた? 平原減った?」と何となく思っているだけに過ぎないが)。
たぶんほっとくとどんどん里に人増えて平原から人減ってく。
教育水準 「母語における日常生活の読み書きができる」ことを識字率の定義とする場合、識字率は4割を切る。「読めるが書けない」者が多いため。
ムイシュタタには学校がなく、僧院が教育機関の役割を担う(初等教育にあたる基礎から高度な神学研究まで全て網羅、内容も文理を問わない)。このため子女に教育を受けさせたい場合は出家させるものという考え方が根づいている。このような向学目的の出家の場合は還俗するハードルも低い。
平原の者も里の者も、ちょっといい家に生まれたらとりあえず子供は一度出家させて僧院に入れる。もし首長の家に生まれた子なら15歳までには聖都ヒピルカラのプトマ宮(ムイシュタタ最大の僧院であると同時にムウの住まい)に入るのがお定まりのコースとなっている。
主要特産物 ムイシュタ銀。中部と南部の境目にあるムイシュタ鉱山から産出される。
青白い輝きを発する美しい鉱物。高位のムイシュタ僧が「ある儀式」を行うことによって、任意の硬度や柔軟性を付与することができる。ただしこの硬度や柔軟性が保つのは3~5年程度で、維持するためには定期的に儀式を行う必要がある。
建築や造船などの大規模用途には不向きだが、武器や防具、アクセサリーなどに国内外で人気を博している。
人物 ■ムウ・ソンカパ(第23代ムウ)
当代のムウ。36歳。
「聖者とは何だったのか」と心底疑問に思えてくるほどのザ・生臭坊主。酒うめー。煙草うめー。きれーなねーちゃん侍らせるの超たのしー。
「こんな山ん中に引きこもってたってツマンネーから外国のもんもっと取り入れて楽しくやろうぜ!」という己の欲望ひとつでガンガン国を外に向けて開こうとしている。崇高な理想などない。どこにもない。いやマジでこいつただのクズ。
ムウの記憶の継承(そのうち追加するムウのページで解説)により歴代のムウの記憶を持っている。よって知識だけは並はずれているがクズはやっぱりどこから見てもクズ。
どのくらいクズかというと数百年来女人禁制の聖都ヒピルカラに男装させた女を何十人も連れ込んで「こいつら修行中の僧だから! セーフだから!」と聖者の権力でごり押しして無理くり通させちゃうくらいのクズ。

■ゾゾマ
当代の《平原の長》(ギイ)。64歳。
人間離れしたアクティブマッチョじじい。馬を駆らせても弓を射させても、若いもんにはまだ負けないどころか平原の民で彼を負かせる若者が一人もいない。
性格は堅物で頑固者。敬虔なムイシュタ教の信徒であるが、これは彼が若い頃側近くに仕えていた第21代ムウに多大な影響を受けたためである。この関係で、当代のムウであるソンカパの放埓ぶりを嘆かわしく思っており、時に激しい怒りを露わにすることがある。中の人はおじいちゃんの血圧が心配です。
後述するピナホの祖母と結婚しようと誘拐結婚を試み、見事に拒絶されて撃退されたことがある。結局諦めて別の女と結婚した。

■ピナホ
当代の《里の長》(ネイ)。15歳。
つい昨年父親が亡くなり長の地位を継いだばかりの少年で、まだ色々と不慣れである。
長の地位を継ぐ直前まで、プトマ宮でソンカパの身の回りの世話をしていたため、ソンカパのクズっぷりを熟知している。扱いもある程度は分かっているので、ソンカパが暴走しだしたらこいつに任せておくのがたぶん一番良い。
基本的に素直な良い子だが意外に口が悪い。愛嬌があるので多少余計なことを言っても許されてるようなところがある。
担当者 ひーらぎ

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最終更新:2015年10月05日 19:33