ウルトラマンギンガの第1話

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#center(){|CENTER:&big(){&big(){&bold(){星の降る町}}}|} #center(){|CENTER:&br()高校2年の夏休み。本来なら俺は今頃、&br()ロックミュージシャンをやってる両親と&br()ロンドンのアビー・ロード辺りにいる予定だった。&br()でも……&br()&br()|} &ruby(ふるほしちょう){降星町}の朝。 主人公の少年・&ruby(らいどう){礼堂}ヒカルが、住宅地の道を行く。 ヒカル「7年ぶりか……」 声「キャ──ッッ!!」 少女の悲鳴。見ると、坂道をベビーカーが転がり、その上に少女が、尻餅を突くような姿で乗っている。 少女「誰か、止めて──っ! 止めて──っ!」 ヒカル「マジか!?」 とっさにヒカルが駆け寄り、少女を抱きとめて地面に転がり、事なきを得る。 ヒカル「ふぅ、間一髪」 少女「もう駄目かと思った…… ありがと」 ヒカル「いやいや。大丈夫?」 少女「はい。……ヒカルくん?」 ヒカル「……美鈴?」 少女はヒカルの幼馴染み、石動美鈴。 美鈴「え、嘘。どうして? ここで何やってるの?」 ヒカル「いや、それはこっちのセリフ! お前こそここで何、危険な遊びして……」 美鈴「じゃなくて、坂の上で『そのベビーカーを止めて、中に私の子が』って声がして、で、止めたら乗ってたのがイヌで、ワンって吠えられて、驚いて、のけぞって……」 ヒカル「あぁなったと? いや、それにしても、すげぇ格好だったな! お尻すっぽり」 美鈴「やだ! それ、忘れて! お願ぁい!」 ヒカル「ハハハハハ!」 子犬を抱いた女性が駆けて来る。 女性「お嬢ちゃぁん! 大丈夫?」 何者かの影が、その様子を見ている。 謎の声「なかなか見どころある若者だ── もしかして彼は?」 美鈴「ヒカルくん、てっきりイギリスだと思ってた。ね、どうして帰って来たの?」 ヒカル「突然、この町に行かなきゃって思ったんだ。何かに呼ばれた気がして」 美鈴「呼ばれた? 何それ?」 ヒカル「っつぅか、道、違くね?」 美鈴「着いたよ」 2人の着いた場所は母校、降星小学校。 ヒカル「美鈴…… 俺『銀河神社に行く』って言ったよな?」 美鈴「え? ヒカルくん、まさか知らなかったの?」 ヒカル「何を?」 美鈴「銀河神社、火事で焼けたんだよ。1か月前に。なんでも、近くに隕石が落ちたんだって」 ヒカル「はぁ?」 学校の中は無人。 校内の片隅に、奇妙な紋章の付いた小さな祠が設けられ、「銀河神社」の札がある。 神主であるヒカルの祖父・礼堂ホツマがいる。 ヒカル「爺ちゃん」 ホツマ「おぉ、ヒカル! よぉ来たな」 ヒカル「久しぶり。っつぅか、これが銀河神社?」 ホツマ「あぁ。白井先生のおかげでな、間借りをしておるんだ」 校長の白井杏子が現れる。 ヒカル「校長先生!」 白井「礼堂くん! すっかり大きくなって……」 ヒカル「いやぁ」 白井「この小学校ね。残念だけど、今年の春に廃校になったの…… でも、ここに神社があれば、ときどきこうして来られるわ」 ヒカル「なるほど、そういうことっスか」 ホツマ「心配をするな。寝泊まりをする場所は、いくらでもある。それに、ご神体がご無事だったんでのぉ」 ヒカル「ご神体……」 ホツマ「これも、八百万の神のご加護!」 ヒカル「それ、見てもいいかな?」 ホツマ「なんで急に見たい?」 ヒカル「いや、なんつぅか……」 巫女姿の美鈴が現れる。 美鈴「おはようございます」 ホツマ「あぁ、いつもご苦労様。よろしくね」 美鈴「はい」 ヒカル「……?」 美鈴「夏休み、ここで巫女のバイトしてるの」 ヒカル「そうなんだ……」 巫女姿で仕事をこなす美鈴に、ヒカルが見惚れる。 美鈴「あんまり見ないでよ……」 声「おいおい! 何、見とれてんだよ」 同じく幼馴染みの渡会健太、&ruby(くの){久野}千草が顔を出す。 ヒカル「……健太?」 健太「ヒカル、久しぶりぃ!」 ヒカル「久しぶりぃ!」 千草「わぁ、なんか感激ぃ!」 ヒカル「千草? 久しぶりぃ!」 美鈴「さっき連絡したの。また4人揃ったね」 ヒカル「本当に健太か?」 健太「そうだよ! そんなに変った?」 ヒカル「いや、変ってねぇ」 健太「だろ?」 一同「ハハハハハ!」 ヒカル「千草はそのまんまだな。声でわかった」 白井「嬉しいです。ここが、久しぶりに賑やかになって……」 ホツマ「私も嬉しいです。白井先生の笑顔が見られて」 白井「……はい?」 ホツマ「いえ。深い意味はありません」 夕暮れのグランドで、ヒカルたち4人がサッカーボールを蹴り合う。 千草「アメリカ、イギリス。いいなぁ、世界中回れて」 ヒカル「でも基本、メジャーな町ばっかだし」 健太「って、どこ行きたいわけよ?」 美鈴「昔、アフリカの奥地に行って、謎の生物見つけるとか言ってなかった?」 健太「モケーレ・ムベンベだっけ?」 ヒカル「よくおぼえてんな」 千草「だって、ヒカルくんの夢、何度も聞いたもん」 美鈴「世界一の冒険家になりたい」 健太「そうそう。誰に憧れてんだっけ? あの、ほら」 ヒカル「エドモンド・ヒラリー! 初めてエベレスト登頂に成功! 誰も見たことない景色を最初に見たんだ!」 美鈴「あの夢、今も変ってない?」 ヒカル「変ってない! 俺も未知の世界を見たい。絶対!」 謎の声「ウルトラ念力──!」 ヒカルの大きく蹴ったボールが、見えない力を受け、またヒカルの手元に戻って来る。 ヒカル「……どういうこと?」 その夜。 ヒカルはこっそりと、校内の銀河神社へとやって来る。 ヒカル「やっぱ、どうしても気になる……」 祠の扉を開くと、中には見たこともない神秘的な物体。 ヒカル「これが…… ご神体?」 神体が光り、ヒカルの脳裏に奇妙な光景が浮かび上がる。 ウルトラマンが、セブンが、タロウが、多くのウルトラマンたちが、数え切れないほどの怪獣たちと戦う光景。 そして何者かの巨大な黒い影。ウルトラマンや怪獣たちが黒い波動に包まれ、悲鳴を上げる── ヒカル「うわ! なんだ、これ?」 我に返ると、手の甲に祠と同じ紋章が光っている。 謎の声「それは、選ばれし者の紋章── やはり、光の国の言い伝えは本当であったか」 ヒカル「!?」 周りには誰もいない。 声の主を捜すと、そばにウルトラマンタロウの人形がある。 ヒカル「……人形?」 タロウ「私はウルトラマンタロウ」 ヒカル「しゃべった! これ、誰かのイタズラだろ? 声とスピーカー内蔵か?」 玩具のように身動きしない人形だが、確かに人形がしゃべっている。 タロウの人形をヒカルが手にすると、忽然と手の中から消えてしまう。 ヒカル「あ、あれ? どこ行った?」 タロウ「私は君を待っていた── その御神体を持って、降星山に来るのだ」 ヒカル「何なんだよ、お前?」 タロウ「冒険したくはないのか?」 ヒカル「え?」 タロウ「未知の世界を見たいのだろう?」 どこかの真っ暗な部屋。 無数の人形。 不気味な声「もうじき…… ヤツが覚醒する…… 憎い、憎い……!」 何者かの不気味な手が、宇宙人・バルキー星人の人形を手にし、先の神体に似た道具を押し当てる。 黒い波動に包まれ、バルキー星人が人間大の姿となって動き出す。 バルキー「イェ──イ! ウッ! ハッ! ウッ! ハッ! オォ、エクセレントォ! ……なんなりと命じてください。我が偉大なる支配者様」 翌朝。 ヒカルはタロウに言われたとおり、降星山の林の中へやって来る。 ヒカル「なんでこんな場所に……? ってか、やっぱ夢だったんじゃ?」 大樹のそばに、ウルトラマンタロウの人形がある。 ヒカル「あ、いた」 タロウ「ここで私は目覚めた── はるか昔、恐るべき闇の力で、すべてのウルトラマンと怪獣が人形にされ、この山に降り注いだ」 ヒカル「本当にこの人形がしゃべってんのか?」 タロウ「光の国の言い伝えにある、2つの神秘の道具── 1つは、命あるものの時間を止める『ダークスパーク』」 ヒカル「いや、やっぱ何か仕掛けが……」 タロウ「ちゃんと聞け!」 ヒカル「なんだよ?」 タロウ「私はダークスパークと対をなす、もう1つの存在を、この近くに見つけた」 ヒカル「それって……」 タロウ「『ギンガスパーク』── 闇の呪いを解く唯一の希望。その大きなる力を引き出せるのは、選ばれし者だけだ」 ヒカル「つまり、俺ってこと?」 タロウ「そうだ、ヒカル。君だけが私を、もとの姿に戻せるのだ」 ヒカル「どうやって?」 タロウ「よし、ここなら良かろう。私の足の裏に、君の手にできたのと同じ紋章がある。そこに、ギンガスパークの先端を当てるのだ」 ヒカル「先端を当てる?」 タロウ「驚くなよ」 声「ヒカルくん?」 美鈴の姿。とっさにヒカルは御神体──ギンガスパークを背に隠すが、はずみでタロウは地面に転がる。 美鈴「こんな朝早く、ここで何やってるの?」 ヒカル「さ、散歩だよ、散歩。そういう美鈴こそ、ここで何してんの?」 美鈴「私は、お菓子作りの材料を採りに来たの。この山で、いいヨモギが採れる場所を見つけたの。それ使って、コンクールに出す創作和菓子を完成させるんだ。和菓子職人になるのは私の夢だもの。ヒカルくんが夢を追い続けてるなら、私も負けてられないし!」 ヒカル「そっか。なら材料集め、俺も手伝うよ」 美鈴「本当!? 助かる。こっちだよ!」 ヒカルが美鈴に手を引かれ、タロウを置き去りにして駆けてゆく。 タロウ「おい、ヒカル!?」 やってきた場所では、2人の不法投棄業者が、軽トラックに積まれた粗大ゴミを、次々に山中に投げ捨てている。 そばに生えているヨモギの茂みも、粗大ゴミで潰されてしまう。 美鈴「あ!? せっかく見つけたお菓子の材料が……!」 ヒカル「……あの、このゴミ、片付けてもらえますか」 投棄業者「何言ってんだ、このガキぃ!」「こっちは仕事でやってんだよ」 ヒカル「犯罪だろ!? 山、汚してんじゃねぇよ!」 投棄業者「おい!」「うっせぇんだよ!」 ヒカルが投棄業者たちに詰め寄るが、逆に殴り飛ばされる。 美鈴「ヒカルくん!?」 そこへヒカルの先輩の巡査、柿崎太一が自転車で通りかかる。 柿崎「おい、そこで何してる!?」 慌てて投棄業者2人が、軽トラックに乗り込んで走り去る。 ヒカル「カッキー!?」 柿崎「って、お前、ヒカルかよ!? 久しぶりだな!」 ヒカル「今逃げたヤツら、不法投棄業者だ!」 柿崎「やっぱりそうか? 怪しい軽トラだと思ったんだ。おい、待てぇ!」 柿崎が自転車で、軽トラックを追いかける。 美鈴「ヒカルくん、大丈夫?」 ヒカル「あ、あぁ」 ヒカルが殴り飛ばされた弾みに、ギンガスパークが地面に転がっている。 美鈴「これって…… 御神体?」 逃走中の軽トラックの前方に、バルキー星人が姿を現す。 投棄業者「何だぁ、あれ?」 一瞬にして軽トラックの運転席に詰め寄ったバルキー星人が、怪獣の人形を突きつける。 バルキー「ダーティな人間よ。貴様らのダークな心を使わせてもらうぞ」 バルキー星人の目が妖しく光り、虚空からギンガスパークに似た物体が現れる。 投棄業者「あ、あ、あ……!?」 美鈴「その慌てっぷり。黙って持って来たの?」 ヒカル「そうだけど、これには複雑な事情が……」 美鈴「もしかして、タロウに頼まれた?」 ヒカル「そう、タロウに。……え!?」 美鈴「そっか! ヒカルくんが選ばれし者なんだね!」 ヒカル「美鈴、何でそれを!?」 タロウ「私が話したのだ」 いつの間にか、そばにウルトラマンタロウの人形がある。 タロウ「美鈴に見つかったときにな」 ヒカル「……どういうこと?」 タロウ「私がギンガスパークを調べていたとき──」 ヒカルが町に来る以前、美鈴が祠の扉を開け、中にタロウとギンガスパークを見つけたのだった。 タロウ「この世界に、ウルトラマンや怪獣は存在しない。まして私は人形の姿。だが美鈴は私の話をすべて信じ、私をもとに戻そうとしてくれた」 美鈴「でも、結局駄目。ヒカルくん、私からもお願い! 早くタロウをもとに戻してあげて!」 ヒカル「美鈴…… お前、素直すぎだっつぅの」 柿崎は自転車で、先の投棄業者を追う。 柿崎「しまった、見失ったか」 獣の唸り声のような音、山崩れのような音── 柿崎「なだれだぁ!」 美鈴が見守る中、ヒカルがギンガスパークをタロウの足に当てる──が、何も起こらない。 ヒカル「あれ? 何も起きないけど?」 タロウ「そ、そんなはずは……!? もう一度頼む、もう一度!」 何度も繰り返してみるが、一向に何も起こらない。 美鈴「どうして……?」 ヒカル「さぁ?」 タロウ「おかしい、こんなはずでは……?」 美鈴「あきらめちゃ駄目。きっと次こそ」 草むらの中に、怪獣・ブラックキングの人形がある。 ヒカル「恐竜? この人形はどうかな?」 タロウ「ブ、ブラックキング!?」 ヒカルがギンガスパークを、ブラックキングの足に押し当てる。 &i(){『ウルトライブ! ブラックキング!』} ウルトラマンの変身を思わせる輝きと共に、ブラックキングが巨大な怪獣と化し、動き出す。 美鈴「ヒカルくんが!?」 タロウ「そんなバカな!? なぜだ!?」 ヒカルは自分がブラックキングの中の空間におり、ブラックキングを意のままに操っていることに気づく。 ヒカル「あれ? おぉ、すげぇ! 面白ぇ!」 タロウ「一体どういうことだ? 私は駄目で、怪獣にウルトライブするとは!?」 どこからか電撃が閃き、ブラックキングに炸裂する。 ヒカル「うわぁ!」 美鈴「あっ、何!?」 怪獣サンダーダランビアが現れる。 タロウ「サンダーダランビア!? まさか、ダークスパークの力で!?」 声「みんな黒焦げにしてやるぞぉ!」 サンダーダランビアが電撃を撒き散らしつつ暴れ周り、さらにブラックキングにも襲いかかる。 ヒカル「痛ぇ……!」 サンダーダランビアの中に、先の不法投棄業者2人が一体化している姿が見える。 ヒカル「さっきの不法投棄の!? お前ら!」 ブラックキングとなったヒカルが、サンダーダランビアに挑む。 ヒカル「おい、美鈴! そこは危ない! 逃げろ!」 サンダーダランビアの攻撃で爆風が巻き起こり、美鈴を襲う。 とっさにブラックキングが盾となるが、サンダーダランビアは身動きできないブラックキングを締め上げる。 ヒカル「ぐぅっ……!」 尻餅をついておびえきっている美鈴の姿が、視界に飛び込む。 (美鈴『和菓子職人になるのは私の夢だもの。ヒカルくんが夢を追い続けてるなら、私も負けてられないし!』) ヒカル「潰されてたまるか! うおぉぉ──っっ!」 その闘志に呼応するように、ギンガスパークが変形。新たなウルトラマンの人形が飛び出す。 とっさにヒカルがその人形をつかむ── その脳裏に再び、謎の光景が浮かぶ。 神体で見たときの、謎の巨大な黒い影に、そのウルトラマンがギンガスパークを振るって挑む姿── ヒカル「ウルトラマン……ギンガ……?」 決意と共にギンガスパークをそのウルトラマンの人形に押し当てる。 &i(){『ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!!』} その名の通り銀河を思わせる輝きと共に新たなウルトラマン、ウルトラマンギンガが登場する。 もうもうと土煙を上げて大地に舞い降り、替ってブラックキングは人形となって地面に転がる。 タロウ「なんだ、あのウルトラマンは!?」 サンダーダランビアの放つ稲妻を、ギンガは軽く片手で受け止める。 美鈴が感嘆し、ギンガの中のヒカルも、その力に驚嘆する。 ヒカル「すっげぇ! 凄すぎるぜ、ギンガ! 全身にハンパじゃねぇパワーを感じる!」 サンダーダランビアの巨体の体当たりをギンガが受け止め、強力なパンチ、キックの連続攻撃。 ヒカル「ギンガサンダーボルトぉぉ!! でやぁぁ──っ!!」 空から降り注いだ落雷を、ギンガが強力な放電としてサンダーダランビアに叩きつけ、大爆発──! サンダーダランビアは人形と化し、地面に落ちる。 内部に同化していた不法投棄業者も、ススだらけの姿となって地面に転がる。 バルキー「アンビリーバブル!」 陰から様子を窺っていたバルキー星人が、退却してゆく。 ウルトラマンギンガも光の柱に包まれて姿を消し、ヒカルが地上に降り立ち、美鈴に駆け寄る。 ヒカル「大丈夫か?」 美鈴「……守ってくれて、ありがと」 ヒカル「……ビビってる美鈴見たら、ベビーカーに乗ってた、あのすげぇ格好、思い出した」 美鈴「もう! それ、忘れてって言ってるのにぃ!」 ヒカル「ハハハ! 絶対忘れねぇ!」 美鈴「駄目、今すぐ忘れて!」 #center(){|CENTER:&br()俺が突然この町に来たいと思った理由。&br()それは…… 運命、とか?&br()&br()|} #center(){&big(){(続く)}}
#center(){|BGCOLOR(#808080):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){星の降る町}}}&br()&br()|} #center(){|CENTER:&br()高校2年の夏休み。本来なら俺は今頃、&br()ロックミュージシャンをやってる両親と&br()ロンドンのアビー・ロード辺りにいる予定だった。&br()でも……&br()&br()|} &ruby(ふるほしちょう){降星町}の朝。 主人公の少年・&ruby(らいどう){礼堂}ヒカルが、住宅地の道を行く。 ヒカル「7年ぶりか……」 声「キャ──ッッ!!」 少女の悲鳴。 坂道をベビーカーが転がり、その上に少女が、尻餅を突くような姿で乗っている。 少女「誰か、止めて──っ! 止めて──っ!」 ヒカル「マジか!?」 とっさにヒカルが駆け寄り、少女を抱きとめて地面に転がり、事なきを得る。 ヒカル「ふぅ、間一髪」 少女「もう駄目かと思った…… ありがと」 ヒカル「いやいや。大丈夫?」 少女「はい。……ヒカルくん?」 ヒカル「……美鈴?」 少女はヒカルの幼馴染み、石動美鈴。 美鈴「え、嘘。どうして? ここで何やってるの?」 ヒカル「いや、それはこっちのセリフ! お前こそここで何、危険な遊びして……」 美鈴「じゃなくて、坂の上で『そのベビーカーを止めて、中に私の子が』って声がして、で、止めたら乗ってたのが犬で、ワンって吠えられて、驚いて、のけぞって……」 ヒカル「あぁなったと? いや、それにしても、すげぇ格好だったな! お尻すっぽり」 美鈴「やだ! それ、忘れて! お願ぁい!」 ヒカル「ハハハハハ!」 子犬を抱いた女性が駆けて来る。 女性「お嬢ちゃぁん! 大丈夫?」 何者かの影が、その様子を見ている。 謎の声「なかなか見どころある若者だ── もしかして彼は?」 美鈴「ヒカルくん、てっきりイギリスだと思ってた。ね、どうして帰って来たの?」 ヒカル「突然、この町に行かなきゃって思ったんだ。何かに呼ばれた気がして」 美鈴「呼ばれた? 何それ?」 ヒカル「っつぅか、道、違くね?」 美鈴「着いたよ」 2人の着いた場所は母校、降星小学校。 ヒカル「美鈴…… 俺『銀河神社に行く』って言ったよな?」 美鈴「え? ヒカルくん、まさか知らなかったの?」 ヒカル「何を?」 美鈴「銀河神社、火事で焼けたんだよ。1か月前に。なんでも、近くに隕石が落ちたんだって」 ヒカル「はぁ?」 学校の中は無人。 校内の片隅に、奇妙な紋章の付いた小さな祠が設けられ、「銀河神社」の札がある。 神主であるヒカルの祖父・礼堂ホツマがいる。 ヒカル「爺ちゃん」 ホツマ「おぉ、ヒカル! よぉ来たな」 ヒカル「久しぶり。っつぅか、これが銀河神社?」 ホツマ「あぁ。白井先生のおかげでな、間借りをしておるんだ」 校長の白井杏子が現れる。 ヒカル「校長先生!」 白井「礼堂くん! すっかり大きくなって……」 ヒカル「いやぁ」 白井「この小学校ね。残念だけど、今年の春に廃校になったの…… でも、ここに神社があれば、ときどきこうして来られるわ」 ヒカル「なるほど、そういうことっスか」 ホツマ「心配をするな。寝泊まりをする場所は、いくらでもある。それに、ご神体がご無事だったんでのぉ」 ヒカル「ご神体……」 ホツマ「これも、八百万の神のご加護!」 ヒカル「それ、見てもいいかな?」 ホツマ「なんで急に見たい?」 ヒカル「いや、なんつぅか……」 巫女姿の美鈴が現れる。 美鈴「おはようございます」 ホツマ「あぁ、いつもご苦労様。よろしくね」 美鈴「はい」 ヒカル「……?」 美鈴「夏休み、ここで巫女のバイトしてるの」 ヒカル「そうなんだ……」 巫女姿で仕事をこなす美鈴に、ヒカルが見惚れる。 美鈴「あんまり見ないでよ……」 声「おいおい! 何、見とれてんだよ」 同じく幼馴染みの渡会健太、&ruby(くの){久野}千草が顔を出す。 ヒカル「……健太?」 健太「ヒカル、久しぶりぃ!」 ヒカル「久しぶりぃ!」 千草「わぁ、なんか感激ぃ!」 ヒカル「千草? 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声とスピーカー内蔵か?」 玩具のように身動きしない人形だが、確かに人形がしゃべっている。 タロウの人形をヒカルが手にすると、忽然と手の中から消えてしまう。 ヒカル「あ、あれ? どこ行った?」 タロウ「私は君を待っていた── その御神体を持って、降星山に来るのだ」 ヒカル「何なんだよ、お前?」 タロウ「冒険したくはないのか?」 ヒカル「え?」 タロウ「未知の世界を見たいのだろう?」 どこかの真っ暗な部屋。 無数の人形。 不気味な声「もうじき…… 奴が覚醒する…… 憎い、憎い……!」 何者かの不気味な手が、宇宙人・[[バルキー星人>http://neoending.web.fc2.com/anime/agyou/EuTAROU.htm]]の人形を手にし、先の神体に似た道具を押し当てる。 黒い波動に包まれ、バルキー星人が人間大の姿となって動き出す。 バルキー「イェ──イ! エクセレントォ! ……なんなりと命じてください。我が偉大なる支配者様」 翌朝。 ヒカルはタロウに言われた通り、降星山の林の中へやって来る。 ヒカル「なんでこんな場所に……? ってか、やっぱ夢だったんじゃ?」 大樹のそばに、ウルトラマンタロウの人形がある。 ヒカル「あ、いた」 タロウ「ここで私は目覚めた── はるか昔、恐るべき闇の力で、すべてのウルトラマンと怪獣が人形にされ、この山に降り注いだ」 ヒカル「本当にこの人形がしゃべってんのか?」 タロウ「光の国の言い伝えにある、2つの神秘の道具── 1つは、命あるものの時間を止める『ダークスパーク』」 ヒカル「いや、やっぱ何か仕掛けが……」 タロウ「ちゃんと聞け!」 ヒカル「なんだよ?」 タロウ「私はダークスパークと対をなす、もう1つの存在を、この近くに見つけた」 ヒカル「それって……」 タロウ「『ギンガスパーク』── 闇の呪いを解く唯一の希望。その大きなる力を引き出せるのは、選ばれし者だけだ」 ヒカル「つまり、俺ってこと?」 タロウ「そうだ、ヒカル。君だけが私を、もとの姿に戻せるのだ」 ヒカル「どうやって?」 タロウ「よし、ここなら良かろう。私の足の裏に、君の手にできたのと同じ紋章がある。そこに、ギンガスパークの先端を当てるのだ」 ヒカル「先端を当てる?」 タロウ「驚くなよ」 声「ヒカルくん?」 美鈴の姿。 とっさにヒカルは御神体──ギンガスパークを背に隠すが、はずみでタロウは地面に転がる。 美鈴「こんな朝早く、ここで何やってるの?」 ヒカル「さ、散歩だよ、散歩。そういう美鈴こそ、ここで何してんの?」 美鈴「私は、お菓子作りの材料を採りに来たの。この山で、いいヨモギが採れる場所を見つけたの。それ使って、コンクールに出す創作和菓子を完成させるんだ。和菓子職人になるのは私の夢だもの。ヒカルくんが夢を追い続けてるなら、私も負けてられないし!」 ヒカル「そっか。なら材料集め、俺も手伝うよ」 美鈴「本当!? 助かる。こっちだよ!」 ヒカルが美鈴に手を引かれ、タロウを置き去りにして駆けてゆく。 タロウ「おい、ヒカル!?」 やってきた場所では、2人の不法投棄業者が、軽トラックに積まれた粗大ゴミを、次々に山中に投げ捨てている。 そばに生えているヨモギの茂みも、粗大ゴミで潰されてしまう。 美鈴「あ!? せっかく見つけたお菓子の材料が……!」 ヒカル「……あの、このゴミ、片付けてもらえますか」 投棄業者「何言ってんだ、このガキぃ!」「こっちは仕事でやってんだよ」 ヒカル「犯罪だろ!? 山、汚してんじゃねぇよ!」 投棄業者「おい!」「うっせぇんだよ!」 ヒカルが投棄業者たちに詰め寄るが、逆に殴り飛ばされる。 美鈴「ヒカルくん!?」 そこへヒカルの先輩の巡査、柿崎太一が自転車で通りかかる。 柿崎「おい、そこで何してる!?」 慌てて投棄業者2人が、軽トラックに乗り込んで走り去る。 ヒカル「カッキー!?」 柿崎「って、お前、ヒカルかよ!? 久しぶりだな!」 ヒカル「今逃げたヤツら、不法投棄業者だ!」 柿崎「やっぱりそうか? 怪しい軽トラだと思ったんだ。おい、待てぇ!」 柿崎が自転車で、軽トラックを追いかける。 美鈴「ヒカルくん、大丈夫?」 ヒカル「あ、あぁ」 ヒカルが殴り飛ばされた弾みに、ギンガスパークが地面に転がっている。 美鈴「これって…… 御神体?」 逃走中の軽トラックの前方に、バルキー星人が姿を現す。 投棄業者「何だぁ、あれ?」 バルキー星人が、一瞬にして軽トラックの運転席に詰め寄り、怪獣の人形を突きつける。 バルキー「ダーティな人間よ。貴様らのダークな心を使わせてもらうぞ」 バルキー星人の目が妖しく光り、虚空からギンガスパークに似た物体が現れる。 投棄業者「あ、あ、あ……!?」 美鈴「その慌てっぷり。黙って持って来たの?」 ヒカル「そうだけど、これには複雑な事情が……」 美鈴「もしかして、タロウに頼まれた?」 ヒカル「そう、タロウに。……え!?」 美鈴「そっか! ヒカルくんが選ばれし者なんだね!」 ヒカル「美鈴、何でそれを!?」 タロウ「私が話したのだ」 いつの間にか、そばにウルトラマンタロウの人形がある。 タロウ「美鈴に見つかったときにな」 ヒカル「……どういうこと?」 タロウ「私がギンガスパークを調べていたとき──」 ヒカルが町に来る以前、美鈴が祠の扉を開け、中にタロウとギンガスパークを見つけたのだった。 タロウ「この世界に、ウルトラマンや怪獣は存在しない。まして私は人形の姿。だが美鈴は私の話をすべて信じ、私をもとに戻そうとしてくれた」 美鈴「でも、結局駄目。ヒカルくん、私からもお願い! 早くタロウをもとに戻してあげて!」 ヒカル「美鈴…… お前、素直すぎだっつぅの」 柿崎は自転車で、先の投棄業者を追う。 柿崎「しまった、見失ったか」 獣の唸り声のような音、山崩れのような音── 柿崎「なだれだぁ!」 美鈴が見守る中、ヒカルがギンガスパークをタロウの足に当てる──が、何も起こらない。 ヒカル「あれ? 何も起きないけど?」 タロウ「そ、そんなはずは……!? もう一度頼む、もう一度!」 何度も繰り返してみるが、一向に何も起こらない。 美鈴「どうして……?」 ヒカル「さぁ?」 タロウ「おかしい、こんなはずでは……?」 美鈴「あきらめちゃ駄目。きっと次こそ」 草むらの中に、怪獣・ブラックキングの人形がある。 ヒカル「恐竜? この人形はどうかな?」 タロウ「ブ、ブラックキング!?」 ヒカルがギンガスパークを、ブラックキングの足に押し当てる。 音声&i(){『ウルトライブ! ブラックキング!』} ウルトラマンの変身を思わせる輝きと共に、ブラックキングが巨大な怪獣と化し、動き出す。 美鈴「ヒカルくんが!?」 タロウ「そんなバカな!? なぜだ!?」 ヒカルは自分がブラックキングの中の空間におり、ブラックキングを意のままに操っていることに気づく。 ヒカル「あれ? おぉ、すげぇ! 面白ぇ!」 タロウ「一体どういうことだ? 私は駄目で、怪獣にウルトライブするとは!?」 どこからか電撃が閃き、ブラックキングに炸裂する。 ヒカル「うわぁ!」 美鈴「あっ、何!?」 怪獣サンダーダランビアが現れる。 タロウ「サンダーダランビア!? まさか、ダークスパークの力で!?」 声「みんな黒焦げにしてやるぞぉ!」 サンダーダランビアが電撃を撒き散らしつつ暴れ周り、さらにブラックキングにも襲いかかる。 ヒカル「痛ぇ……!」 サンダーダランビアの中に、先の不法投棄業者2人が一体化している姿が見える。 ヒカル「さっきの不法投棄の!? お前ら!」 ブラックキングとなったヒカルが、サンダーダランビアに挑む。 ヒカル「おい、美鈴! そこは危ない! 逃げろ!」 サンダーダランビアの攻撃で爆風が巻き起こり、美鈴を襲う。 とっさにブラックキングが盾となるが、サンダーダランビアは身動きできないブラックキングを締め上げる。 ヒカル「ぐぅっ……!」 尻餅をついておびえきっている美鈴の姿が、視界に飛び込む。 (美鈴『和菓子職人になるのは私の夢だもの。ヒカルくんが夢を追い続けてるなら、私も負けてられないし!』) ヒカル「潰されてたまるか! うおぉぉ──っっ!」 その闘志に呼応するように、ギンガスパークが変形。 新たなウルトラマンの人形が飛び出す。 とっさにヒカルがその人形をつかむ── その脳裏に再び、謎の光景が浮かぶ。 神体で見たときの、謎の巨大な黒い影に、そのウルトラマンがギンガスパークを振るって挑む姿── ヒカル「ウルトラマン……ギンガ……?」 決意と共に、ギンガスパークをそのウルトラマンの人形に押し当てる。 音声&i(){『ウルトライブ! ウルトラマンギンガ!!』} その名の通り銀河を思わせる輝きと共に、新たなウルトラマン、ウルトラマンギンガが登場する。 もうもうと土煙を上げて大地に舞い降り、替ってブラックキングは人形となって地面に転がる。 タロウ「なんだ、あのウルトラマンは!?」 サンダーダランビアの放つ稲妻を、ギンガは軽く片手で受け止める。 美鈴が感嘆し、ギンガの中のヒカルも、その力に驚嘆する。 ヒカル「すっげぇ! 凄すぎるぜ、ギンガ! 全身にハンパじゃねぇパワーを感じる!」 サンダーダランビアの巨体の体当たりをギンガが受け止め、強力なパンチ、キックの連続攻撃。 ヒカル「&bold(){ギンガサンダーボルトぉぉ!!} でやぁぁ──っ!!」 空から降り注いだ落雷を、ギンガが強力な放電としてサンダーダランビアに叩きつけ、大爆発──! サンダーダランビアは人形と化し、地面に落ちる。 内部に同化していた不法投棄業者も、ススだらけの姿となって地面に転がる。 バルキー「アンビリーバブル!」 陰から様子を窺っていたバルキー星人が、退却してゆく。 ウルトラマンギンガも光の柱に包まれて姿を消し、ヒカルが地上に降り立ち、美鈴に駆け寄る。 ヒカル「大丈夫か?」 美鈴「……守ってくれて、ありがと」 ヒカル「……ビビってる美鈴見たら、ベビーカーに乗ってた、あのすげぇ格好、思い出した」 美鈴「もう! それ、忘れてって言ってるのにぃ!」 ヒカル「ハハハ! 絶対忘れねぇ!」 美鈴「駄目、今すぐ忘れて!」 #center(){|CENTER:&br()俺が突然この町に来たいと思った理由。&br()それは…… 運命、とか?&br()&br()|} #center(){&big(){(続く)}}

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