高速戦隊ターボレンジャーの第30話

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高速戦隊ターボレンジャーの第30話 - (2022/08/04 (木) 01:40:21) の1つ前との変更点

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※ ここまでのあらすじは[[高速戦隊ターボレンジャーの第29話]]をご覧ください。 新戦力・ターボラガーで、ジンバに続きジャーミンも倒したターボレンジャー。 しかし、その戦いの隙を突いたヤミマルによって、太宰博士がさらわれてしまった。 ヤミマル「ターボレンジャー! ご対面だぜ」 太宰博士「ううっ……」 太宰博士がヤミマルに引き連れられてきた。 手錠と鎖で身動きを封じられ、ヤミマルに蹴倒される太宰博士。 ターボレンジャーの要塞基地・ターボビルダーで、力たち5人と妖精シーロンがその姿を見つめる。 力「博士が危ない!」 シーロン「博士!」 ヤミマル「早速だがビジネスに入ろう」 力「えっ?」 ヤミマル「太宰博士とターボラガーを交換したい」 大地「なんだと!?」 力「ターボラガーと!?」 太宰博士「&bold(){いかぁぁんっ!!} ターボラガーを渡してはならんぞ!! そいつを渡したらおしまいだ!!」 ヤミマル「黙れ!!」 太宰博士「うおっ!」 ヤミマルが太宰博士の腹に蹴りを入れる。 太宰博士「地球を、守るためなら…… 私の命など……」 気を失う太宰博士。 5人「&big(){&bold(){博士っ!!}}」 #center(){|&br()&big(){&big(){&bold(){レーダの最後}}}&br()&br()|} ヤミマルが太宰博士の口に流星の刺繍がされた布を噛ませる。 そこへ、ターボラガーが来た。 ヤミマル「案外、素直な連中だぜ」 ヤミマルが太宰博士から離れて、ターボラガーの方に向かう。 太宰博士(やめろ…… それを渡してしまったら負けだ…… もう地球は守りきれんぞ…… やめろ、やめるんだ……!!) ターボラガーを操縦していたのは、レッドターボ1人だった。 太宰博士(渡すな…… やめろ……!!) 残りのターボレンジャーは隠れて、太宰博士の後ろに近づいていた。 ブラックターボ「よし、今のうちだ」 ブルーターボ「OK」 ヤミマルが太宰の方に戻ってきた。慌てて隠れる4人。 ヤミマル「ハハハハ…… あれさえもらえば、地球は俺の物だ!」 ブラックターボ「ダメだ……」 ブルーターボ「ヤミマルの奴……!」 ヤミマル「よし、そこまでだ。止まれ」 ターボラガーが歩みを止める。 ブラックターボ「よし、今だ!」 ブルーターボ「おう!」 ブラックとブルーの飛び蹴りがヤミマルを吹き飛ばし、その間にイエローとピンクが太宰博士を助けた。 イエローターボ「博士!」 ヤミマル「おのれ、謀ったな!」 ブラックターボ「大人しくターボラガーを倒す俺たちと思ったのか!」 その時、先がハサミとなった巨大な槍が飛んできてターボレンジャーとヤミマルの目の前に突き刺さった。 同じ槍がもう1本飛んできて、ターボラガーに命中。 さらに岩山を崩して、巨大な暴魔獣が現れた。 ブラックターボ「なんだ、あれは!」 予想外の事態に驚きを隠せないヤミマル。そこへレーダが来た。 レーダ「ヤミマル! ご苦労だったな、前座はここまでだ。晴れ舞台は、暴魔博士レーダと、暴魔百族の守り神・超魔神ボーマが相務めよう!!」 巨大暴魔獣・超魔神ボーマがターボラガーに向かう。 ブラックターボ「ターボラガーに向かっていくぞ!」 ヤミマル「レーダめ、何を企んでいるんだ」 超魔神ボーマは刃がハサミとなった剣でターボラガーを切りつける。 さらにレーダがマントを脱ぎ捨て、ターボレンジャーとヤミマルの前に降り立った。 ヤミマル「レーダ! なんの真似だ!?」 レーダ「せいっ!!」 レーダが全身から光線を放ち、ターボレンジャーとヤミマルをまとめて攻撃した。 ターボレンジャー「うわあああっ!!」 ヤミマル「……ええいっ!!」 吹き飛ぶターボレンジャー。 ヤミマルはその場から撤退。 ブラックターボ「行くぞ!」 ターボレンジャー「ターボレーザー!!」 ブラックたちがターボレーザーでレーダを撃つが、戻ってきたマントがターボレーザーを防ぐ。 マントが落ちると、レーダの姿が消えていた。 ブルーターボ「ああっ、消えた!」 ブラックターボ「どうなってる!?」 レーダが上空から飛び降りてきて、杖でブラックたちを攻撃していった。 暴魔城── ラゴーン「ついにレーダにも後のないことがわかったようだ。たとえ暴魔博士レーダといえども、生きて帰ってくることは許さん!!」 前回の戦いで傷ついたズルテンが、柱の陰に隠れて震えている。 ズルテン「えらいとこ帰ってきちゃったな~、もう……」 ラゴーン「これがお前の最後の戦いだ!!」 超魔神ボーマがターボラガーを振り回し、放り投げた。 ターボラガーからレッドターボが投げ出され、力に戻る。 イエローがレーダに杖で投げ飛ばされる。 ターボレンジャー「イエロー!!」 さらにレーダの杖からの光線でブラックたちも吹き飛ばされ、変身が解除された。 大地、洋平、俊介、はるな「うわああっ!!」 超魔神ボーマが倒れたターボラガーにとどめを刺すべく迫る。 力たち5人は身動きすらままならない。 太宰博士(ターボラガー……) 太宰博士がターボラガーに向かう。 5人「博士!!」 太宰博士がターボラガーに乗り込む。 手錠がかけられたまま操縦桿を動かし、ターボラガーを起こし、肩のラガーキャノンを発射した。 ラガーキャノンが撃ったのは、超魔神ボーマではなく力たちの前方にある岩壁。 岩壁に「TURBO ROBO」の文字が刻まれる。 5人「『TURBO ROBO』……」 太宰博士「大地、君はターボトラックで囮になって、ターボラガーを完成させてくれた。今度は、私とターボラガーが君たちのために戦う番だ!! 任せてくれ、ターボラガーは決して負けん」 大地「そうか…… 太宰博士は囮になってくれたんだ。俺たちを逃がし、ターボロボを復活させるために!」 力「博士! 待っていてください。必ず、ターボロボを修理してみせます。みんな、行くぞ!!」 大地、洋平、俊介、はるな「おう!!」 力たちがターボビルダーを目指して走り出す。 超魔神ボーマに迫るターボラガー。 レーダ「そうはさせるものか。大暴魔術・砂地獄!!」 レーダが杖から放った光線がターボラガーの足下に当たると、地面が陥没し、ターボラガーが埋まっていった。 太宰博士「うわっ、あぁ──っ!!」 はるな「ターボラガーが!!」 力「博士っ!!」 洋平「ああっ……」 俊介「博士!!」 はるな「博士ーっ!!」 太宰博士は手錠のせいで操縦桿を握ることができない。 ついにターボラガーが完全に沈む。 レーダ「ハハハハハハ!! 超魔神ボーマ、ターボレンジャーをやっつけろ!!」 超魔神ボーマが力たちを追う。 力「早く! 急げ!!」 大地「博士! 必ずターボロボで助けに行きます!!」 力「大地! 急げ!!」 超魔神ボーマが力たちを狙って剣を突き刺す。 その時、ターボビルダーからの砲撃が超魔神ボーマを襲った。 力「ああっ…… 誰だ!?」 この隙を突いて逃げる5人の目の前に、ターボビルダーが移動してきている。 力「みんな、ターボビルダーに急ぐんだ」 ターボビルダーを操縦していたのは、シーロンだった。 シーロン「みんな急いで、早く! ビルダーバルカン発射!!」 ターボビルダーは、連続砲撃で反撃の隙を与えない。 ターボビルダー内のターボマシン用ドック。 力たちがターボトラックに乗り込む。一度は修理を完了したはずのターボトラックの内装は、ヤミマルによって無残に破壊されていた。 俊介「こりゃひでぇ。アブソーバーチェックだ」 はるな「ターボチャージャーもチェックして」 洋平「OK! 力、俺はシリンダーを交換してくる」 力「頼む! バッテリーコードを繋いでくれ」 俊介「よし!」 大地「博士…… がんばってください……」 超魔神ボーマがターボビルダーに迫る。 シーロン「わぁ、来ちゃう、来ちゃうわ! &big(){&bold(){ビルドアップ! ターボビルダー!!}}」 ターボビルダーが変形し、砲撃を続ける。しかし、超魔神ボーマは多少ふらつく程度のダメージしか受けていない。 力「ああっ、急げ!」 大地が修理していた箇所から火花が飛び散り、大地が弾き飛ばされた。 洋平「大地!!」 ターボラガーは完全に地面に埋まろうとしている。 太宰博士は懸命に操縦桿を動かそうとするが、うまくいかない。手錠が何度も食い込むせいで手首の皮に幾筋もの傷ができ、血が出ている。 とうとう太宰博士が弾き飛ばされ、意識を失った。 ターボビルダー内ターボマシン用ドックでは、ようやくターボトラックの修理が終わろうとしていた。 俊介「大地!」 大地「ああ!」 大地がスイッチを入れると、ターボトラックの運転席に明かりが点った。 大地「治ったぞ!」 力「よし。みんな、行くぞ!」 俊介「おう!」 はるな「ええ!」 洋平「おう!」 大地「博士、すぐ行きます!」 5人がターボレンジャーに変身し、各々のターボマシンに乗り込む。 レッドターボ「ターボマシン、発進!!」 ターボビルダーの下部のハッチが開き、レッドターボの乗るターボGT、ブラックターボの乗るターボトラック、ピンクターボの乗るターボワゴンの3台が姿を見せた。 ブラックターボ「発進!」 ピンクターボ「発進!」 3台のターボマシンが発進していった。 ブルーターボ「発進!」 イエローターボ「発進!」 ターボビルダー上方左右のスロープから、ブルーターボの乗るターボジープとイエローターボの乗るターボバギーがそれぞれ発進する。 レッドターボ「&bold(){合体シフト・ターボロボ!!}」 ターボGT、ターボトラック、ターボワゴンが上昇。ターボトラックが変形した上半身に、分離したターボワゴンが合体し脚部となる。 そこから降下し、地面を走っていたターボバギーとターボジープに合体。左足首と右足首になる。 そしてターボGTがターボトラックに合体。ターボGTの前部が展開し、胸部と背中になり、展開した部分から頭が出て、ターボロボが完成した。 ターボレンジャー「&big(){&bold(){チャージアップ! ターボロボ!!}}」 レッドターボ「ダッシュ!!」 ターボロボが駆けつけた時、ターボラガーは片腕を残して完全に地面に埋まっていた。 レーダがターボロボを睨む。 ターボレンジャー「博士!!」 レーダ「大暴魔術・砂地獄!!」 レーダが杖から放った光線がターボロボの足下に当たると、地面が陥没し、ターボロボの左足が埋まった。 そこへ超魔神ボーマが剣を投げつける。 ターボレンジャー「うわあっ!!」 レッドターボ「みんな、ターボロボを頼む!」 ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「OK!」 レッドが地上に降り、レーダと相対する。 レッドターボ「暴魔博士レーダ! 勝負だ!!」 レーダ「望むところだ!!」 レッドターボ「行くぞ! とあっ!!」 レッドがGTソードでレーダと切り結ぶ。 レーダ「かあっ!!」 レーダは口からガスを吐き、レッドを吹き飛ばした。 レッドターボ「うわぁっ!!」 超魔神ボーマは剣からロケット弾を撃ち、身動きの取れないターボロボを攻撃する。 レーダ「でやあああっ!!」 レーダがマントを投げつけ、レッドを黒一色の空間に飛ばした。 レッドターボ「うわっ、ここは!?」 そこにレーダが出現。 レーダ「湧け、ウーラー!!」 レーダによって呼び出されたウーラー兵が、レッドに襲い掛かる。 レッドはウーラー兵を倒していくが、突然ウーラー兵が消えた。 レッドターボ「ああっ!?」 今度は複数の触手が出てきた。 レッドターボ「なんだこりゃ! ……うわっ!!」 縦横無尽に伸びる触手に翻弄されるレッドターボ。 ターボロボは高速剣で超魔神ボーマの剣を防ごうとしたが、超魔神ボーマの剣で切られ、高速剣を落としてしまう。 暗黒空間では、レッドが触手を相手に攻めあぐねている。 レーダが杖と一体化した笛を吹くと、その音色にレッドが苦しむ。 レッドターボ「ぐあっ、ああっ…… 頭が! やめろ…… やめろっ!!」 地面から2つの火の玉が出てきて、レッドの周りを回った後、先に倒されたジンバとジャーミンの姿になる。 レッドターボ「ジンバ…… ジャーミン!!」 ジンバとジャーミンがレッドターボを攻撃する。 レーダ「レッドターボ! ジンバ、ジャーミンの呪いを思い知れ」 レッドターボ「うわあっ!!」 超魔神ボーマの剣の一撃でターボロボが吹き飛ばされたが、その拍子に埋まったターボラガーの手にターボロボの手が触れた。 すると、光が溢れ出した。 その光はレッドとレーダのいる空間にも及び、レーダが苦しみだし、ジンバとジャーミンが消える。 そしてレッドターボは、レーダのマントが宙に浮かんでいることに気づいた。 レッドターボ「あれだ!!」 レッドが飛び上がり、GTソードでレーダのマントを斬ると、暗黒空間が消滅。 レーダも投げ出されてきた。 レッドターボ「今だ!!」 レーダ「うおっ!」 レッドが飛び上がり、GTソードでレーダの胴を貫いた。 貫かれたレーダの胴から火花が飛び散る。 レーダ「つあっ!!」 レッドターボ「うわっ!」 レーダが杖でレッドを殴り飛ばした。 そこから杖から光のロープを出し、レッドを縛り放り投げる。 レーダ「おのれぇーっ!!」 レッドターボ「行くぞぉ、レーダーっ!!」 レッドターボがGTソードでレーダを切り裂く。そして── レッドターボ「&big(){&bold(){GTクラ──ッシュ!!}}」 レッドの必殺技・GTクラッシュがレーダに炸裂した。 レーダ「うあぁぁ──っ!!」 レーダが全身から火花を吹き出しながら、浮かび上がっていく。 レーダ「俺は死なんぞぉ──っ!! &bold(){うおおおおっっ!!}」 レーダが空中で大爆発──最後にレーダの顔の幻影が浮かび、消えていった。 レーダ「おのれ…… 決してこのまま死ぬ俺ではないぞ……」 ついに暴魔博士レーダは最期を遂げた。 その様子を、ヤミマルの人間としての姿である&ruby(ながれ){流}&ruby(ぼし){星} &ruby(ひかる){光}が見ていた。 流星「ああっ、みんな居なくなった…… まさに夢の通りだ……」 流星は[[先日、夢の中で謎の少女から送られたメッセージ>高速戦隊ターボレンジャーの第28話]]を思い返す。 「お前こそ暴魔百族を背負って立つ男」 流星の学ランの背中にある、流れ星の刺繡が不気味に輝く。 流星「俺の時代だ…… いよいよ俺の時代が来るのだ!! ハハハハハハ!!」 ターボラガーの手から放たれる光は、ターボロボが手を放してもまだ止んでいなかった。 そしてターボラガーが地中から脱出する。 ブラックターボ「ターボラガー!」 レッドがターボロボのコクピットに戻った。 ブラックターボ「レッド、ターボラガーが動き出したぞ」 ターボラガーが上空に飛び上がり、それを追ってターボロボも飛び上がった。 レッドターボ「&bold(){行くぞ、スーパーシフトだ!}」 ブラックターボ「&bold(){おう!!}」 ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「&big(){&bold(){スーパーシフト!}}」 レッドターボ「&big(){&bold(){スーパーターボロボ!!}}」 ターボラガーが足を分離し、そこからアーマーに変形。 ターボラガーの足がターボロボの足首に合体し、ターボラガーが変形したアーマーがターボロボの上半身に装着され、ターボラガーの頭にヘッドギアが合体した。 レッドターボ「&big(){&bold(){完成! スーパーターボロボ!!}}」 スーパー合体を遂げたスーパーターボロボが地面に降り立った。 超魔神ボーマが、スーパーターボロボの巨大さに恐れおののく。 レッドターボ「行くぞ!!」 ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「おう!!」 レッドターボ「&big(){&bold(){スーパーミラージュビーム!!}}」 スーパーターボロボの両腕と頭が描く三角形から放たれた光線が超魔神ボーマに炸裂し、超魔神ボーマが大爆発した。 その頃暴魔城では、またも勝てなかったラゴーンが怒りを爆発させていた。 ラゴーン「ぬううっ、おのれターボレンジャー!!」 ラゴーンが辺り構わず光線を撃ちまくる。散った火花が柱の陰に隠れていたズルテンにも命中。 ズルテン「うわっ! あっち!」 ラゴーン「勝ったと思うなよ!? 暴魔百族の底知れぬ恐ろしさ、思い知るのはこれからだ!!」 ズルテン「あ~あ、ラゴーン様これ本当に怒ってるわ……」 戦い終わって、力たちが太宰博士に駆け寄った。 力たち「博士!」「博士!」 太宰博士が目覚める。 大地「博士!」 力「ああ……!」 安堵し、うなずき合う5人。 力「博士! やりましたよ…… スーパーターボロボで」 太宰博士「何?」 力たちと太宰博士の前に、ターボロボとターボラガーがそびえ立っている。 洋平「もうダメかと思った時、ロボット同士に奇跡が起きたんです」 はるな「本当にあれはなんだったのかしら……」 太宰博士「君たちが私を助けようとした気持ち、私が君たちを助けようとした気持ち…… それがお互いのロボットに乗り移ったのさ」 俊介「合体するってことは…… お互いに助け合うってことだったんですね」 うなずく太宰博士、力、大地。 洋平「……これからも、頑張ろうぜ!」 #center(){|CENTER:&br()まるで兄弟のように固い絆で結ばれた、&br()この2台のロボットと共に、&br()ターボレンジャーは、戦い抜くことを&br()誓ったのであった。&br()&br()|} #center(){|BGCOLOR(#000006):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){つづく}}}&br()&br()|}
※ ここまでのあらすじは[[高速戦隊ターボレンジャーの第29話]]をご覧ください。 新戦力・ターボラガーで、ジンバに続きジャーミンも倒したターボレンジャー。 しかし、その戦いの隙を突いたヤミマルによって、太宰博士がさらわれてしまった。 ヤミマル「ターボレンジャー! ご対面だぜ」 太宰博士「ううっ……」 太宰博士がヤミマルに引き連れられてきた。 手錠と鎖で身動きを封じられ、ヤミマルに蹴倒される太宰博士。 ターボレンジャーの要塞基地・ターボビルダーで、力たち5人と妖精シーロンがその姿を見つめる。 力「博士が危ない!」 シーロン「博士!」 ヤミマル「早速だがビジネスに入ろう」 力「えっ?」 ヤミマル「太宰博士とターボラガーを交換したい」 大地「なんだと!?」 力「ターボラガーと!?」 太宰博士「&bold(){いかぁぁんっ!!} ターボラガーを渡してはならんぞ!! そいつを渡したらおしまいだ!!」 ヤミマル「黙れ!!」 太宰博士「うおっ!」 ヤミマルが太宰博士の腹に蹴りを入れる。 太宰博士「地球を、守るためなら…… 私の命など……」 気を失う太宰博士。 5人「&big(){&bold(){博士っ!!}}」 #center(){|&br()&big(){&big(){&bold(){レーダの最後}}}&br()&br()|} ヤミマルが太宰博士の口に流星の刺繍がされた布を噛ませる。 そこへ、ターボラガーが来た。 ヤミマル「案外、素直な連中だぜ」 ヤミマルが太宰博士から離れて、ターボラガーの方に向かう。 太宰博士(やめろ…… それを渡してしまったら負けだ…… もう地球は守りきれんぞ…… やめろ、やめるんだ……!!) ターボラガーを操縦していたのは、レッドターボ1人だった。 太宰博士(渡すな…… やめろ……!!) 残りのターボレンジャーは隠れて、太宰博士の後ろに近づいていた。 ブラックターボ「よし、今のうちだ」 ブルーターボ「OK」 ヤミマルが太宰の方に戻ってきた。慌てて隠れる4人。 ヤミマル「ハハハハ…… あれさえもらえば、地球は俺の物だ!」 ブラックターボ「ダメだ……」 ブルーターボ「ヤミマルの奴……!」 ヤミマル「よし、そこまでだ。止まれ」 ターボラガーが歩みを止める。 ブラックターボ「よし、今だ!」 ブルーターボ「おう!」 ブラックとブルーの飛び蹴りがヤミマルを吹き飛ばし、その間にイエローとピンクが太宰博士を助けた。 イエローターボ「博士!」 ヤミマル「おのれ、謀ったな!」 ブラックターボ「大人しくターボラガーを渡す俺たちと思ったのか!」 その時、先がハサミとなった巨大な槍が飛んできてターボレンジャーとヤミマルの目の前に突き刺さった。 同じ槍がもう1本飛んできて、ターボラガーに命中。 さらに岩山を崩して、巨大な暴魔獣が現れた。 ブラックターボ「なんだ、あれは!」 予想外の事態に驚きを隠せないヤミマル。そこへレーダが来た。 レーダ「ヤミマル! ご苦労だったな、前座はここまでだ。晴れ舞台は、暴魔博士レーダと、暴魔百族の守り神・超魔神ボーマが相務めよう!!」 巨大暴魔獣・超魔神ボーマがターボラガーに向かう。 ブラックターボ「ターボラガーに向かっていくぞ!」 ヤミマル「レーダめ、何を企んでいるんだ」 超魔神ボーマは刃がハサミとなった剣でターボラガーを切りつける。 さらにレーダがマントを脱ぎ捨て、ターボレンジャーとヤミマルの前に降り立った。 ヤミマル「レーダ! なんの真似だ!?」 レーダ「せいっ!!」 レーダが全身から光線を放ち、ターボレンジャーとヤミマルをまとめて攻撃した。 ターボレンジャー「うわあああっ!!」 ヤミマル「……ええいっ!!」 吹き飛ぶターボレンジャー。 ヤミマルはその場から撤退。 ブラックターボ「行くぞ!」 ターボレンジャー「ターボレーザー!!」 ブラックたちがターボレーザーでレーダを撃つが、戻ってきたマントがターボレーザーを防ぐ。 マントが落ちると、レーダの姿が消えていた。 ブルーターボ「ああっ、消えた!」 ブラックターボ「どうなってる!?」 レーダが上空から飛び降りてきて、杖でブラックたちを攻撃していった。 暴魔城── ラゴーン「ついにレーダにも後のないことがわかったようだ。たとえ暴魔博士レーダといえども、生きて帰ってくることは許さん!!」 前回の戦いで傷ついたズルテンが、柱の陰に隠れて震えている。 ズルテン「えらいとこ帰ってきちゃったな~、もう……」 ラゴーン「これがお前の最後の戦いだ!!」 超魔神ボーマがターボラガーを振り回し、放り投げた。 ターボラガーからレッドターボが投げ出され、力に戻る。 イエローがレーダに杖で投げ飛ばされる。 ターボレンジャー「イエロー!!」 さらにレーダの杖からの光線でブラックたちも吹き飛ばされ、変身が解除された。 大地、洋平、俊介、はるな「うわああっ!!」 超魔神ボーマが倒れたターボラガーにとどめを刺すべく迫る。 力たち5人は身動きすらままならない。 太宰博士(ターボラガー……) 太宰博士がターボラガーに向かう。 5人「博士!!」 太宰博士がターボラガーに乗り込む。 手錠がかけられたまま操縦桿を動かし、ターボラガーを起こし、肩のラガーキャノンを発射した。 ラガーキャノンが撃ったのは、超魔神ボーマではなく力たちの前方にある岩壁。 岩壁に「TURBO ROBO」の文字が刻まれる。 5人「『TURBO ROBO』……」 太宰博士「大地、君はターボトラックで囮になって、ターボラガーを完成させてくれた。今度は、私とターボラガーが君たちのために戦う番だ!! 任せてくれ、ターボラガーは決して負けん」 大地「そうか…… 太宰博士は囮になってくれたんだ。俺たちを逃がし、ターボロボを復活させるために!」 力「博士! 待っていてください。必ず、ターボロボを修理してみせます。みんな、行くぞ!!」 大地、洋平、俊介、はるな「おう!!」 力たちがターボビルダーを目指して走り出す。 超魔神ボーマに迫るターボラガー。 レーダ「そうはさせるものか。大暴魔術・砂地獄!!」 レーダが杖から放った光線がターボラガーの足下に当たると、地面が陥没し、ターボラガーが埋まっていった。 太宰博士「うわっ、あぁ──っ!!」 はるな「ターボラガーが!!」 力「博士っ!!」 洋平「ああっ……」 俊介「博士!!」 はるな「博士ーっ!!」 太宰博士は手錠のせいで操縦桿を握ることができない。 ついにターボラガーが完全に沈む。 レーダ「ハハハハハハ!! 超魔神ボーマ、ターボレンジャーをやっつけろ!!」 超魔神ボーマが力たちを追う。 力「早く! 急げ!!」 大地「博士! 必ずターボロボで助けに行きます!!」 力「大地! 急げ!!」 超魔神ボーマが力たちを狙って剣を突き刺す。 その時、ターボビルダーからの砲撃が超魔神ボーマを襲った。 力「ああっ…… 誰だ!?」 この隙を突いて逃げる5人の目の前に、ターボビルダーが移動してきている。 力「みんな、ターボビルダーに急ぐんだ」 ターボビルダーを操縦していたのは、シーロンだった。 シーロン「みんな急いで、早く! ビルダーバルカン発射!!」 ターボビルダーは、連続砲撃で反撃の隙を与えない。 ターボビルダー内のターボマシン用ドック。 力たちがターボトラックに乗り込む。一度は修理を完了したはずのターボトラックの内装は、ヤミマルによって無残に破壊されていた。 俊介「こりゃひでぇ。アブソーバーチェックだ」 はるな「ターボチャージャーもチェックして」 洋平「OK! 力、俺はシリンダーを交換してくる」 力「頼む! バッテリーコードを繋いでくれ」 俊介「よし!」 大地「博士…… がんばってください……」 超魔神ボーマがターボビルダーに迫る。 シーロン「わぁ、来ちゃう、来ちゃうわ! &big(){&bold(){ビルドアップ! ターボビルダー!!}}」 ターボビルダーが変形し、砲撃を続ける。しかし、超魔神ボーマは多少ふらつく程度のダメージしか受けていない。 力「ああっ、急げ!」 大地が修理していた箇所から火花が飛び散り、大地が弾き飛ばされた。 洋平「大地!!」 ターボラガーは完全に地面に埋まろうとしている。 太宰博士は懸命に操縦桿を動かそうとするが、うまくいかない。手錠が何度も食い込むせいで手首の皮に幾筋もの傷ができ、血が出ている。 とうとう太宰博士が弾き飛ばされ、意識を失った。 ターボビルダー内ターボマシン用ドックでは、ようやくターボトラックの修理が終わろうとしていた。 俊介「大地!」 大地「ああ!」 大地がスイッチを入れると、ターボトラックの運転席に明かりが点った。 大地「治ったぞ!」 力「よし。みんな、行くぞ!」 俊介「おう!」 はるな「ええ!」 洋平「おう!」 大地「博士、すぐ行きます!」 5人がターボレンジャーに変身し、各々のターボマシンに乗り込む。 レッドターボ「ターボマシン、発進!!」 ターボビルダーの下部のハッチが開き、レッドターボの乗るターボGT、ブラックターボの乗るターボトラック、ピンクターボの乗るターボワゴンの3台が姿を見せた。 ブラックターボ「発進!」 ピンクターボ「発進!」 3台のターボマシンが発進していった。 ブルーターボ「発進!」 イエローターボ「発進!」 ターボビルダー上方左右のスロープから、ブルーターボの乗るターボジープとイエローターボの乗るターボバギーがそれぞれ発進する。 レッドターボ「&bold(){合体シフト・ターボロボ!!}」 ターボGT、ターボトラック、ターボワゴンが上昇。ターボトラックが変形した上半身に、分離したターボワゴンが合体し脚部となる。 そこから降下し、地面を走っていたターボバギーとターボジープに合体。左足首と右足首になる。 そしてターボGTがターボトラックに合体。ターボGTの前部が展開し、胸部と背中になり、展開した部分から頭が出て、ターボロボが完成した。 ターボレンジャー「&big(){&bold(){チャージアップ! ターボロボ!!}}」 レッドターボ「ダッシュ!!」 ターボロボが駆けつけた時、ターボラガーは片腕を残して完全に地面に埋まっていた。 レーダがターボロボを睨む。 ターボレンジャー「博士!!」 レーダ「大暴魔術・砂地獄!!」 レーダが杖から放った光線がターボロボの足下に当たると、地面が陥没し、ターボロボの左足が埋まった。 そこへ超魔神ボーマが剣を投げつける。 ターボレンジャー「うわあっ!!」 レッドターボ「みんな、ターボロボを頼む!」 ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「OK!」 レッドが地上に降り、レーダと相対する。 レッドターボ「暴魔博士レーダ! 勝負だ!!」 レーダ「望むところだ!!」 レッドターボ「行くぞ! とあっ!!」 レッドがGTソードでレーダと切り結ぶ。 レーダ「かあっ!!」 レーダは口からガスを吐き、レッドを吹き飛ばした。 レッドターボ「うわぁっ!!」 超魔神ボーマは剣からロケット弾を撃ち、身動きの取れないターボロボを攻撃する。 レーダ「でやあああっ!!」 レーダがマントを投げつけ、レッドを黒一色の空間に飛ばした。 レッドターボ「うわっ、ここは!?」 そこにレーダが出現。 レーダ「湧け、ウーラー!!」 レーダによって呼び出されたウーラー兵が、レッドに襲い掛かる。 レッドはウーラー兵を倒していくが、突然ウーラー兵が消えた。 レッドターボ「ああっ!?」 今度は複数の触手が出てきた。 レッドターボ「なんだこりゃ! ……うわっ!!」 縦横無尽に伸びる触手に翻弄されるレッドターボ。 ターボロボは高速剣で超魔神ボーマの剣を防ごうとしたが、超魔神ボーマの剣で切られ、高速剣を落としてしまう。 暗黒空間では、レッドが触手を相手に攻めあぐねている。 レーダが杖と一体化した笛を吹くと、その音色にレッドが苦しむ。 レッドターボ「ぐあっ、ああっ…… 頭が! やめろ…… やめろっ!!」 地面から2つの火の玉が出てきて、レッドの周りを回った後、先に倒されたジンバとジャーミンの姿になる。 レッドターボ「ジンバ…… ジャーミン!!」 ジンバとジャーミンがレッドターボを攻撃する。 レーダ「レッドターボ! ジンバ、ジャーミンの呪いを思い知れ」 レッドターボ「うわあっ!!」 超魔神ボーマの剣の一撃でターボロボが吹き飛ばされたが、その拍子に埋まったターボラガーの手にターボロボの手が触れた。 すると、光が溢れ出した。 その光はレッドとレーダのいる空間にも及び、レーダが苦しみだし、ジンバとジャーミンが消える。 そしてレッドターボは、レーダのマントが宙に浮かんでいることに気づいた。 レッドターボ「あれだ!!」 レッドが飛び上がり、GTソードでレーダのマントを斬ると、暗黒空間が消滅。 レーダも投げ出されてきた。 レッドターボ「今だ!!」 レーダ「うおっ!」 レッドが飛び上がり、GTソードでレーダの胴を貫いた。 貫かれたレーダの胴から火花が飛び散る。 レーダ「つあっ!!」 レッドターボ「うわっ!」 レーダが杖でレッドを殴り飛ばした。 そこから杖から光のロープを出し、レッドを縛り放り投げる。 レーダ「おのれぇーっ!!」 レッドターボ「行くぞぉ、レーダーっ!!」 レッドターボがGTソードでレーダを切り裂く。そして── レッドターボ「&big(){&bold(){GTクラ──ッシュ!!}}」 レッドの必殺技・GTクラッシュがレーダに炸裂した。 レーダ「うあぁぁ──っ!!」 レーダが全身から火花を吹き出しながら、浮かび上がっていく。 レーダ「俺は死なんぞぉ──っ!! &bold(){うおおおおっっ!!}」 レーダが空中で大爆発──最後にレーダの顔の幻影が浮かび、消えていった。 レーダ「おのれ…… 決してこのまま死ぬ俺ではないぞ……」 ついに暴魔博士レーダは最期を遂げた。 その様子を、ヤミマルの人間としての姿である&ruby(ながれ){流}&ruby(ぼし){星} &ruby(ひかる){光}が見ていた。 流星「ああっ、みんな居なくなった…… まさに夢の通りだ……」 流星は[[先日、夢の中で謎の少女から送られたメッセージ>高速戦隊ターボレンジャーの第28話]]を思い返す。 「お前こそ暴魔百族を背負って立つ男」 流星の学ランの背中にある、流れ星の刺繡が不気味に輝く。 流星「俺の時代だ…… いよいよ俺の時代が来るのだ!! ハハハハハハ!!」 ターボラガーの手から放たれる光は、ターボロボが手を放してもまだ止んでいなかった。 そしてターボラガーが地中から脱出する。 ブラックターボ「ターボラガー!」 レッドがターボロボのコクピットに戻った。 ブラックターボ「レッド、ターボラガーが動き出したぞ」 ターボラガーが上空に飛び上がり、それを追ってターボロボも飛び上がった。 レッドターボ「&bold(){行くぞ、スーパーシフトだ!}」 ブラックターボ「&bold(){おう!!}」 ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「&big(){&bold(){スーパーシフト!}}」 レッドターボ「&big(){&bold(){スーパーターボロボ!!}}」 ターボラガーが足を分離し、そこからアーマーに変形。 ターボラガーの足がターボロボの足首に合体し、ターボラガーが変形したアーマーがターボロボの上半身に装着され、ターボラガーの頭にヘッドギアが合体した。 レッドターボ「&big(){&bold(){完成! スーパーターボロボ!!}}」 スーパー合体を遂げたスーパーターボロボが地面に降り立った。 超魔神ボーマが、スーパーターボロボの巨大さに恐れおののく。 レッドターボ「行くぞ!!」 ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「おう!!」 レッドターボ「&big(){&bold(){スーパーミラージュビーム!!}}」 スーパーターボロボの両腕と頭が描く三角形から放たれた光線が超魔神ボーマに炸裂し、超魔神ボーマが大爆発した。 その頃暴魔城では、またも勝てなかったラゴーンが怒りを爆発させていた。 ラゴーン「ぬううっ、おのれターボレンジャー!!」 ラゴーンが辺り構わず光線を撃ちまくる。散った火花が柱の陰に隠れていたズルテンにも命中。 ズルテン「うわっ! あっち!」 ラゴーン「勝ったと思うなよ!? 暴魔百族の底知れぬ恐ろしさ、思い知るのはこれからだ!!」 ズルテン「あ~あ、ラゴーン様これ本当に怒ってるわ……」 戦い終わって、力たちが太宰博士に駆け寄った。 力たち「博士!」「博士!」 太宰博士が目覚める。 大地「博士!」 力「ああ……!」 安堵し、うなずき合う5人。 力「博士! やりましたよ…… スーパーターボロボで」 太宰博士「何?」 力たちと太宰博士の前に、ターボロボとターボラガーがそびえ立っている。 洋平「もうダメかと思った時、ロボット同士に奇跡が起きたんです」 はるな「本当にあれはなんだったのかしら……」 太宰博士「君たちが私を助けようとした気持ち、私が君たちを助けようとした気持ち…… それがお互いのロボットに乗り移ったのさ」 俊介「合体するってことは…… お互いに助け合うってことだったんですね」 うなずく太宰博士、力、大地。 洋平「……これからも、頑張ろうぜ!」 #center(){|CENTER:&br()まるで兄弟のように固い絆で結ばれた、&br()この2台のロボットと共に、&br()ターボレンジャーは、戦い抜くことを&br()誓ったのであった。&br()&br()|} #center(){|BGCOLOR(#000006):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){つづく}}}&br()&br()|}

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