#center(){|CENTER:&br()サタンゴースは脱皮して、&br()大サタンゴースになった。&br()大サタンゴースは都会をジャングルに変えて&br()巨獣帝国の建設を開始した。&br()マッドギャランは、人々をさらって来て&br()ジャングルに放り出し、&br()巨獣たちの餌食にした。&br()&br()かの子、久美子、大作、浩の&br()4人の子供たちは、&br()自分たちだけで黄金の鳥を&br()出現させようと努力するが&br()失敗に終わり、危機一髪、&br()ジャスピオンに救出された。&br()&br()ブリマとギョールはジャスピオンと対決し&br()ついに命尽きた。&br()&br()|} あちこちの町が次々に、木々に飲まれ、建物が地に沈み、ジャングルに変えられてゆく。 無人のジャングルと化した街並みを、[[ジャスピオン>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/jasupi-op.htm]]が見つめる。 ジャスピオン「何もかも消えてしまった…… ビルも、学校も、団地も」 南原「ジャスピオン! 困りました。植木町も、その隣の朝日町も、誰もいません。避難命令が出たんです」 ジャスピオン「わかりました。南原さんは、エジンの里へ帰ってください。この一帯も、もうすぐ……」 南原「残念です。4人まで捜し出したのに、もう1人は……」 ジャスピオン「あとは僕に任せてください。なぁに、必ず見つけ出してみせますよ」 #center(){|BGCOLOR(gray):COLOR(white):CENTER:&br()&big(){&big(){&bold(){おれはサタンゴースの&br()息子だ}}}&br()&br()|} 荒れ果てた無人の街を、消防署の車がサイレンを鳴らしながら走る。 『こちらは消防署です、こちらは消防署です。この一帯は危険地区に指定されました。大至急、避難してください。ここに留まることは、とても危険です! 大至急、避難してください。大至急、避難してください!』 ジャスピオン「大サタンゴースを倒すには、光に打たれし5人の子供が必要なんだ」 その頃、マッドギャランは、 ジャスピオン打倒を目指して 父・大サタンゴースの力を借り 特訓を続けていた。 マッドギャランが、大サタンゴースの魔力を前に、必死に剣を振るう。 サタンゴース「今日はこれまで──」 マッドギャラン「ありがとうございました、父上!」 特訓を終え、マッドギャランが戦闘態から人間態となる。 サタンゴース「息子よ──」 マッドギャラン「父上!」 サタンゴース「我らはブラックホールからはじき出された負のエネルギー体から誕生した、れっきとした生命体なのだ」 マッドギャラン「私は誇りに思っています。この銀河宇宙は、炭素生命体である人類だけのものではありません」 サタンゴース「その通りだ。我らは新しい生き物、超生命体なのだ」 マッドギャラン「超生命体……!」 サタンゴース「我らとて、この美しい惑星で生きる権利がある。巨獣たちがはでる、のどかな巨獣帝国──」 マッドギャラン「父上はこの地球で、超生命体の歴史を作り上げようとしているのですね」 サタンゴース「もう一息なのだ。我らの夢が実現するのだ。わしは夢のために、命を賭けておる」 マッドギャラン「素晴しい夢です!」 サタンゴース「わしは日本中をジャングルに変えてみせる。人間共の文化を、根こそぎひっくり返してやるのだ!」 マッドギャラン「では私は、あの目障りな奴を成敗いたしましょう」 サタンゴース「ジャスピオンか! よぉし…… お前はやがてサタンゴースに脱皮する。そして大サタンゴースに、無敵の王者となるのだ!」 マッドギャラン「奴はたかが人類、私は超生命体です。ハハハハハ!」 サタンゴース「ワハハハハハ!」 そこへ、女幹部のギルマーザが現れる。 ギルマーザ「マッドギャラン様! 行きましょう、ジャスピオンを倒しに!」 マッドギャラン「では父上──」 一方で、町を探索中のジャスピオンのもとに、アンリから連絡が入る。 アンリ「こちらアンリ。ジャスピオン、応答願います」 ジャスピオン「アンリ、どうした」 アンリ「町がどんどん消えていくわ。東京の約半分と、横浜の全地区がジャングルにされてしまったわ。何とかして、ジャスピオン。このままだと、日本中が……」 ジャスピオン「そんなことはさせない。俺が必ず食い止めてみせる」 封鎖地区で男女2人が、警官たちに制止されている。 「お願いします、お願いします!」 「危険ですから、早く避難してください」 「もう一度、もう一度捜してください!」 ジャスピオン「どうしたんですか?」 女性「娘の美加の姿が見えないんです! うちに帰ったん違いないんです」 男性「避難する途中で、コロがいないって騒いでたんです」 ジャスピオン「コロ?」 男性「猫の名前です」 警官たち「捜したけど、見つかりませんでしたよ」「えぇ、家の隅まで捜しました」 ジャスピオン「僕に行かせてください」 警官「駄目だ!」 ジャスピオン「見殺しにしろと言うんですか!?」 その美加は、ジャングルと化した町を走り、自宅を目指していた。 自宅マンションに辿り着き、必死に猫を捜す。 美加「コロ! コロ! コロ!」 マンション中を捜し回った末、地下の倉庫の片隅にうずくまっている猫を見つける。 美加「コロ! こんなところにいたの? 捜したのよ。さぁ、行こ」 猫を抱いてマンションから脱出しようとする。 しかし、壁を砕いて無数のツタが飛び出し、その衝撃で温水パイプが砕け、熱い蒸気が吹き出す。 美加「きゃああぁぁ──っっ!? 助けてぇ! 誰か、助けてぇぇ!!」 やがてジャスピオンも、そのマンションにたどり着く。 ジャスピオン「美加ちゃん! 美加ちゃん! どこへ行ったんだろう……」 壁を砕いて無数のツタが飛び出すが、ジャスピオンがそれをかわし、美加を捜し続ける。 ジャスピオン「美加ちゃん! 美加ちゃん!」 やがて、地下の猫を、そして気を失っている美加を見つけ出す。 ジャスピオン「美加ちゃん!? しっかりしろ! 美加ちゃん、しっかりするんだ。ケガはなかったかい?」 美加「……コロ! どうもありがとう、助けてくれて」 ジャスピオン「心配しているよ、お父さんとお母さんが」 ふと、美加が妙な気配を感じ、顔が曇る。 ジャスピオン「どうした?」 美加「黒い影がやって来る──」 ジャスピオン「えっ!?」 2人がマンションの外へ出ると、マッドギャランが待ち受けている。 ジャスピオン「マッドギャラン!?」 マッドギャラン「勝負の時が来たようだな、ジャスピオン。地球は我ら、超生命体のものだ! 貴様に邪魔はさせん」 マッドギャランが光線で先制攻撃を加え、ジャスピオンと格闘となる。 マッドギャランが一瞬にして、漆黒の装甲姿の戦闘態へ姿を変える。 ジャスピオンも強化服メタルテックスーツを装着し、立ち向かう。 美加「きゃあっ!」 ギルマーザとコマンダー(戦闘員)たちが現れ、美加を人質に取っている。 しかし、アンリが駆けつけて銃を放ち、美加を救い出す。 ジャスピオン「アンリ、美加ちゃんはもしかして、5人目の子供かも」 アンリ「えっ!?」 ジャスピオン「さぁ、早く逃げるんだ」 アンリ「わかったわ」 アンリが美加を抱いて宙を舞い、安全な場所まで脱出する。 アンリ「大丈夫?」 美加「えぇ」 アンリ「ねぇ、美加ちゃん。ちょっと手を出してくれる?」 美加「えっ?」 言われるがままに美加が手を差し出し、アンリはその手に銀河バイブルの破片を握らせる。 破片から黄金の鳥が実体化し、宙を舞い、光と化して破片の中へと戻る。 アンリ「あなた、5人目よ! 光に打たれし、5人目の子供!」 一方のジャスピオンとマッドギャランの戦い。 ギルマーザとコマンダーたちが加勢し、ジャスピオンを取り囲む。 マッドギャラン「手を出すなぁ! これはジャスピオンと俺との勝負だ!!」 ギルマーザたちが、やむを得ず引き下がり、ジャスピオンたちの一騎打ちとなる。 ジャスピオンとマッドギャランの 雌雄を決する時が来た。 マッドギャランが専用機ジャルドブーマに乗って宙を舞い、ビームを見舞う。 ジャスピオン「アイアンウルフ!」 ジャスピオンも超惑星戦闘マシーン・アイアンウルフに乗り込み、空中戦となる。 アイアンウルフとジャルドブーマが、互いに空を飛び交い、ビームを撃ち合う。 アイアンウルフが険しく切り立った岩場を旋回して、マッドギャランを翻弄する。 ジャルドブーマは岩場を避けきれずに激突し、マッドギャランが地上に投げ出される。 ジャスピオンも地上に降り立ち、再び格闘戦となる。 ジャスピオンとマッドギャランの剣と剣とのぶつかり合い、一歩も引かない戦いが続く。 マッドギャランが手からビームを放ち、ジャスピオンもビームスキャナーガンで反撃する。 マッドギャランがジャスピオンをビームで牽制しつつ、大ジャンプから剣を振り下ろす。 危ういところでジャスピオンが剣を避け、カウンターで繰り出した剣が、マッドギャランの急所を貫く。 マッドギャラン「ぐおおっ! うおぉ…… うおぉっ!」 マッドギャランが全身から煙を吹き出し、その視界がしだいに霞んでゆく。 ガックリと膝をつきそうになるものの、剣を地面に突き立て、かろうじて持ち堪える。 マッドギャラン「俺は、俺は超生命体だ…… その超生命体が、虫ケラ同然の人間に負けるはずがない。俺は勝つぅ──っ!!」 マッドギャランは、今にも倒れそうな足取りで、なおもジャスピオンに斬りかかろうとする。 ジャスピオン「&bold(){プラズマブレーザーソード!}」「&bold(){コズミックハーレー!!}」 マッドギャラン「ぐわああぁぁ──っっ!!」 ジャスピオンの、とどめの必殺剣がマッドギャランに炸裂する。 マッドギャランが爆炎に包まれ、断末魔の悲鳴が響く。 マッドギャラン「俺は…… 俺はサタンゴースの息子だ! 大サタンゴースの息子なのだ! よく聞け。俺は父上と2人で巨獣帝国を建設する。この地球は、この地球は我らの物だぁぁ!! 偉大なるサタンゴースは俺の父上だ! 俺は、俺はサタンゴースとなり、やがて大サタンゴースとなる!! 無敵の王者にぃぃ!!」 マッドギャランが苦痛に喘ぎ、全身の装甲に次第に亀裂が入ってゆく。 体中から不気味なエネルギーが吹き出し、膨れ上がり、ついにサタンゴースそのものの姿となる。 サタンゴースと化したマッドギャランが、ジャスピオン目がけ、巨大な剣を振り下ろす。 しかし、すでに必殺剣を受けて満身創痍の身、あと一歩で力及ばず、全身から火花を吹いて地に倒れ伏す。 倒れたマッドギャランが、サタンゴースの姿から元の姿へ戻り、事切れる。 ギルマーザ「マッドギャラン様……!?」 大地を震わせ、大サタンゴースが姿を現す。 サタンゴース「息子よ──」 事切れているマッドギャランを、大サタンゴースがその手に抱く。 大サタンゴースの手の中で、マッドギャランが無数の粒子となって消滅する。 ジャスピオン「ダイレオン!」「戦闘巨人ダイレオン!」 超惑星戦闘母艦ダイレオンが飛来、さらに戦闘巨人に変形し、大サタンゴースに立ち向かう。 ジャスピオン「さぁ来い、大サタンゴース!」 #center(){|CENTER:&br()いよいよ、大サタンゴースと&br()対決するときが来た。&br()ジャスピオンに、大サタンゴースを倒す&br()チャンスはあるのか!?&br()&br()|} #center(){&bold(){&big(){つづく}}} ※ この続きは[[本家エンディングドットコム>http://neoending.web.fc2.com/anime/kagyou/juspion.htm]]をご覧ください。