※ 前日譚は、[[ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズの最終回]]、[[ウルトラマンタイガの第0話]]をご覧ください。 宇宙空間。 ニュージェネレーションヒーローと呼ばれる[[ウルトラマンギンガ>ウルトラマンギンガの最終回]]、[[ウルトラマンビクトリー>ウルトラファイトビクトリーの最終回]]、[[ウルトラマンエックス>ウルトラマンXの最終回]]、[[ウルトラマンオーブ>ウルトラマンオーブの最終回]]、[[ウルトラマンジード>ウルトラマンジードの最終回]]、[[ウルトラマンロッソ、ウルトラマンブル>ウルトラマンR/Bの第1話]]の7人が、悪の使徒[[ウルトラマントレギア>ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズの最終回]]と戦いを繰り広げている。 トレギアが、ギンガとビクトリーの渾身のパンチを受けて、小惑星に叩きつけられる。 ギンガたち7人が、小惑星上に降り立つ。 ギンガ「トレギア! もう諦めろ。お前の野望は、ここで終わりだ!」 トレギア「ふん、そいつはどうかな? ウルトラマンたちよ。では、ごゆっくり」 トレギアが余裕の様子で、姿を消す。 ギンガ「待て、トレギア!」 小惑星上で無数の爆弾が、次々に起動する。 ギンガ「しまった、罠だ!」 ギンガたち7人が、爆発に飲み込まれる。 トレギア「ククク……!」 声「トレギア!」 ウルトラ兄弟の1人、[[ウルトラマンタロウ>http://neoending.web.fc2.com/anime/agyou/EuTAROU.htm]]が現れる。 トレギア「タロウ!?」 タロウ「闇に墜ちた者を、光の国に近づけるわけにはいかん」 トレギア「ふん、宇宙の番人を気取るな! 光が正義だと、誰が決めたぁ!!」 ギンガたちは小惑星上で、爆発のダメージを負っている。 そこへ、3人の新たなウルトラ戦士が降り立つ。 タロウの息子のウルトラマンタイガ。 [[ウルトラマンジョーニアス>http://neoending.web.fc2.com/anime/sagyou/theultra-ed.htm]]と同郷のウルトラマンタイタス。 ルーブ、ロッソ、ブルと同郷のウルトラマンフーマ。 タイガ「先輩! トレギアは、俺たちが止めます!」 ギンガ「油断するな、タイガ! 奴は手強いぞ」 タイガ「任せてください! 最強のチームワークを披露するチャンスだ!」 タイタス・フーマ「あぁ!」 ギンガ「だったら、これを持って行け」 ロッソ、ブル、オーブの放ったブレスレットが、タイガの腕のアイテム・タイガスパークに収まる。 タイガ「光の勇者、タイガ!」 ジードとエックスの放ったブレスレットは、タイタスのもとへ。 タイタス「力の賢者、タイタス!」 ギンガとビクトリーの放ったブレスレットは、フーマのもとへ。 フーマ「風の覇者、フーマ!」 ギンガ「それがお前たちの力になってくれるだろう」 タイガたち「はい!」 タロウとトレギアの激闘が続く。 トレギアがタロウ目がけて放った光線を、タイガたち3人が受け止める。 タロウ「お前たち……」 タイガ「見ててください、父さん!」 3人「俺たちは、トライスクワッドだ!」 タイガたち3人が、トレギア目がけて突進する。 タロウ「よせ! お前たちに敵う相手ではない!」 フーマ「光の速さで、てめぇを倒す!」 タイタス「賢者の拳を受けてみろ!」 タイガ「ストリウムブラスター!」 フーマのスピード戦法とタイタスの怪力のパンチ、そしてタイガの光線がトレギアに決まる。 タイガ「どうだぁ!」 しかしトレギアは、爆炎の中から無傷で現れる。 トレギア「フフフ…… ハァッ!」 トレギアの放った光線を浴び、タイタスが光の粒子と化して、消滅する。 タイタス「ぐおおぉぉ──っっ!!」 タイガ「タイタァ──ス!!」 フーマもまた、トレギアの攻撃の前に消滅する。 フーマ「うわあぁ──っっ!!」 タイガ「フーマぁ──っ!! くっ…… よくも、よくも俺の大切な仲間をぉぉ!! 許さぁん!!」 トレギア「フフフ…… 熱いねぇ」 タイガが激昂して突進するが、トレギアは余裕でタイガの首を捕える。 タイガ「ぐぅっ、離せぇ!!」 タイガがトレギアの攻撃を至近距離でまともに浴び、光の粒子と化して、消滅する。 タイガ「うわあぁあ──っっ!!」 タロウ「タイガぁ──っ!!」 トレギア「フッ…… 良き旅を」 タロウ「うぅおお──っっ!!」 タロウが怒りに燃えて、トレギアと激突する──! #center(){|CENTER:&br()この地球に&br()宇宙人が密かに暮していることは&br()あまり知られていない。&br()&br()これは、そんな星で出逢った若者たちの&br()奇跡の物語である──&br()&br()|} #center(){|BGCOLOR(#ff4000):COLOR(black):CENTER:&br()&big(){&bold(){第1話&br()&big(){バディゴー&i(){!}}}}&br()&br()|} 現在の地球上、日本。 民間警備組織&ruby(イージス){E.G.I.S.}の自動車が、道路を行く。 運転手は、新人隊員の青年、工藤ヒロユキ。 謎の声「おい、ヒロユキ! 狙われてるぞ!」 ヒロユキ「え?」 どこからか、声が響く。 隣の助手席にいる先輩隊員の宗谷ホマレは、口を開いていない。 後部座席、今回の依頼人の男性である河津も、大きなカプセル状の荷物を抱えたまま、口を開いていない。 ヒロユキ「誰だ?」 謎の声「前!」 ヒロユキ「えっ?」 目の前に光線が炸裂し、炎が上がる。 ヒロユキは何とかハンドルをきって回避するものの、2撃目が炸裂する。 河津「バレたか……」 ヒロユキ「あれは!?」 目の前に、サングラスとマスクで素顔を隠した男2人がいる。 男2人が銃を構え、光線を放つ。 ヒロユキがなんとか、攻撃を回避する。 背後に爆発が起こり、瓦礫が吹き上がる。 E.G.I.S.では、社長の佐々木カナ、オペレーターの旭川ピリカが待機している。 カナ「何っか、嫌な予感がする……」 通信音が鳴り響く。 カナ「ほら来た!」 ホマレ「こちらホマレ。現在、襲撃を受けています」 ヒロユキ「簡単な護衛だって言ったじゃないですかぁ!?」 カナ「お願い、無事に逃げ切って! その車、ローンで買ったばっかりなんだからぁ!」 ホマレ「ピリカ、迂回ルートを捜してくれ」 ピリカ「あいよっ」 河津「急いでくれ! 3時までに送り届ける契約だぞ!」 ピリカ「はい、そこ左!」 ヒロユキ「了解!」 サングラス男の1人が自動車と同じ速度で疾走し、ヒロユキのそばの窓ガラスの向こうで銃を構える。 ヒロユキ「うわぁ! ホマレ先輩、何なんですか、これは!?」 ホマレ「知るかぁ!」 ホマレの側の窓の向こうでも、もう1人のサングラス男が銃を構える。 ホマレ「ブレーキ!」 ヒロユキ「はい!」 ヒロユキが車を急停止させる。 サングラス男たちはそのまま疾走しつつ互いを撃ち合う形になり、同士撃ちとなる。 倒れた2人の男は、顔が異形の姿に変貌している。 ヒロユキ「宇宙人……ですかね?」 河津「契約はこれまでだ!」 河津がカプセルを抱えたまま車を降り、走り去る。 ヒロユキ「河津さん!?」 ホマレ「ヒロユキ! 撤収だ」 ヒロユキ「……ちょっと待ってください。武器を持った連中に狙われてるんですよ!? ほってけないでしょう!」 ホマレ「依頼人は契約を解除した。その時点で、俺たちとは無関係だ。深入りするべきじゃない」 ヒロユキ「契約なんて、関係ない!」 ヒロユキが河津を追い、駆け出す。 ホマレ「おい!?」 カナ「契約解除!? まぁ、でも…… お金は先に貰ってるから、いいか。で、ヒロユキは?」 ヒロユキは、街角でうずくまっている河津を見つける。 河津「うぅっ……」 ヒロユキ「大丈夫ですか!?」 あのカプセルは、宇宙人・[[マグマ星人>http://neoending.web.fc2.com/animeop/agyou/op-ultraleo.htm]]に奪われている。 マグマ「あ~あ、どうやって開けるんだ、こりゃ?」 ヒロユキ「そいつを返せぇ!」 マグマ「邪魔をするなぁ!」 ヒロユキが、マグマ星人と格闘となる。 地面に置かれたままのカプセルが、煙を吹いて開く。 怪獣ザンドリアスの雛、ベビーザンドリアスが、産声を上げる。 ヒロユキ「え……?」 マグマ星人がヒロユキを突き飛ばし、ベビーザンドリアスを奪って逃げ去る。 ヒロユキ「待てぇ!」 マグマ「いただきぃ!」 河津「せっかくあの子を、取り戻したのに……!」 カナたちのもとに、ヒロユキからの通信が入る。 ヒロユキ「ヒロユキです! 金髪の宇宙人の行方を追ってください!」 カナ「金髪の……!? まさか!」 ピリカ「いた! そこから南西に800メートル。工事中のビルだよ」 ヒロユキ「了解!」 ヒロユキと河津は、そのビル内へとやって来る。 ヒロユキ「あの子を、怪獣の餌に?」 河津「あの種は乱獲され、今や絶滅寸前だ。私はそんな生き物たちを保護し、生まれ故郷の星に帰す活動をしている」 ヒロユキ「……河津さんて、宇宙人だっ──」 謎の声「ヒロユキ、後ろ!」 ヒロユキ「え!?」 再びの謎の声に導かれ、ヒロユキが背後に電磁警棒を突きつける。 そこには、あのサングラス男。 ヒロユキ「あ、ごめんなさい」 サングラス男が電撃を浴びて、倒れる。 河津も、もう1人のサングラス男に襲われるが、ヒロユキが電磁警棒で仕留める。 ヒロユキ「大丈夫ですか!?」 河津「あと少しで、仲間の宇宙船が迎えにくる…… それを逃したら、私はこの星に取り残され、あの子も助けられない!」 ヒロユキ「僕が絶対に間に合せます!」 河津「……なぜ、そこまでする? 私は地球人ではないのに」 ヒロユキ「困っている人がいたら助けるのは、当たり前です! それが誰であっても、どこの星の人であっても」 ベビーザンドリアスの声が響く。 ヒロユキたちはその声を追って、ビルの上階へ辿り着く。 ベビーザンドリアスを手にしたマグマ星人がいる。 ヒロユキ「その子を返せ!!」 マグマ「ありがちな台詞を言わせてもらおう。動くんじゃねぇ!」 マグマ星人が、ベビーザンドリアスにサーベルを突きつける。 ヒロユキたちは、迂闊に手出しをすることができない。 マグマ「イッツ・ショータ──イム!」 大地を裂き、巨大な怪獣、時空破壊神ゼガンが出現する。 ヒロユキ「今度は怪獣!?」 ゼガンがビル群を破壊し、街の人々が逃げ惑う。 謎の青年・霧崎が、風船を携え、群衆の中で、平然と佇んでいる。 ゼガンが、ベビーザンドリアスの声を聞きつける。 マグマ「あ、見っかっちゃった…… ほらほら、もっと鳴けぇ! 鳴き叫べえ!」 ゼガンの咆哮に加えて、もう1体、何者かの咆哮が響く。 マグマ「フン、来たぞ」 空から、怪獣ザンドリアスが飛来して、地上に降り立る。 ベビーザンドリアスの母、ヤングマザーザンドリアスである。 河津「やはり、母親が来てしまったのか!」 ヒロユキ「あの子の、お母さん!?」 マグマ「ゼガンよ、そいつをブッ倒せえ!! デモンストレーションは派手なほど、高値がつくからなぁ」 ヒロユキ「どういうことだ!?」 衛星軌道上では、宇宙犯罪組織ヴィラン・ギルドの円盤が浮かんでおり、宇宙商人のマーキンド星人がオークションを開催している。 マーキンド「では、オークションを始めましょう。トップは、時空破壊神ゼガン! 惑星侵略にはもってこいの目玉商品です! それでは全宇宙の皆様、入札スタート~!」 ゼガンとザンドリアスの戦いが続く。 ザンドリアスが、次第に押されてゆく。 マグマ「頑張らないと、こいつがゼガンに食われちまうぞぉ!!」 ヒロユキ「……命をもて遊ぶなぁ!!」 霧崎「では、私からも贈り物を── ヘルベロス」 頭上の空間が裂け、巨大な尾が伸び、ゼガンを刺し貫く。 ゼガンが大爆発を遂げる。 そしてその尾の主、怪獣ヘルベロスが降り立つ。 マグマ「誰だ!? あんなの呼んで来やがったのはぁ!! せっかくのショーがブチ壊しじゃねぇかぁ!!」 ザンドリアスがヘルベロスに吹き飛ばされて、ヒロユキたちのビルの方へ吹っ飛んで来る。 マグマ「おいおいおい、中止、中止ぃ!!」 マグマ星人がベビーザンドリアスを放り、姿を消す。 激しい衝撃で、ヒロユキたちの頭上に、瓦礫が降り注ぐ。 河津「わ、わぁぁっ!!」 ヒロユキ「河津さぁん!?」 河津「私に構わず、その子をぉ!!」 謎の声「伏せろ、ヒロユキ!!」 次の瞬間、河津はホマレに救われ、ビル外にいる。 ホマレ「大丈夫ですか?」 河津「あ、あの状況で…… ま、まさか、君も!?」 カナ「ホマレぇ──っ!」 カナとピリカが、ホマレに合流する。 ホマレ「社長!」 カナ「あれ、ヒロユキは?」 ヒロユキは依然、崩壊しかけたビル内にいる。 ヒロユキ「河津さん? ……河津さぁん!!」 瓦礫の降り積もった中で、ベビーザンドリアスが弱々しい声を上げている。 ヒロユキ「いた……! 待ってろよ、すぐに助けてやるからな」 ヒロユキが瓦礫の隙間に、必死に手を伸ばす。 ヘルベロスの攻撃。とっさに母のザンドリアスが自らを盾とし、ビルを守る。 ビルが激しく揺れ、破損した電気系統から、火花が飛び散る。 そのそばには「火気厳禁」と書かれたタンクが見える。 ヒロユキ「まずい、急がないと!」 ヒロユキが懸命に、ベビーザンドリアスに手を伸ばす。 ヒロユキ「くっ……! 届けぇ──っ!!」 ヘルベロスの攻撃が続き、さらにビルが激しく揺れる。 謎の声「どうする?」 ヒロユキ「え……?」 謎の声「お前だけなら、逃げられるぞ」 ヒロユキ「……うるさい! 僕は助けたいんだ! 今逃げ出したら、ここに!」 ヒロユキが自分の胸を指す。 ヒロユキ「自分の気持ちに、心に嘘をつくことになる! だから僕は、絶対に助ける!!」 ヘルベロスの一際激しい攻撃で、ビル内に炎が上がる。 ヒロユキ「うぅおおぉぉ──っっ!!」 炎に包まれる中、ヒロユキの胸が光り、その中から金色に輝くキーホルダーが出現する。 謎の声「お前の覚悟、受け取ったぁ!!」 霧崎「良き旅の終わり。そして── 始まり」 あの謎の声が、キーホルダーから響く。 謎の声「ヒロユキ! 怪獣の親子を、故郷に帰すぞ!」 ヒロユキ「誰だか知らないけど、力を貸してくれるのか?」 謎の声「あぁ!」 ヒロユキの右腕に、ウルトラマンタロウを模したブレスレット・タロウレットが現れ、それが変身アイテム・タイガスパークに変化する。 謎の声「俺はお前で、お前は俺だ! その手で俺を掴むんだ!」 ヒロユキ「わかった!」 音声&i(){『カモン!』} ヒロユキ「光の勇者、タイガ!」 ヒロユキがキーホルダーを手にする。 謎の声「叫べ、ヒロユキ! 『バディゴー』!」 ヒロユキ「&bold(){バディ──・ゴーッ!!}」 音声&i(){『ウルトラマンタイガ!!』} ヒロユキがウルトラマンタイガに巨大変身する。 タイガがその手に守っていたベビーザンドリアスを、倒れているザンドリアスのもとに返し、自らはヘルベロスに立ち向かう。 カナ「あれは……?」 河津「ウルトラマンタイガ! 銀河に平和をもたらす、光の巨人!」 カナ「ウルトラマン……」 ホマレ「タイガ!」 ピリカ「格好いいじゃん!」 河津「まさか…… この地球に来ていたとは!」 ヘルベロスが無数のエネルギー波を放つ。 タイガ「スワローバレット!!」 タイガが光線を連射し、そのエネルギー波を撃ち落とす。 タイガとヘルベロス、巨体同士の戦いが続く。 タイガの胸のカラータイマーが点滅を始める。 カナ「あれは…… 何かの警告?」 河津「ウルトラマンは、地球上では3分間しか活動できない」 タイガ「&bold(){ストリウムブラスタ──っ!!}」 タイガの必殺光線がヘルベロスに直撃する。 しかし、致命傷には至らない。 タイガ「ヒロユキ、オーブレットを使うんだ!」 ヒロユキ「わかった!」 &i(){『カモン!』『オーブレット・コネクト・オン!』} ウルトラマンオーブに託されたブレスレット・オーブレットが、ヒロユキの左腕に現れる。 タイガ「&big(){&bold(){スプリームブラスタ──っ!!}}」 オーブの力を得たタイガの必殺光線が、ヘルベロスに炸裂──!! ヘルベロスが大爆発し、最期を遂げる。 爆炎の中から光が飛び出して、タイガの中に入り込む。 内部のヒロユキのもとには、ヘルベロスを模した指輪が現れる。 ヒロユキ「これは?」 タイガ「ウルトラマンの力を感じる……?」 霧崎が怪しげに、ほほ笑んでいる。 地面に伸びた彼の影が、異形のシルエットを形作っている── ホマレ「ウルトラマンタイガ……!」 カナ「我が社のイメージキャラクターにしたいわねぇ~!」 ピリカ「それ、いいかも! ……あれ、河津さんは?」 河津は、いつの間にかいない。 カナ「無事に乗れたかなぁ~?」 ピリカ「え?」 ホマレ「……社長は知ってたんですよね?」 カナ「えっ?」 ホマレ「荷物の中身とか、諸々」 カナ「どうかしらねぇ? でもこの街では、色々と起こるもんよ」 変身を解いたヒロユキが、ビル内に降り立つ。 タイガ「どうだ、俺の力は!」 ヒロユキ「僕が…… 君になったのか?」 タイガ「やっぱ地球は、俺がいなきゃ駄目だなぁ」 ヒロユキ「あのさぁ、誰だか知らないけど、君、少し偉そうだよね」 タイガ「はぁ? 誰が偉そうだって?」 ヒロユキのそばに、光に包まれたタイガの姿が見える。 ヒロユキ「わ、わぁっ!?」 タイガ「何、驚いてんだよ? さっきまでお前がこの姿だったんだろう?」 ヒロユキ「へぇ…… そうなんだ」 空から光が降り注ぐ。 タイガ「おっ、どうやら間に合ったみたいだな」 ザンドリアスが、胸にベビーザンドリアスを携え、空へ昇ってゆく。 タイガ「俺たちが救った命だ!」 ヒロユキ「そっか…… 僕たちが」 タイガ「おぉ──い!! 元気でなぁ!!」 タイガが大きく手を振る。 ベビーザンドリアスが愛らしい声を上げ、母のザンドリアスも礼を述べるように、大きく吠える。 ヒロユキも大きく手を振り、ザンドリアスたちの帰還を見送る。 ヒロユキ「元気でなぁぁ──!!」 #center(){&big(){(続く)}}