これからお話しするのは、あるバカ親子の物語…。 いえ、決して彼らを侮辱しているのではありません。 尊敬と、賞賛をこめて、彼らをあえてそう呼ぶのです。 |
屋根の上で朝日を見つめるバカボンのパパ。
パパ「今日も、東から太陽が昇って行くのだ…」
彼らはとても叶うはずのない夢を追いかけました。 そんな彼らを、人々は『バカ』と笑いました。 |
パパ「こらぁー太陽!何度もお願いしているんだから、一回くらい西から昇ってみるのだぁー!!」
太陽に向けて怒鳴るパパ。家の戸が開き、ママとバカボンが表へ出てくる。
ママ「パパ!ご近所迷惑だからよしなさい!」
バカボン「ごめんよママ、パパは僕の為にやってるんだ…」
ママ「どういう事?」
すると、パパの怒鳴り声に隣人が堪りかねて出てきた。
隣人「朝っぱらから迷惑だよ!こっちゃまだ寝てんだ!!」
パパ「迷惑なのはこっちなのだ!ワシが大声出してる時に、勝手に寝てるんじゃないのだ!!」
隣人「何だと!」
でも、私たちは気づくのです。 エジソン、ライト兄弟、織田信長、坂本龍馬。 歴史に名を残す多くの偉人が、最初はバカにされていた事を。 そう、人類の歴史は…『偉大なるバカ』が、道を切り開いてきた事を! そして彼こそ、この物語の主人公! |
隣人「アンタ一体何様のつもりなんだ!?」
パパ「ワシはぁ…バカボンのパパなのだぁーーーー!!」
最終更新:2017年10月02日 12:25