2000年1月12日
グリニッジ標準時10:45
ロシア共和国連邦
極東シベリア地区上空900km
WAD 資源探査衛星
ノボシビルスク北東2250km
現地時刻18:45
ホワイトウルフからデルタベース
応答願います
こちらデルタベース、感度良好
現在基地上空はブリザードが強く
視界は70フィート以下
十分に注意されたし
ありがとう、デルタベース
北北西の方向から進入する
了解、着陸を許可する
極東本社からタカオキ博士が到着する
研究班、警備班はヘリポートにて待機せよ
地下の状況は?
地熱の影響で、温度は60度近くにまで
上がっています
地熱?
かなり深いのね
はい
酸素濃度も地上の1/20以下にまで
下がっています
放射性因子の存在は?
ありません、ただ・・・
膨大なニュートリノ粒子の
存在が確認できました
ニュートリノ?
なぜそんなものが?
わかりません
我々の科学力では理解不能です
わかったわ
まずは古代人との対面ね
すばらしい・・・
こんなものが地球上に存在したなんて
地球の歴史そのものを
根底からくつがえす大発見です
現存する文明とは完全に異質なものです
ライトを点けて
はい
われわれWAD以外には
知られることのない大発見だけど・・・
あの光の中心に
ニュートリノ粒子が集まってします
これは・・・神殿なの?
そのようですが
部屋全体にエネルギーが存在しています
人間・・・なの?
えぇ
ただ詳しく調べてみなければ、
性別すらなんとも・・・
現状では、
生死及び年代測定不能です
そう・・・
とりあえずこの部屋のエネルギーは
生きているみたいね・・・
はい
そちらの方は後日改めて調査団が
派遣されてきます
わかったわ
まずはこの’揺りかご’の方ね
気密に注意して梱包
至急、極東本社に輸送して
了解・・・
それから18年後…
最終更新:2017年05月30日 21:03