悪魔惑星ユニクロンの体内で、サイバトロンのリーダーの証・マトリクスを奪ったデストロン新破壊大帝ガルバトロンと、サイバトロンの若き騎士ホットロディマスとの決戦が繰り広げられる。
ガルバトロン「最初は、あの憎くきコンボイで、次がウルトラマグナス!」
ロディマス「うぅっ……」
ガルバトロン「そして今度が…… 貴様だ!! だが今さらサイバトロンに生まれたことを悔やんでも遅いぞ! さぁ死ね! 覚悟はできたか、サイバトロンの若造めぇ!!」
そのとき──
ガルバトロンの持つマトリクスに、偶然にもロディマスの手が触れ、マトリクスから膨大なエネルギーが放たれる。
ガルバトロン「うわああぁぁ──っっ!?」
苦痛の声をあげるガルバトロンに代り、マトリクスはロディマスの手に渡る。
そしてマトリクスの光を浴びたホットロディマスが、新たな姿へと進化してゆく。
マトリクスの中から声が響く。
「あとを頼んだぞ……『ロディマスコンボイ』!」
ロディマス「その声は……コンボイ司令官!?」
ガルバトロン「おのれぇ!!」
ガルバトロンの放つビームで、マトリクスが床に転がる。
ロディマス「今日がお前にとって、最期の日だぞ! ガルバトロン!」
ロディマスがガルバトロン目掛けて突進。もみ合いの末、渾身の力でガルバトロンを放り投げる。
ガルバトロン「お、おわああぁぁ──っっ!?」
ユニクロンの外装を突き破り、ガルバトロンが宇宙の彼方へ飛んで行く……
ロディマスがマトリクスを天高く掲げる。
ロディマス「マトリクスよ…… さぁ、闇に光を照らしてくれ……!!」
ウルトラマグナスの手では起動しなかったマトリクスが、ロディマスの手によって起動。
マトリクスが膨大な“英知の光”を放つ。
ユニクロン「う…… う……? うぁぁ…… うぉぉ……!」
光を浴びたユニクロンが苦痛に呻き、体内の各所で爆発が始まる。
ユニクロン体内で攻撃を受けて苦しんでいたスプラングたちも、次々に拘束から解放される。
彼方からスパイク、ダニエル、マイスターたちが駆けて来る。
スプラング「スパイクに、ダニエルじゃないか!」
マイスター「スプラング、こりゃどうなってんだい!?」
スプラング「その答なら後、後。早く逃げないと! さぁ、早く!」
ダニエル「ねぇ、あれは!?」
彼方から駆けて来るロディマスコンボイ。
ロディマス「サイバトロン戦士、トランスフォームして脱出だ!! 早く乗れ、スパイク、ダニエル!」
ロディマスが新たなビークルモードであるトレーラー形態に変形。スパイクとダニエルが乗り込む。
チャー「どっか見どころのある若者だと思っとったよ!」
アーシー「トランスフォーム!」
マイスター「ではみんな、行くぞ!」
バンブル・クリフ「はい!!」
スプラング「おぉい、待ってくれよぉ!」
一同が次々にビークルモードに変形、ユニクロンの右目を突き破って外へと脱出する。
ユニクロン「うおおぉぉ…… わぁ…… ぐぉぉ…… そんなバカな…… 余、余が…… 何で…… そんな……ことは…… ありえん……のに……」
ユニクロンの首が吹っ飛び、そして胴体が大爆発──
宇宙最大とも言える脅威は去り、そして母なる星セイバートロン星はサイバトロンたちの手に戻った。
新総司令官となったロディマスコンボイたちのもとへ、サイバトロン一同が集結する。
ロディマス「今日のこの日を、セイバートロン戦争の終結の日とし、平和と幸せの未来への最初の日としよう! 宇宙をひとつに!!」
サイバトロン戦士たちが手を取り合い、声を合せる。
一同「宇宙をひとつに!! 宇宙をひとつに!! 宇宙をひとつに──っっ!!」
サイバトロン戦士たちの声が、いつまでもこだまし続ける。
セイバートロン星上空の衛星軌道上。首だけになったユニクロンが宙を舞っている──
最終更新:2014年07月08日 02:09