油絵らしき絵が映ると同時にキャスト・テロップが映る。
|EL DORADO|(文字金、背景灰色)
変わってテキサス西部の町であるエル・ドラド。
保安官のJ・P・ハラーは街中を歩いており、村人に呼び掛けられる。
ハラー「やあミディアム」
ハラーは酒場に入り店主・ネルスと話す。
ハラー「ネルス、でかい男がはいって来なかったか?、表に黒い斑点のある馬の持ち主だが…」
ネルス「奥にいますよ洗面所で髭を洗ってます」
ハラー「どうも」
ハラーは洗面しているコール・ソーントンの部屋へと入る。
ハラー「やあコール」
コール「その声は絶対間違いのないようだな。J・P・ハラー、ああちょっと待ってくれ今落とすからな」
コールはタオルで顔を拭く中、ハラーが銃を構える。
コール「聞いたぜ、保安官…。そいつは何の真似だ?」
ハラー「お前がどっちの側がわからんでな」
コール「どういう意味だ?」
ハラー「ハート・ジェイソンに雇われたと聞いた」
コール「ああ、まだ決まったわけじゃねえ。条件を出してきたがいまいち、はっきりしねえんでな」
ハラー「検査してやろうか?」
コール「ああ、教えてくれ」
ハラー「コール、それ以上、銃に近寄るなよ」
コール「ちょいっと試してみた真似だ。どこまでマジなのかな?」
ハラー「すでに本気だぜ」
コール「ジェイソンの話しを聞こうかな?」
ハラー「やつは終戦間際、大金を懐にここにあらわれた。その金をどこで手に入れたのは謎だが、しかし当時はだれもがドン底だった。お前も覚えてるだろ?」
コール「ああ、テキサス人はそうだった。」
ハラー「その金で奴らはのし上がったが、そんな奴には人酒アキレス健がある。これは水っていうわけだ。ここらで水を得ようとすりゃ、場所は一つしかない。その土地は20年前からケビン・マクドナルドっていう男のものだ。マクドナルドには4人の子供がいる。家中働きもんだ。苦しい時代を必死に耐え抜きようやく暮らしが上向いてきた今、土地を売る気は毛頭ない。ジェイソンの脅しにも頑固に首を振り続けている。俺は中立の立場だ」
コール「ジェイソンから聞いた話しとは違うな」
ハラー「これが真相っていうやつだよ。俺をやりきたのかとおもった」
コール「お前を倒そうと思えば、やれないことはないが。やりたくはないな」
ハラー「それを聞いて嬉しいね。返り討ちにしようと思えばできるが、俺もやりたくはないよ」
コール「ジェイソンにはお前とはじっくり話し合い、町を出ろと脅された。そういうことにしておくか、どうだ?」
ハラー「結構だな」
コール「じゃもう、そいつを降ろしていいだろ。しかしそいつどっかで見覚えがあるな」
ハラーはライフル銃を投げつける形でコールに渡す。
ハラー「お前がやったのは、生まれて改造したんだ。お前の気にあやかろうと思ってな」
コールがライフルをハラーに返す中、扉をたたく音がする。
モーディ「コール・ソーントン、きちんと服は着てるわね?入るわよ」
すると女性のモーディがやって来てコールに抱き着く。
モーディ「会いたかったわ!あんたが街に来てると聞いた時は、耳を疑ったわ。とっくにあたしのことなんか忘れて…ハラー・J・P…」
コール「何がそんなにおかしい?」
モーディ「何もかもよ…」
コール「何でモーディが笑ってるか分かるか?」
ハラー「こいつは俺より、前から知り合いか」
コール「知り合いか?小娘の頃を知ってるぜ」
モーディ「あんた知らなかったの?」
ハラー「一度も言わなかったろ。今までいい趣味をしてると思ったけど…」
コール「俺も今まで、そう信じてた」
モーディ「あんた達がお友だちで嬉しいわ。」
コール「どうかな…これで分からなくなった…」
モーディ「絶交したら、あなたもさよならよ」
ハラー「俺達は新しい女を探した方が」
モーディ「いいえ、だめ」
コール「どうして?」
モーディ「まとめて面倒だよ。一杯どう?」
コール「ああ、喜んでそうしたいところだが、その前にやつとの約束を果たさないとな。なあJP?」
ハラー「そういうことだ」
コール「最も変わって言ってくれると言うなら」
ハラー「ええ、自分で行ってきな」
コール「でなわけで酒の方はもうちょっと待ってくれ」
モーディ「はい、いいわよ」
コール「で?バード・ジェイソンの家はどこにある?」
ハラー「町を出て、街道を真っすぐ北に進め。川を渡ったらすぐ大きな岩にぶつかる」
コール「大きな岩だな」
ハラー「ああ、そうだ」
ハラー、コール、モーディの3人は部屋を出る。
ハラー「マクドナルドの境界線だ」
コール「境界線?」
ハラー「ああ、そっから東へ5キロも行くとバード・ジェイソンの牧場がある」
コール「ああ、モーディ忘れずに一杯奢れよ。ああ向こうに汚れた服…」
モーディ「洗っといてあげるわ」
コール「すまんな」
コールは店の食堂へ行く。
最終更新:2017年11月09日 20:50