トランスフォーマー ザ・ヘッドマスターズの第1話


無限に広がる大宇宙──

その中の惑星・セイバートロンには、
超ロボット生命体トランスフォーマーがいた。
しかし彼らは数百万年の間、
正義のサイバトロンと
悪のデストロンに分かれて戦い、
星のエネルギーは枯渇した。

新たなる新エネルギーを求めて、
両軍はセイバートロン星を離れ、
新天地・地球へやって来た。
そして、永い眠りから覚めた両軍は、
400万年後の地球で再び戦闘を開始した。

サイバトロンのリーダー・コンボイは戦死。
若き勇士ロディマスが新司令官となった。
一方、傷ついたメガトロンも
ガルバトロンとして再生強化され再び、
大激突が展開された。
激戦の末、サイバトロンが勝利を収め、
故郷セイバートロンは平和を取り戻した。

しかし、2010年のある日、
宇宙の果てに追放されたかに見えた
デストロン破壊大帝ガルバトロンが復活。
セイバートロン星に攻撃を開始した。
だが、甦ったコンボイにより、
セイバートロン星と宇宙の平和は守られた。

サイバトロンは、
第2のセイバートロンを建設すべく、
平和の星アセニアへ防衛本部を設置した。
一方デストロンも、
暗黒惑星ジャールを要塞基地に改造、
本拠地としていたのだ。




空から来た四人の戦士



そして2011年。
宇宙は平和な佇まいを取り戻したかに見えた。
だが……

セイバートロン星の地下中心部。
デストロンのリーダー・ガルバトロン率いる兵士たちが姿を現す。
その中には、指揮官ウィアードウルフ率いる新戦士ヘッドマスターズもいる。

ガルバトロン「我が勇敢なる兵士たちよ! 我らがマザーコンピューター・ベクターシグマはセイバートロン星をデストロン、サイバトロンに開放している。先陣は我らデストロンだ! マザーの意志を独占して、セイバートロン星を再び我が物とするのだ!」
ウィアードウルフ「おっと、破壊大帝ガルバトロン殿。ここは我らデストロン・ヘッドマスターズにお任せ下さい」
ガルバトロン「ウィアードウルフ、出過ぎたマネをするんじゃない! まだお前は新任のヘッドマスターに過ぎん!」
ウィアードウルフ「いや、我らデストロン・ヘッドマスターの実力をお見せしたいのだ。行くぞ!」
ヘッドマスターズ「おぉ!」

ヘッドマスターズのウィアードウルフ、スカル、ワイプの3人が先陣を切って飛び立つ。

ガルバトロン「フフフ、お前たちに何ができるというのだ、小童が。いいか者ども、あの3人には関係なく暴れ回って、サイバトロンどもをこの星から1人残らず追い出してしまえぃ!」
ハングルー「お任せを、ガルバトロン様。行くぞ、テラートロン!」

ハングルー率いるテラートロン部隊も飛び立ち、他の兵士たちも続く。


セイバートロン星のサイバトロン基地。
スパイクとカーリーがコーヒーを飲んでいる。

カーリー「どう? 美味しい?」
スパイク「あぁ、とても美味しいよ」

突如、基地が揺れ始める。

スパイク「おぉ!? 何だ、これは?」

司令室でサイバトロンたちが惨状に驚いているところへ、スパイクたちが駆けつける。

ブラー「あぁ~どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ」
スパイク「ブラー、一体何が起ったんだ?」
ブラー「あぁ~いいところへ来たスパイク、大変だ、大変大変大変!」
レックガー「見て頂戴、デストロンアルよ!」
スパイク「デストロン? どうしてデストロンが現れたんだ!?」
カーリー「そんなことより、早くアセニアへ連絡を!」
スパイク「アセニア、アセニア! 応答願います、アセニア!」
レックガー「何してるのことよグリムロック、市民を助けるのことよ!」
グリムロック「わかった。グリムロック、助けに行く!」
ライトスピード「我々も行くぞ。テックボット、トランスフォーム!」

グリムロックたちダイノボット部隊、ライトスピードたちテックボット部隊が出撃する。


一方その頃、
報告を受けたアセニア星サイバトロン本部では、
コンボイ長官を中心に作戦会議が開かれていた。

コンボイ「ハウンド、君はどう思う? セイバートロン星に何が起ったんだ?」
ハウンド「マトリクスのエネルギーが開放されてしまったため、ベクターシグマに何か異変が起ったのでは?」
ロディマス「ベクターシグマに異変?」
コンボイ「それはまずい! デストロンにベクターシグマを奪われたら、大変なことになる」
ハウンド「いや、あくまで私の推測ですから……」
ロディマス「ハウンド、その推測が大当たりかもしれない」

そこへセイバートロン星からスパイクの通信が。

スパイク「アセニア、アセニア! 早く援軍を! デストロンが大暴れしています」
コンボイ「地球にも援軍を要請しろ」
マイスター「はい!」
コンボイ「スパイク、聞こえるか? 今スロットルボットがセイバートロンへ向かった。地球にも援軍を頼んだから、安心してくれ」
スパイク「了解!」
コンボイ「君とカーリーはひとまず、アセニアへ避難してくれないか」
スパイク「わかりました、そうします」
コンボイ「ロディマス、私はセイバートロンへ行く。君はここに残っていてくれ」
ロディマス「わかりました。マイスター、君は長官のお供をしてセイバートロンへ行ってくれ」


その頃、セイバートロン星では、
部下たちの不甲斐ない戦いにガルバトロンが苛立っていた。

市民救助に出動したサイバトロンたちと、デストロンたちとの銃撃戦。

ガルバトロン「えぇい、何をモタモタしている! 早く攻め込むんだ!」
ウィアードウルフ「ケッ、ガルバトロンは我々が遊んでいるとでも思っているのか?」
ワイプ「よぉし、こうなったら奥の手を使ってやる。コウモリ雨漏り折り畳んでワイプ…… コウモリ雨漏り折り畳んでワイプ……」
グリムロック「あれ、何か変だな……? グリムロック、眠くなって……きた」

ワイプの使った奥の手とは、催眠術だったのだ!

ワイプ「どうだ、俺の催眠術は! あれ、どうしたスカル?」

同胞であるスカルまでが、催眠術によって眠り込んでいる。

ガルバトロン「愚か者! お前が催眠術にかかってどうするんだ! この馬鹿者!」


一方、サイバトロン本部では──

チャー「早くせんか、スパイク。デストロンが攻めてきたらアセニアにも行けんぞ」
スパイク「やっぱりそうか……」
チャー「何か分かったのか?」
スパイク「ベクターシグマがコントロールできない理由だ」
カーリー「えぇっ、どういうこと? もっとわかりやすく説明して、スパイク」
スパイク「ベクターシグマのバランスが平衡状態に戻ったため、デストロンたちもこのセイバートロンへ侵入して来たってわけさ」
チャー「そりゃいかん! もしそれが本当なら大変なことになる。早くコンボイに連絡を!」
レックガー「おぉい、早くするのことよ! デストロンがスペースブリッジに攻撃始めたアルよ!」
チャー「わかった、すぐに行く。アセニアに行って来るんじゃ」
スパイク「そうしよう」


一方、地球でも、セイバートロン星へ
援護に向かおうとするサイバトロン軍団と
それを阻止しようとするデストロン軍団の間で、
激しい戦いが展開されていた。

ウルトラマグナス率いるサイバトロンたちとデストロンたちの戦いに、デストロン新戦士・シックスショットが参戦する。

シックスショット「待てぃ! サイバトロンのウジ虫ども、拙者が相手をしてしんぜよう」
ウルトラマグナス「貴様、見かけぬ奴だな。どこから来た!?」
シックスショット「憶えておけ! 拙者はデストロン・ダイノベース忍者参謀シックスショット!」
ウルトラマグナス「何ぃ?」
シックスショット「新任の挨拶をしてしんぜる。喰らえ!」

シックスショットの銃撃が、隙を突いてウルトラマグナスに命中。

ウルトラマグナス「ぐぅっ! 貴様ぁ、卑怯な奴!」
シックスショット「フフフ、これが拙者のやり方。戦いに問答は無用!」
ウルトラマグナス「よく言った。私はサイバトロン・シティコマンダー、ウルトラマグナスだ! お返しをさせてもらうぜ!」

ウルトラマグナスの銃撃がシックスショットの足元の地面に炸裂。

シックスショット「な、なぜ当てぬ!」
ウルトラマグナス「フフフ、これが私のやり方さ。勝負は正々堂々とな!」
シックスショット「何を、小癪な! やれっ!」
デストロンたち「やっちまえ!」


その頃、ダニエルとウィーリーは──

峡谷の合間を駆けるウィーリーを、ダニエルが追う。

ダニエル「やめろよ、ウィーリー! どうやってセイバートロンへ行くんだ?」
ウィーリー「トレインボットに乗り込むのさ。内緒でね」
ダニエル「そ、そんなの無理だよ! あ、待ってよぉ!」

突如、デストロンの巨大恐竜ロボ・ダイナザウラーが現れる。

ウィーリー「あぁっ、ダイナザウラー!?」
ダニエル「だから言ったでしょ、無理だって」
ウィーリー「今さら仕方ないだろ? 俺っちだって戦いに巻き込まれてるんだからさ」
ダイナザウラー「待ぁてぇ──っ!」
ウィーリー「ダニエル、待てよ!」
ダニエル「え、どうしたんだ!?」
ウィーリー「いいからいいから、逃げるのは、こっちだ」
ダニエル「馬鹿! そっちじゃ捕まっちゃうよ!」
ウィーリー「任せとけ! いい考えがあんだい、早くぅ!」

ウィーリーが吊橋を渡って逃げる。
ダニエルも慌てて続く。

ウィーリー「おおぃ、こっちだこっちだぁ!」
ダニエル「やめろよ、何してんだよウィーリー!」
ウィーリー「任せとけって! おぉい、こっちだこっちだ、早く来ぉい」
ダイナザウラー「こっちかぁっ!」
ダニエル「来るぞ、早く逃げようよ」
ウィーリー「大丈夫さ、見ててご覧」

橋の向こう側へ渡りきった2人を追い、ダイナザウラーも橋に足を掛ける。
途端にあまりの重量で橋が切れ、ダウナザウラーは谷底へ真っ逆さま。

ダイナザウラー「しまったぁ──っ!」
ダニエル「やったぁ!」
ウィーリー「へへっ、誰かさんよりちょっと頭の出来が違うのさ」
ダニエル「何ぃ?」


一方では尚、サイバトロン地球軍とデストロンとの戦いが続いていた。

ウルトラマグナス「貴様ぁ、なかなかやるな?」
シックスショット「貴様こそ…… だが拙者を甘く見るでない。良いか、絶対にセイバートロン星へは行かせぬ!」
ウルトラマグナス「必ず行ってみせる!」

2人のもみ合いの末、シックスショットがウルトラマグナスの首を締め上げられる。

シックスショット「これで終わりだな、ウルトラマグナス」
ウルトラナグナス「むぅっ……!」

そこへサイバトロン新戦士、ショウキやカエンらの列車部隊トレインボットが駆けつけて加勢する。

ショウキ「トランスフォ──ム! トレインボット只今到着!」
ウルトラマグナス「おぉ、来たか!」
ショウキ「急いでスペースブリッジへ!」
ウルトラマグナス「よし!」

ウルトラマグナスたちがスペースブリッジへ急ぐ。

シックスショット「えぇい、何をしておる! 後を追うのだ、早くしろ!」



地球サイバトロン基地。

ウィーリー「よし、今だ。行くぞ!」
ダニエル「待ってよ!」

ウルトラマグナスたちが近づいてくるが、そこへシックスショットがデストロン兵士を率いて飛来する。

シックスショット「フフフ、来たな。撃て、撃てぇ!」
ウルトラマグナス「トレインボット、早くスペースブリッジへ行け!」
ショウキ「わかりました!」

ウルトラマグナスがシックスショットたちに応戦し、その間にトレインボットは基地へ。

シックスショット「しまった、逃したか!」

空を舞って基地を目指すトレインボットに、デストロンのビルドロン部隊が追いすがる。

ロングハウル「待て、トレインボット! 俺たちが相手だぁ!」
ショウキ「やれるもんならやってみろ!」
ロングハウル「何を! 喰らえ!」

ビルドロンの銃撃を喰らい、トレインボットが墜落する。
尚もビルドロンたちが襲い来るが、空の彼方からの銃撃がビルドロンを牽制する。

ショウキ「あっ…… メトロフレックス!?」

なんと、危機を救ったのはメトロフレックスだった!

メトロフレックス「スペースブリッジへ急げ」
カエン「助かったよ、メトロフレックス」
メトロフレックス「さぁ、早く」
カエン「ビルドロン! この次は必ずやっつけてやるからなぁ!」

メトロフレックスがトレインボットたちを乗せて走り去り、ウルトラマグナスたちも次々にデストロンたちを迎撃する。

サイバトロンたち「へへっ、どんなもんだい!」「よし、行くぞ!」

サイバトロン基地内。
ダニエルとウィーリーが、出発準備を急いでいる。

ダニエル「早くしてくれよ、トレインボットが出発しちゃうじゃないか」
ウィーリー「慌てない、慌てない」
ダニエル「ほら、来ちゃった」
ウィーリー「よし、OKだ」

トレインボットが宇宙へと飛び立つ。


地球からの援軍が発進したとき、
セイバートロン星は最大の危機に 刻一刻と近づいていた。

コンボイ「デストロンめ、派手に暴れているな!」
マイスター「まったく!」
コンボイ「二手に分かれよう」
マイスター「はい!」

デストロンの攻撃は尚も続いた。
だがサイバトロンも、コンボイ司令を始め、
アセニアや地球から、続々と援軍が駆けつけている。
トレインボット、トリプルボット、
そしてエアーボット部隊も到着した。

ガルバトロン「えぇい、モタモタしているとサイバトロンどもにコンピューターベースを取られてしまうぞ! 急げ、急ぐのだ!」


その頃、アセニア基地に戻ったチャーたちは──

チャー「何? コンボイ長官はセイバートロン星に行った? せっかくわしらが戻ったというのにか」
ロディマス「あぁ、ベクターシグマを調査すると言ってな」
チャー「何だって? ベクターシグマを調査するじゃと?」
ロディマス「そうだ」
チャー「そんなムチャな! コンボイ長官は司令としての力を発揮するマトリクスが無いんですぞ! もしデストロンの攻撃をまともに喰らったら、どうするつもりじゃ!」
ロディマス「チャー、それなら大丈夫だ。マイスターが同行したよ」
スパイク「しかし、私の調査だとベクターシグマはすでにコントロールできない状態にいる」
ロディマス「それはどういう意味だ?」
チャー「つまりじゃな、今のコンボイ長官ではどうにもならんということじゃよ」
カーリー「ねぇ見て! あれは何?」

スクリーンに映る外の景色。
宇宙空間の中を、光る点が動いている。

ロディマス「何だ?」
チャー「うむ…… 今まで見たことの無い動きじゃな」
スパイク「何事も起らねばいいが…… どうも、何か悪い予感がするんだ」


一方、セイバートロン星では──

トレインボットに便乗して、セイバートロン星にやって来たダニエルとウィーリー。

ウィーリー「待てよダニエル、どこへ行くんだよぉ」
ダニエル「コンピューターベースだよ。ベクターシグマを調べにね」
ウィーリー「そんなことムリだよ、お前じゃ」
ダニエル「大丈夫だよ。だってセイバートロン星まで無事に来れたじゃないか」
ウィーリー「ちぇっ、勝手なこと言って。誰のお陰でここに来られたと思ってんだよ」

ダニエルの目の前に、デストロン・アニマトロン部隊のバッファローロボ、タントラムが現れる。

ダニエル「うわぁ! お、お化けだぁっ! たたた、助けくれぇ!」
タントラム「この野郎~!」
ウィーリー「おっと、ダ、ダニエルぅ!」

タントラムに追い回されるダニエル。
そこへ駆けつけたショウキがタントラムを吹き飛ばし、ウィーリーが馬乗りになって殴りつける。

ウィーリー「この野郎、この野郎、この野郎!」
ショウキ「ダニエル、どうやらここは君の来るところじゃなかったようだな。地球へ帰るか?」
ダニエル「いやぁ…… ごもっとも」


その頃、アセニアでは──

ロディマス「何とか我々も、役立つことがないものか……」
チャー「まさか……!」
スパイク「どうしたんだ? チャー」
チャー「思い出したんじゃよ。400万年前の悪夢を」
スパイク「400万年前?」
チャー「あの頃の戦いもひどかった。市民の一部は戦火に追われて、セイバートロン星を脱出して行ったほどじゃった。あのときの惨事がまた繰り返されるのか……」
スパイク「しかしチャー、そんな昔話をしていても、この事態を解決する手立てにはならないんじゃないですか?」
チャー「いやぁ、申し訳ない」
ブラー「これは何だ? 何だ何だこれは? これは変だぞ変だぞ変だぞ!」
ロディマス「おい、どうした?」

ブラーがスクリーンを示す。

ブラー「光がだんだんだんだん大きくなってきたよ大きくなってきたよ」
チャー「ほら、もっと画面が大きくならんのか」
ブラー「今やってるでしょやってるでしょ」

映像が拡大される。
スクリーンには、見たこともない巨大宇宙戦艦の姿が映し出されている。

スパイク「ふ、船だ! 星じゃない」
ブラー「船だったんだよ船だったんだよ船船船船!」
ロディマス「あぁ、しかも巨大戦艦だ」
ブラー「戦艦? これは大変だやられちゃうよやられちゃうよ、どうしよどうしよどうしよどうしよ」
チャー「慌てるなブラー! まだ敵と決まったわけじゃあらせん!」
カーリー「その通りよ。味方かもしれないし」
ロディマス「よし、私が見てくる」
ブラー「あぁ、どこ行くのどこ行くの、ねぇねぇねぇ」
ロディマス「後を頼むぞ、チャー」

何ということだろう! セイバートロン星を巡って、
サイバトロンとデストロンが戦っているときに、
また新たな敵が現れたというのか?

一方セイバートロン星では──

プロテクトボット部隊ガーディアン、テラートロン部隊オボミナス、2人の合体戦士同士の戦い。
コンボイの援護射撃でオボミナスが吹っ飛ぶ。

ガルバトロン「馬鹿者! コンボイめ、喰らえ!」
マイスター「長官! ここは私に任せて、早くベクターシグマを」
コンボイ「馬鹿を言うな! 見殺しにはできん!」

空中防衛戦士スプラングたち、トリプルボット部隊が駆けつける。

スプラング「長官! ここは我々にお任せ下さい!」
コンボイ「おぉ! トリプルボット、頼んだぞ!」

その頃、コンピューターベースはいよいよ、
デストロンの手に落ちようとしていた。

ウィアードウルフ「諦めろ、サイバトロンども。それともみんなまとめてスクラップになりたいか?」
グリムロック「俺グリムロック、お前どっかで見たことある。新任のデストロンか?」
ウゥアードウルフたち「その通り。俺はデストロン・ヘッドマスター、ウィアードウルフだ!」「俺はスカル」「俺はワイプだ」
グリムロック「ヘッドマスター? 俺グリムロック、お前たちやっつける!」
ウィアードウルフ「お前みたいなウスノロにやられる俺じゃないぜ! スクラップになれぇ!」
スカル「そらぁ!」

ウィアードウルフたちの攻撃が降り注ぐ。

ワイプ「あとは俺に任せてろ。コウモリ雨漏り折り畳んでワイプ…… コウモリ雨漏り折り畳んでワイプ……」
スラッグ「あれ、眠くなってきた…… おやすみなさい……」
グリムロック「グリムロック、眠くなった……」
ワイプ「コウモリ雨漏り折り畳んでワイプ…… やったぞ、俺様の催眠術はたいしたもんだ」
ガルバトロン「ハハハ、よくやったぞワイプ! これでベクターシグマは我々のものだ。ワハハハ!」

謎の声「ガルバトロン、そううまく事が運ぶかな?!」

ガルバトロン「だ、誰だ!?」

謎の声「トランスフォーム・ヘッドオン!」

上空に迫る巨大宇宙戦艦から、新戦士クロームドーム、ハードヘッド、ハイブロウ、ブレインストームが地上に降り立つ。

ウィアードウルフ「お、お前たちは!?」
クロームドーム「久しぶりだな、ウィアードウルフ」
ガルバトロン「何者だ、貴様たちは!? 名を名乗れぃ!」
クロームドームたち「我らはヘッドマスター戦士。リーダーのクロームドーム」「俺の名はハードヘッド」「俺はハイブロウ」「同じくブレインストーム」
ガルバトロン「何ぃ、ヘッドマスター戦士?」
クロームドーム「ウィアードウルフ、貴様との決着をつけてやる。覚悟しろ!」
ウィアードウルフ「何を小癪な。よぉし、こちらこそ望むところだ。受けて立つ!」



サイバトロンとデストロンの戦いに、
突然現れた4人のヘッドマスター戦士。
果たして、彼らは何者か?

新たな戦いがセイバートロン星に
始まろうとしていた──



(続く)

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最終更新:2014年07月11日 02:59