IS<インフィニット・ストラトス> シュガー&ハニーの最終回

第15話 「ドキドキさせて」

海辺の道路を水着姿の一夏とシャルロットが歩いていた。
一夏「なぁシャルー、さっきからなんで怒ってるんだよー?せっかく皆で海に来たってのにずっと機嫌悪いじゃんか・・・」
シャルロット「べつにっ、これっぽっちも!みじんも僕は怒ってなんていないよ?」
一夏「・・・・・・怒ってるだろ・・・」

シャルロット「・・・一夏って、僕のことなんっっとも思ってないの?」
一夏「なんとも・・・って?」
シャルロット「女の子として好きかキライか聞いてるのっ!」
一夏「え、ええっ!?なんでそうなるんだよっ!」
シャルロット「だって・・・あんまりにも鈍感だから・・・」

下の海では、箒達4人が遊んでいた。

シャルロット「もっと僕のこともも見てほしいなって、水着でアピールしてるのに全然気付いてくれないんだもの・・・」
一夏「そ・・・それはだなぁ~・・・」
「・・・シャル?おい、前見ろって!」
シャルロットの前にトラックが来ていて、一夏はシャルロットを自分の方に抱き寄せた。
一夏「――――――・・・・まったくー、ときどき危なっかしいよな、シャルは・・・いつもはしっかりしてるのにな~。さっきの話だけど、別にシャルを見てなかったわけじゃないぞ?ただなぁ・・・その男としてはだな・・・」
「・・・む」
シャルロット「む?」
一夏「・・・や、やっぱいい・・・」
シャルロット「だっ!だめだよっ、ちゃんと言ってくれなきゃ・・・」
一夏「~~~~~っ、む、胸っ!シャルの胸ばっかり見ちまうから、気付いてないフリしてたんだよ・・・!」
シャルロット「   はっ!・・・一夏?それって・・・いつもの唐変木な気が・・・」
一夏「?」
シャルロット「それって僕が好きってこと・・・?」
一夏「えっ!?あ―――――・・・と、友達として」
シャルロット「・・・・・・」
一夏「・・・じゃ、ダメだよな」
シャルロット「ふうん・・・じゃあ一夏は僕の胸にしか興味ないんだ・・・えっち・・・」
シャルロットが胸を守るポーズを取った。
一夏「シャ、シャル~」
シャルロット「   くすくす、一夏が僕を振り回してドキドキさせるから、ちょっとイジワルしたくなっただけだよ」
一夏「あのなあ・・・振り回す・・・ってそりゃこっちのセリフだぜ・・・」
「男かと思ったら女だし、風呂にはいきなり入ってくるし・・・」
シャルロット「えっ?あははは、そんなコトもあったかなあっ!?」
一夏「これでドキドキさせられてないとか言ったらウソだろ~・・・」
シャルロット(なんだろう・・・一夏に言われるとすごく腑に落ちないっていうか・・・)
「・・・ちがうよ、一夏。一夏の方がずっと僕をドキドキさせてるんだよ、僕が女の子として君に会ったあの時から・・・ね?今なら言えそうな気がするんだ・・・僕・・・君のことがずっとー・・・」
一夏「まっ、待て待て・・・!それは男の俺に言わせろって・・・!」
シャルロット「い、一夏のそういうところ好きだけど、待ってたら僕・・・おばあさんになっちゃうな・・・」
一夏「そこまで待たなくていいぞ・・・」

一夏とシャルロットがキスを交わした。

一夏「フランスは今、何時ごろだろうな。お墓参りに行かないとな」
シャルロット「ありがとう、一夏・・・あのね、覚えてる?・・・一番最初もこんな感じだったんだよ?僕の手を引いて、まっすぐに走っていく君を見て、僕はきっとあの時から・・・たぶん他の皆も」
「君の背中をただ追いかけたくて―――・・・」

箒「い~~~~ち~~~か~~~~」
一夏・シャルロット「「あ」」
箒達が一夏とシャルロットと合流した。
怒る箒をセシリアが押さえる。

シャルロット(この大きくてあたたかな手をずっと離さないで走って行こう。甘くてちょっとほろ苦い、まぶしい君と一緒にね☆)

(以下、単行本での書き下ろし)

一夏は一人、温泉に入っていた。
一夏「は―――っ、やっぱり温泉は最高だな・・・・幸い今回は誰もいないし・・・」
「―――――よし、誰もいないな・・・助かったぜ・・・何でかいつも女子が入ってくるんだよな~~~」
シャルロット「・・・・あの僕がいちゃダメ・・・?」
シャルロットがいた。
シャルロット「お風呂に一夏が入っていくのが見えたから・・・」
一夏「こらこら、それで入ってきちゃったのかっ!?」
シャルロット「うん・・・ダメ・・・?」
一夏「ダメ・・・ってわけじゃ・・・」

一夏(い、いや待て待て・・・シャルは甘えてるだけなんだ。父親とは切れてるし、お母さんは病気で亡くなって―――・・・俺がシャルをどーんと受け入れてやらんとな・・・)
「よーし・・・!!あ・・・洗いっこするか・・・?すみずみまで洗ってやるぞ」
シャルロット「あ・・・っ、洗いっこ!?すみずみ!?一夏のえっち・・・!!」
一夏(今のは完全に言い逃れできない・・・)

一夏とシャルロットは洗いっこし始めた。
シャルロット「あったかい・・・」
一夏「えっ?何か言ったか?」
シャルロット「・・・ううん。一夏の手が・・・」
一夏「えっ!?へ、変なトコ触ったか!!」
シャルロット「そうじゃなくて・・・一夏のぬくもりが伝わってきて・・・とってもあったかいよ」
一夏「っ・・・か・・・」
(落ち着け、これはスキンシップのひとつなんだ・・・!!)
シャルロット「おっきい手・・・!男の子って感じだね。えへへ、僕・・・一夏の手、大好き・・・」
一夏(シャルは・・・こういう奴だから、放っておけないんだよなぁ・・・)
シャルロット「一夏に出会えてよかった」
一夏「・・・うん、俺もだ」


おわり

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最終更新:2017年12月31日 19:10