巨大な隕石群が宇宙をさまよっていた。
地球。
老犬イチが本棚の仕掛けの扉を開け、地下に進む。
電気がつくとそこにあったのはタイムマシンだった。
老犬イチ「もう直ぐ会えます」
老犬イチはタイムマシンに乗り、超空間を移動。
老犬イチ「ん?なんだ!?」
前方から黒い渦のようなものが老犬イチを包む。
これにより老犬イチはみるみるうちに若返り、最終的には赤ん坊になる。
タイムマシンはどこかの時代に不時着。
その場所には老犬イチが出発した時代と同じ建物があった。
空き地。
女性が車を降りて猫の入ったダンボールを土管の中に入れて立ち去る。
猫たちはひたすら泣き続けていた。
グランド。
ジャイアン「行ったぞのび太!」
のび太はボールをキャッチしようとするが、失敗してしまう。
スネ夫「あーん、またかよ!」
ジャイアン「のび太! エラーの練習じゃないぞ!」
ボールが川に入る。
スネ夫「ちゃんと見つけろよ!」
のび太「わかったよ! もう。うわっ」
ジャイアン「じゃあ俺たち帰るからな」
のび太「ええっ? そんな!」
ジャイアン「だってのび太がエラーしたじゃないか!」
スネ夫「そうそう。じゃあね! カエルが鳴くから」
2人「帰ろう!」
スネ夫「あ、そうだ。蛇に気をつけろよ! ひひひ……」
のび太「へ、蛇?」
スネ夫、ジャイアン「あははは!」
川から音が響く。
のび太「うわっ! ああっ、蛇!!」
しかし、出てきたのは蛇でなくボールを加えた子犬だった。
すると子犬は足を滑らせ、溺れてしまう。
のび太「あっ! うわっ、深い! ああっ。泳げないの? 僕もなんだよ…… ああっ!」
子犬が川の中でもがく。
のび太「どこ? どこなの? いた!」
のび太が子犬を引き上げる。
のび太「よかった……」
水しぶきを上げ、のび太を舐める子犬。
のび太「やめろよ、くすぐったい……」
一方、ドラえもんはミイちゃんとデートの最中だった。
ドラえもん「じゃあまた明日ね……」
ミイ「にゃーん……」
ドラえもん「しょうがないよミイちゃん……」
そこへジャイアンとスネ夫が通りかかる。
スネ夫「あっ、ドラえもんだ」
ジャイアン「デートじゃないのか?」
スネ夫「ふふふ。ジャン! どう? ゼンマイのネズミ」
ドラえもん「僕がいないと、のび太くん何にもできないんだもの……」
ジャイアン「面白いぜ……」
スネ夫がネジを巻いてネズミを走らせる。
ドラえもん「だから早く……ん?」
ネズミが飛び跳ねる。
ドラえもん「ぎゃああっ! ネズミー!!」
ドラえもんは大慌てで走っていく。
ジャイアン、スネ夫「あははは!」
一方、のび太は子犬に追われていた。
のび太「ダメだって、ついてきちゃ! ダメだったら。ママが絶対に許してくれない! ハァ、ハァ…… だから…… ん?」
すでに子犬の姿がなかった。
しかし、のび太の前にいて吠える。
のび太「わっ! ああーっ。ドラえもーん!」
ドラえもん「のび太く——ん!!」
のび太「ん?」
最終更新:2024年10月06日 20:44